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5月の森リン大賞から――小5から高2までの成長の跡 as/3357.html
森川林 2018/06/28 10:13 

 小5から高2までの生徒の、5月の森リン大賞の作品を紹介します。

 小1から小4のの作文にも森リン点はついていますが、小5になるまでは作品を表示しないことにしています。
 その理由は、優秀作品を掲載すると、ほとんどのお母さんが自分の子供にその作文を見せて、「こんなふうに書けたらいいね」というようなことを言うからです(笑)。

 上手な作文を見せられて、すぐにそれと同じように書ける子は一人もいません。
 上手な作文を見せることは、ただ子供の自信を失わせるだけです。
 小4までは、ほかの人とは比較せずに、その子の作文のいいところをしっかり評価してあげればそれで十分なのです。

 ところが、5年生になると、子供の中に向上心が出てきます。
 子供自身が、ほかの人の上手な作文というものを見たいという気持ちになるのです。

 さて、小5から高2までの作文を並べると、1年の違いで子供たちの考え方や表現力が大きく変化していることがわかると思います。
 作文の評価は、主観的なものになりがちですが、この森リン点の評価というものをひとつの参考にするとある程度客観的に見ることができ、作文の勉強のひとつの目標になると思います。

■小5の部

いけ!満塁ホームラン
スライム
 「カン、カン、カン。カンカンカン。」
まるでたいこをたたいているかのような音がドームにひびきわたる。
 二〇一八年五月三日。私は、父、母、おばと野球観戦のため札幌ドームに訪れた。野球観戦をしたのは、これで四回目だ。対戦チームは、北海道日本ハムファイターズと東北楽天ゴールデンイーグルスだった。私は、日本ハムを応援した。
 この日は、子ども限定来場五〇〇〇名様にスカイブルーのぼうしがプレゼントされる。そして、通常の代金より上乗せすると、スカイブルーの新ユニホームもゲットできる。
 それでは、このユニホームのしょうかいをしていくとしよう。日本ハムは今年、球団が北海道の地に誕生して一五周年を迎える。一五周年プロジェクトの一環として、今シーズン、ホーム・ビジターと並ぶスカイブルーの新ユニフォームを着用するようになった。
 私が野球観戦をした時の先発投手、日本ハムは、高梨選手だった。いっぽう楽天の方は、辛島選手だ。試合は、四回の表。私と母、おばがお手洗いへ席を外した時の事だ。楽天のペゲーロ選手に六号ソロホームランを打たれた。楽天に一点の先制点を取られてしまった。ペゲーロ選手の打率は、一割七分六厘だ。
 四回の裏から七回の表までは、日本ハムになかなか点が入らなくて正直たいくつだった。母が
「あーぁ。ぜんぜん点が入らないね。ひまだからおかし食べよう。」
とつぶやいた。
 試合は、七回の裏。ついに奇跡が起きた。五番指名打者で出場していた清宮選手がヒットを打った。その後の渡邉選手に代わり、杉谷選手にもヒットが、石井選手が鶴岡選手に交代し、またもやヒットが生まれた。続いては清水選手だ。清水選手の打率は、一割八分五厘だ。現在は一アウト満塁。
 「カン。」
打球は、観客席の方へと運ばれた。満塁ホームランだ。ついに来たのだ。私は、満塁ホームランを見たことがなかった。だから、今日見られたのがとてもうれしくてうれしくて、まるで天にも昇るかのような気持ちを覚えた。
 観客席に腰を下ろしていた人は、こうふんのあまり、両手を挙げて立ち上がっていた。そして、大声をだしてさけんでいた。快哉をさけぶような楽しい戦いだった。人間は、何かうれしいことがあると、無意識のうちにさけんでしまう。このような傾向にあるということをこの経験を通じて分かった。

■小6の部

集める楽しさ
あいつつ
 「10シールゲット!、1冊目制覇だ!」僕はおもわず叫んでしまった。目標を達成して、とても嬉しかったのだ。
 僕は塾でシールというものを集めている。1回の授業につき10枚のシールをもらえ、授業のテストで満点だと4枚もらえたり、週に一度のテストで成績優秀者として掲示されると一気に50枚ももらえることができたりなどと、いろいろなところでシールをもらうことができる。集めたシールは、シールを貼る台紙に貼っていき、台紙1冊につき1080枚貼ることができる。シールの枚数によって、もらえるものが違い、20枚で鉛筆、100枚でノート、250枚でシャープペンシル、……などというものがもらえる。僕は、ついに1000枚を集めてホワイトボードをもらえるようになったのだ。ずっとホワイトボードが目当てでシールを集めていた。なぜなら、いつも塾ではホワイトボードを使って授業をしていて、憧れていたからだ。僕もいつか弟にホワイトボードで何かを教えてあげようと思っていて、集まった時はまるで天にも昇るような心地だった。このように、ものを集めることによって、頑張った分だけシールがもらえ、それをものと交換をするという実際の社会にもあるようなシステムを体感できる。楽しみながら、実際の社会に入るためのシュミレーションができるのだ。
 昔、お母さんはペナントというものを集めていたらしい。旅行に行った時にその記念品として買い、家に飾って旅行の思い出にしていたらしい。三角形の旗で、飾りやすく、その土地の特徴が書いてあるらしい。部屋に飾っていると、たくさん集めた時に達成感があって、また集めたくなるらしい。ペナントは写真のようなものだと言っていたので、家族でかざってあるペナントを見て「こんなところに行ったよね」などという会話をしているのかな…などと考えていたが、実際にはそうでもないらしい。しかし、ペナントを見るだけで楽しく、集めれば集めるだけ楽しめるのだ。集めるものは、たくさん集まってきてからが楽しい。
 人間にとって集めるとは、自分の楽しみを増やす行為なのだ。集めるものには、その人らしさが出ると思う。なので、成長するにつれて集めるものも変わると思うのだ。「塵も積もれば山となる」という諺がある。何かものを集める時は、少しずつ集めていけば、いつの間にかたくさん集まっていて、達成感を得られるのだ。僕はこれからも、何かものを集める習慣をつけて、自分の楽しみを増やしていきたい。

