発表学習クラスは、以前行っていた小学校低中学年向けの「読書実験クラブ」と、中高学年向けの「思考発表クラブ」を統合した内容の学習クラスです。
特徴は、5、6人までの少人数制であることと、学習の内容が自分の経験や実験や調査や観察をもとにした学問的で創造的なものであることです。
受け身で吸収する勉強は、時間のロスがなく効率的だと思われています。しかし、あとに残るものは多くありません。聞いただけの勉強は、テストが終われば忘れてしまうのです。
また、たとえしっかり吸収してその記憶を保持し続けたとしても、やっていることはほかの誰もがやっているのと同じことで、差がつくのはどちらがどれだけ早くたくさん覚えたかという量的なところだけです。
これに対して、自分から主体的に研究し発表する勉強は、時間のロスはかなりあります。それをロスと思えばの話ですが。
しかし、発表したことは確実に自分の中に残ります。そして、その発表は、ただ教科書を丸写ししたものを発表しても面白くないので、必ずそこに自分らしい個性を盛り込みたくなります。だから、自然に個性的、創造的な発表学習になるのです。
これは、今行われている、東大の推薦入試や京大の特色入試型の学力が目指すものと同じ勉強です。
なぜこのようなアドミッションズ・オフィス型(入学事務局型)の入試が行われるようになったかというと、従来の紙だけの試験で高得点を取る学生が必ずしも優秀でないことがわかってきたからです。しかも、その点数と学力の乖離という傾向が年々加速してきたからです。
紙だけの試験は、つきつめれば記憶力の試験になります。
世の中には、勉強をしなくても成績がよいという記憶力に優れた人も一部にいます。しかし、ほとんどの人の記憶力はそれほど大きな差がありません。
その記憶力の差をカバーするものは、志望校の出題傾向に合わせた勉強法と、長時間の詰め込みです。
それが個人の努力や工夫として行われるのであれば、それはそれで意義のあることですが、現在は塾や予備校の方針に素直に従うことが記憶力の試験で高得点を上げるための主要な方法になっているのです。
他人にやれと言われたことに素直に従い、長時間それに耐えるという学習の仕方は、受験前の短期間ではやむを得ない面がありますが、そういう学習法を小学校の低中学年からやってきた生徒は、自分で考えたり創造したりする力をだんだんなくしていきます。
発表学習クラスは、こういう現在の子供たちを取り巻いている勉強の状況を克服し、本来の面白い勉強をするために作られた学習クラスです。
発表学習クラスの勉強は、個性や創造性を重視する未来型の勉強です。
だから、受験直前の生徒は、(まだ推薦入試は広がっていないので)、今は詰め込みの勉強をする時期と割り切ってやっていく必要がありますが、受験までまだ時間がある生徒や、受験が終わった生徒は、この未来型の勉強に参加するといいと思います。
発表学習クラスは、今は言葉の森で作文の勉強をしている生徒が対象ですが、将来は発表学習クラス単独でも受講できるようにする予定です。
現在、体験学習を受け付けていますので、希望者は下記のページから体験希望の曜日時間を送信してください。(体験学習は、言葉の森の生徒でない方も受け付けています。)
▽水1800クラスの発表の作品
▽発表学習クラスの無料体験送信フォーム
https://www.mori7.net/teraon/teraform_hg.php
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今の学校の成績で見れば、発表学習クラスに参加して自由な研究発表をしているよりも、その時間、ドリルでもやった方が点数はよくなります。
しかし、それが不思議なことに、学年が上がり、中学生や高校生になると、いつの間にか成績が逆転していくのです。
そして、もっと大事なことは、自分から進んでやる勉強姿勢というものが、その後もずっと続くことです。
勉強をやらされてきた子は受験がゴールですが、勉強を楽しんできた子は、勉強自体がゴールなので、向上心をずっと持ち続けていくことができるのです。
発表学習クラスのよいところは、参加する生徒がすぐに友達のようになれることです。
それは、少人数で相手が間近に見られるということもありますが、それ以上に、発表の内容が勉強的なことでしかも個性的なことだからです。
発表の中には、うまく行ったり行かなかったりというさまざまな予想外の出来事があります。そういうところで、みんなそれぞれに苦労をしています。
これがもし遊びだけの交流であったら、それほど親しくはならなかったでしょう。
勉強的で個性的な内容を発表するために、お互いに苦労していることがわかるので、ほかの人の発表についても共感する気持ちがわいてくるのです。
