これからの時代に、オンライン学習は必須になります。
特に、言葉の森が行っているような全員対話型の少人数授業は、オンライン学習でなければできません。
通学形式であれば、同じレベルの生徒が集まるというのは、その地域のかなり大きな学習塾でなければできません。
また、いくら大きな学習塾でも、生徒の通える範囲には限界があります。
また、上位のクラスのクラス分けはありますが、中位や下位のクラスのクラス分けはあまりありません。
一方、単なる通信講座では、子供たちどうしの切磋琢磨というものがありません。
小学校低学年のころは、通信講座でもやっていけますが、学年が上がると、ほかの生徒とのやりとりによる知的刺激がない通信講座ではものたりなくなるからです。
ところで、オンライン学習にいちばんのネックとなっているものは、子供ではなく、保護者がパソコンの操作に詳しくないことです。
特に、最近登場したZoomやgoogleフォトの操作は、普通の大人では知らない人がほとんどです。
そこで、言葉の森では、オンライン学習に必要なパソコン講習会を行うことにしました。
必要な機材は、パソコン又はタブレットです。(スマホでもできますが、子供が使うには操作がしにくいところがあります。)
パソコンやタブレットがない、又はかなり古いものしかない、という場合は、子供の学習専用に、クロームブックを購入されることをおすすめします。
言葉の森では、主にASUS(エイスース)のクロームブックを使っていますが、価格は4万円程度で新品のものが購入できます。
クロームブックは、ノートパソコンと違い内部に何かをインストールするということがなく、すべてブラウザ上で操作できるので、ウイルスに感染するということがありません。
オフィスなどはインストールできませんが、今はウェブでオフィスやエクセルの代わりになるアプリが使えるようになっています。
操作はかなり快適で、ウェブカメラも内蔵されているので、購入したそのときから何の設定も必要なく、Zoomもgoogleフォトも使えます。
クロームブックの唯一の弱点は、Zoomの操作がなぜかすべて英語の表示になることです。(これは、いずれ近い将来、改善されると思いますが)
ただし、英語の表示であっても、「Leave Meeting」が「退出する」だとか、「Rcording」が「レコーディング」だとかいう10か所程度のボタンのマークと場所を覚えておけば、子供でも使えるようになります。
Zoomとgoogleフォトが使えるようになるというのは、これからどんな勉強をするときでも必要になりますから、言葉の森の保護者の方は時間の都合をつけてぜひご参加ください。
講習会の日程は、5月4週の保護者懇談会のあとで、平日は午後9時から、土曜と日曜は午後1時から、いずれも30分程度とします。
参加予約はお電話でお願いします。電話0120-22-3987(平日9:00~20:00、土曜9:00~12:00)
参加される方は、次の用意をしておいてください。
1.パソコン、タブレット、クロームブックのいずれか。
(古いパソコンの場合は、Zoomの操作の途中で落ちてしまうことがあります。その場合は、パソコンを替えてまた別の日にご参加ください。)
2.googleフォトへの登録と、できればgoogleフォトへ見本の画像をアップロードしておくこと。
(googleフォトへの登録と画像アップロードはそれほどわかりにくくありませんが、もしわかりにくい場合はお電話で聞きながら準備しておいてください。)
3.講習会への参加の方法は簡単です。パソコン、タブレット、クロームブックのいずれかで、言葉の森のホームページにある■会場中庭というところをクリックしてください。最初だけ、自動的にアプリのインストールが始まります。インストールは数分で終わりすぐに会場の中に入れます。
当日よりも前にテスト接続をしていただくこともできます。
テスト接続を希望される場合は、パソコンなどで言葉の森のホームページを開いた状態で言葉の森までお電話ください(平日9:00~20:00,土曜9:00~12:00)。
当日の混雑状況によってはテスト接続をお待ちいただくこともありますが、大体すぐに対応できると思います。
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Zoomとgoogleフォトの講習会を行うことにしました。
いちばんわかりにくいのが、googleフォトの画像の共有のところなので、そこを実際の演習としてやっていく予定です。
新しいことを始めると、その準備の方に時間がかかります。
ここしばらくは、ITの進展によってそういう場面が続くと思います。