■中1の部

大切なものとは
サーサ
 「ちょっと古びたけれど、まだ使える。」
人は、お金に換算できない価値を大切にすることが多くある。商品としては売れなくても、心がこもった贈り物というものはよくある。僕は、お金に換算できない価値を大切にすることはよいと思う。
 その理由は第一に、お金に換算せずに物の価値を考えると、その物の本当の良さが見つかるからである。例えば僕も、自分の机や人からもらった鉛筆や小学校入学と同時に買った筆箱など、大事にしているものは山ほどある。今もっと新しいものが買えるが、しかし、これらの物は手放せないと僕は、思う。それは、もしかすると、小学校時代を共に過ごしたものだからかもしれない。そういうものが、誰にも一つはある。現代は、お金の単位で表せるものが世の中を動かしている。しかし、自然を切り拓いて工場やダムをつくることは、短期的には経済を豊かにすることはあっても、長い目で見ると、お金で表せない価値を失っていることになるのかもしれない。騒がれているものの代表的な例を挙げるとしたら、自然破壊だろう。さらに具体的に場所を挙げるとしたら、釧路湿原もその一つだと思う。釧路湿原には、干潟のような場所が開発されてしまった東京湾よりも多くの鳥がいる。しかし、今ではそのほとんどがレッドリストや絶滅危惧種に指定されている。このように、自然という大きな遺産が失われていくのも、「金に目がくらんだ」という言葉のように、人間がお金に換算するということしか考えていないからではないだろうかと僕は、感じる。道端に咲いている可憐な花に値段をつける人はいない。そのものをお金に換算することが資本主義社会において重要であることは分かり切っている。しかし、それは経済でしかないのであり、心は経済ではない。二宮尊徳も、「道徳なき経済は罪悪であり、経済なき道徳は寝言である」と言っているように、刹那主義の経済でなんでもお金に換算するのではなく、経済的な価値から離れて考えるとその物の持つ本当の良さが見えてくるのだ。
 第二の理由として、お金に換算して物の価値を考えると、その物の価値が見えなくなることがあるからだ。前述したように、お金に換算して考えるとほとんど価値のないようなものでも自分にとっては大事なものが必ずある筈だ。お金に換算して考えるとその物の持つ本当の良さを見失ってしまう場合がある。株や会社を売り買いして、巨額の資産をもうけていたアメリカの資本家、ジェシー・リバモアは、一躍有名となった。彼が全盛期だった頃は、皆その勢いがずっと続くのではないかと思っていた。なぜなら彼は、世界恐慌を逆手に取り、更にお金を儲けたからだ。しかし、その後調子に乗った彼は株で大失敗し、ついに自殺の道を辿った。僕は、ジェシー・リバモアはお金だけが人生だと思っていたのかもしれないと思った。そこが間違いだったのだろう。暗い例だけではなく、明るい例も勿論ある。荘川桜という桜の話だ。この桜は村の中心にあり、村の人々は、この桜を大切にしていた。しかし、村にダムが作られることになり、村は沈むことになった。そのとき、村の人々は桜もつれていきたいと思ったが、予算的にも無理難題だった。しかし、ダムを造る電力会社の社長が動いて専門家を呼び、移植することにした。桜は、一本でも枝が折れると駄目になってしまう。そこで、なんと人工の防腐剤であるタールを塗り、奇跡的に移植に成功したのだった。しかし、この事業には巨額の資産をつぎ込んだので、一時大損だと囁かれた。それでも、いまでは奇跡の桜として観光名所となっている。一時のお金より、皆を幸せにする方が大切だという考え方だったのだろう。自分の価値観を重視したからこそ、実現できたことだろうと、僕は感じる。
 確かに、物の価値をお金に換算するとわかりやすいという意見もある。しかし、「自分の心のうちにもっていないものは何一つ自分の財産ではない」という名言があるように、お金には換算できないものの価値というものも大事にするべきだ。だから僕は、お金に換算できない価値を大切にすることは良いと思う。これから僕は、周囲の意思に関係なく、自分の価値観を持ちたい。
■中2の部

機械化の必要さ
ぜろくん
 身の回りにある物の中で機械化すべき物と機械化すべきではない物に分かれる。例えば、エアコンや扇風機は、夏などの暑い日に使うとすごく便利な機械である。現在は昔と比べて地球温暖化が進み、今まで以上に暑い日が多くある。そうなると、エアコンや扇風機はあった方が快適な生活を送ることができる。しかし、エアコンや扇風機がなくとも生きてはいける。機械化は人間が本来持っている能力の消費へとつながってしまう。時には、機械に頼らず我慢したり、ちょっとした工夫をしたりすることも大切になってくるのではないかと思う。自動車など二酸化炭素を排出してしまい、大きな環境問題の地球温暖化や空気汚染にもつながってしまうが、今では、二酸化炭素の排出を抑えるために電気自動車やハイブリット車など環境にやさしいバイオ燃料といったものが開発されている。そういった環境問題を重視しつつそれにあった物を開発していくことはすごく良いことであると思う。
 便利で快適な生活はよいと思う。科学の技術は日を重ねるたびに発達していく。そうなると人間の生活は便利で快適な生活へと変わっていく。エアコンや携帯などがあることで、スイッチ一つ押すだけで涼しくなったり、暖かくなったりする。また、メッセージを打ち込み送信するだけで、遠くにいる人と会話をすることができる。そういう科学の発達で人間の生活はより快適ものへと変わっていく。どんな人間でも自分自身で工夫したり考えたりしないといけない生活とスイッチ一つで快適になる生活なら快適な生活を選ぶだろう。だからこそ、便利で快適な生活はよいと思う。また、機械化されるということは、快適な生活を送れるだけでなく自分自身の癒しや趣味などにもつながる場合があり、楽しく生活を送ることができるのだ。
 しかし、機械化されていないシンプルな生活もいい。実際のところ機械を使う必要性がないというものもあるだろう。自動車やエアコンなどすごく便利な機械があり、誰もが利用しているものであるが、地球環境問題につながる、二酸化炭素を排出している。他にも空気汚染などにもかかわってくる。機械はすごく便利だが、その反面マイナスな部分あるのだ。機械を使わないと生活が厳しいということももちろんある。本当に必用な機械だけを身の回りにおいて自然や環境を大事にシンプルな生活をしていくことによって見えてくるものがあるかもしれない。また、機械に頼りすぎない生活を送ることで我慢する力や自分の力で考え実行する力が発達すると思う。
 確かに機械化された便利で快適な生活にも素朴でシンプルな生活にもそれぞれの良さがある。しかし、一番大切なことは、「私たちの人生は、私たちが費やしただけの価値がある。」という名言があるように、自分の満足のいく生き方を常に模索しながら生きていくことである。また、自分の好きなように行動するにあたってしっかりと考えてから行動するということを大切に生きていくこともこれもまた重要なことである。