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本日、はるばる石川県の金沢から、昔の生徒のちえみちゃんがが新しい教室に訪ねてきてくれました。
facebookのメッセージで中根に連絡をくれていたそうですが、寺子屋オンラインのデータベースの統合のあとの処理に時間がかかり、この数ヶ月、facebookもメールもたまっていたのです。(ためすぎ)
しかし、今日のちょうど先ほど、重要なところのテスト送信が済んだので、これからはきちんと返事ができると思います。
ということを、しばしば言っているような気もしますが。(^^ゞ
さて、今日、教室に来てくれたのは、昔大学生のときに一度教室に来てくれて以来だから10年ぶりだったそうです。
確か、初めて言葉の森に来たのは、小学1年生か2年生ぐらいだったと思います。
生徒コードをひらがなの約60進法でつけていますが、ちえみちゃんの生徒コードは「か○」です。
うちの上の子が「う○」で、下の子が「か○」で、ふたりとも小1から言葉の森を始めていたので、たぶん小1か小2の始めごろだったと思います。
そのころは、もちろんまだ小さい子だったのですが、今日の印象は昔と同じでした(笑)。
ちなみに、生徒コードの60進法とは、最初が「あ」で、「ん」まで行ったら、次は「ああ」になり、「あん」のあとは、「いあ」になるという進み方です。今新しく言葉の森に来る人の生徒コードは、「あいめ○」あたりです。
こんなことをやっているから時間がかかるんだと言われそうですが。
さて、ちえみちゃんは、大学院を卒業して博士号を取り(首席で大学院を卒業したそうですが)、今は講師として大学生に教えているそうです。
ただし、たぶん今の研究者は、上が詰まっているのでいろいろ大変なのだと思います。
少子化で、大学生の数も減っているので、日本のほかの分野の仕事と同じように、自分の仕事を発展させようと思ったら、新しいことを切り開かなければならなくなっているのだと思います。
そんなことも含めて9時半から11時半ごろまでたっぷりと話をし、最後は教室の前で記念写真を撮りました。
そのうち那須合宿所で、昔生徒だった人で同窓会をしようなどと話をしたら結構乗り気でした(笑)。
これまでは通学の教室とは言っても、みんなそれぞれ作文を書くだけなので、友達どうしの交流というのはあまりありませんでした。
通信の場合は、更に、先生と生徒とのやりとりだけですから、同窓生と言ってもピンと来ません。
しかし、今後、寺子屋オンラインなどのZoomの画面で生徒どうしが発表をし合うと、仲のいい友達も生まれてくると思います。
実際に、昨年合宿所に参加した人の多くが、寺子屋オンラインに参加している生徒でした。
普段の勉強の中で、お互いにどんなことをやっているかとか、どんな本を読んでいるかということがわかるので、安心して参加できるのだと思います。
今までは、便利さとかコストとかいう単純な価値を基準にしたグローバリズムの時代でした。だから、amazonなどがさまざまな市場を支配するようになってきたのです。
しかし、これからはそういう単純な価値以外のもっと人間の個性に根ざしたものが重視されるようになってきます。
その個性を形成するものは、かけた時間です。
友達関係でも、便利さとかコストとかいう基準で友達を選ぶ人はいません。その友達と過ごした時間が重要になります。
これからの教育は、特に個性の教育になってきます。
現在のオンライン教育と呼ぼれているもののほとんどは、便利さとコストをその教育の優位性として位置づけています。
しかし、これからは、それらはやがて古いオンライン教育と呼ばれるようになると思います。
言葉の森のオンライン教育は、便利さとコスト以外の要素をむしろ重視しています。
それは、友達と過ごす知的な密度の濃い時間を大事にすることです。
だから、小学校低学年から言葉の森を始めた生徒が、友達と作文を書いたり発表をし合ったりしながら成長し、高校生になっても大学生になっても、更には親になっても(ここ数年、昔生徒だった親の子が言葉の森に来てくれるようになりましたが)、友達のままでいるという状態を目指しているのです。
久しぶりに教室に来てくれたちえみちゃんと話をしながら、そんなことを考えました。
そのうち、facebookで同窓会を企画したいと思います。
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作文教室の先生は、昔の生徒というのはよく覚えているものです。
これが作文ではなく勉強を教えるだけだったら、あまりそういうことはないのかもしれませんが、作文の場合は、その子がずっと昔に書いた内容も思い出すことがよくあります。
