■小学校低学年から読書を生活習慣に位置づける
小学校低学年の時期は、書店にも図書館にも読む本がたくさんあります。また、テレビゲームやインターネットなどの環境も、親の力でコントロールすることができます。
この時期は、読書を毎日の生活習慣に位置づけるということを優先して取り組んでいきましょう。そのためには、読書の時間を毎日必ず確保することが必要になります。
習慣というものは、日々欠かさずに続けていくことで定着します。何かの習い事があって遅くなる日は読書をしないというようなことがあると、習慣づけは難しくなります。読書習慣は、どの勉強や習い事よりも優先させるつもりで取り組む必要があります。そのためには、読書時間を夕方だけでなく、朝食前に確保するのも一つの方法です。
■小学校中学年は多読によって速度力を身につける
小学校中学年の時期は、読書のジャンルが広がり、読書量も増える時期です。この時期に読む本は、書店や図書館でも充実しています。ときどき、「どういう本を読ませたらいいでしょうか」という質問を受けますが、小学校低中学年の時期の読書選びは、困ることはありません。書店に行けば、フォア文庫、青い鳥文庫、岩波少年文庫など、出版社がこれまでに人気のあった本を再編集して出版しているシリーズが多数あります。この中で、子供が興味を持ちそうな本をどんどん読ませてあげればいいのです。
本というものは、最初は難しくてつまらなそうに見えても、読み進むにつれて読む力がついていき、最後には面白くなってくるという場合がほとんどです。特に、小学校中学年のころまでは、本の内容に対する好みの個人差はほとんどありません。「子供が興味を持って読んでくれるような本を」と考えるよりも、何しろたくさんの本を読ませて読む力をつけるというのが、この時期の課題です。
■小学校高学年からは難読に挑戦
小学校高学年は、中学受験とぶつかるために、読書習慣が途切れやすい時期です。この時期は、これまでと同じように多読を続けていくことは時間的にもできません。また、読書力は、当面の受験のための国語力とは部分的にしか結びつきません。中学受験の国語力として要求される能力は、普通の読書力ではなく、難しい文章を読む力(難読力)だからです。
高学年の読書は、限られた時間の中で、量よりも質を考えて読む力をつけるということになります。読書をする時間が取れない場合は、入試用の国語の問題集を読書代わりに読むというようなことも必要になります。
受験に追われている時期も、わずかずつでも読書の習慣を継続していくというのが、この時期の課題になります。細々とでも読書習慣を維持していくことによって、中学生以降の読書生活の継続が可能になるのです。
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寺子屋オンラインの案内を作り直しました。
https://www.mori7.com/teraon/
寺子屋オンラインの作文クラス、発表学習クラス、自主学習コースの無料体験学習(2回)の参加者を募集します。
作文クラスは、どなたでも参加できますが、発表学習クラスと自主学習コースは、言葉の森で作文の勉強をしていることが条件になります。
■寺オン作文クラス
https://www.mori7.com/teraon/ts/
作文クラスというのは、少人数で作文の発表と交流を行いつつ作文の実習も行うクラスです。
毎回参加者全員による読書紹介も行います。
授業時間内に作文を書き始め、書き終えるまでクラスにいるので、毎週確実に作文を書き上げることができます。
学年がまだ混在しているところがありますが、今後、同学年中心のクラスにしていく予定です。
■発表学習クラス
https://www.mori7.com/teraon/hg/
発表学習クラスというのは、創造的な発表学習を行うクラスです。発表学習以外に、読書紹介、暗唱発表なども行ないます。
小学3年生以下は、発表に保護者の協力が必要ですが、小学4年生以上になると、次第に自分の力で発表できるようになります。
発表学習は、これからの学力として求められる思考力、創造力、発表力、コミュニケーションを伸ばします。
