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12.3週の授業の動画をアップロードしました。
感想文の似た例は、自分の体験、両親への取材のほかに、youtubeの動画などを見ても参考になることがあると思います。
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(担当講師より)
高校で留学されるまで、言葉の森で毎回すばらしい作品を書いていました。
(保護者の方より)
志望理由書二千文字を三か月かけて、何度も書き直していました。幼稚園の年長から言葉の森できたえられていたので、なんとか乗り切れたようです。それ以外の学校でも、志望理由書の他に、願書添付の二百文字で「リーダー論」を書かされたり、文章を書くことが多いです。
言葉の森での勉強が大事だと思いました。
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「石の上にも三年」という言葉があります。
最初は偶然に勤めた始めたような会社で、特に興味もなくやっていた仕事が、何年も続けているうちに次第に面白くなり、やがて天職のようになる。
そういう生き方をしてきた人が、これまでの社会ではほとんどだったと思います。
最初から、自分の好きな仕事をするために目的を決めて就職したという幸運な人もいるかもしれませんが、そういうケースはまれだったでしょう。
ところが、さかなクンの仕事に見られるように、自分の好きなことを続けているうちに、それがやがて仕事になる、というケースが最近増えてきました。
さかなクンは、魚が好きで、魚のことをいろいろ調べたり、つかまえたり、飼ったりするうちに、今では魚の専門家のような仕事をすることになったのです。
ウーバーやエアビーアンドビーも、同じようなスタイルの仕事です。専門のタクシー業者や専門の旅館業者ではなく、アマチュアが、自分のできる範囲で、それまでの専門家が行ってきたことを行うようになっています。
ブログやSNSやyoutubeの情報発信力は、今では大手のマスコミを上回るようになっています。
そのブログやSNSやyoutubeの作者は、ほとんどがアマチュアの立場で情報を発信している人たちです。
教育の仕事も同様です。
正規の教育課程で教育原理や教育心理学を学び、各教科の知識と技能を身につけている人ももちろんいますが、子供を教えることが楽しいからということで始めた教育の仕事が、何年も続けているうちに自分の天職のようになってきたという人も多いのです。
専門家の利点は、体系的な学問の裏付けのある知識を身につけていることです。しかし、与えられたことに素直に従ってきただけで、自分なりの創意工夫に欠けたまま、半分惰性で仕事をしている人もいます。
アマチュアの弱点は、専門家の反対で、体系的な知識を持っていないことです。しかし、もともとその仕事をしたいということが動機ですから、仕事について意欲的でさまざまな工夫をするという長所があります。そして、その意欲の延長で、体系的な学問を身につけていくという人も多いのです。
「石の上にも三年」という言葉は、苦しいことや嫌なことでも長年続けていれば良い面が見えてくるというニュアンスで使われることの多いことわざでした。ところが、これからは逆に、好きなだけことでも長年続けていれば、専門の仕事のようになってくる、という意味の言葉になってくるでしょう。
今はそういう時代なのです。
言葉の森では、現在、森林プロジェクトという企画で、作文講師育成講座を行っています。
参加している人の中には、既に自分の教室で英語を教えているとか、塾を開いているとかいう人もいます。ある意味で、教える技能を身につけている人たちです。
しかし、その一方で、子供を教えたことなどはないという人もいます。では、なぜその仕事をやってみたいと思ったかというと、それはただ、「子供に作文を教えることが面白そうだから」という動機なのです。
この、「面白そうだから、やってみる」という考え方が、これからの世の中では大事になってくると思います。
それは、子供の勉強にもあてはまります。
主要教科をしっかり勉強することももちろん大切ですが、それとともに、あるいはそれ以上に、自分の好きなことに費やす時間を大切にすることが、これからの時代には必要になってくるのです。
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これからはアマチュアの時代だなどと言うと、専門家の方から叱られそうですが、どんなことでも長年やっていれば、同じようなところに行き着きます。
しかし、そのために大事なことは、アマチュアは学問を身につけること、専門家は新しいことに挑戦することです。
どんな専門家も、最初は素人です。生まれたときからプロという人はいません。伝統芸能ではそういうことがあるかもしれませんが、世の中のほとんどは、長い時間をかけた人が次第にプロになっていったのです。
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言葉の森の本部講師が、受験生のこれまでの作文に直前アドバイスをします。
