電話の転送設定がうまくいかないため 、見通しとしては少なくとも5日までは正常に使えません。
これまでの電話番号をかろうじて携帯電話に転送しているので、そこだけつながりますが、複数の通話を同時に受け付けることはできない状態です。
したがって、なかなかつながらないことが多いと思いますがご了解ください。
これは、すべて NTT コミュニケーションズの設定の問題で、昨日はほぼまる一日電話で対応を相談していましたが埒があきませんでした。
ただし、NTT東日本の方が可能な仕組みを考えてくれたので、その対策を5日に行っていただく予定です。
今回の電話トラブルで、NTT コミュニケーションズとのコラボレーションは、サービスがまだ始まったばかりという事情もあると思いますが、かなり問題があると思いました。
引っ越しなどの予定がある方は 、電話回線はNTT東日本に一本化しておくとよいと思います。
さて、そのような対応に時間が取られたため、受験作文コースの木・金・土曜日の生徒の課題の発送が遅れてしまいました。
課題をアップロードし次第ご連絡しますのでお待ちください。
さて、また話は大きく変わりますが、今回の電話トラブルの最中に、私は、こういういろいろな経験をするために人間は生まれてきたのだろうなあという感覚がずっとしていました。
本当はそんな悠長なこと言っていられる状況ではないのですが(笑)、宇宙の果てから見たら、こういう地球上のさまざまなトラブルは、小さな微笑ましいエピソードのように見えるだろうという感じがしていたのです。
物事がスムーズにうまくいくに越したことはありません。
しかし、たとえうまくいかなかったとしても、それはそれで価値のある経験なのです。
ひるがえって今の受験生の立場を考えてみると、志望校への合格不合格は、そのことによって自分の人生が天と地ほども変わるような感覚を持っていると思います。
そして、そのぐらいの感覚で取り組まなければ、本当には身につくものはないのです。
しかしそういうときでも、心の中に、合格もいい経験だし、不合格もいい経験だし、どちらであっても自分が真剣に取り組んだものは、自分自身の価値ある経験として残ると思っていくとよいのだと思います。
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引越しのその後の混乱が続いていますが、昨日2日の夕方にやっと自分の机を置く場所が決まりました。今ごろ(笑)。
やっと落ち着いたので、文鳥のサクを約2周間ぶりにカゴから出してやったら大喜びでした。
それまでは不安だったのか、大好きな水浴びも全然しなかったようです。
いつもは少なくなっている水入れが全く減っていませんでした。
今日は、今もちょうど水浴びをしています。
鳥でも、やはりコミュニケーションが必要なのだと思いました。
このことに関連して、上の子が受験中だと、下の子にいろいろ小さな問題が起こることがあります。
お母さんが、受験中の子ばかりに関わってしまうので、それがやむを得ないこととはわかってはいても、下の子は不安をうまくコントロールできなくなるのです。
ちょうど、今回の引越し中ののサクと同じだと思いました。
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△新しい言葉の森の教室(まだ看板はありません)
●12月2日現在、電話はまだ使えません
NTTコミュニケーションズの転送の設定が正しく行われていないために、月曜日にならないと電話はまだ使えるようになりません。ご迷惑をおかけしますがよろしくお願いいたします。
●受験作文コースの教材は、月・火・水曜日の生徒の分を送付
受験作文コースの12月の教材発送が遅れています。
月・火・水曜日の生徒の分は発送しましたので、まだ届いていない場合は検索の坂でごらんくださるようお願いいたします。
木・金・土曜日の生徒の分は、月曜日に発送する予定です。
遅れて申し訳ありませんが、よろしくお願いいたします。
●12月から港南台教室とオンライン教室の生徒募集
11月は初めに引っ越しが決まり、11月中に引っ越し作業を行い、12月になってやっと荷物がほとんど新しい教室に収まりました。
倉庫に入れていたものもすべて引っ越したので、新教室の中はまだダンボールの山です。
