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寺子屋オンラインの少人数クラスの上達の早さをデータで調べてみて as/3577.html
森川林 2019/02/23 17:19 

 寺子屋オンラインの少人数クラスの生徒の作文を教えていて、「何だか上達が早いような気がするなあ」と思っていました。

 通学クラスや通信クラスで教えていると、段落をつけるとか、常体で書くとか、結びの工夫をするとかいう新しい項目を教えるときに、一度ではできるようにならないことも多いのです。
 ところが、寺子屋オンラインクラスでは、ほかの生徒に対する説明を聞いているうちにだと思いますが、その生徒に教えていないのにできるようになるということがありました。

 また、通常のクラスでは、結びの工夫のような面倒な表現は、できなくてもいいやという感じでスルーしてしまう子がいるのですが、寺子屋オンラインクラスでは、同学年のほかの生徒が工夫して書いているのを見るせいか、どの生徒もできて当然のように書いていました。

 この上達の度合いを調べる方法として考えたのが、字数の推移です。
 以前、森リンで評価のプログラムを作っているときに、字数と上手さの相関がかなり高いことに気づいていたからです。もちろん、短い文章で深い内容を書くという例外はありますが、大体において上手な子は長く書けるということがあったのです。

 そこで、寺子屋オンラインクラスで勉強している生徒と、一般の通学又は通信の生徒をランダムに抽出して、今年2019年の1月2週・3週の作文と、一年前の2018年の同じく1月2週・3週の字数の推移を調べてみました。
 その結果、小3から小5のどのクラスでも、寺子屋オンラインクラスの生徒の方が字数の伸び率が高かったのです。

▼2019年1月←2018年1月の平均字数の変化
 寺オンクラス一般クラス
小3540←370字470←430字
小4700←480字550←440字
小51030←870字640←550字
全体710←530字540←460字


 これは、ランダムに選んだ小3~小5の生徒22人の、2018年1月から2019年1月にかけてデータの比較ですからまだ一部の調査です。
 しかし、この範囲でも、寺子屋オンラインクラスの生徒は上達の度合いが早いということは言えそうです。

 その理由を考えてみると、やはりみんなの中で勉強するからということが大きいと思いました。

 今日、土曜日のクラスの発表交流会をしました。
 9時からのクラスは小3から小5の生徒なので、お互いの作文の発表に関する感想なども、なかなかよく考えて言っていることがわかります。
 10時からのクラスは、小1~小3の生徒が中心なので、まだそれほどうまく言えない子も多いのですが、それでもみんな考えながら自分の思ったことを言っていました。

 子供たちの成長の様子を見ていると、小学3年生までは、自分中心の世界です。
 深い関わりのある他人は、親や先生という権威のある人です。だから、この時期には親の役割がとても重要です。小3のころの子供たちは、身近な尊敬できる対象として親や先生を見ているからです。

 ところが、小4になると、親や先生の権威に無条件に従う時期を卒業して、ときどき自分の考えを主張するようになります。
 この時期は、親や先生よりも、友達にどう思われるかということが重要になってきます。
 だから、作文も、親や先生のために書くというよりも、みんなのために書くというようになるのです。

 そして、これが高校生以上になると、自分自身の向上のために書くというようになるのですが、ちょうど小学校高学年から中学生にかけては、その中間の、友達と一緒に勉強するというのが最も自分の気持ちに合う時にになるのだと思います。

この記事に関するコメント
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森川林 20190223  
 作文のように点数化されない勉強は、熱意というものが上達には欠かせません。
 言葉の森の作文指導は、まだ目標としての項目があるからいいのですが、普通家庭などで作文を教えていると、途中から子供が熱心に書かなくなります。それは、目標がないので、手を抜こうと思えばいくらでも抜けるようになるからです。
 しかし、相手は人間ですから、強制してやらせることはできません。
 そのときに重要になるのが、友達との交流です。
 交流の中で行う勉強は、遊びの延長の感覚でできるからです。


nane 20190223  
 今はまだ寺子屋オンラインクラスの人数自体が少ないので、学年の違う生徒も一緒に勉強しています。
 ある程度の違いは、かえって刺激になっていい面もあるのですが、同じ課題で切磋琢磨し合うというのがやはり理想です。
 今度、新小1~新中3の寺子屋オンラインクラス参加生徒を募集するのは、できるだけ同じ学年でクラスを作るためです。
 中3までの授業の動画作りが完了したら、高1から高3の生徒も寺子屋オンラインクラスで勉強できるようにしていく予定です。


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2.4週の授業の動画をアップロードしました as/3576.html
森川林 2019/02/22 17:36 

 2.4週は、寺子屋オンラインの作文クラスは発表会と清書です。
 同じく寺子屋オンラインの発表学習クラスは、発表会です。
 発表とは別に何かに取り組む人のための参考になるように、授業の動画をアップロードしました。

▼生物季節観測
https://www.mori7.net/izumi/gazou/2019/2221638380.jpg

▼温泉たまご
https://www.mori7.net/izumi/gazou/2019/2221638381.jpg

▼柳田理科雄さん
https://www.mori7.net/izumi/gazou/2019/2221638382.jpg

▼緑色のジャガイモ
https://www.mori7.net/izumi/gazou/2019/2221638383.jpg

●授業の動画
https://youtu.be/oRhfbyas8zc

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森川林 20190222  
 遅くなりましたが、2.4週向けの授業の動画をアップロードしました。
 毎日小学生新聞に載っていた柳田理科雄さんの話が面白かったです。

 小学生向けの新聞は、毎小、朝小、読売KODOMO新聞とあります。
 昔から、毎小の記事は面白いとすすめてきましたが、昨年あたりから更にいい話が載るようになりました。
 ただ、毎小は作文の投稿をする場が限られていて、習字や詩ばかり載せているので、そこだけが弱点です。(習字や詩の人には悪いですが(笑))

nane 20190222  
 毎小は、今の編集長ももちろんいい人ですが、前の編集長の人はいろいろなことに誠実な姿勢が感じられて、とてもいい人でした。
 毎日新聞の本紙は、いろいろ問題があるようですが(笑)、毎小だけはこれからもがんばってほしいです。

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