これまでに書いた作文のうち3編を選んでお送りください。
その作文のよいところ、これから伸ばすところを約10分間密度濃くアドバイスします。
例年、このアドバイスを聞いて作文のレベルが上がり、自信を持って試験に臨めたという人が数多くいます。
★直前アドバイスをお申し込みいただいた方に、「受験作文の最後の仕上げ」という約10分の動画をお送りします。
■対象は、今年度受験する小6生、中3生、高3以上生徒。
■アドバイスを受ける作文はこれまでに書いたもののうち3編。
(3編を個々にアドバイスするのではなく、まとめてその生徒の作文の書き方全体についてアドバイスをします。)
■期間は12月17日(月)から28日(土)まで。
■送り方は、ファクス、郵送、メール添付、画像の泉のいずれかでお願いします。
▽臨時のファクス番号(12月中のみ)
045-832-1466
▽郵送の宛先
234-0054横浜市港南区港南台4-21-15 言葉の森
▽メールの宛先
mori@mori7.com
▽画像の泉のページ(生徒コードが必要です)
https://www.mori7.net/izumi/
■アドバイス料
・受験作文コースの生徒・元生徒……2,000円
・言葉の森の生徒・元生徒……5,000円
・生徒以外の方……15,000円
■お支払い方法
現生徒は、受講料と合算して自動振替をします。
現生徒以外の方は、下記の口座にお振込みください。
○三井住友銀行 港南台支店 普通 6599615 (株)言葉の森
■アドバイスの受け方
1.アドバイスを受けるのにご都合のよい日時を下記のページのフォームでご選択ください。
▽受験作文直前アドバイス201812
https://www.mori7.com/kform_pre.php?f=hmd201812
2.ご選択いただいたアドバイス日の前日までにこれまでに書いた作文を3編お送りください。(既に先生の添削がされているもので結構です)
3.ご選択いただいた日時の10分前からZoomの会場に入れます。
(スマホ、又は、タブレット、パソコンなどでお入りください。)
(できるだけ保護者の方も一緒にアドバイスをお聞きください。)
(ウィンドウズPCの場合は、アドバイスを動画として録画できます。)(アドバイス時間の範囲でご質問やご相談も受け付けます。)
■直前アドバイスのZoom会場
https://zoom.us/j/104606743(寺オン作文コース、発表学習コースの授業の会場と同じです。)
■定員
会場の日時の枠が埋まり次第定員になります。
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作文は、上手か下手かということが自分ではわかりません。
だから、みんな不安になるのです。
言葉の森の本部講師が、受験生の複数の作文を見て、作文力が合格圏内に入っているかどうかを評価します。
そして、合格力をアップさせるために今から何をしたらいいいかを具体的にアドバイスします。
言葉の森の生徒以外の方も受け付けています。
作文力をつけるのは時間がかかりますが、作文合格力をつけるのは短時間でできます。
これは、国語も同じで、国語力と国語の得点力はやはりかなり違うのです。
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これからの教育の大きな方向は、形の上ではオンライン教育です。
そして、内容的には創造教育です。
オンラインの教育自体は、これからどこでも行えるようになります。
しかし、それを少人数の教育として組み立てることは、まだ難しいところがあります。
また、オンラインで従来の教育をやっていくだけでは、参加者がやや便利になったという程度で何も大きな変化はありません。
オンラインという新しい革袋(かわぶくろ)に入れるものは、従来の詰め込み教育とは異なる新しい中身である必要があります。
その中身とは、これからの社会では創造教育になります。
創造教育の中身をわかりやすく言えば、東大の推薦入試や京大の特色入試に対応するような学力です。
それは、東大や京大の枠を超えて、今後、世界の教育の標準になるものだと思います。
ここ数年、世界中で、スマホなどを利用した入試のカンニングが問題になっていますが、カンニングできるような試験は、もともとやる必要がないのです。
社会に出れば、必要に応じて何をカンニングしてもいいから、というよりも、カンニングを創造的に組み合わせて成果を上げることが重要になってきます。
時代遅れの入試に合わせた勉強をするよりも、新しい時代に必要な実力を育てていくことが大事です。
その新しい実力の中心が創造力で、その周辺にコミュニケーション力や、幅広い知識、新しい知識を吸収する理解力などが配置されているのです。
言葉の森では、それをこれから寺子屋オンライン教育として行っていく予定です。
ようやく日常的な体制に――言葉の森の移転落ち着く
さて、話は変わって。
