勉強というと、たいていの人は実力をつけるための勉強を考えます。
学校や塾のテストができるようになることが、実力をつけることで、それが勉強だと多くの人は考えています。
普通の勉強はそれでいいのです。しかし、受験に関してはこれは大きな勘違いになります。
小学生ばかりでなく、中学生や高校生でも、受験に臨む際の勉強を普通の勉強に臨むときと同じものとして考えている人がいます。
それは、分かりやすく言うと、勉強の実力を全体的に付けておき、その実力で合格しそうなところを受けるという考え方です。
学習塾でも、この考え方で勉強を教えているところがあります。
そのひとつの例は、受験直前になるまで過去問はやらないで取っておくという方針です。
つまり、受験直前になるまで全体的な勉強の実力をつけておき、いよいよ受験が近づいたら、過去問をやってみて、その時点の実力で受かりそうなところを受けるというのです。
受験というものは、まずどこに合格したいかということが先にあって、その学校の出題の傾向調べ、その出題傾向に対して本人の実力はどのぐらいであるかを見極め、そしてその学校に受かるための勉強計画を立てるというやり方で取り組むものです。
ですから、過去問は、受験に入る1年前の春休みに取り組むものであって、秋になってから過去問に取り組むというのは勉強の仕方を全く分かっていないやり方なのです。
ところが、今のお父さんやお母さんの世代も、ほとんどの人が過去問は秋になってから取り組むというような勉強の仕方をしてきたので、早めに過去問に取り組むという発想はなかなか出てきません。
そのため、多くの人が長時間の無駄の多い勉強をして、たまたま合格したり合格しなかったりという状態になっているのです。
志望校の過去問分析が大事だということは、学習塾などでも、どこそこの学校に強い塾というような言われ方がされるのを見ても分かります。
どの学校にも受かるような全体的な学力をつけるのではなく、ある特定の学校に合格しやすい勉強に絞って行うという方法があるということなのです。
ところが、大勢の生徒を教えなければならない学習塾の場合、個々の生徒の志望校に合わせ、その生徒の実力に応じた指導を行えるようなところはまずありません。
そこまで行うには、家庭教師のような個人指導をしてくれる先生に頼むことが必要になります。
しかし、家庭教師であっても志望校の過去問の分析にはかなり時間がかかりますから、そこまでやれる人はほとんどいないと言ってもいいと思います。
だから、いちばんいいのは、保護者が子供の目指す志望校の過去問を研究し、その子の実力のどこを伸ばすべきかを考え勉強の計画を立てていくということなのです。
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実力を、その名のとおり「力」そのものだとすると、方法というのは、テコにあたります。
同じ力でも、テコの支点、力点、作用点の位置によって効果は大きく違ってきます。
受験もそれと同じです。
受験の合否は実力よりも、方法によって決まってくるのです。
受験の1年前に過去問に取り組むと言っても、それは問題を実際に解いてみるわけではありません。
問題にあらかじめ答えを書き込み、その問題と答えを読むのです。
すると、自ずから今後自分がどういう方向で勉強すべきかがわかってきます。
そこで、初めて自分に合った教材を探すのです。
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既にお知らせてしている夏合宿ですが、お盆周辺の混雑を避けるために当初の日程を変更しました。
また、それに伴い、後半を横浜で行う予定だった夏合宿をやめて、後半も那須の合宿所で行うことにしました。
したがって、日程は次のようになります。
7月20日(土)~8月10日(土)那須の合宿所
8月17日(土)~8月24日(土)那須の合宿所
横浜の合宿については、夏休み以外の土日に行うようにしますのでご了承ください。
夏休みの毎週土曜日については、東京駅―那須塩原駅間の新幹線引率オプションも設けました。
子供がひとりで参加する場合、土曜日に保護者の方が東京駅まで送っていただければ、あとは担当者が合宿所まで引率します。
合宿所からの帰りも同様の引率オプションがあります。
また、マイカーによる参加もできますので、子供の合宿参加日か帰宅日に、ご家族の旅行も兼ねて自動車で那須合宿所までおいでいただくこともできます。
ゴールデンウィークのキャンプでは、お風呂のお湯を止めていたために、近くの温泉を利用していましたが、夏までにお風呂を工事しますので、夏合宿では合宿所のお風呂が使えるようになります。
日中の遊ぶ場所については、安全な広い浅瀬のある河原と、生き物が自由につかまえられる小川と草原を見つけました。(つかまえた生き物は、あとで逃がしますが)
今年の夏合宿では、その2か所を定番の遊び場所にしてじっくり遊べるようにしたいと思います。
また、昨年までは、読書と作文を中心にしたキャンプで、時間も2時間程度でしたが、今年からは国語と算数の勉強も取り入れ、午前中は勉強に取り組めるような形にしたいと思います。
保護者が合宿に参加される場合は、その子供の勉強時間帯に近くの観光地を案内できるようにする予定です。
夏合宿の詳細は、こちらをごらんください。
https://www.mori7.com/stg/201907ns/
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昨年までは、夏合宿の期間を一週間程度と短く抑えていました。
それは、試運転的な意味合いもあったからです。
今年からは、お盆を除く夏休み中のほとんどを合宿できる期間にしました。
ご家族の夏休みの予定で、まだ柔軟性があるようでしたら、那須の旅行を組み入れて、子供が合宿に参加する日又は帰る日に合わせて合宿所まで車で送り迎えをしてくださるといいと思います。
夏休み中、メイン道路は混雑するようですが、いくつか裏道があるので、その裏道を利用すれば時間のロスはかなり少なくなります。
夏合宿の本格化に合わせて、勉強の内容と時間も本格化しました。
子供たちはもちろん遊ぶことが好きですが、友達と一緒だと長時間の勉強も苦にならないようです。
よく学び、よく遊べの夏合宿にしたいと思います。
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