■中3の部

ニーズとウォント
られし
 日本語の「必要」という表現は、英語では二つある。「need」と「want」だ。ニーズは理性による判断で、ウォントは欲望だ。同じ意味の二つの言葉でも、僕はウォントを大切にしたいと思う。「しなければならない」よりも「したい」の方が楽しいだろう。僕は小学校の頃学校のバスケットボールクラブに入っていた。それは、友達に誘われて断れきれずに入ったもので、あまり上手くなれず三年間やったが、初心者の人をなんとか抜けることくらいしかできるようになれなっかた。また、そこまで楽しくなく、朝練がきついなと思うくらいだった。しかし、中学校に入り部活を決める時、僕は自分の意志(ウォント)でバドミントン部に入った。そこでは練習もはかどりとても楽しかった。また、かなり、入る前より上達したと思う。部活内でのランクは、同学年男子5人中、2位まで上がることが出来た。当然、練習や試合はきついこともあるが、高校へ入っても、部活ではなく、クラブに入りたいなと思っている。初心者と試合をしても絶対に負けない。同じ約三年間でも、自分の意思でやれば、楽しいし上達する。だから、僕は、ニーズよりもウォントを大切にしたい。
 そのための方法として第一に、目標を定め、その目標を達成するという強い信念を持つことだ。将来の夢を実現させたいという強い意志があれば、自然とやる気が出て、ニーズからウォントに変わるはずだ。僕は、中学校三先生の小テストは、全て満点、定期テストは全て9割以上取りたいと思っている。二年生の頃は、小テストは半分以上満点だが、9割や8割しか取れないものもあった。。また、定期テストにも8割が半分以上で、7割も少しあった。9割のものもあったが、多くなかった。三年生こそは、中学校最後だから、絶対に達成したいと思った。そうすれば、自然と成績を今より伸びると思う。はじめのうちは、そのことを達成するためにやるしかないという「ニーズ」という気持ちでやっていた。しかし、改めて考え直すと、それができたらそれはとてもすごいことで達成したいと思って目標を掲げ直してやった。すると、自然と「今からやれば、きっと達成できるからやりたい」と思うと、「ウォント」になった。映画「ビリギャル」のモデルになった塾の先生、坪田先生が実際に書いた本を持っているが、そこには、新しい生徒と志望校を決める時には必ず「東大にする?」と聞くと書いてあった。それは、目標が高ければ、それに近づくのがうれしくなり、勉強が楽しくなるからだそうだ。
 また、第二の方法として、社会の固定観念に惑わされないことだ。「一流大学卒」、「エリート街道まっしぐら」、「大手企業社長」と聞くと僕は、「この人は、目標を達成して、よい人生をこれから送るんだな」と思う。しかし、それは、狭い考え方である。例えば、歌が下手な人が「俺、歌手になるために上京する。」と、言ったら全員やめた方が良いと思うだろう。しかし、それはそれで良いと思う。人に迷惑をかけずにいればウォントの状態で楽しいだろう。例え、一流大学卒でも、「楽しい」ということを知らなくては悲しい。例え、エリート街道まっしぐらでも、人とのコミュニケーションが全くできなければつまらない。例え、大手企業社長でも、会社が潰れたら借金まみれになる。だから、仮に周りが羨んでも、自分にとって、「ニーズ」だったら誰も羨まないだろう。そればら、周りが何と言おうと、自分の「ウォント」を大切にしたいと思う。僕のクラスに「欅坂46」が大好きな人がいる。男なのに、欅坂のピンクのファイルを使ったり、それを見て、一人で笑っていたり、そのことについて、別の人に言われると切れたり…とても気持ち悪い。当然、友達もいない。しあかし、自分が好きでやっているから、良いと思う。このように、周りにどう思われても、自分のい「ウォント」を大切にしていくべきだと思う。
 確かに、自分が嫌な事でも、やらなくてはならないこともある。しかし、「知識がはしごを作ったのではなく、二階に上がりたいという熱意がはしごを作ったのだ。」という名言もあるように、僕は、自分の中にある「ウォント」を大切にしていきたい。
■高校生・社会人の部

思いやりを取り戻す
りすっぴ(高2)
 ロボットが生きているかどうかと問われれば、たいていの人は生きていないと答えるだろう。何故なら、ロボットに心臓はないし、血も流れていない。人間と同じ機能を持っているとは言いがたい。しかし、それは「ロボット」という大まかなくくりでの話だ。ある特定の物体が、分類上の名詞ではなく固有名詞を得たとき、それは確かに「生きている」ものになるのである。例えば、ネット上には、ボーカロイドというものが存在する。「初音ミク」という名前を聞いたことがある人もいるのではないだろうか。ボーカロイドはその名前から想像されるとおり、機械音声である。実在の人物の音声をベースにしているとはいえ、生きているとは言えない。ところが、「ボーカロイド」は機械でも、「初音ミク」は生きている人物なのである。初音ミクのためだけにライブが開かれ、グッズが飛ぶように売れ、何十万何百万という人が初音ミクの動画に熱狂する様は、何も知らない人にとっては滑稽でしかないだろう。それは、初音ミクのファンはミクが「生きている」ととらえ、ファンでない人は「生きていない」ととらえている認識の違いだ。ファンにとって、初音ミクは実在のアイドルや歌手と何ら変わりが無いのである。このことは、個人個人が自分以外の物といかに関わるかによって、物に心があるようにもないようにも変化していくという良い例だ。相手の心に対する想像力に欠け、人と人とが傷つけ合う今の社会には問題がある。
 第一に考えられる原因としては、仮想体験が増え、リアルに体験する機会が少なくなっていることだ。いくら電子世界で経験値を積んだところで、実際の生活には役に立たない。今の子供達はそれが理解できないほど、現実と仮想の境目があいまいになり、人の心を思いやることがなくなった。例えば、社会科の実習で戦争に関する博物館に行ったことがある。ほとんどの生徒は静かに展示を見ていたが、一部の生徒が大声で喋りながら展示を見ていた。考えていることをそのまま口に出しながらである。この行為は他の客の迷惑になるばかりか、戦争を実際に体験した方への侮辱であると感じた。最近の子供には他人を思いやるという動作が存在しない人がいると実感した出来事だった。
 第二の原因としては、物が豊富な使い捨て社会にあって、日本古来のアニミズムを継承できなくなったことだ。日本人は全てのものに神が宿り、それらは生きていて心を持つと考える文化を持っていた。それ故に、物を大切にし、愛着を覚えるのだ。例えば、古事記には様々な神が登場する。太陽であるとされる天照大神は有名だ。他にも月や農業の神などたくさんの神がいる。八百万の神と称されるように、神の多さは他の文化と比べても随一である。しかし、古代の日本人はこれらの神々を全て信仰していたのだから驚きだ。神が宿ると思えば、自然と物に対しても敬う気持ちを覚える。神の存在を忘れた今となっては、物を消費される存在としてしか見られないのも納得できる。
 確かに、他人の心や無機物に心があると想像するのは時間がかかり、非効率的だ。時間の無い現代人には難しいかもしれない。しかし、心とは個々が他人には理解し得ないものとして持っているのではなく、根底では同じものを持っているはずだ。だとすれば、想像するのも難しくはないだろう。他人の心を想像することを大変な重労働としてとらえ、想像することを諦めている現代社会こそ問題である。

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森川林 20180628  
 作文教育の弱点は、評価が客観的でないことです。
 だから、生徒は、褒められてもなぜ褒められたのかわからない、低い評価がされてもなぜ低い評価になったのかわからない、ということがありました。
 人間は、目標が明確になれば意欲が出ます。
 だから、少しでも客観的な評価にしたいと思い森リンを作りました。
 今後は、これをAI化していく予定です。


nane 20180628  
 森リン点で評価しているのは、作文そのものではなく、作文に表れたその生徒の作文力です。
 作文力とは、作文に表れた学力です。
 目安として言えば、90点以上が東大レベルです。


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森リン(103) 

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読書作文キャンプ打ち合わせ会【7/2更新】 as/3356.html
森川林 2018/06/27 13:29 

 読書作文キャンプにお申し込みいただいた方へのご連絡です。
 別途、メールと葉書でも同じ内容をご連絡します。

 今年のキャンプは、保護者の方に多くご参加いただいておりますので、参加者どうしで協力して、より充実したキャンプにしていきたいと思います。
 つきましては、下記の日程で、第1回目の打ち合わせ会を行いたいと思います。
 日程が急で誠に申し訳ありませんが、お時間のとれる方はぜご参加くださるようお願いいたします。
 なお、会合に参加できない方には、あとで動画の記録をごらんいただけるようにします。

▽日時
 7月1日(日)20:15~(45分間程度の予定です)