また、生徒自身も、作文に取り組むときの姿勢は、自分の心をありのままに書くことが多いので、それを認めてもらうことがうれしいのです。
作文の勉強というと、今は入試で作文があるからという目的もありますが、より本質的な目的は、自分と向き合う時間を持つことで、それが子供のものの見方や考え方を深め、個性的なものにしていくのです。
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横浜市立南高校附属中学校 T.H.さん
(担当講師より)
中学校でも、言葉の森を続けてくれるそうです。
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武蔵中学校 T.N.さん
(担当講師より)
一年生のときからずっと続けてくれていて夏のキャンプにも参加してくれたことがある、読書が大好きなTくん、合格されたとのこと本当にうれしいです。
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M君、こんにちは。
ペンネームの方が慣れているので、それで呼ばせてもらいますが(笑)。
受験は残念だったけれど、それは誰もが言うように、いい経験をしたと思うといいということです。
しかも、得難いいい経験だったということで、神様がもしいるとすれば、神様にいい経験をさせてくれてありがとうと言ってもいいくらいです
人間は、この世でいろいろな経験を積むために生きているので、先生も何かあるたびに、そう感謝するようにしています。
こういう経験は、挑戦した人でなければ得られないことですから、その挑戦も含めて自分をより強く豊かな人間にするための機会だったということです。
さて、試験のことについてですが、先生は途中でちょっと過去問に対応した勉強が大丈夫かなあと思ったのです。
受験というのは、実力の試験ではなくて、志望校の傾向に合わせたテクニックが必要な試験です。
これまで合格した生徒や不合格になった生徒を見ても、実力はむしろ逆ぐらいのことが多く(と、先生の周囲の人もよく言っていますが)、難しい問題に時間をかけず、うまく易しい問題に取り組んだ人がいい点数になるようなところがあったからです。
特に、算数の問題については、今の公立中高一貫校の試験は実力だけでは解けず、解き方のテクニックをかなり身につけておかなければなりません。また、テクニックを身につけていたとしても、ほとんど誰も解けないような問題もところどころにあります。
そこをうまく、というか偶然飛ばした人がいい点数になるというところもあるのです。
合否は実力の差で決まるわけではありませんが、合格した人は、自分が勉強が得意だったと思うようになり、不合格になった人は自分が勉強が苦手だったと思うようになります。
すると、何か難しい勉強に取り組むときも、得意な人は自然に自分はできるはずだと思って取り組むようになり、苦手な人はその難しいものをできれば避けたいと思って取り組むようになります。この意識の差が大きいのです。
だから、不合格になったときは、自分が合格できなかったと思うのではなく、その学校が自分を合格にするような正しい評価ができなかったと思うといいのです。
M君は、実力は十分すぎるくらいあったと思います。普段の発表学習クラスの様子を見ていると、それがよくわかります。
だから、そういう有望な人材を採用できなかった学校は、人を見る目がなかったということです(笑)。
今の試験システムが、まだ本当に有望な人を採用する仕組みになっていないのです。
しかし、だから逆に、受験のテクニックとしての過去問対策を十分にやれば、どこでも受かることができるようになっています。
今回はまだそういう準備の期間が短かったと思いますが、次回の高校入試や大学入試では、もっと自覚的にそういう対策ができるはずです。
途中の経過で回り道になったり直線の道になったりすることはあっても、最終的には自分の実力に応じたところに行くようになっていますから、むしろ回り道を経験した分だけ自分が丈夫になったと思うといいのです。
人生には、いろいろな勝ち負けや合否の経験がありますが、早めにそういう経験をしておくと勝ち負けの免疫ができます。
それが、これからの人生に何度も役に立つ場面が出てくると思います。
今後の勉強ですが、中学の勉強の中心は数学になります。中1のころはかなり易しい勉強なので、スタディサプリなどを使って1学年先のところまで勉強を進めるようにし、中3の受験のときには受験対応の数学に取り組むようにするといいです。
これは、高校に入っても同様です。学校に合わせてのんびり勉強しているのではなく、数学だけは自分で先に進めておくといいのです。それは、日本の受験がそういう仕組みになっているからです。
