ログイン ログアウト 登録
 Onlineスクール言葉の森/公式ホームページ
 
記事 3633番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/11/21
3.4集の授業の動画をアップロードしました as/3633.html
森川林 2019/03/17 11:31 
 資料と動画は、鳥の村の資料室で見られます。
https://www.mori7.net/tori/index.php?k=10

この記事に関するコメント
コメントフォームへ。

同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
生徒父母連絡(78) 

記事 3632番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/11/21
小学1、2年生は勉強のスタイルを決めることが大事――高学年も中高生も基本は同じ as/3632.html
森川林 2019/03/17 08:02 

 小学1、2年生は、勉強に取り組む姿勢の基礎ができる時期です。
 この時期の勉強は、内容的には難しいことは何もありませんから、勉強の内容や時間ではなく(むしろ時間は少ない方がいい)、勉強に取り組むスタイルを作っていく時期です。

 では、よい勉強のスタイルは何かと言うと、毎日同じことを、同じように、子供自身の意思で始めて終わりにすることです。
 この反対が、ときどき違う新しいことを、量が多かったり少なかったりしながら、親に言われてやることです。

 その他人依存型の勉強の典型が、学校の宿題と、親が思いつきで与える問題集です。
 と書くと、いろいろ語弊がありそうですが、これは本当です。

 問題集を解く勉強や、宿題をやる勉強は、子供がこのように言う可能性があります。
「問題集はもう全部終わったからやることがない」
「宿題がないから今日はやることがない」
 つまり、自分の意思で勉強するのではなく、他人の提供するものに依存して勉強することになるのです。
 そこで、新しい問題や宿題を出そうとすれば、それは別の形の問題や宿題になります。

 勉強で最も大事なのは、同じことを繰り返しやることです。
 確かに、いろいろな新しいものが出てくると、本人は変化があって面白いと思うかもしれません。
 しかし、それでは実力はつかないのです。

 ですから、家庭での学習は、時々変わる外から与えられたものに依存するのではなく、家庭で決めたいつでもどこでもできるものにしていく必要があります。
 そして、その勉強は、親が特別に見なければできないものではなく、子供に任せる形で最低でも1年間続けられるものでなければなりません。
 市販の問題集を利用する場合でも、その勉強が少なくとも1年間続けられるものであるかどうかを考える必要があります。

 勉強は、同じことを同じように継続することで力がつきます。
 たとえ平凡な勉強であっても、1年間通して毎日できるものであれば確実に力がつくのです。

 では、そういう勉強は何かと言うと、第一は家庭で決めた音読です。
 音読は、最近学校の宿題として出されることが多くなりましたが、宿題をあてにした勉強は他人に依存した勉強になります。
 家庭で決めた音読を基本にして、宿題は補助的なものとしてやっていくことです。
 これを両立させる方法は、朝ご飯の前の確実に時間がとれるときに家庭で決めた音読、夕方の勉強時間にできる範囲で宿題の音読というようにするのです。

 この音読と並んで行えるのが、第二の暗唱です。
 音読は、それが何かの成果として出るのはずっとあとになりますから、子供にとっては達成感がありません。
 しかし、暗唱はやればすぐに成果が出ます。
 その日の最初にできなかったことが、わずか10分の練習で最後にはできるようになるという実感があるからです。
 しかし、この暗唱は、お母さんも実際にやってみて、その感覚をつかんでおく必要があります。
 親に経験がないと、見当違いのアドバイスや注意をして、子供の意欲をそぐことがあるからです。

 家庭で取り組む勉強の第三は、読書です。
 読書は毎日欠かさずにやる必要があります。
 ただし、ほかにすることがあるときは、読書はいちばん最後に行うことです。
 読書は、読み始めると止まらなくなる性質があるので、最初にやると、そのあとの予定が進まなくなるからです。

 この音読、暗唱、読書ができれば、国語力の基礎はできます。
 次は、第四の算数です。
 昔は、算数でわからないところがあると、学校でわかるまで教えるということがありましたが、今は本人任せになることが多くなっています。

 子供は、意外に予想外のところでつまずくことがあります。
 そのつまずきを早めに察知して、算数が普通にできるようにする、少なくとも苦手意識を持たせないようにするための勉強が、市販の問題集1册を完璧にやりとげることです。
 そのためには、できた問題は二度とやらなくていい、できなかった問題だけ日をおいて繰り返すという勉強の仕方が大事です。