生徒が毎週、自分の研究内容を全員の前で発表する機会というのは、今の学校や塾の体制の中ではまず作れません。
人に教わる教育から自ら学ぶ教育という創造的な学習を体験したい方はぜひご参加ください。
■自主学習コース
https://www.mori7.com/teraon/jg/
自主学習コースは、主に、国語、算数数学の勉強を中心に、家庭での自主学習を先生がチェックするコースです。
自分のペースで勉強できることと、毎週確実に勉強の時間が確保できることから、きわめて能率のよい学習になっています。
一斉指導型の勉強は、勉強した気になりますが、自分の中に残るものはあまり多くありません。
自主学習型の勉強は、できるところは飛ばして、できないところは何度も練習するというやり方ができるので、確実に力がつきます。
特に、算数数学の勉強は、1冊の問題集を完璧に仕上げるという、生徒だけではやりにくい勉強なので、続けていると算数数学が得意教科になります。
いずれの寺子屋オンラインクラスも、できるだけ低学年から始めた方が学習の流れに乗りやすくなります。
日本の教育は、生徒が創造的な発表をするよりも、先生が話をして生徒は静かにそれを聞くという形が多いので、真面目な子ほど発表型の学習が苦手になることが多いからです。
▼体験学習を申し込まれる方は、こちらからお願いします。
https://www.mori7.com/ftaikenn.php
・寺子屋オンラインの作文クラス、発表学習クラス、自主学習コースを希望される場合、ひとこと欄にその旨をご記入ください。
・お問い合わせ、お申し込みはお電話でも受け付けています。
電話0120-22-3987(平日9:00~20:00)
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寺オンの作文クラスのいいところは、その場でほぼ必ず書き上げることができる点です。
また、友達との交流があるので、自然に意欲的に取り組めます。
発表学習クラスのいいところは、創造力が育つことです。
また、コミュニケーション力がつくので、将来の入試の面接や集団討論にも役立ちます。
暗唱の練習も、みんながしているのを見ると自然にできるようになります。
自主学習コースのいいところは、自学自習の習慣がつくことです。
国語の問題集読書や、算数の1冊完璧繰り返しは、家庭でひとりですることが難しいので、自主学習コースだからこそできる勉強です。
また、いずれの場合も、毎回読書紹介の時間があります。
自分の読んでいる本を発表し、人の読書の発表を聞くことを通して読書が日常的な習慣として定着します。
こんなにいい勉強なのに、「パソコンが苦手だから」と敬遠している方が多いのがちょっと残念です。
スマホでも十分にできるので、ぜひこの新しい未来の勉強に取り組んでください。
私は、この寺子屋オンラインのような少人数の発表型学習が未来の教育の標準(スタンダード)になると思っています。
まだ先の話ですが、そのころは、勉強というものは、誰もが楽しく取り組めるものになり、今の競い合う勉強、落ちこぼれのある勉強というのはなくなっていると思います。
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東海大学附属相模高校 K.K.さん
(担当講師より)
小4から継続している生徒です。
私が記憶する限り、一度もお休みしたことがありません。
中学生になってからも、バドミントン部としっかり両立させていました。
作文の上達に伴い、学校の成績もぐんぐん上がっていったようです。
合格、おめでとう!
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慶應義塾高等学校 T.O.さん
(担当講師より)
小1から継続している生徒です。中学生になってからも、ラグビーや陸上と両立させ、よくがんばっていました。
また、実力十分なのに試験直前まで気を抜かずに集中して課題に取り組んでいました。
合格、おめでとう!
