言葉の森の通学教室には、「ゆめ」というミニチュアシュナウザー犬がいます。
「わあ」と言って喜ぶ子と、「わあ」と言って逃げる子がいますが、総じて子供は生き物が好きです。
しかし、犬を飼うのはどの家庭でも難しいことが多いので、子供と生き物の触れ合いの機会としておすすめするのは文鳥です。
ひなのころから育てると手乗りになり、一緒に遊べるようになります。
ザリガニやオタマジャクシなども生き物ですが、人間との心の触れ合いのようなものはありません。
犬や猫や小鳥は、人間と心が通じ合うところがあります。
この生き物との触れ合いが、子供の幸福感の重要な要素となるのです。
自分を信頼してくれる生き物が近くにいると、人はそれだけで満たされた気持ちになります。
同じ生き物でも、犬や猫や鳥は、人間と違って屈折したところがありません。
だから、なおさらそれらの生き物が近くにいるだけで幸せな気持ちになるのです。
しかし、こういう感覚が育つのは、子供時代のかなり早い時期のようです。
母親の立場からすると、生き物がいることによって掃除の手間がかなり増えます。
ただでさえ子供の世話で手が回らないのに、その上生き物の世話までしていられないと思う気持ちはわかります。
しかし、子供時代というのは、あとからふりかえると、ほんのわずかの期間です。
だから、できれば子供のためにもうひとがんばりして、小さな生き物を飼ってあげることをおすすめします。
その第一候補が、手乗り文鳥です。
オカメインコもいいのですが、鳴き声がうるさいことと、パソコンのキーボードをすぐに外そうとすることから第二候補です。
家庭環境が許せば、本当は犬がいちばんいいのですが、この場合は犬種選びが大事で、性格的に常に吠える犬種を選ぶとあとが大変です。
室内で飼っても毛が抜けずに汚れないのは、プードルやミニチュアシュナウザーですが、そのかわり美容院にいかなければなりません。
おとなしく賢い犬なら、ゴールデンレトリバーやラブラドールレトリバーです。
今は、ペットとしては、犬よりも猫の方が多いようです。
猫は、トイレのしつけなどもすぐできて飼いやすいからだと思いますが、猫は鳥を襲うのでだめです。(かなり個人的な理由ですが)
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生き物がすごく好きという子がいます。
そういう子は、ごく小さいときに生き物に接した経験があるようです。
ですから、できれば子供が小学1年生になるころまでに、家で何か触れ合いの感じられる生き物を飼ってあげるといいと思います。
確か、ローレンツだったと思いますが、動物と一緒にいる楽しさを味わったことのない人は、世界のもうひとつの楽しい一面を知らない、というようなことを言っていました。
動物をあまり好きでない人は、「何言ってんだい」と思うでしょうが、動物の好きな人は納得すると思います。
生き物が近くにいるだけで、人間は幸福な気持ちになれるのです。
その生き物感覚を育てるのは、子供の小さいときだと思います。
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小学1、2年生は、勉強に取り組む姿勢の基礎ができる時期です。
この時期の勉強は、内容的には難しいことは何もありませんから、勉強の内容や時間ではなく(むしろ時間は少ない方がいい)、勉強に取り組むスタイルを作っていく時期です。
では、よい勉強のスタイルは何かと言うと、毎日同じことを、同じように、子供自身の意思で始めて終わりにすることです。
この反対が、ときどき違う新しいことを、量が多かったり少なかったりしながら、親に言われてやることです。
その他人依存型の勉強の典型が、学校の宿題と、親が思いつきで与える問題集です。
と書くと、いろいろ語弊がありそうですが、これは本当です。
問題集を解く勉強や、宿題をやる勉強は、子供がこのように言う可能性があります。
「問題集はもう全部終わったからやることがない」
「宿題がないから今日はやることがない」
つまり、自分の意思で勉強するのではなく、他人の提供するものに依存して勉強することになるのです。
そこで、新しい問題や宿題を出そうとすれば、それは別の形の問題や宿題になります。
勉強で最も大事なのは、同じことを繰り返しやることです。
確かに、いろいろな新しいものが出てくると、本人は変化があって面白いと思うかもしれません。
しかし、それでは実力はつかないのです。
ですから、家庭での学習は、時々変わる外から与えられたものに依存するのではなく、家庭で決めたいつでもどこでもできるものにしていく必要があります。
