東海大学附属相模高校 K.K.さん
(担当講師より)
小4から継続している生徒です。
私が記憶する限り、一度もお休みしたことがありません。
中学生になってからも、バドミントン部としっかり両立させていました。
作文の上達に伴い、学校の成績もぐんぐん上がっていったようです。
合格、おめでとう!
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慶應義塾高等学校 T.O.さん
(担当講師より)
小1から継続している生徒です。中学生になってからも、ラグビーや陸上と両立させ、よくがんばっていました。
また、実力十分なのに試験直前まで気を抜かずに集中して課題に取り組んでいました。
合格、おめでとう!
(森川林より)
作文の課題は、「理想のリーダー像」でした。
結びの意見を聞いたら、しっかり自作名言を入れていました。
これが入れば完璧です。
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「寺子屋オンライン案内」、「寺オン作文案内」、「発表学習案内」、そして、「親子作文」のページを新しくしました。
大きな変更があったのは、googleコミュニティを使わずに、生徒掲示板「鳥の村」を使うようにしたたことです。
これは、googleコミュニティが4月から廃止になることがきまったためです。
しかし、「鳥の村」のように自前の掲示板を利用すると、動画などの重いファイルはアップロードしにくくなるので、googleフォトなどのクラウドサービスを使って、そのリンクを貼ってもらうようにしました。
そのちょっとした手直しですが、小さな変更箇所があちこちにあり、直しているうちにほかの直したいところも出てきて、次々に直しているうちにスクリプトエラーになったりそれをまた直したりということを繰り返して、かなり時間がかかってしまいました。
まだ手直しは途中で、このあと、「自主学習コース」の内容を編集する予定です。
そのあと、寺オン講師育成講座に関連する仕事でたまっていることをやる予定です。
いろいろお待ちいただいている方も多いと思いますが、もうしばらくお待ちください。
さて、寺子屋オンラインの関係のページを直しながら思ったことは、オンラインで少人数で学習する仕組みというのは、これからの時代の教育を考えるうえで、やはり大きな可能性を持っているということです。
今、アクティブ・ラーニングに取り組むところが増えていますが、アクティブ・ラーニングは、参加する生徒が積極的で創造的でないと、ただの遊びのような集まりになってしまいます。
また、一緒に行う人数が多すぎると、一人ひとりがただのパソコンを使うだけの授業のようなものになってしまいます。
これを克服するのが、少人数で必ず全員が発表し感想を述べることができるような形の運営をすることです。
まだこういうやり方をしているところはほとんどないと思うので、言葉の森も試行錯誤中ですが、大体の見通しがついてきたので、今後よりよい運営をしていけると思っています。
発表型の学習のどこに可能性があるかというと、個々人がいくらでもレベルの高い個性的な学習ができるというところです。
これがもし、教わる形の学習であると、それが一斉指導であれ個別指導であれ、低学年のときはその方がずっと能率がよいのですが、高学年になってくるとレベルを高めることが難しくなってくるのです。
想像してみるとわかりますが、どんな教科の勉強でも、生徒が中学生になっても高校生になっても、みんなが目を輝かすような授業のできる先生というのはごく限られています。
すると、そういう魅力のある授業でレベルを高めるかわりに、解きにくい難問を解くような方向に進んでしまうのです。
入試問題を使えば、そういう難問には事欠きませんから、優れた子の多い優れたクラスほど、みんなが同じような難問を解く方向に向かうのです。
それは、勉強というものの本来の姿ではありません。
もちろん解きにくい問題を解くというのは、人間の知的好奇心をかきたてますから、それはそれで面白いのですが、それが答えのある与えられた問題であり、結局みんなの行き着く先は同じだというところに限界があります。
その限界を意識しないで済むように、時間制限と点数があり、その点数を比較してやる気を高めるような仕組みになってしまうのです。
本来の勉強というのは、面白いからやるというものです。
