△写真は本文とは関係ありませんが、言葉の森の新しい仲間、白文鳥のブンちゃんです。(本の装丁は現在作成中)
少し先の話になりますが、2月5日に、かんき出版から、「小学生のための読解・作文力がしっかり身につく本」(中根克明著)が発売されます。
内容は、読解問題の解き方、記述問題の書き方、作文問題の書き方で、解答例と解説を読むだけで、読解力、記述力、作文力が身につくようになっています。
というのは、この本は、問題集の体裁になっていますが、問題を解くことが主ではなく、解答例と解説を読んでもらうことが主だからです。
ですから、子供さんが読むだけでなく、お父さんやお母さんもぜひ一緒に読んでいただきたいと思います。
本の書名は、「小学生のための」となっていますが、内容は、中学生にも、高校生にも通用するかなり高度なものです。
読解、記述、作文のいずれも、類書にはない内容になっています。
読解については、感覚的な読解ではなく、理詰めの読解という方法ですから、理数系の人の方がかえって理解しやすいかもしれません。
国語は満点を取りにくい科目と言われていますが、良問であれば本来満点が取れるものです。
この解説を読むと、国語の問題の解き方の発想が変わると思います。
この本に書かれている方法で、これまで受験間際の中学3年生、高校3年生も勉強してきました。
「センター試験満点講座」の読解の方法も、この本に書かれているとおりです。
ですから、この本の読解の章をしっかり読むと、中学生、高校生も、国語読解の点数がアップします。
記述については、「対比して書く」という方法論で解説しているので、この方法で記述の練習をすると、記述力だけでなく思考力もつきます。
こういう基準を明確にした記述の指導というのは、これまでになかったと思います。
作文については、どういうテーマが出ても、一定の構成にあてはめて書き上げるという形で解説しています。
この方法の利点は、書き方に迷いがなくなることです。ですから、作文のテーマによる出来不出来というものがなく、いつでも自分の実力を発揮できるようになります。
作文の書き方を解説した類書を見てみると、(1)書き方だけを解説して解答例がないものや、(2)解答例として生徒が書いた作文でよく書けたものを並べただけのものや、(3)解答例が抽象的な説明と意見に終止し具体例に乏しいものなどがほとんどです。
言葉の森の解答例は、書き方の基準を決めているので、この書き方を身につければ、誰でも一定の水準以上の作文が書けます。
この作文指導も、これまで中学入試だけでなく、高校入試、大学入試にも生かしてきたものですから、中学生、高校生が読んでも参考になります。
ただし、中学生、高校生は、構成の仕方が更に増えるので、その方法についてはまたいずれ書く機会があると思います。
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読解力について書かれた本で、これまで唯一感心したのは、田中雄二さんの「センター試験国語1・2」(三省堂)でした(絶版です)。
記述力については、参考になる本はありませんでした。
作文力については、独創性という点で感銘を受けたのが、山崎宗次さん(故人)の「カンカラ作文術」でした(1984年の本です)。
先人たちのよいところを吸収するとともに、言葉の森のこれまでの指導の蓄積をもとにして書き上げたのが、今回の「小学生のための読解・作文力がしっかり身につく本」です。
ですから、内容的にはかなり密度が濃いと思います。
今さっき、校閲の方から、読解の解説の内容についていくつか質問がありました。
これまで、言葉の森の生徒で、こういう質問をしてきた人はみんなすごく優秀でした。
読む力のある人は、納得できるまで質問をするのです。
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これから、世の中は、ある時期から急速によい方向に変わると思います。
それは、ひとことで言えば、正しい人が認められ、貧しい人がいなくなり、すべての人が幸福に生きられる社会になるということです。
これまでの人間が持っていたいろいろな悩みのほとんどは、テクノロジーが解決するようになります。
テクノロジーがまだしばらくは解決できない部分は、ものの考え方で解決するようになります。
それは、もちろん宗教のようなものによる解決ではありません。
世の中の本当の姿を理解するという理屈で納得するような解決です。
そういう未来を空想的だと言う人がいようがいまいが、私は、そのような未来がいずれ来ることを前提にして、言葉の森の方針を考えています。
これからの教育で最も大事になるものは、人間の幸福と向上と創造と貢献の力を育てることです。
中でも特に重要なのは、創造する力を育てることです。
その創造力の最も重要な土台が、日本人の場合は日本語で、その日本語を育てる重要な教育が作文です。
しかし、今の教育システムの中では、作文は十分には指導できません。
作文の指導には、個別の先生のアドバイス、少人数の友達との交流、その作文に対する客観的な評価システムが必要になるからです。
そのいずれもが、今の教育システムでは不十分にしか達成できないからです。
言葉の森には、その三つがあります。36年間の個別電話指導の実績、寺子屋オンラインによる少人数クラスの運営経験、そして客観的な評価を出せる森リンと作文検定の仕組みです。
(つづく)
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言葉の森は、今年の年末からかなり大きく変化する予定です。
これまでは準備の期間でしたが、これからはそれを実行する時期になります。
具体的には、寺子屋オンラインという少人数のオンラインクラスの教育を広げます。
そのために、寺オン講師育成講座に力を入れます。
そして、facebookグループやオープン教育掲示板を利用して、講師と父母と生徒のコミュニケーションを密度濃くとっていこうと思っています。
これまで、寺子屋オンラインクラスのフォローが十分にできていませんでしたが、それは担当一覧をまだ整備していなかったためです。
これから、寺オン講師のできる人から、担当一覧を埋め、生徒募集を進めていきたいと思います。
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