そして、その勉強は、親が特別に見なければできないものではなく、子供に任せる形で最低でも1年間続けられるものでなければなりません。
市販の問題集を利用する場合でも、その勉強が少なくとも1年間続けられるものであるかどうかを考える必要があります。
勉強は、同じことを同じように継続することで力がつきます。
たとえ平凡な勉強であっても、1年間通して毎日できるものであれば確実に力がつくのです。
では、そういう勉強は何かと言うと、第一は家庭で決めた音読です。
音読は、最近学校の宿題として出されることが多くなりましたが、宿題をあてにした勉強は他人に依存した勉強になります。
家庭で決めた音読を基本にして、宿題は補助的なものとしてやっていくことです。
これを両立させる方法は、朝ご飯の前の確実に時間がとれるときに家庭で決めた音読、夕方の勉強時間にできる範囲で宿題の音読というようにするのです。
この音読と並んで行えるのが、第二の暗唱です。
音読は、それが何かの成果として出るのはずっとあとになりますから、子供にとっては達成感がありません。
しかし、暗唱はやればすぐに成果が出ます。
その日の最初にできなかったことが、わずか10分の練習で最後にはできるようになるという実感があるからです。
しかし、この暗唱は、お母さんも実際にやってみて、その感覚をつかんでおく必要があります。
親に経験がないと、見当違いのアドバイスや注意をして、子供の意欲をそぐことがあるからです。
家庭で取り組む勉強の第三は、読書です。
読書は毎日欠かさずにやる必要があります。
ただし、ほかにすることがあるときは、読書はいちばん最後に行うことです。
読書は、読み始めると止まらなくなる性質があるので、最初にやると、そのあとの予定が進まなくなるからです。
この音読、暗唱、読書ができれば、国語力の基礎はできます。
次は、第四の算数です。
昔は、算数でわからないところがあると、学校でわかるまで教えるということがありましたが、今は本人任せになることが多くなっています。
子供は、意外に予想外のところでつまずくことがあります。
そのつまずきを早めに察知して、算数が普通にできるようにする、少なくとも苦手意識を持たせないようにするための勉強が、市販の問題集1册を完璧にやりとげることです。
そのためには、できた問題は二度とやらなくていい、できなかった問題だけ日をおいて繰り返すという勉強の仕方が大事です。
小学校低学年のうちは、できた問題を繰り返しやってもそれほど時間の負担はありませんが、この勉強姿勢のまま高学年、中学生、高校生になると、学習の能率が極端に悪くなります。
そして、こういう能率の悪い勉強をする生徒ほど、できなかった問題を繰り返すという勉強をしないのです。
1冊の問題集を繰り返しやるためには、ばらばらのプリントではなく、製本された1冊のものである必要があります。
ばらばらのプリントであっても、それをファイリングして繰り返せる仕組みになっているところはいいのですが、それでも学年が上がるとファイリングシステムを維持するのはかなり大変になります。
また、最近はタブレットを使った問題集なども出てきています。
勉強の結果をデジタル化するというのは、勉強の管理という面ではとても大事なことですが、勉強そのものをデジタル化するのは、かえって学力を低下させます。
なぜなら、人間は、ある問題が自分のやった問題集のどの辺にあったかということをアナログ的に覚えているからです。
このアナログ的な感覚が、勉強を定着させる助けになります。
だから、勉強はあくまでも紙ベースで行い、その結果だけをデジタル化するという工夫が必要です。
また、算数は、親がわざわざ教えなければ子供が理解できないような難しいものをやる必要はありません。
小学校低学年の難しい算数の問題集は、算数の本質的な難しさではなく、問題文の文章が読み取りにくいだけの難しさであることがほとんどですから、算数の力がつくよりも、勉強が嫌いになる効果しかありません。
家庭学習で第五に大事なことは、親がいつもにこやかで、子供が楽しく過ごしていることです。
ある意味で、この子供の幸福感が学力を育てる最も重要な条件になります。
これは、いろいろな外的条件があるとしても、基本は親の決心次第ですから、ときどき子供の立場に立って、子供が幸福に暮らしているかどうかを見直す必要があります。
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小学1、2年生は勉強のスタイルの基礎ができる大事な時期です。
この時期は、どんなやり方をしても、うまく行きます。