これまでの教室はJR根岸線港南台駅から南に徒歩3分でしたが、今度の教室は北に徒歩4分になります。
まだ看板はありませんが、Googleマップには表示されていますので、来られる方は地図を参考にしてください
12月からは、新しい教室の生徒募集、講師募集も含めて、通学教室を兼ねたオンライン教室を広げていく予定です。
また、これからは更にネットを活用し、保護者とのコミュニケーションも、独自SNSなどを利用していつでも連絡が取れるようにしていきたいと思います。
●受験作文コースの生徒のための直前アドバイス
受験作文コースの人は、今の時期がが最後の仕上げの段階になります。
これまでに書かれた作文を中根(森川林)が直接見て、試験直前アドバイスをする機会を作っていきたいと思います。
●受験作文対策は小学校低学年から
今年は、中学入試だけでなく高校入試でも作文小論文試験が増え、中学3年生の受験作文コースの参加者が増えました。
作文試験の課題のテーマはさまざまですが、基本的な書く力があれば、少しのアドバイスで合格作文を書くことができるようになります。
受験作文は、小学5年生以降の考える作文感想文からが本格的な勉強になりますが、書く力の土台を作っておくためには、小学校低学年から子供を読書好きにさせ、親子の会話を楽しむ家庭文化を作っておく必要があります。
●小1から始められる家庭での作文学習はオンラインと結びつけて
言葉の森では、幼稚園年長・小学1年生からの親子作文も取り組んでいます。
作文の勉強は、家庭学習が最も向いていますが、親子だけで勉強しているとやる気が続かなかったり、親子喧嘩になったりしてしまう場合も出てきます。
したがって、オンラインの少人数クラスで、友達と作文を発表し合いながら行う形の家庭学習が最も理想的な作文の勉強の形態になると思います。
●森林プロジェクトの講師育成講座をインターンシップ制で
言葉の森では、今後オンラインの少人数クラスをできるだけ学年別の発表や交流ができるような形に細分化していきたいと思っています。
そのために、現在森林プロジェクトの講師育成講座を行なっています。
この育成講座は、講座受講料の負担が少なくなるように、インターンシップ制を導入していく予定です。
また曜日や時間が限定されていると受講しにくい面があるので、ビデオ講座を基本とした受講時間の自由度のある講座にしていきたいと思っています。
詳細は、近い内にホームページでお知らせしますのでしばらくお待ちください。
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引越しのために、2週間ぶりの記事更新になりました。
電話の切り替えと、ネットの切り替えと、コピー機の切り替えと、しかも、それらの相互調整が必要になったため、スケジュールがかなり混み合いました。
これまでの教室は大きい部屋が2つでしたが、今度は、小さい部屋がいくつもあるので、そこで5、6人の通学型のオンライン教室を複数並行して開始する予定です。
また、冬休みや春休みなどは、読書作文合宿を行い、近くの「上郷森の家」などで遊ぶ企画を作っていきたいと思っています。
引越し作業の始まる前に、由比ヶ浜で寒中水泳をやっていたところ(笑)、何か毒のある魚に刺されたようで足が腫れてしまいました。
痛みを緩和するために、足にカイロをゆわえつけておいたら、今度はそこが低温やけどになりました(笑)。
びっこを引きながら重い荷物を運んでいるときに、ふと、
「こういういろいろな経験をさせてもらってうれしいなあ」
と思ってしまいました。
たぶん、人間の生きる意味のひとつはそういうところにあるのだと思います。
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寺子屋オンラインの毎週の生徒の授業と発表と交流の場の話です。
google+、facebook、workplace、chatwork、slackなどいろいろ検討してきましたが、どれも一長一短なので、当面は自作SNSでやっていくことにしました。
それをこれから作ります。
ただ、社長がそんなのを作る仕事をやっていていいのかという声はあります(笑)。
本当は、第一に経営をしなければいけないのですが、自分の傾向として足元を見るよりも、つい遠くの方を見てしまうのです。
そして、その遠くの目標に合わせてシステムを作ってくれる人がまだいないのです。