その面白い勉強をする土台を作るために、言葉の森では、寺オン作文や発表学習のようなオンラインの発表型の勉強を広げていきたいと思っています。
▽寺子屋オンライン案内
https://www.mori7.net/teraon/
▽寺オン作文クラス案内
https://www.mori7.net/teraon/ts/
▽発表学習クラス案内
https://www.mori7.net/teraon/hg/
▽自主学習コース案内(編集中 2019/1/23現在))
https://www.mori7.net/teraon/jg/
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優れた学者には、高校生のころに何かの学問に感動したという経験があるようです。
それはもちろん学者に限りません。人が何か新しいことに挑戦したいと思うときは、そこに感動があります。
しかし、感動というのは、人が与えてくれるのを待っているものではありません。
自分から進んで行動したときに、そこに感動が生まれる機会があるのです。
寺オン作文クラスと発表学習クラスの案内の編集が終わったので、あとは、自主学習コースの編集です。
自主学習コースの原理は、今アメリカで急速に広がっている(らしい)ブレンディッドラーニングと同じでした。
このブレンディッドラーニング、別の言葉で言えば「オンオフ学習」あたりになると思いますが、これがこれからの教育の主流になると思います。
すると、学校でも、大手塾でも、中小塾でも、どこでもブレンディッドラーニングで教育を行うようになります。
また、学校や塾に行かずに、自宅でブレンディッドラーニングをやるという家庭や家庭の集まりも出てくるでしょう。
この場合、ネットに広がる世界はどこでも同じですから、リアルな教室が差を出すことは難しくなります。
どこに行ってもオンラインで同じような充実した勉強ができるとなれば、違いは、ランド&ブラッドになります。
つまり、気持ちのいい場所で、仲のいい友達と勉強ができるということが、最も重要になってくるのです。
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暗唱は、作文力を高め、思考力を深めます。
その暗唱について、三つの話をします。
第一は、暗唱のコツです。
よく、若いときでないと暗唱できないとか、小さい子の方がよく暗唱できるとか言いますが、その差は年齢にあるのではありません。
暗唱というものの考え方にあるのです。
小さい子は、音読を繰り返すので、すぐに暗唱できるようになります。
学年が上がり、知識がついてくると、文章を覚えようとしてしまうのです。
覚えるということは、思い出そうとすることです。すると、思い出すことが癖になり、暗唱の練習ではなく思い出す練習になってしまうのです。
暗唱というのは、最初の一読目が大事です。
一回目の読みで読み間違えると、その読み間違いが癖になり、いつもその箇所で読み間違いをするようになります。インプリンティングというものに似ています。
だから、最初はゆっくりていねいに、読み間違いがないように読んでいく必要があるのです。
しかし、間違いなく正確に読めるようになったら、今度はできるだけ速く読むようにするのです。
人間の理解力はかなりスピードがあります。どんなに速く読んでも、内容についていけないということはありません。
そして、できるだけ速く読むことによって、文章が一文一文のつながりでなく、まるごと一つながりのものとして頭に入ってくるのです。
こうなると、道を歩いていて、ふとそのフレーズが頭に浮かぶということも出てきます。作文を書くときも、自然にいいリズムがやいい表現が思い浮かぶというようになるのです。
それは、ただ表現が思い浮かぶということだけではありません。その文章の考え方やものの見方も同時に思い浮かぶのです。
暗唱によって、作文力も思考力もつくというのは、こういう理由からです。
このできるだけ速く読むというのは、特に百人一首の暗唱のときなどに必要になります。
というのは、かなり多くの生徒が、この百人一首の暗唱でつまずいているからです。
そのつまずきのいちばんの要因は、次の句を思い出そうとすることにあります。
暗唱とは、覚えたり思い出したりすることではなく、繰り返し音読することだという点をしっかり確認して取り組む必要があります。
そのできるだけ速く読むということについて、とても参考になる作文があったので、紹介します。
