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アマチュアの時代 as/3461.html
森川林 2018/12/13 09:31 


 「石の上にも三年」という言葉があります。
 最初は偶然に勤めた始めたような会社で、特に興味もなくやっていた仕事が、何年も続けているうちに次第に面白くなり、やがて天職のようになる。
 そういう生き方をしてきた人が、これまでの社会ではほとんどだったと思います。
 最初から、自分の好きな仕事をするために目的を決めて就職したという幸運な人もいるかもしれませんが、そういうケースはまれだったでしょう。

 ところが、さかなクンの仕事に見られるように、自分の好きなことを続けているうちに、それがやがて仕事になる、というケースが最近増えてきました。
 さかなクンは、魚が好きで、魚のことをいろいろ調べたり、つかまえたり、飼ったりするうちに、今では魚の専門家のような仕事をすることになったのです。

 ウーバーやエアビーアンドビーも、同じようなスタイルの仕事です。専門のタクシー業者や専門の旅館業者ではなく、アマチュアが、自分のできる範囲で、それまでの専門家が行ってきたことを行うようになっています。

 ブログやSNSやyoutubeの情報発信力は、今では大手のマスコミを上回るようになっています。
 そのブログやSNSやyoutubeの作者は、ほとんどがアマチュアの立場で情報を発信している人たちです。

 教育の仕事も同様です。
 正規の教育課程で教育原理や教育心理学を学び、各教科の知識と技能を身につけている人ももちろんいますが、子供を教えることが楽しいからということで始めた教育の仕事が、何年も続けているうちに自分の天職のようになってきたという人も多いのです。

 専門家の利点は、体系的な学問の裏付けのある知識を身につけていることです。しかし、与えられたことに素直に従ってきただけで、自分なりの創意工夫に欠けたまま、半分惰性で仕事をしている人もいます。

 アマチュアの弱点は、専門家の反対で、体系的な知識を持っていないことです。しかし、もともとその仕事をしたいということが動機ですから、仕事について意欲的でさまざまな工夫をするという長所があります。そして、その意欲の延長で、体系的な学問を身につけていくという人も多いのです。

 「石の上にも三年」という言葉は、苦しいことや嫌なことでも長年続けていれば良い面が見えてくるというニュアンスで使われることの多いことわざでした。ところが、これからは逆に、好きなだけことでも長年続けていれば、専門の仕事のようになってくる、という意味の言葉になってくるでしょう。
 今はそういう時代なのです。

 言葉の森では、現在、森林プロジェクトという企画で、作文講師育成講座を行っています。
 参加している人の中には、既に自分の教室で英語を教えているとか、塾を開いているとかいう人もいます。ある意味で、教える技能を身につけている人たちです。
 しかし、その一方で、子供を教えたことなどはないという人もいます。では、なぜその仕事をやってみたいと思ったかというと、それはただ、「子供に作文を教えることが面白そうだから」という動機なのです。
 この、「面白そうだから、やってみる」という考え方が、これからの世の中では大事になってくると思います。

 それは、子供の勉強にもあてはまります。
 主要教科をしっかり勉強することももちろん大切ですが、それとともに、あるいはそれ以上に、自分の好きなことに費やす時間を大切にすることが、これからの時代には必要になってくるのです。

この記事に関するコメント
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森川林 20181213  
 これからはアマチュアの時代だなどと言うと、専門家の方から叱られそうですが、どんなことでも長年やっていれば、同じようなところに行き着きます。
 しかし、そのために大事なことは、アマチュアは学問を身につけること、専門家は新しいことに挑戦することです。

nane 20181213  
 どんな専門家も、最初は素人です。生まれたときからプロという人はいません。伝統芸能ではそういうことがあるかもしれませんが、世の中のほとんどは、長い時間をかけた人が次第にプロになっていったのです。

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受験作文の直前アドバイスのお知らせ as/3460.html
森川林 2018/12/11 09:44 

 言葉の森の本部講師が、受験生のこれまでの作文に直前アドバイスをします。
 これまでに書いた作文のうち3編を選んでお送りください。
 その作文のよいところ、これから伸ばすところを約10分間密度濃くアドバイスします。
 例年、このアドバイスを聞いて作文のレベルが上がり、自信を持って試験に臨めたという人が数多くいます。

直前アドバイスをお申し込みいただいた方に、「受験作文の最後の仕上げ」という約10分の動画をお送りします。

■対象は、今年度受験する小6生、中3生、高3以上生徒。

■アドバイスを受ける作文はこれまでに書いたもののうち3編。
(3編を個々にアドバイスするのではなく、まとめてその生徒の作文の書き方全体についてアドバイスをします。)

■期間は12月17日(月)から28日(土)まで。

■送り方は、ファクス、郵送、メール添付、画像の泉のいずれかでお願いします。
▽臨時のファクス番号(12月中のみ)
045-832-1466
▽郵送の宛先
234-0054横浜市港南区港南台4-21-15 言葉の森
▽メールの宛先
mori@mori7.com
▽画像の泉のページ(生徒コードが必要です)
https://www.mori7.net/izumi/

■アドバイス料
・受験作文コースの生徒・元生徒……2,000円
・言葉の森の生徒・元生徒……5,000円
・生徒以外の方……15,000円

■お支払い方法
 現生徒は、受講料と合算して自動振替をします。
 現生徒以外の方は、下記の口座にお振込みください。
○三井住友銀行 港南台支店 普通 6599615 (株)言葉の森

■アドバイスの受け方
1.アドバイスを受けるのにご都合のよい日時を下記のページのフォームでご選択ください。
▽受験作文直前アドバイス201812
https://www.mori7.com/kform_pre.php?f=hmd201812
2.ご選択いただいたアドバイス日の前日までにこれまでに書いた作文を3編お送りください。(既に先生の添削がされているもので結構です)
3.ご選択いただいた日時の10分前からZoomの会場に入れます。
(スマホ、又は、タブレット、パソコンなどでお入りください。)
(できるだけ保護者の方も一緒にアドバイスをお聞きください。)
(ウィンドウズPCの場合は、アドバイスを動画として録画できます。)(アドバイス時間の範囲でご質問やご相談も受け付けます。)

■直前アドバイスのZoom会場
https://zoom.us/j/104606743(寺オン作文コース、発表学習コースの授業の会場と同じです。)

■定員
 会場の日時の枠が埋まり次第定員になります。

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森川林 20181211  
 作文は、上手か下手かということが自分ではわかりません。
 だから、みんな不安になるのです。
 言葉の森の本部講師が、受験生の複数の作文を見て、作文力が合格圏内に入っているかどうかを評価します。
 そして、合格力をアップさせるために今から何をしたらいいいかを具体的にアドバイスします。
 言葉の森の生徒以外の方も受け付けています。


nane 20181211  
 作文力をつけるのは時間がかかりますが、作文合格力をつけるのは短時間でできます。
 これは、国語も同じで、国語力と国語の得点力はやはりかなり違うのです。


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