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最近人気のある問題集に、「うんこ漢字ドリル」というようなものがあります。
子供は面白がって手に取りますが、こういう子供の興味を引くようなもので勉強をさせない方がいいのです。
読書でも、子供が好むものに、怖い話というものがあります。
これも、子供が興味を持つからと言って与えるのはやめたほうがいいのです。
なぜなら、それは岡潔さんの言う人間の無明に根ざした興味や関心だからです。
(「無明」については、
「どんな本を読むか。その前に読まない方がよさそうな本 」)
勉強の方法で最も大事なコツは、一冊の同じものを何度も繰り返して身につけることです。
繰り返しの回数の目安は5回です。
一冊の参考書を5回繰り返して読めば、大体のことは頭に入ります。
理科や社会の勉強は、この一冊の教科書または参考書を繰り返し5回読むということに尽きるといってもいいと思います。
(ところで、「東大首席が教える超速『7回読み』勉強法」では、繰り返しの回数は7回となっていますから、要は何度も同じものを繰り返すということが大事なのです。)
さて、なぜ子供の興味を引くような問題集がよくないかというと、興味を引くことによって始めたものは、次にまた新たな興味を引くものを持ってこなければ続けさせることができなくなるからです。
そう考えると、この勉強法に、すぐに限界が来ることがわかります。
低学年の勉強で大事なことは、今の成績を上げることではなく、高学年になってからの勉強の土台を作ることです。
低学年のうちは、同じものを繰り返すことが勉強の基本だということを身につけることが最も大事なのです。
なるべく薄い問題集で、それを何度も繰り返し解くというような勉強をすれば、定着度が高まるとともに高学年になってからも同じ方法で勉強を続けることができます。
小学1、2年生は、親の言うことを何でも素直に聞く時期ですから、よい勉強のさせ方をすることを第一に考えていく必要があります。
今回、言葉の森が、公立中高一貫校や公立高校の受験対策の全教科自主学習クラスに力を入れるのも、そういう背景があるからです。
小学校低中学年のころの勉強は、どういうやり方をしても、時間をかければ誰でも成績は上がります。
しかし、勉強の仕方には、あとに続く勉強法と、あとに続かない勉強法とがあります。
公立中高一貫校の入試や、最近の公立高校の入試は、長い説明的な文章を読み取りそこから自分なりに考えることが要求されています。
こういう力は、単に問題集を解くような勉強からは出てきません。
例えば、発表学習クラスで自分なりの理科実験の結果を発表するというようなところで力がついてくるものです。
小学校低中学年のころから、同じものを繰り返すという勉強の基本を身につけ、それによって効率的になった勉強時間の余裕の部分を、発表学習のような思考力と創造力を必要とする勉強にあてるというのが、受験前の勉強の理想的なスタイルになると思います。
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受験1年前までの勉強と、受験が1年後に迫った時期の勉強とでは、勉強の仕方が180度違うと言ってもいいと思います。
受験1年前までは実力をつけることを第一とする勉強です。
受験直前は、実力をつけることよりも勝つことを第一とする勉強です。
勝つための勉強の基本は、過去問の分析をもとにした集中学習です。
しかし、本当は、勝つための勉強以上に大事なこともあります。
それは人として生きる道です。
先日、ほかの塾の作文指導の話を読んでいて、「実例には多少ウソを書いてもいい」というようなことが書かれていました。
これは違います。
たとえそれで不利になったとしても、人間として大事なことはいつも(できるだけ)正直であることだからです。
公立中高一貫校の入試は、実力で対応できるレベルではなく、ある程度の受験テクニックが必要なものなっています。
しかし、それは塾に行かなければ身につかないというものではありません。
ちょっとしたコツさえわかれば、家庭で十分にできるものです。
ただし、小学生の子供は、まだ家庭でひとりで長時間勉強するような年齢にはなっていません。
だから、受験の最後の1年間、塾で詰め込みの長時間勉強をするというのはいいのです。
これは、期間限定の必要悪と割り切ってやっていくといいと思います。
しかし、基本はあくまでも家庭です。
家庭での過去問研究が最も重要なコツになるのです。
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