子供は素直で吸収力があるので、どんな勉強の仕方でも成果が出るのです。
しかし、だからこそ、その勉強スタイルが小学校高学年、更に中学生、高校生になっても続けていけるものかどうかを考える必要があります。
小学1、2年生のころのいいやり方が、高学年になるとかえってマイナスになることもあるのです。
小学1、2年生のころは、何かをやらせれば必ず注意したいことが出てきます。
「もっとていねいに書きなさい」
「もっと漢字を使いなさい」
「もっと姿勢をよくしてやりなさい」
「もっと……」「もっと……」と続けていると、それが母親の善意で言っていることであっても、子供は、勉強は嫌なもので、特に親とやる勉強は嫌なものだと思うようになります。
だから、ここで、親は言いたいことをすぐに言うのではなく、もうひとひねり工夫する必要があるのです。
以上の五つの家庭学習を成り立たせるために、最も役に立つと私が思うのが、寺子屋オンライン作文で、毎日の作文の勉強をすることです。
作文を書くという勉強を通して、親子の交流と対話が生まれます。
子供どうしの交流で、読書や音読や暗唱のきっかけがつかめます。
保護者懇談会で勉強の仕方についての相談ができます。
自主学習コース(現在、新しいシステムに変更中ですが)で、国語の問題集読書と算数の問題集の自主的な取り組みができます。
発表学習クラスで、創造的な勉強に取り組むことができます。
寺子屋オンラインでの勉強は、googleフォトの利用や、Zoomの利用などで、まだやや敷居を高く感じる人が多いと思います。
また、新小学1年生の親子作文の場合は、親の負担が大きいと感じる方もいると思います。
しかし、長い目で考えれば、そういう困難を乗り越えてでも取り組む価値のあるものです。
これから、小学1、2年生になる方は特に、最初から長期間続けられる勉強に取り組んでいかれるといいと思います。
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試みに、国語が得意だという子に、「どんな問題集を使っているのか」と聞いてみてください。
ほとんどすべての子が、「国語の問題集などやっていない」と言うはずです。
国語の問題を解いて国語力がつくわけではないのです。
だから、もちろん国語の授業で国語力がつくわけではありません。
学習塾にも国語の授業がありますが、多くの人は、その授業で国語力がつくとは思っていません。
なぜ国語力がつかないかというと、国語の問題を解く形で勉強しているからです。
国語の問題がどういう形になっているかというと、国語のテストとほとんどか、それをもう少し噛み砕いた形です。
算数のテストは、問われている問題はテストの表面だけにしか出てきません。だから、解き方がわかれば答えられます。
理科や社会のテストも、問われている問題はその知識を知っているかどうかですから、やはりテストの表面だけの問題です。
だから、テスト形式の問題を解けば、解く力がつくのです。
しかし、国語の読解問題や記述問題は、出されたテストの背後に、読む力や書く力という膨大な背景が広がっています。
その背景を持っていない子は、いくら問題を解いても国語力はつかないのです。
市販の国語の問題集の中には、確かによく工夫して作られているものもあります。
一見すると、そういう問題集をやっていれば国語力がつくかのように思えます。
しかし、国語力のある子は、それらの問題集と同じレベルかそれ以上の文章を、日常の読書と会話の中で自然に行っています。
国語の問題集を解く勉強をすると言っても、毎日1時間もやる子はいません。
しかし、読書の好きな子は、その問題集と同じかそれ以上のレベルの文章を、勉強としてではなく趣味として毎日1時間ぐらい平気で読んでいます。
そして、読書以外に、親子でやはりその問題集と同じかそれ以上のレベルの対話を、これも勉強としてではなく日常の会話として行っているのです。
だから、国語の勉強の第一は、読書や対話によって読む力や理解する力をつけることです。
勉強として問題をやる1時間は苦痛ですが、趣味として行う読書や対話は何時間でもできます。
量の面でも、質の面でも、問題を解くよりもずっと優れた国語力をつける方法が読書と対話です。
ただし、読書だけではその子の読む力を超える文章を読む機会が不足することもあります。
国語の問題集は、読書の面での質を補うために使います。
国語の問題を解いて読む力がつくのは、解く部分ではなく、解くために読む部分ですから、問題集は読書がわりに読むようにするのです。
しかし、読書と違って、細切れの文章を読むことを長時間続けることはできません。
