早稲田大学本庄高等学院 K君
(担当講師より)
生徒ではなく、生徒のお兄さんですが、志望理由書の添削アドバイスで見違えるほどすばらしい志望理由書を書いてきたので、それがもとで合格したのだと思います。
そして、生徒本人も、希望する中学に合格しました。
この記事に関するコメント
コメントフォームへ。
同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。合格情報(27)
新中学生の勉強の進め方についての説明をします。
●新中学生の勉強の仕方
中学生は、中高一貫校に進む生徒と、高校受験の必要な中学に進む生徒とがいます。
中高一貫校に進んだ生徒は、そのまま学校に任せておけばいいと考えるわけにはいきません。中学受験までの勉強の反動で、1年生のときに遊んでしまうと、あとから取り戻すのが大変です。勉強は、学生の本分ですから、受験の前でも後でも、常に同じように生活の優先事項として取り組んでいく必要があります。
高校受験の必要な中学に進んだ生徒は、中学1年生のころは、まだ受験が差し迫った課題になっていないためにのんびり過ごしてしまうことがあります。家庭で、勉強の方針を立てて計画的に取り組んでいく必要があります。
中学生は、まだ自分で勉強の計画を立てることはできません。計画を立てて何かを成し遂げるという経験が少ないからです。特に、受験に向けての勉強計画のような大がかりなことは、本人の力だけではできません。しかし、勉強の計画の立て方は、学校では教えてくれません。塾も、スケジュールに沿った勉強を教えてはくれますが、本人が自分で計画を立てて勉強する方法は教えてくれません。中学生の勉強の計画は、家庭で試行錯誤しながら少しずつ作っていくものです。
そのために、学年が変わる前の春休みの間に、勉強法の本をまとめて読んでおきます。新しい物事に取り組むときは、本の情報を参考にするのがいちばんです。
できるだけ多くの勉強法の本を読み、その中で、自分がいちばん参考にできると思った本を1冊決めて、その1冊を勉強法の座右の書として勉強を進めていきます。自分のペースで勉強していると、いつの間にか自己流のやり方で無駄の多い勉強をしていることが多くなるので、ときどきその本を見て軌道修正するようにします。
中学生の時期は、小学生のときよりも、高校生のときよりも時間の余裕がありません。部活があったり、定期テストがあったり、宿題があったりと、毎日時間に追われる生活をしています。しかし、勉強の基本はシンプルです。
国語力については、読書に力を入れるとともに、難しい文章として高校入試の問題集の問題文を読む練習を続けていきます。時間が忙しくなると、読書は後回しになりがちですが、中学生のころに読書をしない生活にしてしまうと、その後の高校生、大学生でも読書のある生活になかなか戻りません。読書は、勉強と同じぐらいの重要度で毎日取り組んでいきましょう。中学生になると、国語の教科の中に、文法や古文が出てきます。これらは本当の国語力というよりも、単なる国語の知識です。文法や古文は、漢字の書き取りと同じように繰り返し覚えるという形で勉強していきましょう。
英語の勉強の基本は、教科書を何度も音読して、丸ごと暗唱できるぐらいにしておくことです。教科書の1ページを20回ぐらい声を出して読むと、文章を見ないでも言えるようになります。そのようにして全ページを暗唱していきます。暗唱ができたら、もとの文章を見ないでも書けるところまで覚えていきましょう。これは、口で言うほど簡単なことではありません。気長な忍耐力の必要な勉強です。英語の成績は、真面目さに比例していると言われます。試験前に集中して勉強するのではなく、毎日の勉強の目標を決めてこつこつと取り組んでいくことが大切です。
数学の勉強の基本は、自分にとっては少し難しいぐらいの問題が載っている問題集を繰り返し解くことです。できなかったところは、解法を見て自分で理解します。解法を見ても理解できないときは、両親や先生に聞きます。お父さんやお母さんは、突然中学生に数学の問題を聞かれても答えることはできませんが、解法を見て理解することなら子供よりもよくできるはずです。身近な両親に聞いて、それでもわからないときは先生に聞くというようにしていくと能率がよくなります。