小学5年生の作文の一部です。
====
……
僕は、繰り返すことに時間をかけたことがある。それは、暗唱だ。最初は、「雨二モマケズ」を繰り返し読んでいるうちに覚えてしまった。なぜ始めたのかというと暗唱検定ができたからと、覚えるのが楽しかったからだ。
難しい言葉もあるが、つながった文章のものは、まるで早口言葉のように読んで覚えていった。むしろ早口の方がいい。百人一首は、一句一句につながりないため覚えきれないで苦戦した。どうしたら上手く覚えられるかしばらく考えて、いい案を思いついた。百人一首には一句一句つながりがないから句と句の間で息継ぎせずに句の途中で息継ぎをするようにした。すると全部を暗唱することができた。
====
朗読と暗唱は、似ているが違うものです。
朗読を繰り返しているうちに暗唱ができるようになるというのは、かなり時間がかかります。
しかし、覚えることと暗唱することも、似ているが違うものです。
暗唱とは、ただ早口で繰り返し音読することです。
そして、その文章がまるごと自分のものになってから、ゆっくり味わうという読み方をしていくといいのです。
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暗唱が作文に役立つというのは、いくつも例があります。
生徒の場合は、長文を何度も音読しているうちに、その長文の表現が自然に自分の作文の中に生きてくるということがあります。
いろいろな文章を音読し暗唱していると、どんなテーマが与えられても、それに関連したそれまでに読んだ文章が思い浮かべられるので、そこを出発点にして作文を書き始めることができるのです。
言葉の森の暗唱練習の特徴は、説明文の古典も含めた高度な暗唱文が多いこと、暗唱検定という目標があること、少人数クラスで暗唱ができるので楽に続けられること、暗唱の手順や方法がはっきりしていることにあります。それに加えて、今後は小4以上の英語暗唱にも力を入れていきたいと思っています。中学生で英語の知識的な勉強を始めるまえに、小4からまるごと英語の文章を覚えてしまうようにするのです。
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鳥の村
生徒用掲示板「鳥の村」は、4月からgoogle+コミュニティが使えなくなるので、これまでgoogle+コミュニティにあった発表室、資料室を引越しするために作りました。
「鳥の村」は、生徒と講師だけが入れます。
https://www.mori7.net/tori/
最初に「鳥の村」に行くと、ログインページが出てきます。
1.生徒と言葉の森講師は、コードとパスワードを入れてログインしてください。
2.元生徒、森林プロジェクト講師、元講師は、自分のコードを決めて情報を登録してください。
なお、元生徒、元講師で、以前使っていた自分用のコードをそのまま使いたいという場合はご連絡ください。
森林プロジェクト講師で、鳥の村に入るコードと森林プロジェクトに入るコードを共通にしたいという場合はご連絡ください。
生徒の保護者の方は、保護者用のコードを新たに作っていただいて結構です。
虹の谷
講師用掲示板「虹の谷」は、言葉の森講師と、森林プロジェクトの寺オン講師が共通に使える掲示板として作りました。
「虹の谷」は、言葉の森講師、元講師、森林プロジェクト講師だけが入れます。
https://www.mori7.net/niji/
最初に「虹の谷」に行くと、ログインページが出てきます。
1.言葉の森講師は、コードとパスワードを入れてログインしてください。
2.言葉の森の元講師、森林プロジェクト講師は、自分のコードを決めて情報を登録してください。
なお、元講師で、以前使っていた自分用のコードをそのまま使いたいという場合はご連絡ください。
森林プロジェクト講師で、虹の谷に入るコードと森林プロジェクトに入るコードを共通にしたいという場合はご連絡ください。
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これまで生徒の発表と資料のアップロードに使っていたgoogle+コミュニティが4月から廃止になるので、生徒用の掲示板「鳥の村」と、森林プロジェクトの講師用の掲示板「虹の谷」を作りました。
最初は、facebookグループを使おうと思いましたが、中国の人などがfacebookに入れないことと、日本でもfacebookを利用していない人がいることから、facebookを中心にするのは難しいと判断しました。