英語は、真面目さに比例する教科なので、Mくんは心配要らないと思いますが、基本は教科書の暗唱です。教科書に出てくる文章を全部空で言えるぐらいに音読しておくといいと思います。ただし、今の英語の教科書は会話が多く地の文が少ないので、自分で音読の教材を選んでもいいと思います。
大事なことは、ひとつの教材に絞ってそれを何度も繰り返し読み、どこに何が書いてあったか思い出せるぐらいに自分のものにするということです。
今の受験は、数学を中心とした記憶力と過去問対策の試験になっていますが、これからの試験はだんだん変わってきます。
これからの受験は、個性と自主性のあるユニークな人材を採用するという方向に進んでいきます。
それは、社会がそういう人を求めるようになっているからです。
M君のこれまでの発表の様子を見ていると、理解力や表現力という実力は十分にありますが、それ以上に自主性と創造性に優れていることがわかります。
その長所がこれから発揮できるような試験になり、社会になっていくのです。
だから、自分の持ち味に自信を持ち、これからも今の路線でやっていくといいと思います。
それでは、また新しいユニークなことに挑戦しながら、これからも元気にいろいろなことに取り組んでいってください。
追伸
この手紙を書いていて、ほかの不合格になった人にも同じようなことを伝えて励ましたいと思ったので、名前のところを匿名にしてホームページの記事に載せたいと思います。
わかる人にはわかると思いますが(笑)
それでは、新しい気持ちで、これから明るい春を迎えてください。
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受験の結果が出てきました。受かるべくして受かった人もいますが、受かるべきだったのに受からなかった人もいます。
しかし、時間がたつと、その結果が自分のプラスになったと思う日が来ます。
私(森川林)も、大学を卒業したあと、ある新聞社を受験して面接で不合格になりました。当時は今と違ってマスコミは、社会の木鐸(ぼくたく)と言われるような人気のある職業だったのです。
自分では当然受かるはずだという思いがあったので、それまでの短い人生で初めての不合格という経験をして自分が全否定されたような感じを受けました。
しかし、それからしばらくして、「あんなところに受からなくてよかったと言えるようになろう」と考えを切り換えて別のことを始めました。
だから、今は、負け惜しみでなく心から「あんなところに受からなくてよかった(笑)」です。・
今回の受験で合格した人は、その合格がプラスになるような生き方をしてください。それには努力が必要です。
合格しなかった人は、その合格しなかったことがプラスになるような生き方が自然にできるようになるはずです。
そして、いつかそれが懐かしい笑い話のようになる日が来ます。
新しい気持ちに切り換えて、これからもがんばっていってください。
不合格になって第一にいいことは、不合格の人の気持ちがわかるようになることです。
特に、がんばっていたのに不合格になった人は、それだけ貴重な経験をしたということです。
今回の挑戦がうまく行かなかったのは、それは、神様が、もっと大きな挑戦で逆転することを知っているからです。
神様というのは、普段は出てきませんが、こういうときにはちゃんと出てくるのです。
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●答えのない創造的な勉強をする姿勢を育てます
これまでの勉強のほとんどは、答えのある勉強でした。日本が欧米に追いつくために、既にある答えを覚えることが社会の目指す方向だったからです。
しかし、その時代はもう終わっています。これからは、嫌々覚える勉強ではなく、わくわくとした気持ちで自分の好きな勉強を創造する時代です。
その勉強に対する姿勢は、学校や塾よりも家庭で独自に育てていくものです。
●実験や調査や工作など経験をもとにした勉強です
みんなと同じ勉強をするのであれば、教科書に書いてあることを覚えるだけで間に合います。
自分らしく考えたり創造したりするためには、実際に手足を動かすことが必要です。
実験や調査や工作など手足を動かして経験することで、自分らしい疑問や発見が生まれてきます。
経験を学問に発展させ、学問を創造に発展させることが発表学習クラスの目標です。
●東大推薦入試や京大特色入試と同じ勉強の方向です
東大推薦入試や京大特色入試は、これまでの知識偏重の試験では、社会に役立つ人材を育てられないという危機感から生まれました。学力に関しては、センター試験8割の実力があればそれでよしとし、それ以外の個性や意欲や思考力や創造性を中心に評価するという入試です。
発表学習クラスが目指す勉強も、これらのAO入試が目指すものと同じです。