数学の勉強は、易しくできる問題を何題解いても力がつきません。問題集を繰り返し解くときも、一度できた問題は決して解かないようにします。そのかわり、できなかった問題は、日を置いて、2回でも、3回でも、4回でも、できるようになるまで繰り返し解きます。できない問題だけを繰り返し解くという勉強は、精神的にかなり苦しいものですが、こういう勉強の仕方でなければ力はつきません。
このように、繰り返しできなかった問題を解くという勉強をするために、問題集はしっかりと1冊に製本してあるものを選びます。塾でもらうプリントや通信教材で次々と送られる小冊子の形のものは、ばらばらになりやすいので繰り返し解くという勉強には向きません。
中学生の勉強で最も差がつく教科は数学です。だから、高校入試でも、数学の成績が合否を左右します。数学が苦手だと、高校に入ってからの進路の幅が狭まります。数学の成績は、頭のよさにも遺伝にも関係ありません。ただしい勉強の仕方を知っているかどうかです。しかし、覚えるる知識の量が多く、その知識が土台になって次の知識に結びつくという形になっているので、苦手な人はなかなか成績が上がらないように見えるのです。
高校入試で、作文試験を行うところが増えています。点数の差をつけるために、課題はかなり難しいものが多いようです。しかし、言葉の森の通常の作文の勉強をしていれば、どのような課題でも書き方はすぐにわかります。
合格圏内に入る作文を書くためには、思考力と語彙力をつけておくことが大切です。思考力と語彙力は、読書によって身につきますから、学校の勉強とは別に多読と難読を進めておく必要があります。
●中学生の作文学習は小論文の前段階です
作文力、読解力のうち、意見文を書く力と論説文を読みとる力は、中学生以降に本格的にのびる分野です。小学生の間に既に意見文を書いたり読んだりする段階にまで進んでいる生徒もいますが、全体的にみて、構成の形式を身につけたり文章を要約をしたりすることが精一杯で、内容のある意見文を書ける生徒は限られています。これは、表現力、読解力に、まだ、本人の内面的な成長がともなっていないためです。
小学6年生までに学習する生活文中心の作文と物語文中心の読書は、作文力、読解力の半分にすぎず、もう半分は、中学生以降の意見文、論説文の練習によって完成します。
しかし、実際には、中学、高校では、作文、読書の学習はほとんどなく、あるとしても、その多くは、小学校の延長のようなかたちでおこなわれています。また、中学生の時期は、作文の学習がいちばん続けにくい時期でもあります。その理由は、(1)中学生の時期が、無邪気に出来事を書くわけにもいかず、かといって、自由に意見文を書くほどには語彙が充分ではないという過渡的な時期にあたること、(2)宿題や定期テストなど、外から拘束される勉強の時間が比較的多くなり、自主的な勉強の時間がとりにくくなること、(3)中学校自体も、作文や読書の指導をほとんどしなくなるので、学習の意義やきっかけを見つけにくくなること、などという事情があるからです。
現在の受験体制のなかで行なわれる勉強は、人生にとって価値のある分野というよりも、点数の差がつきやすい分野に重点が置かれがちです。基礎的な知識を身につけるという点で、点数で測られるような勉強も大切ですが、生涯にわたって役立つのは、考える力、読書する力、発表する力など、点数の差のつけにくい、したがって現在の受験体制の中では、重点の置かれにくい分野です。
しかし、最近では、大学入試でも小論文や面接が重視されてくるなど、単なる知識の量よりも、それらの知識を活用する力を評価するようになってきました。中学生での作文、読書の学習は、小学生の学習の延長としてではなく、高校生以降の小論文学習や論説文読書の先取りであるという前向きの姿勢をもって取り組んでいくことが大切です。