幸い、言葉の森の事務局のメンバーは、毎日の仕事を確実にやっていてくれて、言葉の森の講師は親身に生徒の指導をしているので、何とか回っています。
私だけが、みんなの足を引っ張っています。
しかし、いずれ、遠いビジョンと、足元の経営が結びつくようになる日が来ます。
だから、遠いビジョンの方が優先です。
言葉の森と同じ分野で作文指導をうたっている作文講座というのもありますが、いちばんの違いはこの目標の違いです。
言葉の森は、日本をよりよい国にするために、子供たちによりよい教育をしたいと思っています。
他の通信教育や学習塾は、その子の(他人と比べての)成績が上がったとか下がったとかいうことを目標に教育を行っています。
しかし、そういう他人との比較はどうでもいいのです。
自分の教えている子がよくできるようになって、自分の教えていない子よりも成績が上がるというのは、視野の狭い目標です。
すべての子ができるようになることが本当の目標で、他人との比較は参考にする程度の話です。
すべての子ができるようになるということは、つまり、すべての子が創造的であるということで、そこでは他人に勝つとか負けるとかいう低レベルの話はありません。
私は、やがてそういう時代が来ると思っています。
競争は、ゲームとしては面白いのでこれからも残ると思いますが、もともと人間社会には、創造だけが本当に必要なもので、競争は必要ないのです。
向上のために競争が必要だというのは、まだその人が未熟だからです。
真に成熟した人は、競争なしでも日々向上していけます。
教育とは、そういう成熟した人間を育てる場なのです。
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言葉の森事務局の移転のため、11月27日(火)と28日(水)は電話受付ができません。
お急ぎの場合は、下記の電話番号にお願いいたします。
■080-6523-5004
■080-2027-3953
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暗唱検定に合格する生徒が増えています。
今は、発表学習クラスで、暗唱の発表をすることもできるので、友達と励まし合いながら自然に暗唱の習慣がつくようになっています。
この暗唱が最もやりやすい年齢は、小1から小2にかけてです。
実は、暗唱は年齢にはあまり関係なく、やり方さえ正しければ誰でもできるのですが、学年が上がると意識的に覚えようと思い、かえってできなくなることが多いのです。
だから、低学年から暗唱のコツを身につけておけば、そのまま学年が上がっても暗唱練習を続けることができるようになります。
小4からは英語の暗唱も選択できるので、国語力、作文力だけでなく、英語力もつくようになります。
暗唱ができるようになると、文章をまるごと理解する力がつきます。
難しい言葉があっても、それを音読で読めるようにするだけで、文章全体が理解できるようになるのです。
これがもし暗唱ではなく、言葉の意味を理解して、文章の内容を理解するような勉強であったら、退屈で続けられる人はほとんどいなくなります。
どんなに難しい言葉があっても、すらすら音読できるようになると、全体の内容がおぼろげながらわかってきます。
国語の力をつけるためには、この全体がわかるということが最も大事です。
また、文章を音読していると、文章のリズム感がついてくるので、作文にもそのリズム感が生きてきます。
こういう効果のある暗唱の練習がまだそれほど広がっていないのは、今の親の世代で子供の頃に暗唱の練習をした人がほとんどいないからだと思います。
だから、子供の暗唱練習と合わせて、親も一緒に暗唱の練習をすれば、家庭でも無理なく暗唱が続けられると思います。
▽参照記事
「国語力だけでなく、学力全体がぐんぐん伸びる、小1からの日本語暗唱入門」
https://www.mori7.com/index.php?e=2905#e2905
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3ヶ月で誰もが1,000字の暗唱が達成できるようになります。
3ヶ月1000字暗唱達成保証付き。
暗唱指導をする自主学習クラスは月4回。受講料は月額2,160円です。