参加する子供たちの多くは、学力も優秀です。しかし、学校で必要とされる勉強以外にもうひとつ何かをしたいという子供たちが創造的な勉強に取り組んでいるのです。
●個性を生かした自主的な発表と創造を大事にします
発表学習クラスの発表の内容は自由です。大事なことは、自分の個性を生かすこと、自分なりに考えること、できればみんなが興味を持つ面白い発表をすることです。
発表する子供たちは、文章を書くだけでなく、絵や図をかいたり、写真を撮ったり、動画を撮ったり、クイズを出したりさまざまに工夫をして発表をしています。
この発表で、思考力や創造力とともに、コミュニケーション力も育っています。
●これまでの子供たちの発表の例
子供たちの興味のある分野はさまざまです。
学校の一律の勉強は、教科書と参考書と問題集があれば自分のペースで勉強することができます。
しかし、大事なことは、その一律の勉強で競争相手と1点差を競うことではなく、自分にしかできない勉強を作り出すことです。
子供たちには、もともと誰にもそういう自主性と創造性が備わっているのです。
※発表学習クラスは、言葉の森のオプション講座のため、言葉の森で受講している生徒が対象です。
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言葉の森は、学習塾としてスタートしたのではありません。勉強は人に教えてもらうものではなく自分でやるものだという考えから、自分ではできない(自分では評価できない)作文だけを教える教室としてスタートしたのです。
発表学習も同じです。これは、作文とは別の意味で答えのない勉強ですから、やはり先生に教えてもらうのではなく、それぞれの生徒が創造的に発表するところに意義があるのです。
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■■すぐ書けて、読む力、話す力、聞く力もつく新しい作文の学習法
これまでの作文の学習で、もっとこうなればいいと思ったことはありませんか。
それは例えば、
・
課題の提出の日には、すぐ作文を書いてほしい
・
自分の作文の評価だけでなく、同学年のほかの生徒の作文も見たい
・
作文の勉強とは別に、読書の紹介をし合えるような友達がほしい
・
読み書きだけでなく、話す聞くのコミュニケーション力もつけたい
などです。
それらを実現するのが、寺子屋オンラインの作文の少人数クラスです。
●作文を書き終えるまでクラスの中にいるので、その日のうちに書き上げることができます
Zoomの会議室で作文を書くので、書き終えるまでそのクラスにいることになります。ほかの生徒も一緒に書いているので、自然にその日のうちに書き上げられるようになります。
●ほかの生徒と一緒なので勉強する意欲がわき、互いの作文が参考にできます
作文は、黙ってひとりで書くものですが、それでも周囲に同じことをしている友達がいると集中力が出てきます。また、自分の作文に対する講評だけでなく、ほかの友達の作文や講評も聞けるので参考になります。
●毎回読書の紹介があるので、読書習慣がつくとともに、読書の幅が広がります
読書紹介は、子供たちに人気のある時間です。互いに読んでいる本を紹介し合うので、毎週本を読む習慣ができます。また、ほかの人の本の紹介を聞くと、自然に読書の幅が広がります。
●毎回全員に発表する機会があるので、読み書きに加えて、「聞く」「話す」のコミュニケーション力がつきます
全員に発表する機会があるのが、少人数クラスのほかにはない長所です。コミュニケーション力は、実践の中で身につきます。面接や集団討論だけでなく、日常生活においても、人に話をし人の話を聞くコミュニケーションの技術は重要になってきます。
●今の電話指導の先生の授業を受けながら並行して寺子屋オンラインに参加することもできます
寺子屋オンラインに興味はあるが、今教えてもらっている電話指導の先生にずっと教えてもらいたいと思っている人は多いと思います。その場合、電話指導と添削は今までどおりに続け、それと並行して発表と交流を中心にした寺子屋オンラインに参加することもできます。その場合の料金は、月額でプラス2,160円です。
●ウェブ会議システムZoomの操作は簡単です
Zoomの操作は、直感的でわかりやすく、機械の設定などもほとんど必要ありません。参加できる端末も、スマホ、タブレット、パコンと自由です。これまでの電話やメールと同じように誰でも使えるサービスになっています。
●ウェブ会議に慣れておくと発表学習や自主学習などほかの勉強の機会にも参加することができます