▽会場
https://zoom.us/j/104606743
・パソコンで上記のURLにアクセスすれば自動的にZoom会場に入ります。
・発表学習コースのZoom会場と同じです。

 なお、今後の参加者の交流の場として、facebookグループ「言葉の森と家庭学習」のページを使えるようにしました。
https://www.facebook.com/groups/kateigs/
 facebookに登録されている方は、ご自由にご利用ください。



■サマーキャンプ説明会&打ち合わせ会 2018年7月1日(日)20:15~【7/1更新】

1.現在の参加状況
https://www.mori7.net/stg/index_web.php#list

2.子供だけ参加の場合の新幹線利用
(1)特別引率は難しいようなので、出発時は、各家庭で新幹線に乗るまでの対応を。
https://www.mori7.net/stg/index_web.php#1145
(2)那須塩原駅では、集合場所と改札口の両方で待つ。(改札口は1か所)
(3)旅行に関する保険適用の範囲は那須塩原駅に着いてから、那須塩原駅に戻るまで。

3.サマーキャンプの性格
(1)家族キャンプを合同で行うようなイメージで運営したい。
 したがって、キャンプの内容は参加者の希望を生かして作り上げる形に。(遊びや勉強のアイデアや希望など)。
(2)スケジュールは、基本的な骨格として提示。
 (朝は読書、昼は遊び、夕方は作文・発表、夜は工作・自由)
(3)保護者は自由行動もできる形に。(昼は近くの観光地めぐりなどをして、夜の合宿所の企画に参加など)

4.部屋割り
https://www.mori7.net/stg/index_web.php#1108
(1)子供は、2階の4部屋に各部屋2~4人で宿泊。ほかに8人まで入れる1部屋あり。
(2)大人は、以下の部屋に割り当て
1階
 和洋室(10.5帖)二段ベッド2台・和室には布団可……1~4人
 和洋室(10.5帖)二段ベッド2台・和室には布団可……1~4人
 和室(8帖)布団……1~2人
 和室(8帖)布団……1~2人
 和室(6帖)布団……1~2人
2階
 洋室(8帖)ダブルベッド2台……1~2人
(3)具体的な部屋割りは、後日決めさせていただきます。

5.夜の懇談会
 子供が就寝したあと、食堂で(自由参加)。
 保護者・講師の交流を深める(飲み物あり)。
 昨年は毎晩2~3時間話していた。

6.遊び
 屋外では、川のあるところで自由遊び(キャンプ場内の浅い川なので心配はないが大人で手分けして監視)
 屋内では、工作を中心とした自由遊び(保護者も遊びを楽しむ形で参加)
 工作は、木々レゴ、石塗り、フリスビー作りなど。
 屋内遊びは、廊下での風船バレーボール、けん玉、ピンポンなど。

7.食事
(1)基本は、セブンミールに2日前発注で対応(品質面はかなりよいと思われる)
(2)ただし、一律では量が多すぎる場合があるので、おかずはバイキング風に配り直す。
(3)ご飯は、独自に炊いたものを中心に。
(4)おかずや野菜の追加もバイキング風に。(唐揚げ、ミニトマト、ジュースなど)
(5)調理は原則としてしない。(手間がかかることと衛生面から)
(6)ただし、カレー、豚汁、バーベキューなどは独自対応で(このときのご協力をお願いします)。

8.移動
 9人乗りトヨタハイエースバン3台で分乗。
 合宿所―キャンプ場30分程度。
 乗車割りは、後日決めさせていただきます。

9.雨天時
 多少の雨天は決行。
 大雨の場合は、合宿所の中で自由遊び。
 雨が続く場合は、別の観光を検討。

10.個人で用意するもの
https://www.mori7.net/stg/index_web.php#1111
 おすすめの本3冊。
 表でいつでも着られるような長袖長ズボン(ブヨ対策。あまりいないが刺された子が数人いたので)
 1日目の昼食は済ませて参加(ただしキャンプ場でおやつを出す)
 川遊び用マリンシューズ

11.家で待つ家族向け動画放映
 Zoom又はgoogleハングアウトで。
 URLを指定して連絡。

12.保護者のお手伝いお願い
(1)食事の際の配膳、調理の場合の手伝い。
(2)子供のふとんシーツのセット、片付け
(3)部屋の掃除

13.入浴
 各部屋に風呂はあるがやや狭い。
 合宿所の共同風呂はやや広いが同時に入れるのは3、4人か。
 近所に車で15分程度で行けるところに感じのいい温泉あり。夕方大人半数ずつ行ける形に。

14.その他
 祖父母の参加も歓迎。
 合宿所はペット可だが、キャンプ場はペット不可。
 生き物はつかまえても持ち帰らない。
 水鉄砲は川では砂がつまるので使えない。

15.今後の連絡と打ち合わせ
 遊びや食事などの企画を相談する場としてfacebookグループ「言葉の森と家庭学習」を使います。
https://www.facebook.com/groups/kateigs/
 全体への連絡事項は、葉書+ホームページ+メールでお知らせします。
 質問や相談は、随時言葉の森までお電話で。



■7/1説明会&打ち合わせ会の動画の記録【7/2更新】

 7月1日に行った説明会&打ち合わせ会の記録です。

https://youtu.be/GbGyvGcHSwk


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【再掲】読書感想文の書き方 as/3355.html
森川林 2018/06/27 04:50 

感想文が楽に書けるのは小5から

 感想文が楽に書けるようになるのは、年齢的には小学5年生からです。小学1~4年生は、全体の構成を考えて書くという能力がまだ育っていませんから、大人が全体の方向づけをしなければ自分で本の流れに合わせて感想文の流れを考えていくという書き方はできません。
 また、小学1~4年生の場合、似た話がうまく見つかる場合と見つからない場合とでは、作品の出来に大きな差が出てきます。大人(親や先生)が近くにいて、「この次はこんなことを書いたらいいよ」とときどきアドバイスをしてあげなければまとまった作品を書くことはできません。
 なぜ学校のふだんの授業で感想文を指導せずに、夏休みの宿題というかたちで感想文を書かせるかというと、感想文は(特に低中学年の場合は)、一人ひとり別のアドバイスをしなければならないからで、30人から40人を相手にした一斉指導ではそういうアドバイスはできないからです。
 感想文の宿題を書かせる時間があれば、その時間を読書に充てた方がずっと子供のためになります。

子供まかせでは書けない

 「なんでもいいから自分で好きな本を選んで、自分で好きなように書いてごらん」ということでは、感想文は書けません。小学生の場合は、大人がなんのアドバイスもせずに感想文を書かせるぐらいなら、感想文を書くことそのものをしない方がいいのです。単に字数を埋めるだけの感想文は、何の勉強にもなりません。

じょうずな感想文を書くコツはある

 書くからには、じょうずな感想文を書いて、コンクールなどに入選したいとはだれもが思うことです。作品の出来具合の半分は、似た話などの題材の部分に支えられています。また、もう半分は、感想の部分の一般化の深まりに支えられています。ですから、感動のある似た話が連想できるような本を選び、感想の部分で大人の人が一般化の手助けをしてあげれば、じょうずな感想文が書けます。
 しかし、こういうかたちで親や先生がアドバイスをすることは、子供にとってはあまりうれしいことではありません。また、親や先生に支えられてじょうずな作文を書いても、教育的な意義はありません。ですから、感想文の目標はじょうずな作品を書くことにではなく、ひとまとまりの本を読み、ひとまとまりの文章を書く練習をするということに置くべきです。

