9月の日曜日朝の「親子作文」体験学習の仕方の説明です。
■参加一覧表
ご参加いただく日程は、参加フォームの一覧表に記載されています。
変更などがある場合は、ご連絡ください。
https://www.mori7.com/kform_pre.php?f=tkg201809
■教材
参考にしていたく教材は、「しぜんとかがくのはっけん366」(主婦の友社)と、言葉の森の教材、「実行課題集9月」です。
また、「暗唱検定文集」で暗唱の仕方の説明もしますが、暗唱の取り組みは自由ですので、ご希望の方だけ練習してください。
▼「しぜんとかがくのはっけん366」
http://amzn.asia/d/1SzBWd7
▼「実行課題集9月」
https://www.mori7.net/jk/index.php?n=p&p=9&tuki=9
▼暗唱検定文集
https://www.mori7.net/mine/as2.php
■授業の流れ
全3回の授業の流れは次のとおりです。
決められた課題で取り組みにくい場合は、「しぜんとかがくのはっけん366」の別のページ、又は、「実行課題集9月」から自由に選んでいただいて結構です。
授業は約45分間で、そのあとミニ保護者懇談会を行います。懇談会の参加は自由です。
●1回目 ブーメラン(「しぜんとかがくのはっけん366」P280)
1回目の授業では、勉強の仕方を説明するだけですので、事前の準備をしていただく必要は何もありません。
お母様又はお父様とお子様が一緒に参加していただければ結構です。
なお、読んでいる本の紹介をしていただくので、今読んでいる本があれば手元に用意しておいてください。(本の表紙を見せるだけで結構です。特に中身の説明をしてもらう必要はありません)
1回目の授業のあと、ブーメランの工作をし、そのときの写真などを撮り、作文を書き、指定のページにアップロードしていただきます。
1回目に暗唱の仕方の説明をします。
●2回目 パン(しぜんとかがくのはっけん366」P295)
1回目に書いていただいた作文の紹介をします。
そのあと、2回目の作文の説明をします。
授業のあと、2回目の作文の実験をし、写真などを撮り、作文を書き、指定のページにアップロードしておいてください。
暗唱の練習をした方は紹介してください。(自由参加)
●3回目 わゴム(「しぜんとかがくのはっけん366」P303)
2回目に書いていただいた作文の紹介をします。
そのあと、3回目の作文の説明をします。
授業のあと、3回目の作文の実験をし、写真などを撮り、作文を書き、指定のページにアップロードしておいてください。
暗唱の練習をした方は紹介してください。(自由参加)
●4回目はありませんが、3回目の作文がアップロードされたあと、コメント欄に講評を入れておきますのでごらんください。
■掲示板
ご質問やご相談を受け付ける掲示板を設置しています。
ご自由にご利用ください。
▼寺子屋オンライン体験学習掲示板
https://www.mori7.net/ope/index.php?k=103
(メールやパスを入れる欄がありますが、空欄のままで送信できます。)
(2018年8月以前の投稿は、夏休みの体験学習に関する投稿ですので、今回の体験学習とは関係がありません。)
学校や塾で行われている勉強は、答えがあれば誰でもできるようになるものです。どうしてもわからないという難しいものはありません。
わからないということが本当の問題になるのは、最先端のまだ誰もやっていないことに自分が取り組んでいるときだけです。
学校の勉強の世界は、だれでもわかるし、またできるようになっているのです。
特に、今は、インターネットでさまざまな情報、教材、先生、相談相手、友達を見つけることができます。
何をどう取り組んでいいかわからないというのは、ものごとの最初のときだけで、方向さえわかれば、あとは自分でどんどん進めていけるのです。
しかし、現在の社会は、教育環境があまりにも充実しているために、勉強のどの分野でも、人に教えてもらえる環境が整っています。
教えてもらうのが必要になるのは、運動や音楽やものの考え方や生き方など、主に身体的、精神的、文化的な分野です。
勉強として行われている知識的な分野は、教材さえあれば本来誰でも自分の力でやっていけるものなのです。
この知識的な分野は、人に教えてもらおうとすると、わかっていることもよくわからないことも同じように教えられるので、かえって学習の能率が低下します。
それでも、ひとりでやるよりも人に教えてもらう方が迷わずにできると考えていると、次第に自分で工夫するとか、自分で決断するとかいうことをしなくなってきます。
方法を他人に任せていると、次第に目的も他人に任せるようになるのです。
世の中に出れば、勉強はすべて自分で選び、自分の力で取り組まなければなりません。
特に、新しいことや自分らしいことを始めるときには、塾や予備校などはないのが普通です。
そのときに、自分で工夫し、自分で決めて勉強する力が生きてきます。
野口悠紀雄さんの「『超』独学法 AI時代の新しい働き方へ」には、これからの時代に、独学力がいかに必要になるかということが述べられています。