だから、問題集読書は、音読や暗唱と同じように勉強の一部としてやっていく必要があります。
国語力をつける勉強法は、第一に読書と対話で、第二に読書の質を補う意味での音読と暗唱と問題集読書です。
しかし、これで読む力の基礎はできますが、入試問題は読む力だけでは対応できません。
それは、解く方法が必要になるからです。
国語力をつける勉強法の第三は、解く方法を身につけることです。
しかし、この方法を解説しているところは、私の知る限りどこにもありませんでした。
だから、学力もあり、読書力もある子が、受験前になって国語の成績が伸びないと言ってきたとき、解く方法を教えるとすぐに国語の点数が上がったのです。しかも、ほとんど全員が驚くほど上がりました。
私が、「小学生のための読解・作文力がしっかり身につく本」を書いたのは、この解く方法を解説するためです。
この本には、そのほかに、記述問題の書き方と受験作文の書き方も載せていますが、読解力の付け方に関しては解き方の解説を中心にしています。
国語力の基礎は、読書と対話によって自然につけることがいちばんです。
それを補うものが音読と暗唱と問題集読書です。
そして、読む力の基礎の上に、解く方法を身につけるために読むのがこの本です。
したがって、この本の使い方は、問題を解くことではありません。
だから、この本は問題集のように子供にやらせるものではありません。
これは、読むための本ですから、読みやすくするために、問題と答えを別冊ではなく同じページに載せています。
問題文の文章を読み、問題を読み、答えを読み、解説を読んで理解することが、解く方法を身につけることです。
そして、これは子供だけに読ませるものではなく、むしろ親の方が読むものです。
子供が国語のテストを持ってきたときに、その答え合わせをする際に、この本の解く方法を使うのです。
だから、この本は、子供さんのいる家庭では、冗談ではなく一家に一冊用意しておくとよいと思います。
子供が低学年のうちでも、将来のために親が読んでおき、問題の解き方を理解しておくといいのです。
ところで、先日、近所の書店に行くと、この本が平積みで並べられていました。
お礼を言って、思わず何冊か買ってしまいました(笑)。
今後、この本の解き方をもとにした読解検定を定期的に行っていく予定です。
1回目は、3月21日(木祝)の9時、13時、19時で、これはもう締め切りましたが、今後の予定はホームページでお知らせします。
問題の文章は、昨日発送しましたが、ウェブでも見ることができます。
https://www.mori7.net/dokken/
試験会場は、Zoomの会場で、問題は、当日ウェブで見られるようになります。(Zoomの接続テストはいつでもできますので、接続テストを希望される方はご連絡ください)
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国語の問題集を解いている子を見ると、勉強しているように見えます。
のんびり読書をしている子を見ると、のんきに遊んでいるように見えます。
しかし、国語力はのんびりした読書の方で確実についています。
ただし、それには読書の質の向上も必要です。
その質を補うものが問題集読書です。(そして、音読と暗唱です。)
そのようにして身につけた読む力の上に、解く方法を身につけるのが国語の最強の勉強法なのです。
「読解・作文力が身につく本」の本の感想の中に、問題と解答が別冊になっていれば問題をやらせやすいというものがありました。
しかし、これはわざわざ問題と答えを同じページに載せるように作ったのです。
それは、この本が、問題を解くためではなく、解き方を読むための本だからです。
ただし、内容はかなり難しいので、子供だけではなく、保護者の方がまず読んでいただくといいと思います。
しかし、読むのは、子供の国語の成績がよくないと思ったときでいいのですから、それまではツンドクでもかまいません。
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昨日3/14の保護者懇談会の資料の説明動画です。
質問と回答の部分は載せていませんが、途中で紹介した参考になる勉強法本の話は最後に載せています。
英語の勉強についていくつか質問がありましたが、英語については、
1.教科書を毎日1ページ20回よんで暗唱する、
2.文法的な知識がわかる参考書1冊を5回読む(最後まで読んだらまた最初に戻る形で)
3.英語の本を読書の一環として読む(初級者向けの薄い本が売られています)