(森川林より)
作文の課題は、「理想のリーダー像」でした。
結びの意見を聞いたら、しっかり自作名言を入れていました。
これが入れば完璧です。
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「寺子屋オンライン案内」、「寺オン作文案内」、「発表学習案内」、そして、「親子作文」のページを新しくしました。
大きな変更があったのは、googleコミュニティを使わずに、生徒掲示板「鳥の村」を使うようにしたたことです。
これは、googleコミュニティが4月から廃止になることがきまったためです。
しかし、「鳥の村」のように自前の掲示板を利用すると、動画などの重いファイルはアップロードしにくくなるので、googleフォトなどのクラウドサービスを使って、そのリンクを貼ってもらうようにしました。
そのちょっとした手直しですが、小さな変更箇所があちこちにあり、直しているうちにほかの直したいところも出てきて、次々に直しているうちにスクリプトエラーになったりそれをまた直したりということを繰り返して、かなり時間がかかってしまいました。
まだ手直しは途中で、このあと、「自主学習コース」の内容を編集する予定です。
そのあと、寺オン講師育成講座に関連する仕事でたまっていることをやる予定です。
いろいろお待ちいただいている方も多いと思いますが、もうしばらくお待ちください。
さて、寺子屋オンラインの関係のページを直しながら思ったことは、オンラインで少人数で学習する仕組みというのは、これからの時代の教育を考えるうえで、やはり大きな可能性を持っているということです。
今、アクティブ・ラーニングに取り組むところが増えていますが、アクティブ・ラーニングは、参加する生徒が積極的で創造的でないと、ただの遊びのような集まりになってしまいます。
また、一緒に行う人数が多すぎると、一人ひとりがただのパソコンを使うだけの授業のようなものになってしまいます。
これを克服するのが、少人数で必ず全員が発表し感想を述べることができるような形の運営をすることです。
まだこういうやり方をしているところはほとんどないと思うので、言葉の森も試行錯誤中ですが、大体の見通しがついてきたので、今後よりよい運営をしていけると思っています。
発表型の学習のどこに可能性があるかというと、個々人がいくらでもレベルの高い個性的な学習ができるというところです。
これがもし、教わる形の学習であると、それが一斉指導であれ個別指導であれ、低学年のときはその方がずっと能率がよいのですが、高学年になってくるとレベルを高めることが難しくなってくるのです。
想像してみるとわかりますが、どんな教科の勉強でも、生徒が中学生になっても高校生になっても、みんなが目を輝かすような授業のできる先生というのはごく限られています。
すると、そういう魅力のある授業でレベルを高めるかわりに、解きにくい難問を解くような方向に進んでしまうのです。
入試問題を使えば、そういう難問には事欠きませんから、優れた子の多い優れたクラスほど、みんなが同じような難問を解く方向に向かうのです。
それは、勉強というものの本来の姿ではありません。
もちろん解きにくい問題を解くというのは、人間の知的好奇心をかきたてますから、それはそれで面白いのですが、それが答えのある与えられた問題であり、結局みんなの行き着く先は同じだというところに限界があります。
その限界を意識しないで済むように、時間制限と点数があり、その点数を比較してやる気を高めるような仕組みになってしまうのです。
本来の勉強というのは、面白いからやるというものです。
その面白い勉強をする土台を作るために、言葉の森では、寺オン作文や発表学習のようなオンラインの発表型の勉強を広げていきたいと思っています。
▽寺子屋オンライン案内
https://www.mori7.com/teraon/
▽寺オン作文クラス案内
https://www.mori7.com/teraon/ts/
▽発表学習クラス案内
https://www.mori7.com/teraon/hg/
▽自主学習コース案内(編集中 2019/1/23現在))
https://www.mori7.com/teraon/jg/
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優れた学者には、高校生のころに何かの学問に感動したという経験があるようです。
それはもちろん学者に限りません。人が何か新しいことに挑戦したいと思うときは、そこに感動があります。
しかし、感動というのは、人が与えてくれるのを待っているものではありません。