言葉の森では、発表学習クラスも、自主学習コースも、Zoomのウェブ会議を利用して行っています。発表会や暗唱検定にも、懇談会や面談にもZoomが使われ、授業にも電話のかわりにZoomが使われるようになっています。
●休んだ場合のふりかえは電話指導で受けられます
寺子屋オンラインの少人数クラスを欠席をした場合は、通常の電話指導でふりかえを受けることができます。また、寺子屋オンラインの授業は、欠席した場合も動画で録画してあとで見ることができます。
●個別電話指導と少人数オンラインクラスの切り換えはいつでも何度でもできます
個別電話指導での作文の勉強と、少人数オンラインクラスでの作文の勉強との切り換えは、いつでも何度でもできます。時間帯や参加者との兼ね合いで自分に合っている方を選んでください。
●授業の流れは、先生の講評、予習の発表、作文の実習、読書の紹介、感想の交換
寺子屋オンラインクラスの授業の流れは次のようになっています。(1)前週の作文に対する先生の講評、(2)今週の作文の準備を発表する予習の発表、(3)作文の実習、(4)読んでいる本の紹介、(5)ほかの人の予習発表や読書紹介に関する感想の交換。話すことに慣れていない人でも先生のリードで楽に話をすることができます。
■■通学と通信の長所を生かした「寺子屋オンライン作文」の特徴
●学習意欲を自然に引き出す全員参加型の少人数クラス
5、6人の少人数クラスには、1対1の個別指導にも、1対多の集団指導にもない優れた長所があります。
それは、毎回全員に、発表する機会と、感想を述べ合う機会と、本を紹介する機会があるので、自然に意欲的に取り組むようになることです。
●その場で書き上げることになるから提出率が高くなります
通信教育では、「明日やろう」「いつかやろう」という気持ちになり未提出が多くなりがちです。
少人数クラスのオンライン指導では、作文を書き終えるまでそのクラスにいなければならないので、必ず書き上げることができます。
●ほかの人の作文の評価も聞くことで密度の濃い学習
自分の書いた作文にアドバイスを受けるだけでは、それ以上の話は聞けません。
ほかの人の作文に対するアドバイスも同時に聞けるので、ほかの人の指導の分まで自分の勉強になるのです。
●作文を書く力とともに発表する力がつきます
黙々と作文を書いて、黙って提出して、文字による講評が送られてくるのが一般の作文通信講座です。
言葉の森の電話指導では、それらに加えて、先生との電話によるやりとりがあります。オンラインの少人数クラスでは、更に全員が発表し合うので、作文力だけでなく発表力や聞き取り力も育ちます。
●感想を述べ合う中でコミュニケーション力が育ちます
これからの入試ではペーパーテストだけでなく、面接や集団討論など多様なコミュニケーション力が求められるようになります。
ほかの人の発表を聞いたあと、全員が互いに感想を述べる機会があるので、自然に、話す力や聞く力のコミュニケーション力が育ちます。
●一人ひとりの作文を取り上げるので上達が早くなります
個別指導では、先生からアドバイスを受けても、具体的にどう書けばいいかわからないということが出てきます。集団指導では、上手な作文が取り上げられも他人事のように聞きがちです。
少人数クラスでは、一人ひとりの作文のよいところがみんなの前で褒められるので、互いに上達が早くなります。
●家庭と教室がつながるのでいつでも懇談会ができます
これまでの通信教育や通学教室では、先生と保護者との懇談会や面談は特別に時間を確保して行わなければなりませんでした。
家庭からアクセスできるオンラインのクラスでは、授業のあとに、いつでも先生と保護者との懇談会や面談ができます。
●読んでいる本を紹介し合うので読書の質が上がります
子供たちは、いい本があれば紹介したいと思い、ほかの友達のすすめる本も知りたいと思っています。
オンラインクラスでは、毎回全員が読んでいる本を紹介し合うので、読書の量が増え、読書の質も上がります。
●通信教育でも通学クラス以上に仲のよい友達ができます
通信教育では友達との交流はまずありません。通学教室でも友達との交流は、休み時間や行き帰りの時間が中心です。
オンラインクラスでは、勉強の中身そのものが生徒どうしの交流になるので、友達意識が育つのが早いのです。
■■作文学習以外にもある言葉の森のさまざまなオプション企画
言葉の森では、教育全般に関するさまざまなオプション企画を用意しています。
●小1のまだ十分に書けない時期こそ親子で学ぶ親子作文
小学1年生は勉強の習慣がつく大切な時期です。その時期に、普通のドリルを解くような勉強だけをしていてはものたりないと思っている人は多いと思います。
小学1年生のまだ十分に文字を書けない時期から、お母さんと協力して書く親子作文に取り組んでいくとよいのです。
●作文以外の勉強全般にアドバイスがある保護者懇談会