ビジネスSNSとして、chatwork、gsuite、workplace、slackなども検討しましたが、生徒千人で使うとなると、コストがかかりすぎることと、こちらのデータベースと連動できない不便さがあることから、これも難しいと思いました。
それで、結局、独自のSNS的な掲示板を作ることにしました。どこがSNS的かというと、「いいよ」ボタンがあることです(笑)。
ただし、この掲示板に画像や動画なども入れるとサーバーが重くなるので、画像などは生徒それぞれのGoogleフォトなどにアップロードし、そのリンク先を言葉の森の掲示板に貼り付ける形にしたいと思っています。
よく考えると、むしろその方が、将来も自分の作品がずっと手元で管理できるのでいいのではないかと思いました。
これから、この掲示板を活用していきたいと思います。
この掲示板は、言葉の森の生徒、及び講師の場合は、コードとパスワードで入れるようになっています。
まだコード、パスワードを持っていない方(言葉の森の生徒の保護者、森林プロジェクトの講師など)で掲示板を利用される方は登録をしておいてください。
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国語の勉強などで、文章の要約をするというのは一つの勉強の仕方です。
作文を書いたり感想文を書いたりするのも、一つの勉強の仕方です。
また、国語の問題集を解くいう勉強の仕方もあります。
これらの勉強の違いは、答えや枠組みが与えられた勉強か、あるいは自分から問題の枠組みを作り答えも作り出す勉強かの違いです。
問題集を解くのは答えのある勉強、要約を書くのは答えの枠組みがある勉強、作文や感想文を書くのは枠組みがないか少ない勉強です。
答えや枠組が与えられた勉強は、誰でも一定のところまではやらなければならないので、その勉強をさせる方も安心して見ていられます。
枠組みのない勉強は、本人の取り組む姿勢によって優れた勉強になることもあれば手を抜いた勉強になることもあります。
だから、ほとんどの場合、答えや枠組みがある勉強が家庭学習の中心になります。
答えや枠組みのある勉強法の弱点は、問題が与えられなければ勉強が始まらないことです。
世間で良い問題集と言われているものもありますが、他人の作ってくれた問題と答えのセットがなければ勉強が開始できないという共通の弱点を持っています。
しかし、作文や感想文の勉強の場合は、今世の中で行われている作文感想文指導は、逆に全く枠組みがなくしたがって明確な評価もないものがほとんどなので、言葉の森では独自の構成と表現項目の枠組みを作って指導をしています。
その枠組みの中身を自分の体験や知識や思考や表現で個性的に埋めていくのが、言葉の森の作文の勉強法です。
この作文の勉強と並行して、今言葉の森が寺子屋オンラインで行っている発表学習も、作文と同じように枠組みのない勉強です。
参加する生徒が、自由に自分でテーマを決めて調査をしたり実験をしたりしてきたことを発表するのです。
こういう勉強が何の役に立つかというと、将来その子がいろいろなものを独学で学んでいく際の勉強に対する姿勢となるのです。
野口悠紀雄さんが、「『超』独学法」という本を出しています。
これからの世の中は、科学技術の進歩がさらに速くなります。
学校で学んだことはすぐに使えなくなり、必要な知識や技術は、学校を出て社会人になってから必要に応じて学ぶようになります。
この本には、こういう社会の動きと、独学の必要性、そして、独学の効果と方法などが書かれています。
もちろん、義務教育の初期の勉強は基礎的な勉強ですから使えなくなることはありませんが、中学高校と学年が上がるにつれて勉強の中身が古くなる度合いは早くなります。
そのときに役立つのが、勉強は人に教わるものではなく自分から進んで学ぶものだという勉強観、学問観です。
勉強は、自分から学ぶものだという考えを持つ生徒と、勉強は人に教わるものだと考える生徒とでは、すでに高校生のころから勉強の能率が大きく変わってくるのです。
ところで、答えや枠組みがない創造的な勉強は、個性的で優れた勉強になる可能性もある反面、手を抜いた形だけの勉強になる可能性もあります。
ほかのものをコピーして丸写ししたものを自分の勉強とするようなやり方もできなくはないのです。