というやり方がよいと思います。
学校の勉強のための英語と考えるよりも、将来役立つ語学力ということで考えていくことが大事です。
あとは、後半にも話しましたが、大事なのは勉強法です。
ただがんばればよいというのではなく、がんばる方法考えながら勉強すると、その勉強法は大学入試のときにも応用できるようになります。
なお、中学生になってからの英語の暗唱がスムーズにできるように、小学生のうちに暗唱の仕方をマスターしておくことが大事です。
中学生になると、暗唱を覚えることと思ってしまうので、かえって暗唱ができなくなります。
小学校低学年のうちに、暗唱は覚えることではなく繰り返すことだということを感覚的につかんでおくことと英語の暗唱もすぐにできるようになります。
▽中123年生保護者懇談会の資料説明
https://youtu.be/_vUsl6UeT-E
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昨日の懇談会では、いじめや不登校の話はあまりしませんでしたが、そういう問題はよく起きます。
しかし、それは本当は問題でも何でもありません。
嫌だったら学校に行かなくても勉強は十分にできるし、他の人との交流も十分にできます。
学校に行ってみんなと一緒に同じ勉強するという必要はありません。
親はみんなと同じ方が安心できると思いがちですが、本当はみんなと違う方が将来の可能性が広がります。
学校という枠を離れて、その子が将来どういう仕事をしていくかということで考えていくことです。
いじめや不登校をリープフロッグのきっかけと考えていくのです。
※リープフロッグ
既存の社会インフラが整備されていない新興国において、新しいサービス等が先進国が歩んできた技術進展を飛び越えて一気に広まること。一例として、多くの新興国において固定電話の普及を待たずに携帯電話およびスマートフォンが急速に普及したことが挙げられる。(wikipediaより)
中学生の勉強と言っても義務教育の範囲の話ですから、内容は誰でも理解できるものです。
入試用の難問の場合も、解法を見ればわかるので、その解法を丸ごと覚えてしまえばいいのです。
最近は、入試に小論文を出す学校も増えてきましたが、その小論文にしてもまともに書けば誰でも合格圏内に入る文章は書けるようになります。
だから、親は、中学生だからと言って遠慮せずに、子供と勉強法を共有していくといいのです。
ただし、中学生は親の干渉を嫌いますから、子供の自主性を尊重しながら、しかし肝心なところは親子で方針を一致させていくといいのです。
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昨日3/13(水)の保護者懇談会で出された質問のうち、追加の説明が必要だったものを掲載します。
まず、英語の暗唱についてですが、大事なことは、日本語の暗唱が基本で、英語はその余録のようなものとして位置づけておくことです。
英語の暗唱で、英語力は確かにつきますが(野口悠紀雄さんも「『超』英語法」の中でそのことを強調しています)、しかし、あらゆる学力の基礎となるのは日本語ですから、日本語の暗唱を確実にやっておくことです。
ですから、言葉の森の暗唱検定も、英語の暗唱は、日本語の暗唱検定5級が合格したことが条件になります。
本当は、日本語の暗唱検定初段の合格を目指してからがいいと思います。
英語の暗唱を始める時期は、小学4年生からです。そのころは、知識的な理解以前に言葉として丸ごと英語を吸収できるからです。
しかし、小3以下で英語をやるのは、日本語力の発達が阻害されるので、小3までは、あくまでも日本語力の充実を中心にしておく必要があります。
英語の暗唱のリンクは、「暗唱検定文集」の中にあります。
▽暗唱検定文集
https://www.mori7.net/mine/as2.php
なお、暗唱に関して、齋藤孝さんの「日本語速音読」の本についての質問がありました。
一見、暗唱よりも簡単そうに見えますが、そういう中途半端なものをやるよりも、暗唱という形で実力をしっかりつけることが大事です。
斎藤さんは、いろいろなものを引用して次々に本を出していますが、その中には実績のないものもかなりあります。
言葉の森の暗唱検定のように、確実にやっている人がいて成果が出ているものを中心にやっていくことが大事です。
もうひとつの質問は、学習塾でも作文の授業があるようになって、選択しないことができないので、言葉の森の作文と両方やることになったという話がありました。
子供さんにとっては大変だと思いますが、言葉の森の作文を基本にしてがんばってやっていってください。