中学生が、作文、読書の学習を継続していけるように、当教室では、学習の時間に弾力性をもたせています。具体的には、(1)曜日や時間の変更や振替は、いつでもできるようにしています。(2)テスト期間中の欠席は、その前後にふりかえることができるようにしています。(3)ホームページの動画によるヒントなどを充実させ、先生の説明を受けられないときでも作文を書けるようにしています。
3月から4月にかけては、決まった時間に授業を受けることがむずかしいことも多いと思いますので、出席できるときに出席するというかたちにして、新しい生活のペースを早く作っていってくださるようお願いします。
●次の学年では、作文はどういう勉強をするか
・作文の字数は、600~1200字です。
・高校生になったときの小論文の基礎となる意見文の書き方を練習します。
・中学生の意見文と高校生の小論文の差は、主に長文の難しさの差です。中学の3年間で勉強する意見文の書き方がひととおりできれば、その書き方で大学入試の小論文に対応できます。
・パソコンで書ける生徒は、できるだけパソコンで書き、自動採点ソフト森リンの点数などを勉強の目標にしていきましょう。
・パソコンで書いている人で、高校入試に作文試験がある場合は、試験の3ヶ月前から手書きに戻しておきましょう。
●中学生から受講料が変わります
小学生までの受講料は8,434円でしたが、中学生からは受講料が8,948円になります。4月の引き落とし分から受講料が変わりますので、ご了承ください。
この記事に関するコメント
コメントフォームへ。
中学生になってからの勉強をどう進めるか悩まれる方が多いと思うので、今後の勉強の進め方について書きました。
勉強は、かけた時間よりも取り組む方法が大事です。これは、学年が上がるほどそうなってきます。
言い換えれば、小学校低中学年のころは、方法はあまり関係なく勉強時間が無理のない範囲で確保されていればそれで十分です。
中学生はそうではありません。特に、中学生は定期試験があるので、その試験に向けた勉強を計画の中に入れておかなければなりません。
しかし、定期試験に対応した勉強だけを考えていると、今の中学ではあまり力を入れていない読書や作文の学習が遅れてしまいます。
また、勉強以外のいい友人関係も、勉強以上に大事です。
中学生は、目先の事も考えながら、将来のことも考えるという両面の対策が必要になってくるのです。
中学生になると、親もどう勉強を教えていいのかわからなくなる気がするので、「もう中学生なのだから、自分でやりなさい」と、子供に投げてしまう人が多くなります。
しかし、中学生とは言っても、ついこの前まで小学生だったのですから、初めて取り組む定期テストなどはどのように予定を立てていいのかわかりません。
親ももちろん具体的な予定の立て方などはわかりませんが、親の場合は長い人生経験から大体の方向は予測できます。また、そのためのいい本もいくつか出ています。
だから、最初は小学生時代と同じように親が協力する体制を続けながら、少しずつ子供が自主的に計画を立てて取り組むようにしていくといいのです。
本当は、中学3年までは義務教育の期間ですから、親が一緒に教科書を読めば、子供の勉強の内容は大体わかります。
大人になると、もう中学生のころの数学などはほとんど忘れていますが、その当時数学が苦手だった人でも、子供と一緒に数学の教科書や問題集を見ていくと、年の功で子供よりもよくわかるようになるのです。
あまり早めに塾に丸投げせずに、できるだけ親子で協力した勉強に取り組んでいくといいと思います。
同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。中学生の勉强(21)
横浜国大附属鎌倉中学校 R.K.さん
(担当講師より)
アメリカから帰国し、漢字などの遅れを取り戻すのは大変だったと思いますが、毎週の作文はとても前向きに取り組んでいました。
これからも、楽しく作文の勉強を続けてほしいです。
合格、おめでとう!
