ログイン ログアウト 登録
 Onlineスクール言葉の森/公式ホームページ
 
記事 3417番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2025/4/26
国語の勉強の仕方は、まず読むことから――問題を解く勉強はずっとあとから as/3417.html
森川林 2018/10/01 09:39 

 国語の得意な子は、国語の問題集を解くような勉強をしていません。
 何もしないのに得意なのです。

 国語の勉強の本質は、文章を読み取ることですから、特に問題を解くテクニックを知らなくても、読む力のある子は大体できます。
 100点を取ろうとすると、問題を解く技術が必要になりますが、普段のテストではそういうところまでする必要はありません。

 読む勉強が解く勉強よりも大事だといういちばん大きな理由は、その勉強にかける絶対量が違うからです。
 読む勉強の中身は、読書や問題集読書ですから、長時間読んでも大して苦になりません。
 それどころか、読むのが楽しくなると、ちょっとした空き時間にも読み続けるようになります。

 解く勉強は、勉強のような作業が続くので、少しやるとくたびれます。
 30分や1時間もやれば、もうそれ以上はやりたくなくなるのが解く勉強です。
 そして、気持ちだけは、しっかり勉強をした感じがしてしまうのです。

 楽しく本を読んでいる子と、苦しく国語の問題を解いている子を比べれば、苦しく国語の勉強をしている子の方が成績がよくなりそうですが、実は反対です。

 では、解く勉強は必要ないかというと、そうではありません。
 入試の国語の場合は、1点差を競うような性質の国語ですから、緻密に解く技術が必要になります。
 しかし、それは試験の直前で十分に間に合います。
 その直前の勉強が効果を上げるためにも、読む力をつけておく必要があるのです。

この記事に関するコメント
コメントフォームへ。

森川林 20181001  
 作文の勉強で読む力がつくのは、感想文を書くために、毎日長文を読むからです。
 学年相応よりもやや難しい文章を読んでいると、その読む勉強で国語力がついてくるのです。

nane 20181001  
 課題の長文を音読するというのは、短時間でできる効果的な勉強法ですが、なかなか続けられません。
 それは、問題集を解くような勉強に比べると、音読は勉強した跡が残らないので張り合いがないからです。
 そのうえ、声を出して読んでいると、たいていはお母さんに読み方を注意されます(笑)。
 だから、学年が上がるにつれて、「音読は自分の部屋でやる」などと言ってやらなくなるのです。


同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
国語問題(15) 国語力読解力(155) 

記事 3416番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2025/4/26
本当の教育は、家庭教育も含めた教育から――学力だけでなく文化力も育てる寺子屋オンライン教育 as/3416.html
森川林 2018/09/30 09:36 

 社会を良くする最も有効な方法は、子供たちを良い子に育てることです。
 日本は、盗難などの犯罪が極めて少ない国だと知られています。
 落とした財布が高い確率で戻ってくる国は、日本以外であまりありません。

 それは、罰則があるからでも、監視カメラがあるからでも、社会人教育が行き届いているからでもなく、そういう子どもたちが育っているからです。

 日本では、「嘘つきは泥棒の始まり」ということわざを誰でも知っています・。
 また、他人のために尽くした人が報われるという昔話を子供のころから数多く聞かされています。

 これらは、主に家庭教育によって行われたものです。
 確かに、学校教育でも、助け合いをの精神を学ぶことやチームワークを大切にすることなどは教えられます。
 しかし、それは共通の家庭教育の文化が背後にあるからこそ、有効なものになっているのです。

 ところが、これからは異なる家庭環境の子供たちが増えてきます。
 2016年の厚生労働省の統計によると、1年間に日本国内で生まれた赤ちゃん約100万人のうち3万人以上が両親又はどちらかの親が外国人となっています。
 これからは、異なる家庭環境や文化背景を持つ子供たちが増えてくるのです。
 だから、これからの教育は、家庭教育も含めたものにしていく必要があります。

 「学力の経済学」では、幼児期の教育が大きな成果を生み出すということが述べられています。
 しかし、私はその調査を見て、幼児期の教育そのものよりも、むしろそれと並行して行われた家庭訪問の方にその後の子供たちの成長の源泉があったと思うのです。
 ここが、「学力の経済学」の中で見落とされている点です。

