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言葉の森が始める対話型の全教科学習 as/3696.html
森川林 2019/04/24 17:39 

 この春から本格的に開始したオンラインの作文クラスと発表学習クラスが軌道に乗ってきました。
 そこで、この6月からは、同じオンライン方式の全教科学習クラスを開始する予定です。

 現在行っている自主学習コースは、個別指導の形態の学習ですが、これを全員対話型の少人数クラスとして運営していく予定です。

 全教科の学習を進めますから、言葉の森は学習塾と似てきますが、既存の学習塾と違うのは次の3点です。

 第一は、自主学習という形で勉強を進めることです。
 これまでの塾で行われている学習の多くは、先生が教える形です。
 すると、ある生徒にとっては既にわかっていることを教えられる一方、よくわからない生徒にも同じペースでしか教えてもらえないという状態が生まれます。
 わかる子にとっては無駄があり、わからない子にとっては不十分な授業になることが多いのです。

 そして、教わったことの理解を定着させるために、一般に大量の宿題が出されます。
 この宿題も、既にできている生徒にも同じ宿題が出される一方、できない生徒にも同じ宿題しか出されません。
 その結果、学習に無駄が生まれ、時間がかかるわりに力がつくのが遅れるという状態になるのです。

 自主学習では、解説の詳しい参考書や問題集をもとに、自分ができないところを中心に勉強を進めます。
 学習を定着させるのは、大量の宿題ではなく、同じ教材を繰り返し学習することです。
 学力をつける最も効率のよい方法が、この同じ教材を繰り返し学習することで、それは自主学習によって初めて可能になるのです。

 第二の違いは、生徒どうしが創造的なコミュニケーションをとる形で学習を進めることです。
 塾で教わる勉強は、答えのある勉強です。
 先生が答えを知っていて、生徒が答えを知らないという知識の差があるから、授業が成り立ちます。
 すると、生徒の立場は、いかに早く正しく先生が求めている答えを見つけるかという競争の中に置かれるようになります。
 この競争の中でのコミュニケーションにも、もちろん楽しい面がありますが、それは受け身の楽しさです。
 創造的なコミュニケーションとは、生徒が自分で問題を作り発表するような中で生まれる生徒どうしのコミュニケーションです。
 演習の時間も確保しながら、この創造的なコミュニケーションを生かすことによって、生徒の間に人間的なつながりが生まれます。
 この人間的なつながりが、学習の意欲に結びついていくのです。
 こういう創造的なコミュニケーションという形の学習ができるのは、全員が対話できる規模の少人数でクラス編成を行っているからです。

 第三の違いは、家庭との連携が深くなることです。
 学習塾では、生徒が塾に通うという形ですから、講師と保護者との間の対話は、別に設定しなければできません。
 また、通信教育では、そもそも紙の上でしか連絡が取れず、連絡が取れたとしてもそれは直接指導している先生とではありません。

 自主学習クラスは、生徒が家庭からオンラインで参加するので、そのオンラインのつながりを生かして、そのままいつでも講師と保護者の間で話ができます。
 小中学生のころは、生徒自身の自覚がまだないことが多いので、教える講師だけでなく保護者が子供の勉強状態を確認できる立場にいることが必要です。
 講師と保護者の連携で大事なことは、短い時間であってもよいので、頻度を高くすることです。
 自主学習クラスは、この講師と保護者の連携が極めて容易にできるようになるのです。

 以上のように、自主学習クラスは、(1)自主的な学習で実力をつけ、(2)創造的なコミュニケーションで意欲を高め、(3)家庭との連携でのそれぞれの生徒に合った学習方針を決める、ということができます。

 受講料は、週1回45分間で月額3,240円です。
 自主学習ですから、45分を超えていつまでもZoomの会場で勉強を続けることができます。
 中学生の場合は、定期テストの前は長時間勉強するようになるので、その場合は、2時間でも3時間でもいくらでも時間を延長できます。
 もちろん延長の費用はかかりません。

 自主学習クラスは、週1回に限らず、勉強の習慣をつけるために週4回でも5回でも参加することができます。
 勉強は、自宅でひとりで始めるのは難しいときがありますが、自主学習クラスに参加するというきっかけがあると、自然に始められるようになります。