言葉の森は、作文の勉強を教えているだけではありません。小学生から高校生まで、子供たちの成長とともに歩んできた37年間の実績があります。
保護者懇談会では、作文以外の他の教科の勉強や、子供の生活に関する相談にも、幅広く対応する話をしています。
●友達と交流できる那須合宿所の夏休み読書作文キャンプ
オンラインの生徒どうしが親しくなると、互いに実際に会ってみたいと思うようになります。
言葉の森の那須合宿所での読書作文キャンプは、オンラインの生徒どうしが交流する夏休みの企画です。
●覚える勉強が苦にならなくなる独自の暗唱検定
思考力が求められているとは言っても、今の入試のほとんどはまだ記憶力中心の試験です。そういう試験のための勉強でも、覚えることが苦にならなくなるばかりか、さらに日本語のリズム、ものの見方、感じ方を丸ごと身につけることができるのが言葉の森の暗唱検定です。
●自由研究で思考力、創造力を育てる発表学習クラス
主に理科の実験や観察など自然科学の分野を中心に、自由な研究を発表するのが発表学習クラスの勉強です。
受け身の勉強ではなく、自分で考えて作り出す勉強なので、知識以上の思考力や創造力が育ちます。
●国語、算数の能率のよい自学自習が進む自主学習コース
人に教えてもらう勉強では、教える人に合わせた勉強しかできません。だから、わからないまま進んだり、わかっていることを何度も教えられたりすることがよくあります。
自主学習コースは、自分のペースで学び、先生が進度をチェックする形の勉強なので、無駄のない能率のよい学習ができるのです。
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寺子屋オンライン作文の特徴をわかりやすく説明し直しました。
アメリカでは、ブレンディッド教育という通学形式でオンライン学習をする形が広がっていますが、それはまだ過渡期の形態で、答えのある勉強に向いている
学習法です。
寺子屋オンラインクラスは、オンラインでありながらリほとんどアルなやりとりができる新しい学習形態で、この学習法の特徴は、創造的な学習に向いていることです。
だから、作文の勉強などは、この寺子屋オンライン方式が最も合うのです。
学校も塾も、将来はかなりの部分がオンラインになると思います。
しかし、オンラインで通学形式と同じ授業をやるのでは、オンラインにする意味はほとんどありません。
オンライン教育は、教える授業から学ぶ授業へ、答える授業から問う授業へという授業の中身の変化も伴って初めて意味あるものいなるのです。
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●親子で参加する作文コースです
作文を書くのは、お子さんでもお母さんでもどちらでもかまいません。子供が低学年でまだ十分に書けないときは、お母さんが書いてあげてください。子供は、その作文に絵をかくだけでも、お母さんが書いた作文を読むだけでも、又は読んでもらうだけでもいいのです。
お母さんが楽しそうに作文を書くうしろ姿が、子供を作文好きにします。読書も作文も勉強も、親が楽しそうに取り組む様子が子供の勉強姿勢につながるのです。
●子供のコミュニケーション力が育つ
低学年の子供にとっては、寺子屋オンラインの少人数クラスにひとりで参加するのはまだやや不安があります。しかし、お母さんと一緒であれば安心して、みんなの中に参加できます。
そして、自分の作文を発表したり、人の発表を聞いたりしているうちに、自然に友達とのコミュニケーションができるようになります。最初は恥ずかしがっていた子が、すぐにしっかり話すようになり、やがてみんなの話の司会ができるようになります。
コミュニケーション力がついた子は、生活全体に自信を持てるようになります。
●親子で書くから子供には負担がない
子供にとって作文は、初めて学ぶことばかりです。日常の会話に、カギカッコや、「わ」と「は」の区別や、句読点などは音としては聞こえません。普段話しているのと同じ言葉なのに、文章に書くときだけは文章のルールを守らなければならないのです。
子供に作文を書かせてから直す教え方では、作文を書くことが負担になります。書かせる前に、正しい書き方の文章を読ませる工夫が必要です。それが、親子で書く作文で自然にできるのです。
●作文の題材選びを通して豊かな経験が増える
小学生の子に自由な題名で作文を書かせると、多くの子が「今日のこと」「昨日のこと」「友達と遊んだこと」など、すぐ近くにあった印象に残っている話を書きます。本をよく読んでいる子は、本と同じような空想の物語ばかり書くこともあります。もちろん書きたいことを自分で決めて書くことは大事です。