枠組みのない勉強を個性的創造的な方向に振り向ける力は、親しい友達との交流の中にあります。
先生に見せて評価だけもらえればよいという勉強では、コピー・ペーストで済ませてしまう生徒も出てきます。
しかし、親しい友達との間では、できるだけ自分らしい発表をして、その友達のグループに貢献したいという気持ちが湧いてくるのです。
言葉の森が今進めている寺子屋オンラインという少人数の発表クラスと作文クラスは、勉強の中身とともに、独学力を育てるこれからの時代を先取りする新しい勉強なのです。
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小学校時代の勉強で大切なのは、今の成績をよくすることではなく、その子が中学生や高校生になったときに勉強がよくできるようになる土台を作っておくことです。
その土台の最も大きなものが、自分から自主的、創造的に取り組む勉強の姿勢です。
自主的な勉強は、初期のころは能率が悪いことがほとんどです。
創造的な勉強は、時間ばかりかかり勉強だか遊びだかわからないものになることがしばしばあります。
しかし、その勉強姿勢は、あとになるほど生きてくるのです。
勉強の目標は、東大に入れるような子を育てることではなく、ノーベル賞を取れるような子を育てることです。
しかし、ノーベル賞は限られているので、とりあえずの目標は、勉強を楽しめるような子を育てることです。
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●小1はその後の学校生活の土台となる時期
小学1年生は、勉強のスタイルが決まる重要な時期です。
そのときに、大事なことは、
1.自主的に勉強する習慣を作る
2.親子の対話の時間を作る
3.読書を最も大事な勉強とする
4.子供の幸福を常に考える
5.創造的なことを評価する
6.何事も楽しくやるようにする
7.友達と交流する機会を作る
です。
●近所の同学年の子供が気になる
ところが、この時期は、お父さんお母さんも初めての子育てで勝手がわからないことが多いので、周囲の影響を受けることが多いのです。
特に、成果が表面に見える勉強は、親の心を動かします。
例えば近所で、もう英語を喋れる子がいるとか、もう算数の勉強で先の学年までやっている子がいるとか、あの子もこの子も塾に行っているとかいう話を聞くと、内心穏やかではいられません。
他人は他人、自分は自分と言えるのは、自分の過ごしてきた子供時代に満足している人だけで、ほとんどの保護者は、自分が子供時代にもっと何かをしていたらよかったはずだという気持ちを心のどこかで抱いています。
そこで、成果の見える勉強に子供を取り組ませると、やはりすぐに成果が出るので、そこで安心してその勉強の方向に力を入れすぎてしまうことが多いのです。
ところが、成果がすぐに見える勉強というのは、基本的に知識や技能を覚える勉強ですから根の浅いものが多く、先にやっても後からやっても結局は誰でも同じところに行き着く勉強なのです。
●本当に大事なのは日本語の読む力と考える力
小学校低学年のころは、知っていると知らないとでは大きな差があるので、その差を埋められないように感じることがありますが、学年が上がり、小学校高学年になると(中学生、高校生になるまで待たなくとも)、結局みんな同じようなことができるようになったということがほとんどです。
しかし、小学校高学年あたりから逆にどんどん伸びてくる子がいます。それは、知識や技能の勉強を先取りした子ではなく、勉強の土台となる考える力をつけてきた子と、それを自主的に楽しみながらやってきた子です。
その勉強の土台となる考える力、つまり思考力とは、日本語を自由に駆使できる力で、その勉強法が読書と対話なのです。
ところが、読書と対話は誰でもそれなりにやっていて、そこに差があるようには見えません。見る人が見ればその差ははっきりとあるのですが、日常生活では気づきにくいものです。
また、今はほとんどの家庭が共働きで保護者が多忙なので、読書や対話のように結果の見えないことに時間をさくよりも、とりあえずは結果の見える勉強的なことだけをしておけばいいと考えてしまうのです。
●やらされる勉強では形だけの勉強になる
ところが、小学1年生のころは勉強のスタイルができる時期なので、このとりあえずの勉強が、その子のその後の勉強の仕方を決めてしまうことが多いのです。
