△温泉(ゆぜん)神社にカタクリの花が咲いていいました。
4日は、朝方の暗唱と作文のあと、川遊びに出かけました。
那珂川の下流ですが、水はきれいです。
浅瀬のところが多いので、子供たちでも安心して遊べます。
子供専用のマス釣りもできるようでした。
水に入ってみましたが、5月では水はまだ冷たいので、泳ぐわけにはいきません。
しかし、夏には、ここで水に入って遊ぶことができると思います。
自然の中での遊びは、この河原と、昨日の草原の両方でたっぷり楽しめそうです。
子供たちは創造的ですから、長い間いると、だんだんと個性的に自然の中で遊ぶようになります。
そのためには、やはり気の合った友達がいることが大事ですから、Zoomでの友達関係などを生かしていくといいと思いました。
▽木のトンネルを抜けて、また川遊びに。
▽底が見えるきれいな川です。
▽浅いので安全です。
▽しかし、冒険する子も。
▽夏のような雲でした。
▽河原での遊びのあとは、また田んぼみちを合宿所へ。
温泉(ゆぜん)神社は、「平家物語」の那須与一の話に出てくるところです。
暗唱検定の4の2級の一部に載っています。
====
1矢ごろ
少し
遠かりければ、
海へ
一段ばかりうち
入れたれども、な
ほ扇のあ
はひ七段ばかりはあるらんとこそ
見えたりけれ。
2ころは
二月十八日の、
酉の
刻ばかりのことなるに、
をりふし
北風激しくて、
磯打つ
波も
高かりけり。
舟は
揺り
上げ
揺り据ゑ漂へば、
扇も
串に
定まらずひらめいたり。
3沖には
平家、
船を
一面に
並べて
見物す。
陸には
源氏、くつばみを
並べてこれを
見る。いづれもいづれも
晴れならずとい
ふことぞなき。
4与一目をふさいで、「
南無八幡大菩薩、わが
国の
神明、
日光権現、
宇都宮、
那須湯泉大明神、
願はくはあの
扇のまん
中射させて
賜ばせたま
へ。
5これを
射損ずるものならば、
弓切り
折り
自害して、
人に
再び
面を
向かふべからず。いま
一度本国へ
迎へんとおぼし
召さば、この
矢はづさせ
たまふな」
6と
心の
内に
祈念して、
目を
見開いたれば、
風も
少し
吹き
弱り、
扇も
射よげにぞ
なつたりける。
与一鏑を
取つてつが
ひ、
よつぴいてひやうど
放つ。
7小兵とい
ふぢやう、
十二束三伏、
弓は
強し、
浦響くほど
長鳴りして、
誤たず
扇の
要ぎは
一寸ばかりおいて、
ひいふつとぞ
射切つたる。
8鏑は
海へ
入りければ、
扇は
空へぞ
上りける。しばしは
虚空にひらめきけるが、
春風に
一もみ
二もみもまれて、
海へ
さつとぞ
散つたりける。
9夕日の
輝いたるに、
皆紅の
扇の
日出だしたるが、
白波の
上に
漂ひ、
浮きぬ
沈みぬ
揺られければ、
沖には
平家、
船ばたをたたいて
感じたり。
陸には
源氏、
箙をたたいてどよめきけり。
====
こういう背景を知っていると、神社を見るときの印象も違ってきます。
今回は、子供たちを連れていきませんでしたが、高学年の生徒は、遊びよりもこういう勉強的なことの方が面白く思うかもしれません。
この記事に関するコメント
コメントフォームへ。
ゴールデンウィークの那須家族キャンプは、大人子供含めてのべ87名の参加で無事終了しました。
参加された方、お手伝いくださった方、カバーしてくださった方、ありがとうございました。
今回のゴールデンウィークの6日間のキャンプの経験から、夏休みの読書作文勉強キャンプの詳細も一部調整することにしました。
勉強の時間は、当初予定していたよりも長くし、午前中勉強、午後外出、夕方勉強+自由というような形にしていきたいとい思います。
勉強も、みんなでやると、友達との交流のような感じでできるので、ある程度長時間にしても苦にならないようでした。
また、ひとりでは那須塩原駅まで来られない子も多いので、マイカーによる参加、オプション引率による参加なども組み合わせていく予定です。
それに伴い、集合と解散の時間も、当初よりも早めにします。(詳細は追ってお知らせします。)
今回、参加してくださったご家族は、全員マイカーによる参加でした。
合宿所の周辺は、那須の観光地の中心部なので、遊ぶところがたくさんあります。
ご家族のレジャーと組み合わせて、午前中の勉強と夜の宿泊のみ参加するというような形態も考えられると思います。
キャンプの面白さは、同じ釜の飯を食うところと、同じ部屋のベッドで寝泊まりするところにあります。
人間どうしですから、ぶつかり合うこともありますが、長い目で見ればそれも子供たちの貴重な経験になります。
また、短期間では仲が悪くなることがあっても、長期間一緒にいれば必ず仲はよくなります。
そういう密度の濃い経験をする機会になればいいと思っています。
今年の夏休みの那須キャンプは、午前中の暗唱の勉強の中に、平家物語の那須与一約300字分を入れようかと思っています(ただし自由参加)。
この部分は、文章のリズムがいいのはもちろんですが、何よりも内容に感動があります。
その暗唱のあと、温泉(ゆぜん)神社に行くと、何か感じるものがあると思います。
同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。合宿(14)
3日は、朝の暗唱、作文、読書のあと、昼からは草原でバーベキュー。
網を持っていきましたが、まだ5月なのであまり生き物はいませんでした。
広い河原で水切りをしている子もいました。
1日から晴れが続いていますが、気候は涼しいので、自然の中での遊びには最適の季節です。
魚のつかみ取りは、エアがないと魚が長時間移動できないということがわかりました。
しかし、そのかわり、夏にはザリガニのつかみ取りなどはできそうです。
バーベキューというと、炭を持っていてワイルドにやることを考えがちですが、もっと合理的にガスコンロを持っていった方がいいと思いました。
炭だと、後片づけに手間がかかるし、環境にも配慮しなければならないからです。
大人がそういうところに手間をかけなくても、子供たちは、自然と友達の中で楽しく遊んでいます。
読書と、作文と、勉強と、自然と、友達と、自由というのが夏キャンプのテーマになりそうです。
▽こんな道をどんどん進みます。
▽ところどころに田植えを下ばかりの水田が広がっています。
▽子供たちの虫捕り。しかし、まだ何もいません。例外的にトンボが一匹。
▽ここにもスミレが咲いていました。
この記事に関するコメント
コメントフォームへ。
久しぶりに、那須の自然の中で長時間過ごして、そう言えば、最近は身近にこういう自然がなくなったなあと改めて思いました。
本当は、どこかに出かけなくても、こういうふうに自由に生き物が捕まえられるような自然が近くにあればいいのです。
そして、遊びと勉強が日常生活の中で自然に行われるような環境があればいいのです。
今は、遊びも勉強も、作られた環境の中で、子供の自由意思とは関係なく行われているような感じがします。
しかし、これからは、多くの人が感じているように、だんだんともっと自然な形に変わってくると思います。
キャンプはやはりメンバーも大事です。
理想は、普段寺子屋オンラインで一緒に勉強している子供たちが、夏のキャンプに参加することです。
将来は、たぶん、オンラインの勉強とオフラインのキャンプという組み合わせになっていくと思います。
日常の延長に、非日常のキャンプがあるという感じです。
同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。合宿(14)