その学習塾で意見文の宿題があったが、どう書くかという質問がありました。
言葉の森では、意見文は中1から始めることにしていますが、小学校高学年の生徒でももちろん書けます。
ただし、小学生のころは、意見よりも実例を充実させる時期なので、意見文の前の説明文を中心に勉強をしています。
意見文の書き方の基本は、次のようになります。
1.第一段落は、状況実例と意見。(意見だけにする場合もあります。)
2.第二段落は、その理由又は方法と、その理由や方法の裏付けとなる体験実例。
3.第三段落は、第二の理由又は方法と、その裏付けとなる社会実例。(調べた話ではデータが入るとよい)
4.第四段落は、第一段落の意見への反対利権に対する理解を書きながら、再度自分の意見を書く。
作文の結びの5行に、自作名言を入れる。
4つの段落は、同じぐらいの長さで書いていけるといいです。
森リン大賞のページに、小5から高3(社会人)まで毎月の代表作品が載っていますから、それらを参考にして中高生がどういう文章を書いているか見ておくと意見文を書くときの参考になると思います。
▽森リン大賞の記録「森リンの丘」
https://www.mori7.net/oka/moririn_seisyo.php
なお、森リン大賞の代表作品を載せるのは小5以上にしています。
小1から小4の生徒の作文も優れたものがありますが、その時期の作文を載せると、保護者の方が自分の子供の作文と比較して、子供を煽ることが多く、それがもとで作文が苦手になるケースが多かったからです。
作文については、上手な子の作文と比較するようなことはせず、自分の子供の作文のいいところだけを見ていくようにしてください。それが実力を伸ばすいちばんの方法です。
昨日の新小5・小6の保護者懇談会の資料の説明の動画です。(質問と応答の部分は入れてありません)
▽新小5・小6の保護者懇談会の資料の説明
https://youtu.be/IRO58pkgdjg
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昨日は、夜8:15~9:00までの保護者懇談会でした。
昨日参加していだいた方の小学5、6年生の子供さんは、受験する子が大半だと思います。
受験が迫ると、のんびりしたことはやっていられないという気持ちになりますが、大きく見ると、みんな実力のとおりの社会人になっていきます。
途中の受験や合否の結果は、どっちの道で進んだかの違いぐらいです。
受験の合否で人生の明暗が分かれるようなことは、今の世の中ではありません。(昔は多少そういうことがありましたが)
だから、子供の本当の実力を育てることを第一に考えて子育てをしていくといいと思います。
3年前、小6の生徒の保護者から相談がありました。
学校の先生との面談で、勉強がよくできるから中学受験をしないともったいないとかなり真剣に言われたとというのです。
私は、実力があれば、どちらに行っても同じと言いました。
結局その子は中学受験はせず、公立中で楽しく過ごし、今年の高校入試で合格しましたが、行った先はやはり同じようなところでした。(同じよりもよかったかもしれません)
この子が、大学生になり、社会人になるころには、途中で受験をしたかどうかとか、合格したかどうかということは、結局どちらでも同じだったと、更に思うようになると思います。
実力さえつけておけば、途中のことは一応真剣に取り組むとはしても、それほど運命の分かれ道のように大きく考える必要はありません。
お父さんやお母さんは、受験の合否が自分の人生に大きく影響したと思いがちですが、それは昔の社会がインターネットというツールも、グローバルなマーケットもなく、少数のマスメディアが支配する国内だけの狭いヒエラルキーのシステムに閉ざされていたからです。
これからは、そういう過去の価値観が通用しなくなるのだということを前提に、子供の教育も大きく考えていく必要があります。
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横浜サイエンスフロンティア高校 T.I.さん
(担当講師より)
作文もメキメキと上達していましたが、勉強もコツコツとがんばっていたのだと思います。
特色検査(自己表現検査)では、言葉の森で勉強したことがとても役に立ち、合格したのは言葉の森のおかげと、お母様よりうれしい言葉をいただきました。
合格、おめでとう!
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