■はじめに
寺子屋オンラインの「作文クラス」「発表学習クラス」は、Zoomというウェブ会議システムを利用した、少人数の全員対話型のクラスです。
この少人数クラスで、生徒どうしのコミュニケーションを図りながら学習を進めていきます。
学習には、作文や作品の画像のアップロードが必要になりますが、googleフォトへの画像のアップロードと共有リンク作成は、最初はかなりわかりにくいので、随時パソコン講習会(無料。15分程度)を行っています。
パソコン講習を希望される方は、ご都合のよい日時をお知らせください。(平日9:00~20:00の範囲でお願いします。ただし、平日の16:00以降は、場合によってはすぐに対応できない場合もあります。)
■Zoomの会場の入り方
言葉の森のホームページにある。「寺オン会場」というところをクリックしてZoom会場にお入りください。
最初だけ、Zoomのアプリのインストールが始まることがあります。その場合、インストールまでに数分かかります。
Zoomに入るとき、「コンピューターでオーディオに参加」いう画面が出ることがあります。これは、「参加」を選択してください。すると、マイクとスピーカーが使えるようになります。
Zoomに入ったあと、マイクとスピーカーが使えなかった場合は、いったん退出してまた入り直してください。これで、大体使えるようになります。
■作文クラスの目標
(1)生徒どうしの知的な交流と、勉強を通しての友達化
(2)親子の対話、又は、データの調査による題材の充実化
(3)作文力の向上
(4)コミュニケーション力の向上
です。
生徒どうしの知的な交流は、遊びだけの交流でもなく、受け身だけの勉強でもない学習という意味です。
親子の対話とデータの調査は、作文の発表によって、体験実例以外に個性を出せる取材と調査の分野の準備が充実するという意味です。
作文力の向上は、個別電話通信でも共通ですが、他の生徒との関係でより意欲的に取り組める面があります。
コミュニケーション力の向上は、作文や読書の発表とともに、相互の感想で対話をする力が向上するという意味です。
■作文クラスの授業の流れ
授業の流れを次のようにします。
(1)準備の発表(10-15分)。生徒が今週の準備を発表します。この発表は発表室に入れる必要はなく口頭と画面による発表で結構です。先生がタイマーなどを使って発表時間を決めますので、その制限時間を参考にして発表してください。
準備は作文の勉強の中で最も大事な過程なので、必ず構想図や予習シートを書いておき、作文のアップロードのときに一緒にアップロードするようにしてください。
ほかの人の発表を聞くときは、あとで質問や感想を述べられるように簡単なメモをして聞くようにしてください。
(2)質問感想(10-15分)
ほかの人の発表について、質問や感想を順番に言ってもらいます。感想を言うのは、ほかの人の発表をよく聞くためでもあるので、聞き取りの練習としてやっていってください。
(3)作文実習(10-15分)。クラスの人数によって作文実習の時間は変わります。体験学習の人がいる場合は、この実習の時間に別途行います。 作文実習の間に生徒一人ひとりについて個別指導をします。
(4)読書紹介(5-10分)。読んでいる本を見せて、いちばん印象に残ったところを中心に1、2分で説明してもらいます。これは生徒どうしでやってもらうこともあります。
(5)暗唱発表(5-10分)。暗唱をしている人どうしで暗唱発表をします。これも生徒どうしでやってもらうことがあります。
(6)保護者懇談会(10-15分)。月に1回程度保護者懇談会を行います。臨時の質問や相談があれば時間のある範囲で随時懇談又は面談を行います。
(7)作文実習の続き(残りの時間)。その週の作文を書き終えるまでZoomの会場にいるようにしてください。会場はブレークアウトルームのままでも、メインルームに移動してもどちらでも結構です。ただし特別な事情がある場合は、保護者がチャットなどで連絡する形で、作文を書き終える間に退出しても結構です。
(8)4週目は、発表交流会を行います。
あらかじめ発表交流会のフォームで参加するクラスを選んでおいてください。発表するのはどこか1クラスですが、見学は何クラスでもできます。