自分から進んで行動したときに、そこに感動が生まれる機会があるのです。
寺オン作文クラスと発表学習クラスの案内の編集が終わったので、あとは、自主学習コースの編集です。
自主学習コースの原理は、今アメリカで急速に広がっている(らしい)ブレンディッドラーニングと同じでした。
このブレンディッドラーニング、別の言葉で言えば「オンオフ学習」あたりになると思いますが、これがこれからの教育の主流になると思います。
すると、学校でも、大手塾でも、中小塾でも、どこでもブレンディッドラーニングで教育を行うようになります。
また、学校や塾に行かずに、自宅でブレンディッドラーニングをやるという家庭や家庭の集まりも出てくるでしょう。
この場合、ネットに広がる世界はどこでも同じですから、リアルな教室が差を出すことは難しくなります。
どこに行ってもオンラインで同じような充実した勉強ができるとなれば、違いは、ランド&ブラッドになります。
つまり、気持ちのいい場所で、仲のいい友達と勉強ができるということが、最も重要になってくるのです。
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暗唱は、作文力を高め、思考力を深めます。
その暗唱について、三つの話をします。
第一は、暗唱のコツです。
よく、若いときでないと暗唱できないとか、小さい子の方がよく暗唱できるとか言いますが、その差は年齢にあるのではありません。
暗唱というものの考え方にあるのです。
小さい子は、音読を繰り返すので、すぐに暗唱できるようになります。
学年が上がり、知識がついてくると、文章を覚えようとしてしまうのです。
覚えるということは、思い出そうとすることです。すると、思い出すことが癖になり、暗唱の練習ではなく思い出す練習になってしまうのです。
暗唱というのは、最初の一読目が大事です。
一回目の読みで読み間違えると、その読み間違いが癖になり、いつもその箇所で読み間違いをするようになります。インプリンティングというものに似ています。
だから、最初はゆっくりていねいに、読み間違いがないように読んでいく必要があるのです。
しかし、間違いなく正確に読めるようになったら、今度はできるだけ速く読むようにするのです。
人間の理解力はかなりスピードがあります。どんなに速く読んでも、内容についていけないということはありません。
そして、できるだけ速く読むことによって、文章が一文一文のつながりでなく、まるごと一つながりのものとして頭に入ってくるのです。
こうなると、道を歩いていて、ふとそのフレーズが頭に浮かぶということも出てきます。作文を書くときも、自然にいいリズムがやいい表現が思い浮かぶというようになるのです。
それは、ただ表現が思い浮かぶということだけではありません。その文章の考え方やものの見方も同時に思い浮かぶのです。
暗唱によって、作文力も思考力もつくというのは、こういう理由からです。
このできるだけ速く読むというのは、特に百人一首の暗唱のときなどに必要になります。
というのは、かなり多くの生徒が、この百人一首の暗唱でつまずいているからです。
そのつまずきのいちばんの要因は、次の句を思い出そうとすることにあります。
暗唱とは、覚えたり思い出したりすることではなく、繰り返し音読することだという点をしっかり確認して取り組む必要があります。
そのできるだけ速く読むということについて、とても参考になる作文があったので、紹介します。
小学5年生の作文の一部です。
====
……
僕は、繰り返すことに時間をかけたことがある。それは、暗唱だ。最初は、「雨二モマケズ」を繰り返し読んでいるうちに覚えてしまった。なぜ始めたのかというと暗唱検定ができたからと、覚えるのが楽しかったからだ。
難しい言葉もあるが、つながった文章のものは、まるで早口言葉のように読んで覚えていった。むしろ早口の方がいい。百人一首は、一句一句につながりないため覚えきれないで苦戦した。どうしたら上手く覚えられるかしばらく考えて、いい案を思いついた。百人一首には一句一句つながりがないから句と句の間で息継ぎせずに句の途中で息継ぎをするようにした。すると全部を暗唱することができた。
====
朗読と暗唱は、似ているが違うものです。
朗読を繰り返しているうちに暗唱ができるようになるというのは、かなり時間がかかります。
しかし、覚えることと暗唱することも、似ているが違うものです。
暗唱とは、ただ早口で繰り返し音読することです。
そして、その文章がまるごと自分のものになってから、ゆっくり味わうという読み方をしていくといいのです。