 この家庭教育を含めた教育をどのように進めていくかということが、これからの教育の課題です。
 私は、その答えが寺子屋オンライン教育にあると考えています。
 それは、第一に、誰でも距離に関係なく、しかも低コストで、教室に参加することができるからです。
 第二に、寺子屋オンライン教育の中心になる作文教育や発表教育は、家庭での親子の対話を学習の重要な要素とするからです。
 第三に、寺子屋オンラインの授業のあとすぐに、講師と保護者との懇談を行うことができるからです。
 第四に、これらの教育が、個別教育でもなく集団教育でもなく、5、6人の少人数教育というすべての子供が参加し発表するかたちで行うことができるからです。

 これまで、この寺子屋オンライン教育は、学年が混在する状態で行われていました。
 しかし、今後、学年別にクラスを分け、子供たちの共通の関心に基づいた課題に取り組めるようにしていきたいと思っています。

 そのためには、寺子屋オンラインの教育を行える多数の講師が必要になります。
 現在、講師育成講座の参加者を募集しているのは、こういう背景があるからです。

 寺子屋オンライン教育は、全国(全世界)どこからでも参加できるとともに、参加者のさまざまなニーズにも応えられる多様性を持っています。
 現在は、作文を中心とした勉強が主流ですが、既に国語、算数数学、理科などの教科の勉強にも取り組めるようになっており、更に読書紹介や暗唱発表などの独自の学習にも取り組めるようになっています。
 今後は、参加する生徒の希望に応じて、英語暗唱やロボットプログラミングなどにも、更には音楽や絵画などの芸術活動にも取り組めるようになると思います。

 家庭教育と結びついた寺子屋オンラインの少人数教育によって、これからの日本の教育は大きく変わっていくと思います。

この記事に関するコメント
コメントフォームへ。

森川林 20180930  
 これまでは、学力だけがあれば何とかなるという時代でした。
 これからは、学力だけでなく、人と協力する力とか、他人に対する思いやりとか、勇気とか、情熱とか、誠実さとか、学力以外のものが重要になります。
 その学力以外のものを育てる場は、今のところ家庭しかありません。
 家庭教育力の差がおおきな差になる時代になってきたのです。



nane 20180930  
 家庭教育が大事だと言っても、自分の家の家庭教育に自信を持てる家庭はありません。
 どの家庭でも、試行錯誤しながら子育てを行っています。
 勉強はどのくらいしたらいいのか、テレビはどのくらい見せてもいいのか、本はどのくらい読ませるか、ゲームやスマホはどうしたらいいのか、そういうことがすべてまだ日本の教育文化として確立していません。
 だから、多くの家庭では、とりあえず勉強だけできればいいとなってしまうのです。
 しかし、これからは、勉強以外のものの重要さがますす大きくなる時代です。
 夫婦共働きの多忙な両親に合わせた新しい家庭教育を作っていく必要があるのです。


同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
森林プロジェクト(50) 寺子屋オンライン(101) 
コメント1~10件
【合格速報】東 ののはな
東北大学へのご入学、おめでとうございます。 晴れ晴れとした 4/10
記事 5324番
【合格速報】東 とうこ
Yちゃん、ご入学おめでとうございます! 嬉しいご報告を、あ 4/10
記事 5324番
【合格速報】兵 匿名
すごい 3/26
記事 5281番
新しい教育のビ 森川林
 この勉強の目的は、どこかいい大学に入るようなことではありま 3/17
記事 5309番
これからの学力 森川林
発表広場に発表作品を入れています。 (カメラオフの発表のみ 3/5
記事 5306番
暗唱のコツは早 音楽
本当にありがとうございました。 テスト合格できそうな気がし 3/3
記事 700番
優しい母が減っ 森川林
あきろあさん、コメントありがとうございます。 子供は、もと 2/13
記事 979番
優しい母が減っ あきろあ
森リン先生の投稿をみて、母は甘やかしていいんだと、初めて気付 2/7
記事 979番
中根の担当する 森川林
YKさん、ありがとう。 私が子供にさせたいと思っていたのは 1/27
記事 5267番
中根の担当する YK
創造発表クラス面白くなりそうですね!イギリスの私立学校のカリ 1/27
記事 5267番
……次のコメント