しかし、せっかくの作文の勉強を生かすなら、親子で題材選びをしていくといいのです。季節の行事、料理や工作、小さな理科実験など、わずかな時間で親子で楽しめるさまざまな企画が考えられます。
寺子屋オンラインクラスでは、そういう企画を授業の資料として提供するので、身近な生活の中で豊かな経験ができるようになるのです。
●読書、対話、音読、暗唱の勉強を続けるときに、作文の勉強が役に立つ
小学生の勉強の基本は、日本語の力をしっかり身につけることです。算数や英語は、やる子とやらない子の差がはっきり出るので、ついその差の方に目を向けてしまいがちですが、すぐに差が出る勉強は実は浅い勉強です。学校でやるようになってからやっても十分に間に合います。誰でもできて差がつかないように見える日本語の力こそ、その後の学力の最も確かな土台になるのです。
日本語の力は、国語のドリルを解くことで身につくのではなく、生活の中での読書、対話、音読、暗唱などで身につきます。しかし、単独でこれらの練習をするのでは、目標も結果もあいまいになってしまいます。
作文の勉強が週に1回あると、その作文の勉強に合わせて読書の紹介、親子の対話、音読や暗唱の発表などが自然の流れでできるようになります。
●作文を書くことをきっかけとして、親子の知的な対話が生まれる
読解力、思考力、表現力のもとになるのは、語彙力です。語彙力は、学年が上がると読書の質によって力がつくようになりますが、小学生のころは、読書よりも親子の対話によって育ちます。
言葉の森の作文では、作文を書く準備として自然に親子の対話が生まれます。例えば、「がんばったこと」という題名で作文を書く場合、「お父さんにも、子供のころのがんばったことを聞いてみました。すると」というような両親への取材が課題として出てくるからです。この取材が、学年が上がるにつれて、「友達との協力」についての取材や、「地球環境問題」についての取材に発展します。
すると、対話の内容が自然に高度になるので、親子で楽しく話をするだけで子供の語彙力やものの考え方が育っていくのです。
●問題を解く勉強を超えて、自分で創造する勉強の面白さを知る
学校の勉強のほとんどは、問題を解く勉強です。だから、答えや答え方を覚えれば、どの問題も解けるようになります。
しかし、この答えのある勉強に慣れてしまうと、勉強は答えを教えてもらわないと解けないと思うようになります。それが、成績優秀な子にも意外と多い指示待ち型の子供が育つ背景です。
作文の勉強は、答えがひとつではありません。どう書くのも自由なので、自分の個性を生かして書くことができます。だから、作文を書く勉強をしていると、自然に自分らしく書こうと思うようになります。これが、自分で作り出す勉強の面白さにつながっていくのです。
●小学生のときから親子で一緒に書いた作文が大切な思い出になる
子供時代の思い出は、写真にもビデオにも残すことができます。更にもうひとつの新しい残し方が作文として残すことです。
作文には、事実の描写とともに、そのときに感じたことや思ったことが描かれています。この蓄積が大切な思い出になります。
小学1年生の親子作文からやがて自分で書く作文へ、そして中学生の意見文から高校生の小論文へという文章の蓄積が、そのままその子の成長の記録になるのです。
●お母さんが作文の書き方を理解すると、やがてお母さんも作文を教えられるようになる
お父さんやお母さんの世代では、学校で作文の勉強はほとんどありませんでした。おじいさんやおばあさんの世代では、もっとそういう勉強はありませんでした。だから、子供の作文に協力することで、自分も作文の勉強をすることができます。
小学校低学年の作文課題は誰でも楽に書けますが、学年が上がるにつれて書くことがだんだん難しくなります。しかし、子供の作文に取材面などで協力していると、やがてその経験をもとに、子供に作文を教える感覚がわかるようになります。
言葉の森の森林プロジェクトは、作文講師資格講座を行っています。講座を受講することも大事ですが、更に大事なのは自分で作文を書いたり協力したりする経験です。子供の作文に関わっているうちに、作文を書く力とともに作文を教える力もついてくるのです。
【親子で書いた作文の例】
子供が絵をかき、親が作文を書いている例です。
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ものごとは始めが肝心です。
子供の教育に関して言えば、小学1年生が重要です。
子供が小さいころは何でも柔軟に吸収するので、いろいろなことをさせてみたくなります。
しかし、本当に大事なのは、読書と対話と愛情で、そこさえしっかりしていれば、あとは何とでもなるのです。
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