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暗唱が作文に役立つというのは、いくつも例があります。
生徒の場合は、長文を何度も音読しているうちに、その長文の表現が自然に自分の作文の中に生きてくるということがあります。
いろいろな文章を音読し暗唱していると、どんなテーマが与えられても、それに関連したそれまでに読んだ文章が思い浮かべられるので、そこを出発点にして作文を書き始めることができるのです。
言葉の森の暗唱練習の特徴は、説明文の古典も含めた高度な暗唱文が多いこと、暗唱検定という目標があること、少人数クラスで暗唱ができるので楽に続けられること、暗唱の手順や方法がはっきりしていることにあります。それに加えて、今後は小4以上の英語暗唱にも力を入れていきたいと思っています。中学生で英語の知識的な勉強を始めるまえに、小4からまるごと英語の文章を覚えてしまうようにするのです。
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鳥の村
生徒用掲示板「鳥の村」は、4月からgoogle+コミュニティが使えなくなるので、これまでgoogle+コミュニティにあった発表室、資料室を引越しするために作りました。
「鳥の村」は、生徒と講師だけが入れます。
https://www.mori7.com/tori/
最初に「鳥の村」に行くと、ログインページが出てきます。
1.生徒と言葉の森講師は、コードとパスワードを入れてログインしてください。
2.元生徒、森林プロジェクト講師、元講師は、自分のコードを決めて情報を登録してください。
なお、元生徒、元講師で、以前使っていた自分用のコードをそのまま使いたいという場合はご連絡ください。
森林プロジェクト講師で、鳥の村に入るコードと森林プロジェクトに入るコードを共通にしたいという場合はご連絡ください。
生徒の保護者の方は、保護者用のコードを新たに作っていただいて結構です。
虹の谷
講師用掲示板「虹の谷」は、言葉の森講師と、森林プロジェクトの寺オン講師が共通に使える掲示板として作りました。
「虹の谷」は、言葉の森講師、元講師、森林プロジェクト講師だけが入れます。
https://www.mori7.com/niji/
最初に「虹の谷」に行くと、ログインページが出てきます。
1.言葉の森講師は、コードとパスワードを入れてログインしてください。
2.言葉の森の元講師、森林プロジェクト講師は、自分のコードを決めて情報を登録してください。
なお、元講師で、以前使っていた自分用のコードをそのまま使いたいという場合はご連絡ください。
森林プロジェクト講師で、虹の谷に入るコードと森林プロジェクトに入るコードを共通にしたいという場合はご連絡ください。
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これまで生徒の発表と資料のアップロードに使っていたgoogle+コミュニティが4月から廃止になるので、生徒用の掲示板「鳥の村」と、森林プロジェクトの講師用の掲示板「虹の谷」を作りました。
最初は、facebookグループを使おうと思いましたが、中国の人などがfacebookに入れないことと、日本でもfacebookを利用していない人がいることから、facebookを中心にするのは難しいと判断しました。
ビジネスSNSとして、chatwork、gsuite、workplace、slackなども検討しましたが、生徒千人で使うとなると、コストがかかりすぎることと、こちらのデータベースと連動できない不便さがあることから、これも難しいと思いました。
それで、結局、独自のSNS的な掲示板を作ることにしました。どこがSNS的かというと、「いいよ」ボタンがあることです(笑)。
ただし、この掲示板に画像や動画なども入れるとサーバーが重くなるので、画像などは生徒それぞれのGoogleフォトなどにアップロードし、そのリンク先を言葉の森の掲示板に貼り付ける形にしたいと思っています。
よく考えると、むしろその方が、将来も自分の作品がずっと手元で管理できるのでいいのではないかと思いました。
これから、この掲示板を活用していきたいと思います。
この掲示板は、言葉の森の生徒、及び講師の場合は、コードとパスワードで入れるようになっています。
まだコード、パスワードを持っていない方(言葉の森の生徒の保護者、森林プロジェクトの講師など)で掲示板を利用される方は登録をしておいてください。