この記事に関するコメント
コメントフォームへ。
同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。合格情報(27)
東京都立桜修館中等教育学校 A.N.さん
(担当講師より)
何回も書き直しをしてよく頑張っていました。
おめでとうございます。
この記事に関するコメント
コメントフォームへ。
同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。合格情報(27)
丸善名古屋本店と、未来屋書店大高店で、それぞれ言葉の森の「小学生のための読解・作文力がしっかり身につく本」(かんき出版)が並べてもらっているそうです。
丸善名古屋本店さん、未来屋書店大高店さん、ありがとうございました。
難しい本ですが、購入された方、ぜひじっくりお読みください。
読解の章を読んで実践すれば、国語の成績は必ず上がります。
しかし、一気に読もうとすると眠くなりますから(笑)、ときどき気分転換をしながら読んでください。
作文の章から読む方が読みやすいと思います
この記事に関するコメント
コメントフォームへ。
同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。メディア(8)
この記事に関するコメント
コメントフォームへ。
同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。メディア(8)
言葉の森の作文学習が新しくなりました――寺子屋オンライン作文
★言葉の森の作文指導の特徴
言葉の森の作文指導には、ほかの作文講座にはない特徴があります。
言葉の森独自の指導法で国語力、読解力がつく感想文学習
国語力、読解力は、問題集を解くような勉強では身につきません。
入試問題レベルの文章を読み、その感想文を書く練習をするから深く読む力がついてくるのです。
大学入試の小論文まで続く小1からの小中高一貫カリキュラム
小学校低学年でいくら楽しく作文を書いていても、それが高学年の受験作文につながるとは言えません。
小学生の作文から中学生、高校生の作文へと一貫した指導ができるのが言葉の森の独自の小中高一貫カリキュラムです。
親子の対話を重視し先生との触れ合いがある作文教育
先生の顔が見えない赤ペン添削では、子供は誰に作文を教えてもらっているのか実感がわきません。
先生の顔が見える触れ合いのある作文だから、信頼感にもとづいた作文の勉強ができるのです。
作文教育界で最も歴史の長い37年間の実績
入試に作文試験が課されるようになってから作られた即席の作文講座では、厚みのある作文指導はできません。
作文教育界で最も長い歴史を持つ教室だから、本質的な作文理論と受験テクニックを組み合わせた指導ができるのです。
★新しい作文学習、寺子屋オンライン作文
学習意欲を自然に引き出す少人数クラス
5、6人の少人数クラスには、1対1の個別指導にも、1対多の集団指導にもない優れた長所があります。
それは、毎回全員に、発表する機会、感想を述べ合う機会、本を紹介する機会があるので、自然に意欲的に取り組むようになることです。
その場で書き上げるからきわめて高い提出率
通信教育では、「明日やろう」「いつかやろう」という気持ちになり未提出が多くなりがちです。
少人数クラスのオンライン指導では、作文を書き終えるまでそのクラスにいなければならないので、必ず書き上げることができるのです。
ほかの人の作文の評価も聞くことで何倍も密度の濃い学習ができる
自分の書いた作文にアドバイスを受けるだけでは、それ以上の話は聞けません。
ほかの人の作文に対するアドバイスも同時に聞けるので、ほかの人の指導の分まで自分の勉強になるのです。
作文を書く力だけでなく発表する力がつく
黙々と作文を書いて、黙って提出して、文字だけの講評が送られてくるのがこれまでの通信作文指導でした。
少人数クラスでは、全員が作文を発表するので、作文力だけでなく発表力も育つのです。
互いに感想を述べ合うことでコミュニケーション力が育つ
これからの入試ではペーパーテストだけでなく、面接や集団討論で多様なコミュニケーション力が求められるようになります。
ほかの人の発表を聞いたあと、全員が互いに感想を述べ合う機会があるので、自然に話す力、聞く力のコミュニケーション力が身につきます。
毎回一人ひとりの作文を取り上げるので著しく上達が速い