 小学校低学年のうちは、できた問題を繰り返しやってもそれほど時間の負担はありませんが、この勉強姿勢のまま高学年、中学生、高校生になると、学習の能率が極端に悪くなります。
 そして、こういう能率の悪い勉強をする生徒ほど、できなかった問題を繰り返すという勉強をしないのです。

 1冊の問題集を繰り返しやるためには、ばらばらのプリントではなく、製本された1冊のものである必要があります。
 ばらばらのプリントであっても、それをファイリングして繰り返せる仕組みになっているところはいいのですが、それでも学年が上がるとファイリングシステムを維持するのはかなり大変になります。

 また、最近はタブレットを使った問題集なども出てきています。
 勉強の結果をデジタル化するというのは、勉強の管理という面ではとても大事なことですが、勉強そのものをデジタル化するのは、かえって学力を低下させます。
 なぜなら、人間は、ある問題が自分のやった問題集のどの辺にあったかということをアナログ的に覚えているからです。
 このアナログ的な感覚が、勉強を定着させる助けになります。
 だから、勉強はあくまでも紙ベースで行い、その結果だけをデジタル化するという工夫が必要です。

 また、算数は、親がわざわざ教えなければ子供が理解できないような難しいものをやる必要はありません。
 小学校低学年の難しい算数の問題集は、算数の本質的な難しさではなく、問題文の文章が読み取りにくいだけの難しさであることがほとんどですから、算数の力がつくよりも、勉強が嫌いになる効果しかありません。

 家庭学習で第五に大事なことは、親がいつもにこやかで、子供が楽しく過ごしていることです。
 ある意味で、この子供の幸福感が学力を育てる最も重要な条件になります。
 これは、いろいろな外的条件があるとしても、基本は親の決心次第ですから、ときどき子供の立場に立って、子供が幸福に暮らしているかどうかを見直す必要があります。

この記事に関するコメント
コメントフォームへ。

森川林 20190317  
 小学1、2年生は勉強のスタイルの基礎ができる大事な時期です。
 この時期は、どんなやり方をしても、うまく行きます。
 子供は素直で吸収力があるので、どんな勉強の仕方でも成果が出るのです。
 しかし、だからこそ、その勉強スタイルが小学校高学年、更に中学生、高校生になっても続けていけるものかどうかを考える必要があります。
 小学1、2年生のころのいいやり方が、高学年になるとかえってマイナスになることもあるのです。


nane 20190317  
 小学1、2年生のころは、何かをやらせれば必ず注意したいことが出てきます。
「もっとていねいに書きなさい」
「もっと漢字を使いなさい」
「もっと姿勢をよくしてやりなさい」
 「もっと……」「もっと……」と続けていると、それが母親の善意で言っていることであっても、子供は、勉強は嫌なもので、特に親とやる勉強は嫌なものだと思うようになります。
 だから、ここで、親は言いたいことをすぐに言うのではなく、もうひとひねり工夫する必要があるのです。


森川林 20190317  
 以上の五つの家庭学習を成り立たせるために、最も役に立つと私が思うのが、寺子屋オンライン作文で、毎日の作文の勉強をすることです。
 作文を書くという勉強を通して、親子の交流と対話が生まれます。
 子供どうしの交流で、読書や音読や暗唱のきっかけがつかめます。
 保護者懇談会で勉強の仕方についての相談ができます。
 自主学習コース(現在、新しいシステムに変更中ですが)で、国語の問題集読書と算数の問題集の自主的な取り組みができます。
 発表学習クラスで、創造的な勉強に取り組むことができます。

 寺子屋オンラインでの勉強は、googleフォトの利用や、Zoomの利用などで、まだやや敷居を高く感じる人が多いと思います。
 また、新小学1年生の親子作文の場合は、親の負担が大きいと感じる方もいると思います。
 しかし、長い目で考えれば、そういう困難を乗り越えてでも取り組む価値のあるものです。