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国語の勉強などで、文章の要約をするというのは一つの勉強の仕方です。
作文を書いたり感想文を書いたりするのも、一つの勉強の仕方です。
また、国語の問題集を解くいう勉強の仕方もあります。
これらの勉強の違いは、答えや枠組みが与えられた勉強か、あるいは自分から問題の枠組みを作り答えも作り出す勉強かの違いです。
問題集を解くのは答えのある勉強、要約を書くのは答えの枠組みがある勉強、作文や感想文を書くのは枠組みがないか少ない勉強です。
答えや枠組が与えられた勉強は、誰でも一定のところまではやらなければならないので、その勉強をさせる方も安心して見ていられます。
枠組みのない勉強は、本人の取り組む姿勢によって優れた勉強になることもあれば手を抜いた勉強になることもあります。
だから、ほとんどの場合、答えや枠組みがある勉強が家庭学習の中心になります。
答えや枠組みのある勉強法の弱点は、問題が与えられなければ勉強が始まらないことです。
世間で良い問題集と言われているものもありますが、他人の作ってくれた問題と答えのセットがなければ勉強が開始できないという共通の弱点を持っています。
しかし、作文や感想文の勉強の場合は、今世の中で行われている作文感想文指導は、逆に全く枠組みがなくしたがって明確な評価もないものがほとんどなので、言葉の森では独自の構成と表現項目の枠組みを作って指導をしています。
その枠組みの中身を自分の体験や知識や思考や表現で個性的に埋めていくのが、言葉の森の作文の勉強法です。
この作文の勉強と並行して、今言葉の森が寺子屋オンラインで行っている発表学習も、作文と同じように枠組みのない勉強です。
参加する生徒が、自由に自分でテーマを決めて調査をしたり実験をしたりしてきたことを発表するのです。
こういう勉強が何の役に立つかというと、将来その子がいろいろなものを独学で学んでいく際の勉強に対する姿勢となるのです。
野口悠紀雄さんが、「『超』独学法」という本を出しています。
これからの世の中は、科学技術の進歩がさらに速くなります。
学校で学んだことはすぐに使えなくなり、必要な知識や技術は、学校を出て社会人になってから必要に応じて学ぶようになります。
この本には、こういう社会の動きと、独学の必要性、そして、独学の効果と方法などが書かれています。
もちろん、義務教育の初期の勉強は基礎的な勉強ですから使えなくなることはありませんが、中学高校と学年が上がるにつれて勉強の中身が古くなる度合いは早くなります。
そのときに役立つのが、勉強は人に教わるものではなく自分から進んで学ぶものだという勉強観、学問観です。
勉強は、自分から学ぶものだという考えを持つ生徒と、勉強は人に教わるものだと考える生徒とでは、すでに高校生のころから勉強の能率が大きく変わってくるのです。
ところで、答えや枠組みがない創造的な勉強は、個性的で優れた勉強になる可能性もある反面、手を抜いた形だけの勉強になる可能性もあります。
ほかのものをコピーして丸写ししたものを自分の勉強とするようなやり方もできなくはないのです。
枠組みのない勉強を個性的創造的な方向に振り向ける力は、親しい友達との交流の中にあります。
先生に見せて評価だけもらえればよいという勉強では、コピー・ペーストで済ませてしまう生徒も出てきます。
しかし、親しい友達との間では、できるだけ自分らしい発表をして、その友達のグループに貢献したいという気持ちが湧いてくるのです。
言葉の森が今進めている寺子屋オンラインという少人数の発表クラスと作文クラスは、勉強の中身とともに、独学力を育てるこれからの時代を先取りする新しい勉強なのです。
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小学校時代の勉強で大切なのは、今の成績をよくすることではなく、その子が中学生や高校生になったときに勉強がよくできるようになる土台を作っておくことです。
その土台の最も大きなものが、自分から自主的、創造的に取り組む勉強の姿勢です。
自主的な勉強は、初期のころは能率が悪いことがほとんどです。
創造的な勉強は、時間ばかりかかり勉強だか遊びだかわからないものになることがしばしばあります。
しかし、その勉強姿勢は、あとになるほど生きてくるのです。
勉強の目標は、東大に入れるような子を育てることではなく、ノーベル賞を取れるような子を育てることです。
しかし、ノーベル賞は限られているので、とりあえずの目標は、勉強を楽しめるような子を育てることです。
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