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緻密に読む読解力、緻密に書く記述力・作文力 as/3399.html
森川林 2018/09/10 09:01 

 読解力をつけるコツは、問題文と選択肢を大ざっぱに読むのではなく緻密に読むことです。
 緻密に読むとはどういうことかというと、合っていそうなものを選ぶのではなく、必ずしも合っているとはいえないものをすべて選び出して、残ったものを合っているものとみなすことです。

 この消去法という解き方は、よく言われているわりに、実行している人がほとんどいません。
 国語の先生が具体的に教えていないのだと思います。

 緻密に書く記述力は何かというと、問われていることを書くだけでなく、問われてないこととの対比を意識して書くことです。
 例えば、「……はAだから。」と書くだけでなく、「……はBではなくAだから。」と書くか、あるいは「Bではなく」ということを意識しながら書くことです。
 その書き方によって、記述の輪郭がはっきりとしてきます。
 しかし、こういう記述指導をしている人はほとんどいないようです。

 緻密な作文力は何かというと、構成を意識して書くことです。
 何かの意見を書いたら、その理由や方法などを書き、その裏付けとなる実例を書くかたちで展開していくことです。
 小学校低中学年までは、まだ構成を意識する年齢になっていないので、表現項目を意識して、「たとえを入れる」とか「会話を入れる」とかいう条件の中で書いていくことです。
 これも、言葉の森の独自の指導法で、ほとんどの作文指導は、こういう教え方はしていないと思います。

 読解力も、記述力も、作文力も、基本になるものは緻密に考える力です。
 その緻密に考える土台として、読書による語彙力を育てていく必要があるのです。

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森川林 20180910  
 国語力の本質は思考力です。それは、読解も、記述も、作文もそうです。
 ところが、国語を教える先生は、論理的に教えるよりも感覚的に教えることを好む人が多いのです。
 そのため、子供たちも国語は感覚的に解くものだと考えるようになってしまうのだと思います。

nane 20180910  
 国語をどうして理詰めに解くことが大事かというと、進歩の跡がわかるからです。
 感覚的に国語の問題を解いているうちは、「当たった」「はずれた」ということでしか見ることができません。
 理詰めに解くことによって、自分の不足しているところがわかるのです。


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親子作文は、楽しい実験や工作が出発点 as/3398.html
森川林 2018/09/08 11:18 

 日曜朝の親子作文の1回目の課題は、「しぜんとかがくのはっけん366」の本の280ページです。
 このページを見て、親子でブーメランを作ってみます。
 作文の時間というよりも、工作の時間です(笑)。

 参考までに、この本の推薦者でもある米村でんじろう先生がが作っているブーメランの動画を紹介します。

▽【実験86】詳しいペーパーブーメラン / 米村でんじろう[公式]
https://www.youtube.com/watch?v=dLSDj5uyPy8


▽でんじろう先生オススメ 『ブーメラン』 遊び方説明ビデオ
https://www.youtube.com/watch?v=4SoFip3Ev3o


 こういう工作や実験を通して、親子で構想図を書き、お母さんが作文を書くというのが、親子作文です。
 そして、お母さんが書いた作文に、そのときの写真を貼ったり家族のコメントを入れたりしてひとつの作品とし、それを読み聞かせの本のひとつとして読んであげるのです。

 小学校低学年のころの学力は、読書と対話によって育ちます。
 その読書と対話のきっかけになるのが、親子で楽しみながらできる知的な課題に取り組むことなのです。

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森川林 20180908  
 作文のような苦しい勉強をどう続けさせるかというと、小学1年生のうちに、作文は楽しい勉強だと自然に思わせるようにしてしまうことなのです。
 何事も最初の印象が大事です。
 しかし、子供に作文を書かせて、間違いを直して、書き直しをさせるような勉強をしていたのでは、決して楽しい勉強にはなりません。
 お母さんと一緒に作文を書くから、楽しいだけで負担のない勉強になるのです。


nane 20180908  
 最近、実験や工作を含めた説明文の良書がたくさん出ています。
 物語文には、感性を育てるという面がありますが、同じように、説明文には、知性を育てるという面があります。
 そして、説明文には、そこに書かれていることを実際の世界でほかの人と共有できるという重要な役割もあるのです。


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