個別指導や集団指導では、毎回同じようなアドバイスを受けても、一向に進歩しないという生徒も出てきます。
少人数クラスでは、自分の作文のよいところがみんなの前で褒められるので、上達が著しく速くなるのです。
家庭からのアクセスでいつでも先生と父母の懇談ができる
これまでの通信教育や通学教室では、先生と保護者との懇談会や面談は特別に時間を確保して行わなければなりませんでした。
家庭からアクセスできるオンラインクラスでは、授業のあとの少しの時間でも、いつでも先生と保護者で懇談や面談ができます。
毎回読んでいる本を紹介し合うので読書の質が上がる
子供たちは、いい本があれば紹介したいと思い、ほかの友達のすすめる本も知りたいと思っています。
オンラインクラスでは、毎回全員が読んでいる本を紹介し合うので、読書の量が増え、質も上がっていくのです。
通信教育なのに通学クラス以上に仲のよい友達ができる
通信教育では友達との交流はまずありません。通学教室でも友達との交流は、休み時間や行き帰りの時間の中だけです。
オンラインクラスでは、勉強の中身そのものが生徒どうしの交流になるので、友達意識が育つのが早いのです。
★作文学習以外にもあるさまざまなオプション企画
言葉の森では、教育全般に関するさまざまなオプション企画を用意しています。
小1のまだ十分に書けない時期こそ親子で学ぶ親子作文
小学1年生は勉強の習慣がつく大事な時期です。その時期に、普通のドリルを解くような勉強だけをしていてはもったいないと思っている人は多いと思います。
小学1年生のまだ十分に文字を書けない時期から、お母さんと協力して書く親子作文に取り組んでいくとよいのです。
作文以外の勉強全般に的確なアドバイスがある保護者懇談会
言葉の森は、作文の勉強を教えているだけではありません。小学生から高校生まで、子供たちの成長を見てきた37年間の実績があります。
作文以外の他の教科の勉強や子供の生活に関する相談にも、幅広く対応できる保護者懇談会を開いています。
友達と交流できる那須合宿所の夏休み読書作文キャンプ
オンラインの生徒どうしが親しくなると、互いに実際に会ってみたいと思うようになります。
言葉の森の那須合宿所での読書作文キャンプは、オンラインの生徒どうしが交流する夏休みの企画です。
覚える勉強が苦にならなくなる独自の暗唱検定
思考力が求められているとは言っても、今の入試のほとんどはまだ記憶力中心の試験です。
そういう試験でも、覚えることが苦にならなくなるばかりか、さらに日本語のリズム、ものの見方、感じ方を丸ごと身につけるのが言葉の森の暗唱検定です。
自然科学の自由研究で思考力、創造力を育てる発表学習クラス
主に理科の実験や観察など自然科学の分野を中心に、自由に研究したことを発表するのが発表学習クラスの勉強です。
受け身の勉強でない、自分で考えて作り出す勉強なので、知識以上の思考力や創造力が育つのです。
国語、算数の能率のよい自学自習が進む自主学習クラス
人に教えてもらう勉強では、教える人に合わせた勉強しかできません。だから、わからないまま進んだり、わかっていることを何度も教えられたりすることがよくあります。
自分のペースで勉強し、先生が進度をチェックする自主学習クラスの勉強だから、無駄のない能率のよい勉強ができるのです。
言葉の森では、新しい作文学習の寺子屋オンライン少人数クラスの体験学習を受け付けています。
寺子屋オンラインクラスの対象は、新小1から新中3までの生徒です。
授業のある曜日時刻は、月曜~金曜は、16:00~、17:00~、18:00~、19:00~、20:00~(一部)、土曜・日曜は、9:00~、10:00~です。
少人数クラスですので、同学年に近い生徒の参加状況によっては体験学習の開始をしばらくお待ちいただくことがあります。
その場合は、先に個別電話指導でご都合のよい曜日時間に体験学習を受けていただくことができます。
体験学習をご希望の方は、言葉の森までお電話くださるか、体験学習のフォームからお申し込みください。
Online作文教室言葉の森 電話 0120-22-3987
体験学習フォーム
https://www.mori7.com/ftaikenn.php
この記事に関するコメント
コメントフォームへ。
システムの変更に時間がかかっていましたが、やっと「寺子屋オンライン作文」を本格的に募集できるようになりました。
Zoomのウェブ会議を使った少人数クラスの作文というのは、どういうものかよくわからない人が多いと思いますが、この作文クラスは大きな可能性を秘めています。