 自主学習クラスに参加するには、言葉の森の作文を受講していることが前提となります。
 作文クラスで、これからの時代に必要な作文力、思考力、読解力をつけ、自主学習クラスで全教科の学力をつけるという組み合わせです。
 また、学力に余裕のある人は、この二つのクラスに加えて、発表学習クラスで、個性と創造性のある学習を進め、東大推薦入試型の学力をつけていくとよいのです。(それは必ずしも東大推薦入試を目標とするということではありませんが)。

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森川林 20190424  
 最も能率のよい勉強法は独学です。
 自分がよくわかっているところは飛ばして、自分がよくわかっていないところを繰り返し学習できるからです。
 短期間で急速に成績を上げた人は、みんな例外なく、この独学の方法で勉強をしています。
 しかし、独学には不安もあります。
 自分のやっているやり方がいいのかどうか、結果が出るまでわからないからです。
 また、独学はひとりで始める勉強ですから、勉強を開始するきっかけをつかみにくいという難点があります。
 これをカバーするのが自主学習クラスでの勉強です。
 この春から始めた作文クラスと発表学習クラスの運営が一応軌道に乗ってきたので、子供たちの学習のたぶんメインになる自主学習クラスを6月から始めることにしました。


nane 20190424  
 言葉の森は、今後、作文教室という枠組みから脱して学校となります。
 言葉の森学校です。
 しかし、従来のような、先生が生徒に教えるだけの学校ではありません。
 生徒の自主学習を進め、創造的な学力を育て、家庭と連携する新しい学校です。
 これからは、もう詰め込みで成績を上げるような時代ではなくなるからです。

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4.4週の動画をアップロードしました as/3695.html
森川林 2019/04/23 19:41 

 4.4週の寺子屋オンラインクラスの動画をアップロードしました。
 4週は、発表交流会なので、発表交流会に参加したあと、作文の人は清書を、発表学習の人は自由な研究に取り組んでいってください。
 動画は、自由な研究のための参考資料です。


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4月の読書読解作文キャンプの写真 as/3694.html
森川林 2019/04/23 08:31 

 4月20日と21日に行った読書読解作文キャンプの写真です。
 子供たちがカメラを持って動画をたくさん撮ってくれたので、あとで参加者には見られるようにします。

 今回も、上級生の子たちが、とてもよく手伝ってくれました。
 作文発表会は、子供たちだけで司会やタイマー係をやってくれました。

▽北公園のどんぐり広場へ


▽ログハウスから見た公園


▽ログハウスで鬼ごっこ


▽途中でおやつ


▽また鬼ごっこ


▽どんどん登る


▽朝食後の朝の公園で遊び


▽作文発表会と読解検定の前


▽アスレチック


▽かなりワイルド


▽ふう、あつかった


▽よいしょよいしょ


▽タケノコもあった


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森川林 20190423  
 今回も、上級生の男の子と女の子がとてもよく手伝ってくれました。
 作文発表会も子供たちだけでやったのですが、約1時間、みんなしっかり発表していました。
 子供たちだけでも結構できるのだと感心しました。

nane 20190423  
 今回は、朝2時ごろから起きる子がいて、みんなもそれにつられて自然に起き、かなり早起きのスタートになりました。
 その状態で、作文発表会と読解検定をやり、そのあとアスレチックに行ったのですが、みんな元気いっぱいでした。

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全教科の学力をつける自主学習の勉強の新しい方法 as/3693.html
森川林 2019/04/22 08:58 

 最も能率のよい勉強の仕方は、いい教材を選び、その教材を完璧にマスターするために独学をすることです。
 この方法で勉強すると、驚くほど短期間で成績が急上昇します。

 しかし、この勉強法ができる人はほとんどいません。
 いろいろな理由が考えられますが、いちばんの理由は、ひとりでやるのは不安だということだと思います。

 そこで、多くの人が、塾や予備校を利用します。
 それは、やむを得ない面がありますし、また塾や予備校はいろいろなデータを用意してくれるので、自分の位置を知る情報が豊富だというよい面もあります。