曜日と時間は次の範囲で自由に選べます。月~金の16:30~21:00。
日本語暗唱以外の勉強も希望に応じて選択できます。
家庭でいながらにして、友達と一緒に、先生の個別指導が受けられるます。
今回の募集対象は、小1~小3の生徒です。
言葉の森の生徒以外の方ももちろん参加できます。
お父様お母様も、1日わずか10分お子様と一緒に暗唱を始めれば、頭脳が活性化し生き生きとしてきます。
ウェブ授業ですので、スマホ、又は、タブレット、又は、ウェブカメラ付きパソコン(又はクロームブック)のいずれかが必要です。
(パソコンやクロームブックの方が画面が大きいので操作しやすくなりますが、どの端末でも参加できます。)
【動画】百人一首を7分以内で暗唱し、暗唱検定3級に合格した生徒の暗唱例(小4生)
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今の子供たちは、低学年からかなり忙しい生活を送っているようですが、小学校低中学年のころは、本当は、読書と暗唱だけを毎日やる習慣がついていれば、それで十分です。
そして、その読書と暗唱を高学年になってからも続ければ、十分どころかおつりが来ます。
子供たちは、質の高い日本語を身につけることよって頭がよくなるからです。
久しぶりの投稿になりました。
引越しに関わる仕事で、あっちに行ったりこっちに行ったりということが続いていました。
たまっているメールを読んでいたら、暗唱検定の申込みがかなり多くなっていることに気がつきました。
この暗唱検定に取り組んでいる子供たちの将来が楽しみです。
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発表学習クラスというオンラインの少人数クラスがあります。
そこで参加している子供たちの自由研究の発表のレベルがかなり高いのです。
特に、小学校高学年の生徒は、毎回、作文の構想図とともに、個性的な独自の研究成果を発表しています。
今、2021年から始まる新しい大学入学共通テストの試行調査が行われていますが、高校3年生の学力をペーパーテストだけで測るというのはそもそも無理があります。
そのテストに合わせた受験勉強を1年間やれば、誰でもできるようになるのですから、それは学力のテストといようりも、1年間の勉強の仕方のテストのようなものでしかありません。
本当の学力は、ペーパーテストではそもそも測りようがないのです。
では、どういう学力測定があてになるかというと、それは、第一に複数の小論文、第二に長時間の面接、そして、第三にその生徒がそれまで行ってきた自由な研究の蓄積です。
私がもし入試の合否を決める役であったら、今、発表学習クラスで研究発表をしている子供たちの中には、何人も無条件で合格の太鼓判を押せる子がいます。
この子たちは、普通の勉強でも学校ではかなりよくできていると思います。
そして、それとともに、よく本を読み、しっかりした文章を書き、受験には直接結びつかない自由研究に時間をかけ、それをみんなの前で発表し、互いに感想を述べ合うという、学力も、創造性も、コミュニケーション力もある勉強生活を送っているのです。
日本の大学入試は、ペーパーテストに偏りすぎている面があります。
それは、受験のために1年間猛勉強するという点で、日本の高校生の学力の底上げを図ってきたプラスの面があります。
しかし、そのペーパーテストで測定できるものは、ほとんどが1年間の勉強の結果だけで、その生徒の本当の学力の可能性ではありません。
私が特に評価したいのは、言われたことをきちんとやる能力だけでなく、自分の好きなことを創造的に行う能力です。
これからの日本が求めているのが、まさにその個性と創造性だからです。
その意味で、今発表学習クラスに参加している、勉強を楽しめる子供たちには、大いに期待しているのです。
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これからの日本に必要なのは、創造的な学問のできる子供たちです。
「千里の馬は常にあれども、伯楽は常にはあらず」と言います。
現代の日本で伯楽の役割を果たしているものは、重箱の隅をつつくようなペーパーテストです。
それが千里の馬をふるい落とす役割を果たしている面があります。
入試の選抜には、もっと時間をかけ、人間が関与する必要があるのです。