それは、やり方次第ですが、(1)続けやすい、(2)面白い、(3)上達するの三拍子がそろった作文学習になるからです。
そして、この少人数クラスは、作文学習以外のさまざまな勉強にも生かすことができます。
これから、森林プロジェクトに参加しているみなさんと一緒に、この寺子屋オンラインの教室を発展させ、日本によりよい教育を広げていきたいと思います。
寺子屋オンラインの重要な条件は、少人数のクラスで、創造的な学習をするということです。
人数が多すぎても少なすぎても、効果は出にくくなります。
また、既に答えのある勉強を教えるだけでは、やはり少人数クラスの意義は弱くなります。
創造的な学習という点では、作文や発表学習はぴったりですから、あとは少人数の運営をしていくことです。
少人数の運営をするためには、生徒も先生も多くなければなりません。
だから、これからの課題は、それぞれの学年で少人数クラスを作れるようにすることです。
同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。寺子屋オンライン(101) 言葉の森のビジョン(51)
国語力の中心は、読解力です。
将来は、作文力がもっと前面に出てきますが、今は作文力を評価する方法が限られていることから、読解力が国語力の中心となっています。
その読解力は、読む力の縦軸と、解く力の横軸で構成されています。(図参照)
●小学1、2年生の読解力
「1A」となっているところは、子供が小学1、2年生のころの読解力です。このころは、読む力と解く力が同じような場所にあります。
それは、まだ読む力も解く力も初歩的な水準にあるからです。
このころの読解力は、読解のテストなどをしても正しくは把握できません。
小1、小2のころの読解力は、初めて見る文章をどれぐらいすらすら読めるかで把握できます。
つっかえながら読む状態のうちは、読書を楽しむということはまだできません。本を読んでいるように見えても、ほとんど眺めているのに近い状態です。
すらすら読めない子に読む力をつけるためには、第一に読み聞かせをして耳からの読書の時間を取ることです。
そして、第二に短い時間でいいので毎日音読の練習をすることです。
音読の練習を続けさせるコツは、どんな拙い読み方をしても、いつも褒め続けることだけです。
●小学3、4年生の読解力
小学3、4年生になると、読む力も解く力も少しずつ進歩してきます。
読むものが、絵本や短い物語から、次第に長い物語や説明文の本に移行する時期です。
また、問題の解き方も、解くコツを知っているかどうかがわずかに影響しますが、それはまだ大きなものではありません。
この時期に大事なことは、読書の質を上げていくことと、読書の量を確保することです。
読書の質を無理に上げようとすると、読書の量が低下します。
小学3、4年生の読書で中心になるのは、まだ読書の量の方ですから、たくさん読むことを基本にしつつ、説明文の本を楽しく読めるような力をつけていくのです。
そのときに、説明文の本を読む助けになるのが、その子の興味や関心です。
その子の興味や関心に合う本を、月に数回、図書館などで探すのがお母さんやお父さんの仕事になります。
●小学5、6年生の読解力
小学5、6年生になると、国語の問題が受験にも対応したものになってきます。
これが、「2B」の段階です。
読む力は「1」から「2」へと進歩していきますが、それだけでは問題を解くことができない場面が出てきます。
問題を解く力は、「A」から「B」に進みますが、これは本を読んでいて自然に進むわけではありません。解き方を身につけて、理詰めに解く力をつけなければ、「A」から「B」に進むことはできません。
それは、小学5、6年生の受験期は、読解力の重点が、読む力よりも解く力に移る時期だからなのです。
「小学生のための読解・作文力がしっかり身につく本」が、読解の章で説明しているのが、この小学5、6年生が解く力をつけるための方法です。
解く力をつけることで、急に成績が上がるようになります。
逆に、この解く力をつけないと、国語の問題集だけをいくら解いても、成績はなかなか上がらなくなるのです。
●中学生の読解力
中学生の読解力は、小学5、6年生の読解力の延長にあります。
だから、勉強の基本は、理詰めに解く力をつけながら、その一方で読書の質を上げていくことにあります。
中学生になると、読書ということは学校でも家庭でもあまり周囲からうるさく言われなくなります。