 しかし、塾や予備校で教わる勉強のいちばんの弱点は、自分がもう学ぶ必要のないことまで教えられ、場合によっては宿題を出され、無駄な時間を過ごすことが多くなることです。
 今の勉強は、時間をかけて量を増やせば成績の上がるものがほとんどですから、その大量の宿題や長時間の学習をこなした生徒は確かに成績が上がります。
 しかし、その分、自分で考えたり工夫したり、あるいは読書をしたりという、自由で創造的な時間が少なくなってしまうのです。

 また、教わる勉強のもうひとつの弱点は、本当は自分が繰り返し理解し納得して確実に自分のものにしなければならない部分の勉強を、わかりやすく教えてもらうことによって、わかった気になってしまうことです。
 わかった気になると、本当にわかったことと、本当はあまりわかっていないことの区別がつかなくなります。
 これが、成績が途中で止まってしまう最も大きな原因になるのです。

 そこで、言葉の森が考えたのは、自主学習で全教科の学習を進め、その自主学習の進度をチェックするという方法でした。
 この方法は、勉強にたいする自覚のある生徒には大きな効果がありました。

 しかし、小学校低中学年のまだ勉強にあまり自覚のない生徒の場合は、自主学習だけでは先生に甘えてしまうことがありました。
 その結果、できていないことをできたことにしたり、やっていないことをやっていることにしたりということも一部に出てきました。

 これは、作文の勉強でも似た面があり、生徒と先生とのマンツーマンの指導では、自覚のない生徒は甘えてしまうことがあります。
 そのひとつの例が、書くことを決めてこないとか、課題を読んでこないとかいう勉強姿勢です。

 しかし、作文の寺オンクラスや、発表学習クラスの場合は、自覚して参加している生徒が多い面もありますが、どの生徒も、よく準備して授業に臨んでいます。
 すると、初めて参加した生徒や、準備せずに参加した生徒も、ほかの生徒の積極的な姿勢を見て影響を受け、自然に本人も自覚的に勉強に取り組むようになる面がありました。

 そこで、この集団の力学を、自主学習にもあてはめていくことを考えました。
 具体的には、今のマンツーマンの形の自主学習を、グループという形で行うことです。
 しかし、グループの時間が長くなると、肝心の自主学習自体の時間が少なくなってしまうので、基本は自主学習が中心です。

 この新しい形の自主学習をするためには、担当の先生が、自分のアカウトでZoomの運営をする必要があります。
 それは、メインルームとブレークアウトルームを使い分けて、グループ指導と個別指導を並行して行うためです。

 このシステムができると、全教科の学力を自主学習という形できわめて能率よく進めていくことができます。
 すると、学力をつけるためにわざわざ学習塾に行く必要はなくなり、自分のペースで余裕のある勉強ができるようになります。
 そして、余裕がありながら、密度のきわめて濃い勉強時間を過ごせるようになるのです。

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森川林 20190422  
 独学できわめて短期間に成績を急上昇させた例は、世の中に時々紹介されます。
 しかし、その例のほとんどすべては、それ以外の方法がなかったというやむを得ない状況に置かれたことによるものです。
 だから、この独学の長所を、普通の方法として行えるようになるといいのです。
 それが、自主学習という方法です。


nane 20190422  
 アメリカで今広がっていて、将来性の期待されている学習法に、ブレンディッド教育というものがあります。・
 これは、学校に通って、その学校でオンラインの個別授業を進めるという方法です。
 日本でも、たぶん一部の学校で行われつつあると思います。
 しかし、これはまだ過渡期の学習法です。
 リアルとオンラインの二つの長所を組み合わせたような形になっていますが、リアルとオンラインの間に必然的なつながりはありません。
 それは、もともとの問題が、リアルとオンラインの両立ということではなかったからです。
 本当の問題は、グループ学習と個別学習の両立というところにあるのです。

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手書きの作文と講評はここには掲載していません。続きは「作文の丘から」をごらんください。

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●小1から始める作文と読書
●本当の国語力は作文でつく
●志望校別の受験作文対策

●作文講師の資格を取るには
●国語の勉強法
●父母の声(1)

●学年別作文読書感想文の書き方
●受験作文コース(言葉の森新聞の記事より)
●国語の勉強法(言葉の森新聞の記事より)

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●小1から始める楽しい作文――成績をよくするよりも頭をよくすることが勉強の基本
●中学受験国語対策
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