これからの時代に必要なのは、個性的な学問力です。
ただ勉強ができるだけではなく、個性的なものがなければなりません。
また、ただ個性があるだけではなく、それを学問的に深める方向がなければなりません。
それは、東大の推薦入試型の学力と言ってもいいと思います。
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△建物外観(1階~3階部分。地階はレストラン)
12月1日から、言葉の森が新しい教室に移転します。
11月22日(木)から通学教室は休講にさせていただき移転作業に入りますので、電話になかなか出られないことがあるかもしれませんがよろしくお願いいたします。
新しい教室は、JR港南台駅から徒歩4分です。
▽新住所
234-0054 横浜市港南区港南台4-21-15
(電話番号は変わりません)
▽地図
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新しい教室では、通学式の寺子屋オンラインを開く予定です。
どういう形かというと、教室に通って、そこで全国の生徒と一緒にオンラインで勉強するのです。
学年分けやクラス分けがやりやすくなるので、生徒どうしの交流が活発になると思います。
引越しが落ち着いたら、近所の卒業生と保護者の方を呼んで移転記念パーティーを開きたいと思います。
もちろん、現生徒と現講師も別途行います。
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「自分の勉強なんだから、自分でやりなさい」という言い方をしてしまう人が多いと思います。
しかし、子供がなにか助けを求めてきたときは、すぐに助けてあげるといいのです。
作文には特に、子供が手助けを求める場面が多くあります。
子供が、「書くことがない」とか、「何を書いていいかわからない」というときは、親や先生とのコミュニケーションを求めています。
なぜコミュニケーションを求めるかというと、自分のやることに自信が持てないからです。
例えば、たくさん書けそうもないとか、書いてもすぐに注意されそうだとかいうことを思い浮かべるからです。
そのときに、親や先生が手助けをしてあげると子供は安心します。
この安心感が、勉強を続ける上で大切なのです。
作文の手助けのコツは、子供と話を交わしながら、構想図を書いてあげることです。
10分ぐらい話をしながら構想図を書くと、作文に書く内容のほとんどが埋まります。
子供は、それをもとに作文を書いていけばいいのです。
そのときに、ただ手助けをするだけでなく、手助けを生かすことを考えていくと、二重の効果があります。
それは、勉強を教えるだけでなく、勉強を楽しむ雰囲気を教えることです。
多くの子供は、勉強は義務感でやる退屈で面倒なものという感覚を持っています。
それは、小中学校の勉強の中身は、もともとそういう面があるからです。
しかし、これを我慢してやるのではなく、楽しんでやるように工夫するのです。
大人の人であれば、退屈な仕事を楽しくやるコツをいくつも知っています。
例えば、単純作業でも、タイマーをセットして自分が決めた時間内にやれば、意欲的に取り組めます。
面倒な仕事のあとには、自分にちょっとしたご褒美をあげようと思えば、これも意欲的に取り組めるコツになります。
しかし、大事なことは、こういう楽しくやるコツを子供にさせるのではないということです。
例えば、タイマーをセットして、子供に制限時間内にやるように要求すれば、それは単に子供をコントロールしていることでしかありません。
そうではなく、親が、「よし、お母さんはこれを5分以内にやるからね」という感じで、喜び勇んでやる姿を見せるのです。
こういう後ろ姿の教育ができるところが、親が手助けをする勉強の大きな副産物です。
そして、子供の心の中に残るのは、勉強の内容よりも、こういう親の生きる姿勢の方なのです。
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「自分でやらせるか親がやってあげるか」
https://www.mori7.com/index.php?e=3076#e3076
先日の小1~小3の保護者の懇談会で、次のような質問がありました。