学校の勉強が最優先で、読書はできたらすればいいというような感覚になりがちなのです。
しかし、この時期に読書の質を上げていくことが、その後の読解力に影響してきます。
読書の質を上げる方法のひとつが、問題集読書です。これは、問題集の問題文を読書がわりに読む勉強法です。
読む力のある生徒は、問題集の問題文を内容を楽しみながら読むことができます。問題集には、良質な物語文と説明文が豊富に掲載されているからです。
ただし、問題集の文章は、通常の読書と違ってあまりにも短いので、読むことに没頭することができません。
だから、中学生の時期は、通常の読書で読む楽しさを味わいながら、その一方で問題集読書で読む質を高める手助けをしていくといいのです。
●高校生の読解力
高校生の読解力では、読む力と解く力は更に分離してきます。読む力は「C」に進み、解く力も「3」に進みます。
このころになると、解く力がいくらあっても、読む力がないと解けない問題が出てきます。
大学入試センター試験などの読解問題では、読む力がないと、解く力だけでは満点を取ることはできなくなります。
読みやすい文章や普通の文章では、解く力を使って正しい答えを選べる生徒が、難しい文章になると理詰めに読み取ることができなくなるのです。
そのときに必要な読む力は、中学高校生時代の長い蓄積でできたものですから、短期間に読む力を上げることはできません。
だから、解く力とともに、難しい文章を読む力を、問題集読書や自分なりの高度な読書生活によってつけていく必要があるのです。
●大学生の読解力
大学入試センター試験で、ほぼ満点近い成績が取れるようになったから、読解力が完成したのかというとそうではありません。
その先に、読む力を更に伸ばす「4」の段階があります。これが、難解な専門書や哲学書を読む段階です。
この時期には、もう読解力を評価するテストのようなものはないので、解く力はあってもなくてもかまいません。だから、解く力は「A」でもいいのです。
ただし、口頭試問などで話をすれば、どのくらい読む力があるかということはわかります。
この難しい文章を読む力が「4」に伸びる時期は、高校3年生から、大学2、3年生にかけてです。
高校生のころは受験勉強に追われ、大学生になるとやがてすぐにが就職活動に追われるようになるので、大学生の最初の1、2年間は読む力をつける貴重な時期です。
しかし、日本の大学では、高度な専門書や哲学書を読破するという勉強をほとんどしません。
もちろん、大学生時代は遊びも含めて多様な経験にチャレンジする時期ですから、読書だけが大切なのではありません。
しかし、最も読む力が伸びる時期に、難しい本を読む機会がないというのは、その後の知的生活の土台が作れないということです。
だから、多くの人が、高校3年生の学力がピークで、その後はなだらかに低下するようになっていくのです。
大学での勉強を充実させることが、これからの教育改革の一つの要になってきます。
そのためには、小学生のころから読書を中心とした読む力をつける勉強をし、受験期に入ったら集中的に解く力をつける勉強に切り換え、受験が終わったらまた高度な読書生活を再開するという形で読む力と解く力をバランスよくつけていくといいのです。
この記事に関するコメント
コメントフォームへ。
解く力をつけると、国語の成績は急に上がります。
しかし、解く力をつけただけでは解けない問題がやがて出てきます。
それが読む力を必要とする時期です。
読書は、国語の成績には関係しないとよく言われますが、高度な読解問題になると、読書力が大きく影響してくるのです。
学校での勉強の間は、読書力は普通でも、解く力をつけていけば国語の成績は上がります。
しかし、大学生や社会人になると、国語力の中心は解く力ではなく、読書力になります。
だから、高校3年生の受験勉強が終わったら、まず高度な読書に力を入れていくことです。
そのためにも、小学校時代から読書を楽しむ習慣をつけていくといいのです。
昔、保護者懇談会で、「塾の先生から、『読書をしても国語の成績は上がらない』と言われたのですが、どうしたらいいですか」という質問があありました。
別に、国語の成績を上げるために読書をするのではないのですが(笑)、読書力と読解力の関係について、平面的に考えている人が多いようなので、読む力と解く力の関係についての記事を書きました。
同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。国語力読解力(155) 読書(95) メディア(8)