書き方の手順「まず本選び」

 まず本選びですが、子供が「この本、おもしろいから書きたい」と言うような本が必ずしも書きやすい本であるとは限りません。子供が自分なりに似た話を見つけることができたり、想像をふくらませたりできるような本が書きやすい本です。この本選びは、大人がアドバイスをした方がいいようです。少なくとも、子供には「似た話や想像した話が書けるような本が、感想文の本としては書きやすいよ」と言ってあげるといいと思います。
 書きたいテーマが決まっているときは、インターネットの書店を利用して関連する図書を数冊用意すると話題が広がって書きやすくなります。

書き方の手順「次に字数配分」

 感想文の宿題は、原稿用紙3枚程度(400字詰めで1200字)の分量で指定されることが多いようです。これだけの分量を1日で書くというのは大変です。無理のない字数配分は、1日1枚(400字)です。感想文の宿題をするために、4日間の予定を立てて、1日目に400字以上、2日目も400字以上、3日目も400字以上と書いていって、4日目に全体を通して要らないところを削り、清書するという予定を立てれば無理なく書くことができます。

書き方の手順「1日目の400字」

 本のはじめの方から一ヶ所、似た話や想像した話の書けそうな場所を選び、そこを引用し、自分の似た話を書き、最後に「たぶん」「きっと」「もしかしたら」などという言葉を利用しながら、自分の感想を書きます。
 本の引用(1)→似た話(1)(もし…だったらと想像してもよい)(たとえも入れる)→感想(1)(たぶん、きっと、もしかしたらなどと考えてみる)

書き方の手順「2日目の400字」

 2日目も同じです。本の中ほどから一ヶ所、似た話の書けそうな場所を選び、そこを引用し、似た話を書き、感想を書いていきます。
 本の引用(2)→似た話(2)→感想(2)

書き方の手順「3日目の400字」

 3日目も同じように、本の終わりのほうから一ヶ所選んで書いていきますが、最後の感想のところがちょっと違います。1日目、2日目は、引用した小さな箇所の感想でしたが、3日目は本全体についての感想を書いていきます。
 小学5・6年生の生徒の場合、この感想は、「○○は(人間にとって)……である」というような一般化した大きな感想を書いてまとめます。この感想の部分は、お母さんやお父さんと話し合いをして、子供自身の考えを深めていくといいと思います。そして、「私はこれから」などという言葉を使い、この本から得たことを自分のこれからの生き方にどうつなげていくかを考えてまとめます。中学生の場合は、結びの5行に「光る表現」を入れていくとよいでしょう。
 本の引用(3)→似た話(3)→大きな感想(○○は人間にとって……。私はこれから)

書き方の手順「4日目の清書」

 4日目は清書です。お母さんやお父さんが全体を通して読んであげると、要らないところが見つかると思います(書いた人自身には、要らない部分というものはなかなかわかりません。これは大人でも同じです)。この要らない部分を削ります。次に、書き出しの部分に本の引用として情景描写の部分を入れられれば、書き出しの工夫ができます。これは無理のない範囲でやっていくといいでしょう。


書き方の手順「できたらほめる」

 書いている途中でも、書き終えたあとでも、親や先生が「これは、おもしろいね」「それは、いいね」と、子供の書いた内容のいいところやおもしろいところをどんどん認めてあげることが大切です。多少おかしいところや変なところがあっても、子供が書いた内容をできるだけ尊重してあげてください。これと反対に「これは、こうした方がいいんじゃない?」「そこは、ちょっとおかしいんじゃない?」などという否定的なアドバイスをすると、勉強でいちばん大事な子供の意欲をそぐことになります。大事なことは、いい作品を仕上げることではなく、手順にそってできるだけ自力で書く力をつけることです。

教室では宿題の感想文の個別指導はしません

 感想文の指導には、生徒ひとりずつ異なるアドバイスが要求されます。更に作品として完成させるためには、書いている途中にも頻繁にアドバイスをする必要が出てきます。このような対応は、普段の勉強の中ではできませんので、夏休みの宿題のための感想文指導は、教室では行ないません。
 宿題として感想文を提出しなければならないという事情のある方は、教室で練習した長文の感想文で似た話のよく書けたものをベースにして、ご家庭で書き直していかれるといいと思います。
 また、どうしても書いた作品を見てアドバイスをしてほしいという場合は、担当の先生ではなく、言葉の森の本部に直接ファクスでお送りください。折り返しファクスとお電話で説明します。(これは有料です。)

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森川林 20180627  
 言葉の森が読書感想文指導を行うまでは、感想文の指導というものはどこでも行われていませんでした。
 ただ書かせて、上手に書けているものを表彰するというやり方がどこでも普通に行われていました。
 そうすると、小学校低中学年の子供はどういう書き方をするかというと、最初から最後までのあらすじを長々と書き、最後に、「楽しかったです。」などというような感想を書いておしまいにするのです。
 こういう何の勉強にもならない、ただ読書嫌いや感想文嫌いにするだけの教育がずっと行われていたのです。


森川林 20180627  
 もうだいぶ昔の話になりますが、読書感想文の書き方を教えてほしいという要望があったので、言葉の森で読書感想文講座を開いたことがあります。参加したのは、小3から小6ぐらいの生徒でした。
 3日間の講座で、全員がひととおり感想文を仕上げました。
 そこまではよかったのですが、秋になると、その子たちから次々と、「学校代表に選ばれました」とか、「コンクールに入賞しました」などの声が届きました(笑)。
 それで、あまり上手に書かせるのも問題だと思い、読書感想文講座は、その年だけでやめたのです。
 ただし、入賞を目的にしなければ、感想文の勉強自体は、意味のあるやり方で進めることができます。
 今年の夏休みは、その意味のある読書感想文講座を開く予定です。

nane 20180627  
 作文や感想文というと、表現力の問題だと考える人が多いと思います。
 しかし、本当は内容の問題なのです。
 内容とは、その文章を書く目的と、その文章の中身となる実例です。
 表現の仕方の問題は、そのずっとあとに出てくることなのです。
 例えば、野口英世のお母さんが、英世あてに書いた手紙は、表現など全く無視しています。
 しかし、それは英世にとって最も価値ある手紙だったのです。
====
おまイの しせにわ みなたまけました わたくしもよろこんでをりまする なかたのかんのんさまに さまにねん よこもりを いたしました べん京なぼでも きりかない いぼし ほわこまりをりますか おまいか きたならば もしわけかてきま
しよ はるになるト みなほかいドに いてしまいます わたしも こころぼそくありまする ドかはやくきてくだされ かねを もろた こトたれにもきかせません それをきかせるト みなのまれて しまいます はやくきてくたされ はやくきてくたされ はやくきくたされ はやくきてくたされ いしよのたのみて ありまする にしさむいてわ おかみひかしさむいてわおかみ しております きたさむいてわおかみおります みなみたむいてわおかんておりまする ついたちにわしをたちをしております ゐ少さまに ついたちにわおかんてもろておりまする なにおわすれても これわすれません さしんおみるト いただいておりまする はやくきてくたされ いつくるトおせてくたされ これのへんちちまちてをりまする ねてもねむられません (野口シカの手紙)
====