4週目は、先生の講評と準備の発表はなく、自分がこれまで書いた作文の中からひとつを選んで発表をしてください。清書は、先生の講評などを参考にしながら、そのあと各自で行ってください。
■作文のアップロードの仕方
(1)作文を書き終えたら、その作文の構想図や関連する写真なども一緒に、作文の丘にアップロードしてください。
(2)従来は作文の丘に画像をアップロードしていただいていました。
そのやり方のままでも結構ですが、今後はできるだけgoogleフォトなどにアップロードしたもののURLリンクを作文の丘の本文に貼り付けるようにしてください。理由は、画像が自分のgoogleフォトで管理できるようになり、動画などの重いファイルも入れられるようになるからです。作文の画像だけでなく、関連する写真や動画も入れておくと、発表会のときにも活用できます。
■発表学習クラスの目標
(1)身近な生活の中で実験・調査・経験に取り組む主体的な問題意識
(2)経験の学問化
(3)学問の創造化
(4)コミュニケーション力の向上
日常生活の中で、問題意識を持ち、それを学問的に考える姿勢を持ち、その学問的な結果を創造的に発展させる姿勢を持つことです。
それを、相互の発表の中で行うことによって、発表力をはじめとするコミュニケーション力を育てます。
■発表学習クラスの授業の流れ
(1)作品の発表(15-30分)。発表室に入れた作品を、順に発表してきます。
発表する内容は自由です。毎週の授業の動画を参考に理科実験的なもの研究発表するといいと思います。
先生がタイマーを使って発表時間を測りますので、その制限時間を参考にして発表してください。
また、あとで、全員に質問や感想を言ってもらうので、ほかの人の発表を聞くときは、簡単なメモを取りながら聞いておいてください。
(2)読書紹介(5-10分)。読んでいる本を見せて、いちばん印象に残っていることを中心に1、2分で説明してください。
(3)暗唱発表(5-10分)。希望者のみ。自分が暗唱した文章のうち、最新の100-300字分を発表してください。
(4)質問と感想(5-10分)。できるだけ多くの人の発表に対して感想を言えるようにしてください。
(5)保護者懇談会(10-15分)。あらかじめ週を決めて保護者懇談会を行います。臨時の質問や相談があれば時間のある範囲で随時懇談又は面談をおこないます。
(6)授業のあと、ブレークアウトルームを使うのは自由です。動物広場という別のZoom会場も利用できます。
(7)4週目は、発表交流会を行います。これまでに発表したものの中から選んでも、新しいものをアップロードしてもどちらでも結構です。
あらかじめ発表交流会のフォームで参加するクラスを選んでおいてください。発表するのはどこか1クラスですが、見学は何クラスでもできます。
■googleフォト利用と共有リンクの方法
●Googleフォトへのアップロードと、共有リンクの作り方は、この動画でわかりやすく説明しています。
https://youtu.be/m1YC15oTQn0
googleフォトは、画像のアップロード無制限で、動画もアップロードできます。
▽googleフォトを選択します。
▽共有したいファイルにチェックを入れて選択します。
googleフォトは画像を回転させる機能があります。作文が横に入ってしまったときはオプション機能で正しく回転させておいてください。
▽ファイルを選択したあと共有のアイコンをクリックします。
▽「リンクの取得」をクリックします。
▽リンクのURLをコピーします。
■共有リンクの貼り付け
▽言葉の森のホームページです。
作文は「作文の丘」から送れます。
発表学習の発表作品は「鳥の村」の「発表室」から送れます。
▽「鳥の村」に入るときは、コードとパスワードが必要です。
▽発表学習クラスの発表作品は、「発表室」にgoogleフォトのリンクを入れてください。
「資料室」には、授業の動画や関連リンクがあります。
▽発表する作品がある場合は、発表室の中の自分の参加しているクラスを選びます。
▽自分の参加しているクラスの中で、「新規投稿」をクリックします。
▽スパムを防ぐために、五十音表でつながる文字を入れます。
本文の欄に、コピーしてあるgoogleフォトのURLを貼り付け、送信します。
▽資料室には学年別の授業の資料が載っています。