まだ、NTTコミュニケーションズの技術的な問題による電話不通は回復していませんが、日常的な仕事に関しては、12月10日時点でようやく落ち着いてきました。(ただし、電話はまだ1回線のみ、ファクスは使用できません。)
これまで、保護者掲示板や質問掲示板や直接のメールでいただいた多くのご質問やご相談にまだお答えできていませんでしたが、今日からは返信していけると思います。
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オンライン教育はこれから広がっていきますが、それがただ利便性を目的としているだけでは、これまでの教育との大きな違いはありません。
オンライン教育は、創造教育と結びついて初めてその真価を発揮します。
これからの教育は、量的な尺度を超えたより質的なものになっていきます。
そこでは、生徒どうしの個人性が重要になってくるのです。
偏差値という数値的なツールによって、それまでの手作りと勘の教育は大きく変化しました。
しかし、今はその量的な尺度を超えた質的なものが見直されている時期です。
質的な教育で重視されるのは、数値に還元されない人間の個人性です。
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学力には、二つの道があります。
ひとつは、与えられたものを咀嚼し自分のものにする従順な学力。
もうひとつは、無いものを作り出し、作ったこと自体を喜びとする奔放な学力です。
人間が小さいころは、二つの道はつながっていて同じ一本の道を進んでいるように見えます。
しかし、年齢が上がるにつれて、二本の道はだんだん分かれていきます。
それは、それぞれの個性です。
作文力にも同じような二本の道があります。
ひとつは、まともな作文を書く力。
もうひとつは、面白い作文を書く力です。
まともな作文(構成、表現、字数などの項目が一応全部できていて習った漢字もきちんと使ってある作文)を書いている子を見ると、親は、「何かものたりなところがある」と思いがちです。
しかし、そういう子は心配は要りません。
学力はしっかりしているので、そのまともな作文をそのまま伸ばしていけばいいのです。
面白い作文を書いている子をみると、親は、「何か心配だ」と思いがちです。
確かに、学校の成績にはムラのあることも多く、放っておくと自分の好きなことしかしない子になりそうな気がします。
しかし、そういう子は社会に出ればどこでも活躍できるのですから、家庭では基本さえしっかり押さえておけばよいのです。
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面白さとまともさは、相反する面があります。
多少の軌道修正は必要ですが、基本はその子の持っている個性を伸ばしていくことです。
今あるよい面を褒めて伸ばしていくのが主で、ない面を付け加えようとすると、注意することが多くなります。
注意が多くなると、子供は自信をなくし、いつでも親に聞くようになります。
他人依存で間違いなく進むより、多少間違えても自分の判断で行動する子の方が得るものは多くなるからです。
面白い作文を書ける子が、意外と勉強が嫌いだったりします。
しかし、そういう子も必要になれば、熱心に勉強に取り組むようになります。
反対に、勉強のしっかりできる子が、意外と面白い作文が書けなかったりします。
しかし、そういう子は読書や勉強の中でいろいろなものを吸収するので、自然に内容の充実した作文を書けるようになります。
だから、今あるよいところを伸ばしていけばよいのです。
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笑い話かと思うくらい、NTTコミュニケーションズの電話の切り替えが、あれこれ意味不明の技術的な理由で全くできない状態になっています。
よくそれだけできない条件が重なったと思うほどです。
たまたま、携帯に転送していた回線だけが1本生きていたので、それでかろうじて電話の受け付けができています。
ここでふと思ったのは、人間はこういう三次元のトラブルをいろいろ経験するために生きているのだろうということでした。
かつて勝海舟は、辞書を買うお金がないので、持っている人から借りて、夜中に全部書き写しました。
しかも、その書き写した1冊を売って家計の足しにしたので、結局2冊書き写すことになりました。
今ならコピー機があるし、ネットでいくらでも辞書の代わりができますが、その当時は、書き写すしかないというところに、その時代を生きる人の経験があったのだと思います。
現代を生きる私たちは、ついトラブルがないことやスムーズにうまくいくことがよいと思いがちですが、本当は、何でもうまく行く状況では、人間の生きる意味は希薄になります。
では、トラブルには、どのように対応していけばよいのでしょうか。
ひとつは、そのトラブルを創造的に克服することです。
しかし、トラブルのほとんどは、簡単には克服できないのが普通です。
だから、もうひとつは、そのトラブルを楽しむことです。
楽しむとは、しみじみとそのトラブルを味わうことです。