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読書感想文(19) 

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夏休み朝の作文体験学習募集中――3週連続。親子作文、読書感想文、受験作文の3コースから【7/6更新】 as/3354.html
森川林 2018/06/26 06:09 
「きみも、おいでよ。」

 言葉の森では、この夏休みの8月中に、3週連続の朝の作文体験学習を行います。
 募集するコースは、幼長から小2の生徒を対象にした親子で作文を書く親子作文コース、小3と小4の生徒を対象にした理科系の読書感想文コース、小5と小6の生徒を対象にした考える受験作文コースです。
 オンラインで行うため、保護者の協力がある程度必要になりますが、ほかではまず経験できない企画ですので、言葉の森の作文の勉強に関心をお持ちの方は、この機会にぜひ体験学習にご参加ください。

■コースと対象学年
(1)科学と実験の親子作文コース
 対象学年は、幼長、小1、小2。
 「しぜんとかがくのはっけん」という本をもとに、家庭で自然の発見や実験をしていただき、その体験をもとに親子で作文を書きます。
 お子様がまだ作文を書けない年齢でも大丈夫です。作文を書く楽しさを味わっていただくための企画です。

(2)理科系の読書感想文コース
 対象学年は、小3、小4。
 「理科好きな子に育つ ふしぎのお話」という本をもとに、家庭で対話や実際の経験をしていただき、その対話と経験をもとに読書感想文を書きます。
 読書感想文の書き方と、書く楽しさを味わっていただくための企画です。

(3)中学入試の受験作文コース
 対象学年は、小5、小6。
 「公立中高一貫校適性検査問題集」をもとに、問題文を読み取り、家庭で対話や調査研究をしていただき、その対話と調査研究をもとに受験に合格する作文を書きます。
 受験作文の書き方と、考える楽しさを味わっていただくための企画です。

※現在、寺オン作文コース、発表学習コースでオンラインの授業を受けている方は、この夏休みの体験学習はできません。

■日程
 8月中に同じ曜日で3週連続。
・水曜クラス:8月1日(水) 8日(水)22日(水)いずれも9:00~9:45
・木曜クラス:8月2日(木) 9日(木)23日(木) 〃
・金曜クラス:8月3日(金)10日(金)24日(金) 〃
・月曜クラス:8月6日(月)20日(月)27日(月) 〃
・火曜クラス:8月7日(火)21日(火)28日(火) 〃
原則として同じ曜日に3回受講していただきますが、他の曜日のクラスに空きがある場合は、他の曜日に振り替えて受講することができます。
※体験学習は、当初同じ曜日で3日間としていましたが、ご都合のつかない方も多いようなので、3日間どの日を選んでもよいようにしました。変更される場合は、新しい日程を選び、古い日程は×で消去しておいてください。(7/6追加)
※1クラスの定員は6名までです。45分間の授業は学年混在ですが、指導内容はそれぞれの学年に対応したものになります。

■会場
 会場は、Zoom会議室です。
https://zoom.us/j/104606743
・パソコンで上記のリンク先にアクセスすると、Zoomの会議室に入れます。
(初めてアクセスするときは、Zoomアプリのインストールが数分行われます。)
・会場の下見でいつでも自由に入室していただいて結構です。

(ただし平日17:00~21:00、土曜9:00~12:00は授業が行われていますので、その時間以外でお願いします。)

■受講料
 どのコースも3週連続で9,180円(消費税含む)
 教材として、下記の図書をお送りします。
 図書費も受講料に含まれますので、既に同じ図書をお持ちの方はご連絡ください。その場合、受講料は、図書費を差し引いた6,480円となります。

■お振込み(7/6追加)
.受講料は下記の金額で7月17日(火)までにお振込くださるようお願いいたします。
▽お振込先
三井住友銀行 港南台支店
普通 6599615 株式会社言葉の森
▽金額(手数料はお客様負担でお願いします)
図書を言葉の森に注文される方 9,180円
図書をご自宅でご用意される方 6,480円
(海外の方は、図書をご自宅でご用意ください。)
※期日までにお振込みがない場合はキャンセルとさせていただきます。

■教材とする図書(受講料に含まれます)
(1)科学と実験の親子作文コース
「しぜんとかがくのはっけん! 366」(主婦の友社)2,484円
(2)理科系の読書感想文コース
「理科好きな子に育つ ふしぎのお話365」(誠文堂新光社)2,484円
(3)中学入試の受験作文コース
「2019年度受検用 公立中高一貫校適性検査問題集 全国版」(みくに出版)2,700円
※海外にお住まいの方には図書はお送りできませんので、それぞれのご家庭でおそろえくださるようお願いいたします。

  

■オンライン授業の概要
(1)必要な機材は、ウェブカメラのついたパソコン(又はタブレット)です。
(2)Zoomというウェブ会議システムを使います。操作は簡単で、設定の必要はありませんが、45分間の授業には、大人の方も一緒にご参加ください(大人の方は画面に入る必要はありません)
(3)事前に授業の動画を見て、似た例を考えたり実行したりしておきます。
(4)授業の中で、自分の考えたことやしたことを発表します。(低学年の子で自分でまだ発表できない場合は保護者の方がかわりに発表してあげてください)
(5)その発表のあと、作文や感想文を書きます。
(6)書き上げた作文・感想文はカメラで撮影しjpg画像にして、言葉の森のページの指定の場所にアップロードしていただきます。
(7)45分の授業のあと、希望される保護者は懇談会にご参加いただけます。

■資料等(7/6追加)
体験学習の資料等は、後日ウェブに掲載しご連絡いたします。

■掲示板(7/6追加)
体験学習の質問・相談・連絡用の掲示板を作りました。ご自由にご利用ください。
https://www.mori7.net/ope/index.php?k=103

■お申込みはウェブフォームから、又はお電話で
 ウェブフォームは、
https://www.mori7.com/kform_pre.php?f=tkg201808

 お電話は、0120-22-3987(045-830-1177)(受付は平日9:00~20:00)

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森川林 20180626  
 朝9時から始めるオンラインの作文体験学習です。
 テキストを読むだけでなく、実際にその場で教えてもらわないとわかりにくい、親子作文、読書感想文、受験作文の3つのコースについて体験学習を行います。
 対象年齢は、幼長から小6まで。オンラインで行う勉強の面白さを味わっていただければと思います。


nane 20180626  
 作文は、マニュアルどおり教えたつもりでも、うまく書ける子と書けない子の差が出てきます。
 だから、家庭で教えるのは難しいのです。
 よくあるのが、すべて子供の手で自主的にやらせようとすることです。
 書くことがなかなか出てこない子から、無理やり書くことを引き出そうとして、結局書けなくしてしまうのです。
 もうひとつはその反対に、親が細かくアドバイスをして書かせことです。
 最初のうちは、うまく行きますが、やがて親も子もくたびれてきます。
 そして、アドバイスをしてうまく書かせたことは、結局子供の実力にはならないのです。
 作文をうまく書かせるコツは、手を抜きながら温かく見守り、書き出してからよりも、書く前の準備に力を入れておくことです。