「作文の構想図を子供がまだ書けないので、親が書いてやっているが、それでいいのか」ということでした。
小学1年生から3年生ぐらいの子は、まだ自分で要領よく構想図が描けない方が多いものです。
そのときは、親が子供と話をしながら構想図を書いてあげ、それを参考に子供が作文を書くということでいいのです。
しかし、その質問のお母さんは、「子供がこれまで曲がりなりにも自分で作文を書いていたのに、親が構想図を書いてやるようになってから、親の書いたものをそのまま写すようになっている」ということを問題にしているのでした。
けれども、私の答えはそれでいいということです。
「それでいい」という理由は、二つあります。
第一は、子供は学年が上がれば必ず自立するようになるからです。
親は、その子が自立するときの手本を教えていると考えるとよいのです。
勉強に限らずどんなことでも、誰でも最初の自信がないうちは、見ているだけのことが多いものです。
見ているうちに自分でもできそうだという自信がつくと、自然にやってみたくなるという流れがあるのです。
第二の理由は、勉強というものの考え方がこれから変わってくるからです。
それは、いい手本を見ることが勉強になるという考え方です。
例えば、算数数学の難問を解く場合、自分で何時間も考えるという方法と、すぐに解法を見て解き方を理解するという方法があります。
自分で考えるというのは、一見正道のように見えますが、難点は時間がかかることです。
ノーベル賞級の最先端の数学の世界であれば、自分で何ヶ月も何年も考えるというのは価値があることでしょう。
しかし、入試問題のレベルの算数数学で、自分で何時間も考えるという無駄な勉強だと考えた方がいいのです。
勉強は、答えや解法を見て理解して、すぐにできるようになることで基礎力がつきます。
その基礎力の土台の上に、自分で考える実力がついたところで、その子にとって答えのない世界で考える機会が出てきます。
その答えのない世界とは、遊びであったり、勉強であったり、又は将来の仕事であったりするのです。
したがって、親が子供の勉強や作文の手助けをするときは、親自身がそれを不本意な手助けだと思ってやるのではなく、逆に親が楽しめるくらい積極的にやっていくといいのです。
それは例えば、構造図を書くときに、ダジャレを使ったり、たとえを入れたり、親の感動的な体験実例を教えてあげたりすることです。
それを、子供に対する押し付けではなく、親が楽しむような余裕を持って行っていくのです。
余裕を持つということは、ほとんどアドリブで手助けをするということです。
もちろん余裕があれば、下準備をして手助けをしてあげることもいいのです。
しかし、準備しすぎるとつい子供にもそれに対応した努力を要求するようになりがちです。
それは、子供の自主性にとっては逆効果です。
子供が小学1年生や2年生のときは、親の子供に対する見方を次のように変えていく必要があります。
「今ここで親の最良の手本を見せておけば、その土台の上に、子供が高校生になったときにやがて親の今のレベルを超えるような考え方をするようになるはずだ」という見方です。
できるだけ視野を遠くに置いて、子供の成長を見ていくとよいのです。
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教育の方法には、叱る教え方と褒める教え方とがあります。
しかし、本当に大事なのは、叱るか褒めるかということではなく、叱るような状況を作るか褒めるような状況を作るかということです。
叱る状況になったら、それは叱られる子供が悪いのではなく、叱るような状況を作ってしまった大人が悪いのです。
褒める状況になったら、それは褒められる子供も偉いのですが、それ以上に褒めるような状況を作った大人が偉いのです。
子育ての理想は、朝から晩までいつも褒めるような状況で子供を育てることです。
子供は、親の苦労を知らないように見えます。
しかし、成長すれば必ずあとからいろいろなことがわかってきます。
個人的なことですが、私の母はいつも笑顔で何でも許してくれました。
それが普通のことだと思っていましたが、自分が大人になってみると、それはかなり難しいということがわかってきました(笑)。
親の教育は、そういう後ろ姿の教育なのです。
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