掲示板の記事1~10件
2025年4月 森川林
●作文クラス ○小1の作文  小1のころ 4/22
森の掲示板
Re: 120 森川林
 小6以上の生徒は、1200字の作文を基準として評価していま 4/22
森の掲示板
Re: 人数報 言葉の森事務局
 人数報告のページはこちらです。 https://www. 4/21
森林プロジェクト掲示版
人数報告ページ Yumi Hasegawa
みつかりません 4/20
森林プロジェクト掲示版
作文、小論文と 森川林
 作文は、題材を中心にした文章です。小論文は、主題を中心にし 4/20
森川林日記
1200字換算 花ちゃん
小6,中2の生徒を担当しています。AI森リンの評価で、 4/20
森の掲示板
作文も小論文も 森川林
 作文も小論文も同じ。算数も数学も同じ。  内容のない人が 4/20
森川林日記
本日、森リン案 森川林
 本日、東京都の私立中の一部118校に、森リン案内を送付。 4/14
森川林日記
愛子さま天皇論 森川林
 大事なのは、近年のここまで続いてきた歴史を尊重することだ。 4/13
森川林日記
バースデイ ゆめ
 今日、私は16歳になりました。  誕生日のことなんて 4/10
ゆめ日記

RSS
RSSフィード

QRコード


小・中・高生の作文
小・中・高生の作文

主な記事リンク
主な記事リンク

通学できる作文教室
森林プロジェクトの
作文教室


リンク集
できた君の算数クラブ
代表プロフィール
Zoomサインイン






小学生、中学生、高校生の作文
小学1年生の作文(9) 小学2年生の作文(38) 小学3年生の作文(22) 小学4年生の作文(55)
小学5年生の作文(100) 小学6年生の作文(281) 中学1年生の作文(174) 中学2年生の作文(100)
中学3年生の作文(71) 高校1年生の作文(68) 高校2年生の作文(30) 高校3年生の作文(8)
手書きの作文と講評はここには掲載していません。続きは「作文の丘から」をごらんください。

主な記事リンク
 言葉の森がこれまでに掲載した主な記事のリンクです。
●小1から始める作文と読書
●本当の国語力は作文でつく
●志望校別の受験作文対策

●作文講師の資格を取るには
●国語の勉強法
●父母の声(1)

●学年別作文読書感想文の書き方
●受験作文コース(言葉の森新聞の記事より)
●国語の勉強法(言葉の森新聞の記事より)

●中学受験作文の解説集
●高校受験作文の解説集
●大学受験作文の解説集

●小1からの作文で親子の対話
●絵で見る言葉の森の勉強
●小学1年生の作文

●読書感想文の書き方
●作文教室 比較のための10の基準
●国語力読解力をつける作文の勉強法

●小1から始める楽しい作文――成績をよくするよりも頭をよくすることが勉強の基本
●中学受験国語対策
●父母の声(2)

●最も大事な子供時代の教育――どこに費用と時間をかけるか
●入試の作文・小論文対策
●父母の声(3)

●公立中高一貫校の作文合格対策
●電話通信だから密度濃い作文指導
●作文通信講座の比較―通学教室より続けやすい言葉の森の作文通信

●子や孫に教えられる作文講師資格
●作文教室、比較のための7つの基準
●国語力は低学年の勉強法で決まる

●言葉の森の作文で全教科の学力も
●帰国子女の日本語学習は作文から
●いろいろな質問に答えて

●大切なのは国語力 小学1年生からスタートできる作文と国語の通信教育
●作文教室言葉の森の批評記事を読んで
●父母の声

●言葉の森のオンライン教育関連記事
●作文の通信教育の教材比較 その1
●作文の勉強は毎週やることで力がつく

●国語力をつけるなら読解と作文の学習で
●中高一貫校の作文試験に対応
●作文の通信教育の教材比較 その2

●200字作文の受験作文対策
●受験作文コースの保護者アンケート
●森リンで10人中9人が作文力アップ

●コロナ休校対応 午前中クラス
●国語読解クラスの無料体験学習