 これから、小学1、2年生になる方は特に、最初から長期間続けられる勉強に取り組んでいかれるといいと思います。

同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
小学校低学年(79) 
コメント11~20件
……前のコメント
総合学力クラス 森川林
子供は、暇そうにしているのがいちばんです。 年がら年中がん 6/22
記事 5107番
さまざまな勉強 森川林
勉強は、作文と読書と算数数学と歴史を中心にやることです。 6/21
記事 5106番
作文力がこれか 森川林
作文力をつけるために必要なのは読書と対話。 出力の前に入力 6/19
記事 5105番
作文を書くとき 森川林
 接続語と助動詞は、実は重要です。  中学生や高校生で、文 6/18
記事 5104番
国語は、読む力 森川林
国語の力をつけるための音読は、1冊の問題集を繰り返し読むのが 6/16
記事 5103番
国語力は、テク 森川林
国語力をテクニックで身につけようという考えそのものがあさはか 6/14
記事 5100番
本当の勉強は、 森川林
子供は、自然に成長していれば、みんな時期が来ればそれぞれにが 6/12
記事 5098番
これから大学生 森川林
MMさん、ありがとうございます。 これは、10年以上前の記 6/12
記事 820番
これから大学生 MM
先生の書かれていることは今読んでもそのまま通じます。 10 6/11
記事 820番
毎週作文を書く 森川林
作文の勉強というのは、負担の大きい勉強です。 だからこそ、 6/11
記事 5097番
……次のコメント

掲示板の記事1~10件
現在森リンベス 森川林
このあとの予定。 ・森リンベストを直す(直した) ・森リ 11/20
森川林日記
Re: 入会手 言葉の森事務局
 お世話になっております。  弟さんのみご入会が1週間 11/15
森の掲示板
入会手続きにつ やすひろ
お世話になっております。 個別掲示板を開けませんので、ここ 11/15
森の掲示板
Mr. 1
1 11/14
森の掲示板
Mr. 1
1 11/14
森の掲示板
Mr. 1
1 11/14
森の掲示板
Re: 項目の 1
> いつもありがとうございます。 > > こすほ 11/14
森の掲示板
Re: 項目の 1
> いつもありがとうございます。 > > こすほ 11/14
森の掲示板
Re: 項目の 1
> いつもありがとうございます。 > > こすほ 11/14
森の掲示板
Re: 項目の 1
> いつもありがとうございます。 > > こすほ 11/14
森の掲示板

RSS
RSSフィード

QRコード


小・中・高生の作文
小・中・高生の作文

主な記事リンク
主な記事リンク

通学できる作文教室
森林プロジェクトの
作文教室


リンク集
できた君の算数クラブ
代表プロフィール
Zoomサインイン






小学生、中学生、高校生の作文
小学1年生の作文(9) 小学2年生の作文(38) 小学3年生の作文(22) 小学4年生の作文(55)
小学5年生の作文(100) 小学6年生の作文(281) 中学1年生の作文(174) 中学2年生の作文(100)
中学3年生の作文(71) 高校1年生の作文(68) 高校2年生の作文(30) 高校3年生の作文(8)
手書きの作文と講評はここには掲載していません。続きは「作文の丘から」をごらんください。

主な記事リンク
 言葉の森がこれまでに掲載した主な記事のリンクです。
●小1から始める作文と読書
●本当の国語力は作文でつく
●志望校別の受験作文対策

●作文講師の資格を取るには
●国語の勉強法
●父母の声(1)

●学年別作文読書感想文の書き方
●受験作文コース(言葉の森新聞の記事より)
●国語の勉強法(言葉の森新聞の記事より)

●中学受験作文の解説集
●高校受験作文の解説集
●大学受験作文の解説集

●小1からの作文で親子の対話
●絵で見る言葉の森の勉強
●小学1年生の作文

●読書感想文の書き方
●作文教室 比較のための10の基準
●国語力読解力をつける作文の勉強法

●小1から始める楽しい作文――成績をよくするよりも頭をよくすることが勉強の基本
●中学受験国語対策
●父母の声(2)

●最も大事な子供時代の教育――どこに費用と時間をかけるか
●入試の作文・小論文対策
●父母の声(3)

●公立中高一貫校の作文合格対策
●電話通信だから密度濃い作文指導
●作文通信講座の比較―通学教室より続けやすい言葉の森の作文通信

●子や孫に教えられる作文講師資格
●作文教室、比較のための7つの基準
●国語力は低学年の勉強法で決まる

●言葉の森の作文で全教科の学力も
●帰国子女の日本語学習は作文から
●いろいろな質問に答えて

●大切なのは国語力 小学1年生からスタートできる作文と国語の通信教育
●作文教室言葉の森の批評記事を読んで
●父母の声

●言葉の森のオンライン教育関連記事
●作文の通信教育の教材比較 その1
●作文の勉強は毎週やることで力がつく

●国語力をつけるなら読解と作文の学習で
●中高一貫校の作文試験に対応
●作文の通信教育の教材比較 その2

●200字作文の受験作文対策
●受験作文コースの保護者アンケート
●森リンで10人中9人が作文力アップ

●コロナ休校対応 午前中クラス
●国語読解クラスの無料体験学習