それがどういう形で表れてくるかというと、まず勉強を楽しいものとしてではなく苦しいものとして見る姿勢ができることです。
次に、できたかできないかという結果だけに関心を持つようになり、自分なりに工夫しようとか別のやり方を考えてみようとかいう過程がおろそかになることです。
よく中学生ぐらいになると、答えを書き写してできたことにしてしまうという生徒が増えてきますが、その土台は小学1年生のころからの勉強の取り組み方にあるのです。
そして次に、人から言われたことしかしない、それも言われた最小限のことまでしかしないという省エネ型の勉強スタイルになってしまうことです。勉強は、自分からやるのではなく、人に言われてやらされるものだと思ってしまうのです。
●作文を軸にして読書と対話の力をつける
では、どうしたらよいかというと、基本は勉強の時間を取りすぎないことです。
しかし、勉強をしないというのではありません。短い時間でいいので、自分で毎日勉強する習慣をつけることです。
そして、何よりも優先するのは、読書と対話で、日本語を豊かにする生活をいつも考えていくことが大切なのです。
その点で、私(森川林)が考えている最もいい方法が、言葉の森のオンラインの親子作文に取り組むことです。
これは、寺子屋オンラインの作文クラスというもので、スマホやタブレットやパソコンを使って、家庭からウェブ会議で5、6人の少人数クラスに参加し、作文を書く勉強をするものです。
子供がひとりでも参加することができますが、低学年の場合は勉強する子供の近くに大人がいることが必要になります。低学年の子は近くに家族の誰かがいるだけで安心するからです。また、スマホの操作などでとまどったときに、近くにいる人に手助けしてもらうことがあるかもしれないからです。
●小1から始めるオンライン作文
この寺子屋オンラインの作文クラスのよいところは、たくさんあります。
(1)低学年のうちから、毎週作文を書く習慣ができます。
(本人が書けない間は、親子の対話をもとに親が作文を書きます。親の書いた自分の作文を読むことが子供の作文の勉強になります)
(2)自分の作文を発表するので、人前で発表する力や人の話を聞く力が育ちます。
(発表がまだできない場合は、先生がかわりに読んで発表します)
(3)読んでいる本を紹介するので、毎日本を読む習慣ができ、ほかの人の読んでいる本を参考にすることができるます。
(本の紹介は、口頭で言いにくい場合は、読んでいる本を見せるだけでかまいません)
(4)保護者懇談会がいつでも行えるので、子育てに関する質問や相談にもすぐに対応できます。
(個人的な個別の相談も受け付けます)
(5)作文を書く材料として季節の行事や遊び、理科実験や工作の企画に取り組めるので親子で知的な交流ができます。
(金額や手間のかからない面白い企画がたくさんあります)
(6)小学校低学年のうちから作文や読書で交流したクラスのメンバーは、生涯続く学習の友達になる可能性があります。
(7)これから必要になる学力としての考える力や書く力が育ち、考えることや書くことが好きになります。
(8)子供が、お父さんやお母さんと日常的に知的な対話を楽しむような文化的な家庭生活になります。
(9)子供が用事などで欠席した場合も、授業の動画を記録できるので、親子で後で見ることができます。
(10)オンラインなので、どこかに出かけている場合も、家庭以外のところから授業に参加することができます。
(ときどき、親の運転する車の中から参加する子がいます)
(11)夏休みなどの長期間の休みに、読書作文キャンプなどでオンラインのクラスの友達と交流ができます。
(那須合宿所、横浜港南台教室などで)
(12)希望する人は、作文以外の発表学習(主に理科実験的な発表が多いが内容は自由)や、自主学習(国語や算数の家庭学習を先生がチェックする仕組みで学習内容は自由)にも参加することができます。
(発表学習、自主学習は別料金です)
(13)言葉の森の作文の勉強は、高校3年生まで続けることができるので、今後増える推薦入試、AO入試の小論文対策になります。
(言葉の森の作文指導は小中高一貫のカリキュラムです)
(14)勉強力の重要な基礎となる暗唱の練習が、友達との交流の中で、家庭で無理なく取り組めるようになります。
(暗唱検定もあるので、勉強の目標にすることができます)
(15)小学1、2年生で作文の勉強に関心のある家庭は教育全体への関心も高く、子供も知的で個性的な子が多いので友達からのよい影響を受けやすくなります。