関連リンクから「作文の丘」に行くこともできます。
▽作文を送るときは「作文の丘」で、コード、パスワード、月、週、題名を入れて送信。
▽次の画面で、本文のところに、googleフォトの共有リンクでコピーしたURLを貼り付けます。
この本文の欄に、パソコンで入力したものを入れることもできますが、ここに直接書くのではなく別のところで書いたものを貼り付けるようにしてください。
▽googleフォトの共有リンクのURLを貼り付けたところです。
送信ボタンを押して次のページに行きます。
▽この画面で、「ファイルの選択」ボタンから、直接画像を入れることもできますが、今後はできるだけgoogleフォトのリンクURLを本文に貼り付けて送るようにしてください。
この画面では何もせずに、そのまま送信ボタンを押します。
▽送信が終わると、「山のたより」のリンクが出てきますので、「山のたより」に行って、自分の送ったものが入っているかどうか確かめることができます。
パソコン講習(無料)を希望される方は、ご都合のよい日時をお知らせください。
●電話0120-22-3987 言葉の森
(パソコン講習は、平日9:00~20:00の範囲でお願いします。ただし、平日の16:00以降は、場合によってはすぐに対応できない場合もあります。)
寺子屋オンラインのいちばんの長所は、生徒どうしの交流があることですが、その一方で関心のないことを長々と聞かされるというような状態になると、交流がかえってマイナスになることがあります。
大事なことは、生徒一人ひとりの準備が充実していることと、学年に合ったクラス編成と、先生による時間管理と、保護者とのコミュニケーションの充実だと思います。
昨日、新しい自主学習クラスの最初の体験学習がありました。
小学6年生の生徒と中学1年生の生徒が中心でした。
それぞれ、自分で勉強する意思がはっきりしているので、こちらの話は相談とアドバイスが主なものです。
生徒どうしの全体の交流は、ほんのわずかです。
それは、交流が目的ではなく、自分で勉強することが目的だからです。
しかし、勉強は、ひとりでしたのではあまり面白くありません。
他の人がどんな勉強をしているか、その雰囲気がわかる中で、自分の勉強もするので、ひとりでやっていても励みがあるのです。
この自主学習クラスでは、新しいやり方を取り入れました。
Zoom会議室のブレークアウトルーム(分教室)を複数作り、一つはみんなで勉強する部屋、もう一つは先生と生徒が個別の話し合いをする部屋というふうに分けました。
すると、勉強する部屋は、みんなで静かに集中して勉強ができます。
個別の話をする部屋は、先生と生徒が二人きりでそれぞれの生徒にあった具体的な話をすることができます。
今後、このやり方を作文クラスの方にも活かして行く予定です。
こういうやり方が可能なのは、全員が対話に参加できるぐらいの少人数に絞り、その人数を維持してクラス運営をする仕組みを作っているからです。
オンライン学習と銘打っているところでも、同じようなやり方をしているところはまだないと思います。
オンライン学習で簡単にできるやり方は、ビデオ授業のような一斉指導か、スカイプを使った個別指導です。
ビデオ授業はわかりやすく面白いというだけで、生徒の本当に実力がつくところは、その授業のあとに自分でする勉強です。
その自分でする勉強という肝心なところは、オフラインになってしまいます。
スカイプを使った個別指導は、高額なことを、生徒の意欲が、先生との一対一では持続しにくい傾向があるというのが難点です。
先生と生徒が一対一だと、生徒は甘えてしまうことが多いからです。
同じオンライン学習という名前でも、中身はかなり違うのです。
言葉の森の自主学習クラスのようなやり方が広がれば、参加できる生徒は全国からですから、得意分野や苦手分野に応じたクラス編成もできます。
また、中学受験や高校受験に関しても、志望校別の学習ができるようになります。
自主学習クラスは、ちょうどオンラインの学習塾のような感じで、誰でもどこからでも自宅で参加し、自分の勉強の予定に合わせて早く切り上げることも長時間勉強を続けることもできるという柔軟性を持っています。
このオンライン学習塾のような勉強法を、これから軌道に載せていきたいと思っています。