匿名 20180627  
いつもお世話になっております。
仕事の関係で平日朝では参加できないので、冬休みなどには土日等のコースも設定頂けると大変ありがたいです。
次回以降、ご検討よろしくお願いいたします。

森川林 20180627  
確かにそうですね。今後検討したいと思います。

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記事 3353番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/11/23
漢字の読みを先行させる漢字集の勉強法 as/3353.html
森川林 2018/06/25 09:09 


 先日の、「子供の読書についてのオンライン懇談会」で、漢字集へのリンクが表に出ていないことに気が付きました。
 漢字集のリンクはこちらです。(google chromeの表示に最適化されています。)

▽教育漢字集
https://www.mori7.com/kg/koku/kk.php
▽常用漢字集
https://www.mori7.com/kg/koku/jk.php

▽教育漢字集のふりがなのないもの
https://www.mori7.com/kg/koku/kkk.php
▽常用漢字集のふりがなのないもの
https://www.mori7.com/kg/koku/jkk.php

 使い方は、次のとおりです。
(1)ふりがなのついているものを何度も音読し、漢字の読み方を覚えます。
(2)読めるようになったら、ふりがなのついていないもので読めるかどうか試してみます。
(3)全部読めるようになったら完成です。

 漢字や計算や暗唱のような基本となる勉強は、同じ教材で続けることが大切です。
 1種類の教材で続ければすぐに定着しますが、種類が増えるほど能率が悪くなります。
 それは、人間の記憶というものが、単にデジタル的に情報を処理しているのではなく、空間や時間や手触りという感覚と結びついて情報を処理しているからです。

 現在の日本では、ものが豊かになっているせいか、子供たちは同じ教材を繰り返すということをしたがりません。
 同じ教材を繰り返して勉強するという習慣が身につくのは、小学校低学年のうちです。

 今年のサマーキャンプでは、この漢字集で、学年を超えた漢字の読みを勉強していく予定です。
 ひとりでは退屈する勉強も、集団で行うとゲームのような感覚でできるからです。

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森川林 20180625  
 漢字の読みは、読書の量と質に比例しています。だから、学年を超えた漢字をよく読める子は、読む力のある子で、それは学力と結びついています。
 漢字の書きは、漢字の勉強をしたかどうかに比例しています。だから、漢字の書き取りができないというのは、ただ勉強していないからだけです。
 漢字の書き取りの必要性は、これからどんどん低下していきます。
 しかし、漢字の読みの必要性は、今もこれからも変わりません。
 漢字の勉強は、読みを先行させて、学年よりも先に進んでいくといいのです。

nane 20180625  
 今のような学校制度のない時代の昔の人たちが、どうして漢字の読みを覚えられたかというと、千字文(せんじもん)という精選された短いテキストがあったからです。
 千字の暗唱であれば、毎日10分の練習で1か月で覚えられます。
 そして、音さえわかれば、表意文字は文脈から大体の見当がつくのです。
 ということで、言葉の森の漢字集は、現代の千字文を目指しています。
 声を出して読むとわかると思いますが、意味のある言葉が連想できるようになっているのです。

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記事 3352番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/11/23
小学校高学年からの本格的な受験作文の勉強は言葉の森で as/3352.html
森川林 2018/06/24 04:57 

 小学1、2年生の作文の練習は、楽しく書く習慣をつけることと、正しい書き方を身につけることが第一の目的になります。
 「楽しく、正しく書く」ということは、誰にでも共通する基本的な内容なので、習得することは比較的簡単です。
 ただし、読む力の向上が伴うことで語彙力や表現力も向上するので、毎日の読書や長文音読や暗唱練習のような家庭での学習は必要になります。

 さて、この「楽しく正しく書く」というレベルの作文は、学年が小学3、4年生に上がってくると、ほとんどの生徒ができるようになります。
 また、もともと読む力書く力がある子は、小学1、2年生の段階から、かなり自由に「楽しく、正しく」作文を書くことができています。

 しかし、ここで、「もう作文は大丈夫」と、小学生の作文力が完成したように考えてしまうことはできません。
 受験の作文に対応する本格的な作文力は、小学5年生からの「考える作文」の段階で出てくるからです。

 小学5年生から必要になる学力の変化は、作文以外の国語や算数や理科や社会の教科でも共通しています。
 小学4年生までの身近な事実に基づいた勉強から、小学5年生以降は、より抽象的な思考力を要求される勉強に切り替わっていくのです。

 この学力の変化は年齢的なものなので、いくら作文力の優れている子でも、小学校中学年のうちに、小学校高学年で要求されるレベルの作文を書くことはできません。
 例えば、「私の家族」という題名で書く作文は、小学4年生でも、小学5年生でも書くことができます。
 しかし、その作文の主題を、「人間にとって家族とは何か」という形で考えることは、小学5年生以降でないとまずできません。
 同じく、「ぼくの友達」という題名の場合でも、「友情とは何か」という形で主題を考えることは、抽象的な思考力が育つ小学5年生以降でないとできないのです。
 だから、小学5年生からが、主題中心の本当の作文の勉強になるのです。

 小学4年生までの作文は、小学5年生以降の作文の準備段階です。
 小学1、2年生の勉強の中心が「正しく書く」という意味の「表記」で、小学3、4年生の勉強の中心が「価値ある内容」を「表現豊かに書く」という意味の「題材」と「表現」で、小学5年生以降の作文の勉強の中心が「構成」と「主題」で、中学生以降は、この「構成」と「主題」のさまざまな展開を学ぶという流れになっているのです。
 こういう小中高の一貫した体系のもとで作文指導をしていところは、言葉の森だけだと思います。

 さて、言葉の森の前身は、大学生対象の作文小論文指導をする教室でした(40年以上前の話ですが)。
 大学生の作文指導をしていた教室が、高校生の入試小論文指導を行うようになり、次第に学年を下げて、現在の小学生からの作文指導を行うようになったという経過があります。(それが30年以上前の話です。)
 だから、小学校高学年以降の中学生、高校生の作文指導こそが、言葉の森の特徴のある作文指導だとも言えるのです。

 今の世の中で、作文指導をしている教室は、通信教育や学習塾も含めていろいろあります。
 しかし、小学校高学年から、中学生、高校生にかけての作文指導は、言葉の森が最も長い指導の実績があります。
 だから、この小学5年生以降の抽象的な思考力を要求される作文については、言葉の森で勉強することが最も密度の濃い勉強の仕方になります。

 小学5年生からは作文の課題が急に難しくなりますが、言葉の森では、毎週の電話指導に加えて、現在はオンラインの少人数クラスによる作文指導も行っています。
 オンラインのクラスでは、動画による解説も見ることができるので、難しい課題のときも書き方がよくわかるはずです。

 小学3、4年生で既に作文が楽に書けるようになった生徒は、小学校高学年からは「考える作文」になるということを理解し、現在の、題材と表現を充実させる勉強に更に力を入れるとともに、今後はより難しい説明文の読書に取り組んでいってください。

 また、小学5年生以上の生徒は、言葉の森で勉強することが最も高度な勉強になっていると考え、これまでよりも更に長文音読と事前の準備に力を入れて取り組んでいってください。