教わらないとわからないと考えていると、やることは限られてきます。
しかし、独学で学べばいいと考えると、現在はほとんどのことができるようになっているのです。
しかし、自分で行う勉強の難点は、強制力がないことです。
特に、小中学生のころはそうです。
定期テストや受験など当面の目標がないときは、地道に実力をつけるという気持ちにはなかなかなれないのが普通です。
人間は、テストや締切や競争がない中では、努力をつづけるということがなかなかできない存在なのです。
ここをどういう工夫で乗り越えていくかということが大事になります。
MOOCやスタディサプリなどのシステムが今後に更に普及すると、勉強は自宅で自分でするものという考え方が普通になってきます。
また、オンライン教育が更に発展すると、今度は、入学試験ということ自体がなくなり、誰でも好きな学校で好きなだけ勉強するということもできるようになります。
そのときに、自分の勉強に欠かせないものとして残るのは、一緒に同じ分野を興味を持って学ぶ友達だけになるでしょう。
しかし、こういう友達はすぐにはできません。何よりも自分が進歩向上していなけれが、同じように進歩向上している友達とは出会わないからです。
これからの勉強で大事なことは、自分で学ぶ力をつけておくことです。
それは、勉強にコストがかからないのはもちろんですが、それ以上に、無駄のない能率のよい勉強が進められるからです。
この自分で進める勉強が怠惰に流れないようにする枠組みが、友達と一緒に学び、担当の先生が勉強内容をチェックし、定期的に保護者と勉強の方向を相談するというシステムです。
学校や塾では、勉強の枠組みとしてテストを行います。
これは、生徒にとっても勉強の目標ができるというよい面がありますが、逆に言うと、他人のペースで勉強の目標を決められることによって、テストに間に合わせるための勉強になってしまう可能性があります。
勉強の目標を決めることは、長い目で見れば、自分の人生の目標を決めることにもつながります。
人に言われて行う勉強ではなく、自分の意思で行う勉強こそが、どの時代にも通用する本当の学力になっていくのです。
今の受験勉強は、得点差の大きい算数数学の成績が合否を左右する仕組みになっています。
この算数数学の学力を、自主学習でつけるということがひとつの目標になります。
本当は、算数数学の試験よりも、複数の小論文を書かせる試験の方が、生徒の実力を正しく反映すると思いますが、採点する側の手間の問題から小論文試験が普及するのは少し先になると思います。
しかし、AI採点の時代になれば小論文の試験はもっと広がるでしょうから、算数数学の勉強とは別に、難しい文章を読む勉強、つまり思考力をつける勉強を独自に進めていくことが、自主学習のもう一つの目標になります。
算数数学の勉強は、1冊の問題集を完璧に解けるようにすることですが、受験勉強に合わせるためには、1学年先までの勉強を早めに終わらせておく必要があります。それは、受験期の1年間に受験問題に特化した勉強をするためです。
これまで、紙ベースの問題集の独学では、この先取りの勉強というものがなかなかできませんでした。
しかし、スタディサプリなどの授業を利用すれば、高学年の先取り勉強はかなりやりやすくなっています。
算数数学の先取り勉強にしても、国語の問題集読書を中心にした難しい文章を読みこなす勉強にしても、またテーマを決めて作文を書く勉強にしても、いずれも今の学校では強制力を持った指導はしにくいのが現状です。
そこで、言葉の森では、子供たちが自分で必要な勉強を進めることのできる枠組みとして、自主学習コースを作りました。
これは、Zoomの会議室で、自分のペースで勉強を進め、その勉強の終わりに先生が勉強の内容をチェックするという学習システムです。
これまでは、先生と生徒との一対一の勉強でしたが、今後は発表学習コースと同じように、同学年の生徒がどういう勉強をしてどのへんまで進んでいるかといいうことが共有できるように、友達との交流という要素を取り入れていく予定です。
また、小中学生の勉強は、親の関わりがなければ、軌道修正がなかなかできません。
決められたことをただやるだけでなく、必要に応じて重点を変えるというのは、やはり保護者の協力が必要になるからです。
自主学習コースで基本的な勉強をする習慣をつけた子は、学力が能率よく伸ばせることはもちろんですが、それよりも大きなことは、高校生になっても大学生になっても、自分で決めた勉強を行う姿勢ができることです。
今の社会では、家庭でいながらにして手軽に楽しめる娯楽がいくらでもあります。
これに対して、子供たちの生活を外からの強制力でコントロールしようとすれば、そのコントロールがないところではかえって際限なく娯楽に埋没するようになります。
娯楽とも上手に共存しながら、向上心を持ち続けて勉強をするためには、自主学習の習慣と、それをときどきチェックしてくれる先生と保護者と、一緒に勉強を続ける友達というものが必要です。
そういう新しい勉強のスタイルを、自主学習コースで広げていきたいと思っています。