●オンラインの無料体験学習 参加者募集中
この小1からの寺子屋オンラインの親子作文クラスは、2月から次の時間帯に無料体験学習ができるようになりました。
それぞれのクラスの定員は5、6名です。
体験学習を希望される方は、体験学習のページからお申し込みください。
https://www.mori7.com/ftaikenn.php
※体験学習は、寺子屋オンライン作文と個別電話指導作文のどちらでもできますので、寺子屋オンライン作文の体験を希望される方はその旨を「ひとこと」欄にお書きください。
体験学習は、寺子屋オンライン作文でも、個別の電話指導作文のどちらでもできますが、小学1、2年生の方は特に寺子屋オンライン作文で友達と一緒に学習する形をおすすめします。
なお、寺子屋オンライン作文の時間の都合がつかない場合は、個別電話指導で受講しておき、寺子屋オンライン作文の受け入れクラスが増えたときに移動することもできます。
新小1、新小2対象の寺子屋オンラインの親子作文クラス(2019年2月現在)
月 16:00~16:45
火 16:00~16:45
水 16:00~16:45
木 16:00~16:45
金 16:00~16:45
日 9:00~10:00、10:00~11:00
(寺子屋オンラインのクラスは、休んだ場合も授業の様子を動画で記録しておき後で見ることができます。また、休んだ場合の授業の振替は、個別電話指導でいつでもできます。)
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作文の勉強は、小1ではまだ早いと考えている方が多いと思います。
一応の文章が書ける小3ぐらいになってからと思う方が多いのですが、そのころにはもう勉強のスタイルが決まっています。
本当は、まだ勉強の形が作られる前の小1、小2のころから始めるのがいいのです。
言葉の森の親子作文は、作文がまだ書けない子でも作文の勉強ができます。
それに加えて、読書の習慣がつき、暗唱の練習や、人前での発表や、親子の対話など、その後の学年からでは難しいことも多いいろいろなことが無理なくできるようになるのです。
小学1、2年生のころの勉強は、誰が教えても大体うまく行くので、お母さんが力を入れればどの子もよくできるようになります。
しかしそこで、今の勉強だけでなく、将来の学力も考えていく必要があります。
それは、今の勉強と将来の学力が結びつかないことがしばしばあるからです。
そういうアドバイスがいつでもできるのが、オンライン作文の長所のひとつです。
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寺子屋オンラインの発表学習クラスで、子供たちがいろいろな発表をしています。
小学3年生までは、親のアドバイスが必要ですが、小4からだんだんと自分で工夫して研究発表を行っていくようになります。
この子供たちの発表を見ているほかの子供たちの心理は、「面白そうだから、自分もやってみようか」ということになると思います。
これがもし、先生に教わることだったら、自分とは関係のない面白い話で終わってしまうでしょう。
同じ学年の友達がやっているから、自分にもできそうだと思うのです。
これからの勉強は、自主的で創造的な面が必要になります。
それは、社会がそういう人材を求めるようになっているからです。
寺子屋オンラインの作文クラスや発表クラスの子供たちは、そういう新しい勉強に取り組んでいます。
こういう発表に取り組む子供たちと、それを支える保護者の方は、いろいろ大変だと思いますが、これからもあまり無理のないようにがんばってください。
▽さかさまにしたペットボトルとピンポン玉の研究(0116su1800)
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こういう面白い研究発表を毎週やっているのですが、それを、参加している少人数クラスの4、5人しか見ていないのがややもったいない感じです(笑)。
高学年になると、先生がついていけない発表をする子供たちがいます。
生徒どうしも、いい意味で張り合って、より創造的な発表をしようと思うようになるようです。
点数の競争もいいのですが、こういう創造の競争というのは更に面白いと思います。
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