そして、それを苦にしないことです。
更に、そういうトラブルを経験できたことに感謝さえすることです。
トラブルの原因はいろいろありますが、悪いのは相手でも自分でも運勢でもありません。
それは、起こるべくして起こり、それが自分や相手や宇宙の経験を豊かにしたということなのです。
災難に逢う時節には災難に逢うがよく候。
死ぬる時節には死ぬがよく候。
これはこれ災難をのがるる妙法にて候。
良寛
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山中鹿之介は、「我に艱難辛苦を与え賜え」と月に祈りました。
「葉隠」の山本常朝は、犬死が最も価値ある死に方だと言いました。
近代は、意味ある生き方だけが前面に出た時代でした。
しかし、人間の本質には、意味を超えた実存的な面もまたあるのです。
それが良寛の「災難に逢う時節には災難に逢うがよく候」の意味です。
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作文は、子供たちの学力を全面的に育てる勉強です。
第一に、作文は、子供たちの理解力や読解力を育てます。
本当の学力の中心となるものは、物事を理解する力です。
読解力は、問題集を解くような形で行うものではなく、感想文を書くために文章を深く読み取ろうとすることによってついてくるものです。
深く読み取るために必要な準備が、長文を繰り返し読むことと、その長文をもとに両親に取材し対話をすることです。
第二に、作文は、家庭での親子の関わりを豊かにします。
小学校低学年では、実行課題集などを参考に、親と子が協同で実験や遊びや工作や料理や旅行などに取り組むことによって親子の関わりが生まれます。
この家庭における親子の関わりが、机上で知識や技能を学ぶこと以上に、子供たちの将来の役に役立つものとなるのです。
また、小学校中学年以降は、与えられた題名や長文で作文感想文を書く練習をします。
このときに、課題となっているテーマや長文を親子で話し合うことによって、子供たちの語彙力、思考力、理解力、表現力が育ちます。
これらが、大人になったときに、社会で役立つ本当の実力の基礎になるのです。
第三に、作文は、点数に表れない子供たちの文化力を育てます。
何かのテーマを書く際に、自分なりに深く考えようとすると、自然に人間の本来の生き方や、社会の本来のあり方のようなものを考えるようになります。
このときに、勇気や思いやりや他人に対する共感を自分の問題として考える機会が生まれます。
作文を書かなければ気づかなかった感受性を、作文を書くことによって自分の内面に自覚することができるのです。
第四に、作文は、子供たちの創造力を育てます。
与えられた構成で書こうとすれば、その構成に合わせて実例や理由や方法や原因を考えなければなりません。
たとえや名言の表現を工夫しようとすれば、その表現や思考がそのまま創造になります。
そして、作文を発表するときに最も重要になるものが、その子の独創的な内容です。
答えのある勉強では、いくら成績がよくても行き着く先は誰も同じです。
しかし、これから大事になるのは、人それぞれに違う個性です。
その個性を学力で豊かにしていくことが、作文の創造力なのです。
世間にある作文教室の多くは、作文試験に間に合わせるという目標のために勉強を教えています。
もちろん、そういう勉強もそれなりに必要です。
だから、言葉の森も、受験作文に対応した指導をもう何十年も行っています。
しかし、本当は、その受験よりももっと先にある本当の学力をつけるために作文の勉強をしていると考える必要があるのです。
言葉の森で、小学生のときに作文の勉強を始めた子は、中学生になっても、高校生になっても勉強を続けていくことができます。
そして、もちろん、大学生になっても、社会人になっても勉強を続けていくことができます。
特に、高3からの数年間は、人間の思考力が最も伸びる時期です。
今後、この高3以降の年齢の生徒を対象にした学問クラブを作っていきたいと思っています。
子どもたちは、点数として表される勉強にどうしても目を奪われがちです。
それは、大人ももちろん同じです。
しかし、あとあとまで残るのは、今点数として表れている勉強ではなく、まだ表れていない子供たちの内面に育っているものです。
そういう長期的な視野で、子供たちの勉強を考えていく必要があります。
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今の子供たちは、いろいろ忙しいようですが、本当に大事なものは何かというのをときどきふりかえってみる必要があります。
明日必要なものよりも、十年、二十年先に必要になるものを第一に考えるのが子育ての基本です。
自分で言うのも何ですが、うちの子がやっていたのは小1から高3まで言葉の森だけで、ほかには塾にも予備校にも行きませんでした。
それもまた極端だとは思うので、人にすすめるわけではありませんが(笑)。
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