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森川林 20180624  
 小学4年生ぐらいで作文のよく書ける子のお母さんが、「もう作文の力は十分についたと思うので、ほかの勉強に力を入れたい」というケースが、昔からよくありました。
 以前は、「はい、そうですか」とそのままにしていましたが、本当はそれはすごくもったいないことだったのです。
 それは、小4と小5の作文は、質が違うからです。
 どんなに作文の苦手な子でも、小4までの課題は誰でも何とか書けます。
 しかし、小5からはそうではないのです。


nane 20180624  
 小5の課題になると、書く以前に、課題の文章が読み取れない子が出てきます。
 だから、本当は、小5からが本当の「考える作文」の勉強で、小4まではその準備段階です。
 小1と小2で、楽しく正しく書く力をつけ、小3、小4で表現と題材を中心した書く力をつけ、その力の上に、小5からの構成と主題を中心にした作文の力をつけていくという関係になっているのです。


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記事 3351番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/11/23
6月22~28日「子供の読書についてのオンライン懇談会」参加自由 as/3351.html
森川林 2018/06/21 20:31 

 言葉の森とfacebookグループ「読書の好きな子になる庭」の合同企画で、「子供の読書についてのオンライン懇談会」を、6月22日から28日までの日程で行います。

 オンラインですから、どこからでも自由に参加できます。参加は無料です。
 今後、定期的にこのような企画を行っていく予定です。
 参加を希望される方は、送信フォームからお申し込みください。
https://www.mori7.com/kform_pre.php?f=hog201806

■懇談会の内容
(1)子供の読書の意義と方法――苦手な子から得意な子まで読書を進めるさまざまな方法(話:中根克明 約15分)
(2)参加者からの質問受け付け(自由)
(3)参加者からの読書の工夫紹介(自由)
・全体で45分間程度で終了の予定です。
・延長して話をしたい方は、自由に延長できます。
・途中の入退出は自由です

■関連資料
▽資料1
https://www.mori7.net/izumi/gazou/2018/6212017320.jpg
▽資料2(全国学校図書館協議会の過去の課題図書)
http://www.j-sla.or.jp/contest/youngr/pastbook/612015.html
▽資料3(子供新聞より)
https://www.mori7.net/izumi/gazou/2018/6212017321.jpg
▽資料4(子供新聞より)
https://www.mori7.net/izumi/gazou/2018/6212017322.jpg

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記事 3350番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/11/23
ゲームは飽きるが友達は飽きない as/3350.html
森川林 2018/06/21 06:13 


 作文や国語の勉強で、最も役に立つのが長文の音読です。
 言葉の森が30数年前に、音読指導を始めたころ、世の中に音読の練習をしているようなところはほとんどありませんでした。
 そのため、多くの保護者から、どうして音読をするのかとか、音読にどんな意味があるのかとかいうことをよく聞かれました。
 しかしその後、音読に効果があるらしいということが広がったせいか、学校や塾でも音読をするようになりました。

 ところが、音読は、毎日続けるのがかなり難しいのです。
 家庭で、保護者が子供に毎日の音読の習慣をつけられればいいのですが、保護者自身が子供のころ音読をした経験がないことが多く、そのため子供に音読を続けさせることがなかなかできないのです。
 これが、かけ算の九九と違うところです。
 九九の場合は、親も自分の子供時代やった経験があるので、自信を持って子供に九九の暗唱をっせることができます。
 しかし、音読はしたことがないので、自信を持って続けさせることができないのです。

 そこで、言葉の森では、音読の練習とゲームの面白さを結びつけるために、読解マラソンというページを作りました。
 しかし、このゲームの面白さというのは結局補助的なものであって、基本は保護者または先生の人間によるチェックがないと音読は続けられないということがわかってきました。
 ウェブに毎日の記録をするということもできなくはありませんが、そういう機械的な方法では、さぼったり、やらなかったのにやったことにするというようなことがどうしても起きてしまうのです。

 そこで、これを根本的に解決する方法として暗唱に力を入れることにしました。
 音読は、やっているかいないかが、先生のチェックだけではわかりません。
 先生が、「音読している?」と聞き、生徒が「はい」と言えば、それ以上のことは確かめられません。
 音読は、毎日続けることが大事なのですが、週に1回や2回でも、子供は「音読をした」と言えるからです。

 この音読に対して、暗唱の方は結果がはっきりしています。
 毎日やっていれば誰でも少しもつっかえずに言うことができますが、何日かやらない日があると必ずどこかでつっかえたり思い出せなかったりするのです。
 音読のチェックのときは、あまりやっていなかった子が、暗唱チェックをするようになってから、かなりの確率で毎日やるようになりました。
 そこで、この暗唱の練習をさらに励みになるものにするために、言葉の森では暗唱検定も行うようにしました。

 ところが、暗唱している生徒の割合は、本当は百パーセントを目指したいのですが、まだそこまでは到底行きません。
 それは、暗唱を続けることも、やはり保護者が自分自身子供時代に暗唱した経験がないことが多いために、家庭で自信を持って子供に続けさせることが難しいからです。

 そこで、新しく取り組んだのは、寺子屋オンラインの少人数クラスで暗唱のチェックをすることでした。
 人間は、機械やソフトが相手では意欲を持ち続けることはできませんが、他の人間、例えば友達との関係では、意欲を持ち続けることができるからです。
 言い換えれば、ゲームは飽きるが友達は飽きないのです。

 ただし、その代わり、ゲームや機械と喧嘩する人はいませんが、友達とは喧嘩をしてしまう場合もあります。
 つまり、人間にとって他の人間の存在というものは、意欲や感情を伴う分だけ、よい方向にも悪い方向にも強い力を持つのです。

 言葉の森では、この人間どうしの関係による意欲をよりよい方向で持たせるために、現在、寺子屋オンラインというオンラインの少人数クラスを開いています。
 この人間どうしの交流による学習というものが、これから教育の最も重要な方法になってくると思います。

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森川林 20180621  
 ものごとを合理的に考え能率よく進めるというのは仕事や生活の基本です。
 そのためには、規格化、標準化、機械化、自動化が必要です。
 ところが、子供の成長に必要なものは、往々にしてこれらとは正反対のものです。
 だから、人間の教育には、どんなに優れた機械よりも、多少ずっこけていてもいいから人間の存在が必要になってくるのです。


nane 20180621  
 一時、ゲーミフィケーションという教育方法が注目された時期がありました。
 今でも、漢字や計算や英単語の練習でゲーム化されているものがよくあります。
 しかし、どんなに面白いゲームでも、人間は飽きるのです。
 そして、飽きるからそのゲームの裏技を探すような、機械の裏をかくことに喜びを見出すようになるのです。
 これは、賞や罰も同じです。
 人間は、動物と違って、賞や罰にも飽きるのです。
 人間が唯一飽きないものは、他の人間です。
 それは、人間というものは、どのような人間も予測できない創造性を持っているからです。


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●本当の国語力は作文でつく
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●最も大事な子供時代の教育――どこに費用と時間をかけるか
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●公立中高一貫校の作文合格対策
●電話通信だから密度濃い作文指導
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●子や孫に教えられる作文講師資格
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