国語96点、数学93点、英語96点、理科94点、社会96点。これは、今月初めて中学の定期テストを受けたある中学1年生のテストの点数です。
この生徒は、自主学習クラスに週5回参加して勉強していました。
勉強の内容は、国語の問題集読書と数学の問題集が中心でしたが、定期テストの前には、テスト対策のアドバイスをしました。
中学生は、テスト1週間前から、テスト対策に取り組み、出題範囲を完璧に勉強するのです。
完璧にという意味は、数学であればその出題範囲の問題集の問題が全部できるようにすること、英語であれば出題範囲の英語の教科書の暗唱と暗書ができるようにすること、国語の勉強は普段やっているので、テスト対策は出題範囲の漢字と文法をできるようにすること、理科と社会とその他の教科は、出題範囲の教科書またプリント5回以上読むことです。
どれも、普通のことですが、中学生がひとりで勉強するとなかなかこういうことはできません。
例えば、出題範囲の教科書を5回読むということは、読むだけというのが不安な気がするので、ひとりではなかなかできないのです。
塾に行くと、その学校の過去問の対策を教えてくれるというようなところもあります。
しかし、それは一種のカンニングのようなもので本当の実力にはなりません。
本当の実力とは、出題範囲を繰り返し学ぶことによって、その内容を完璧に自分のものにすることです。
自主学習クラスの勉強の基本は、自分で勉強することですから、先生が何かを教えるわけではありません。
もちろん、わからないことについての質問があれば、それは答えますが、基本は自分で決めた勉強を自分でするというやり方です。
塾に行って先生の授業を聞くというような勉強は、先生の授業の面白さが勉強の中身になります。
子供たちは、面白い授業や、役に立ちそうな話を聞くと、そこで何か学んだ気がします。
しかし、本当に力がつくのは、人の話を聞いているときではなく、自分で実際に演習を繰り返すときなのです。
これは、もちろん小学生の場合も当てはまります。
お母さんが、子供たちの勉強をどうするか考えるときに、真っ先に思いつくのは塾に行かせることだと思います。
自宅で、市販の教材をやらせたり、通信教育の教材をやらせたりする人はあまりいません。
自宅学習や通信教育は、ひとりで勉強するという点で不安があるからです。
学習塾に行かせると、子供の勉強の様子が親からは見えなくなるので、しっかり学んでいるような気がして安心できます
しかし、実際には、塾で授業を受けることは、学校で授業を受けることと変わりません。
塾に行って力がつくのは、与えられた宿題を家庭でしっかりとやってくる場合だけです。
力がつくのは、授業を聞くことによってではなく、家庭で勉強することによってなのです。
ところが、学習塾が子供たちに出す宿題は、個々の生徒の実情に合わせたものではありません。
どの子も同じように、誰にでも当てはまるような全体的な宿題をやるようになっていることが多いのです。
ですから、真面目にその宿題を全部やろうとすると、そのことで時間がかなり取られます。
自分が本当に力を入れたい勉強だけをして、自分にとって必要でない勉強が省略できればいいのですが、塾や学校は全員一律に同じことを要求するので、真面目な子ほど宿題に追われ、読書をしたり自由に考えたりする時間がなくなっていくのです。
勉強は、個人個人の実情に合わせて自宅でやっていくのが最も能率がよい方法です。
しかし、今の子供たちの多くは、人にやらされる勉強をして忙しくなっていると思います。
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勉強の基本は、解くことではなく読むことです。
解く勉強のほとんどは1回で終わってしまいます。
だから、解く勉強で得たものは、解けたことがわかったというだけなのです。
読む勉強は、繰り返すことができます。
算数や数学の勉強についても、難しい問題に出合ったら、解くことを考えるのではなく、まず答えを読むことです。
受験勉強はすべてこのやり方でやっていけます。
人間が本当に考える時間を作るのは、受験までの勉強ではなく、もっとほかのところでなのです。
勉強にはいろいろ逆説があります。
人に教えてもらう勉強よりも、自分でやる勉強の方が早く力がつきます。
問題集は問題を解くものではなく、問題と答えを読むものです。
(受験までの)数学は、考える勉強ではなく覚える勉強です。
熱心に1回だけやるよりも、適当であっても数回繰り返した方が知識は定着します。
作文を上達させるには、書くことに力を入れるより読むことに力を入れることです。
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△6月17日の満月の一日前の月
文章は短い方がいい
長い文章は読まれない。
また、長い作文は書くのに時間が掛かるから、後回しになりがち。
それを解決する方法が四行詩。
ルールは、四行で書くことだけ。超簡単(笑)。
(音声入力で誰でも長文が書けるようになる時代には、かえって短く書くことが求められるようになる。)
模試の点数が低かった子
大手塾の模試で読解の点数が低かったという小3の子。
それは、塾に行っている子に有利な問題が出されていただけ(笑)。
塾で国語力はつかない、というか、つける力はない。
読解力は、問題集読書と読解検定で本人が自らつけるもの。
(6月の読解検定は6月22日。)
初めての定期テストで高得点
返ってきた、中1の初めての定期テストはすべて90点台だった。(100点はまだなかった。)
それは、先生が教えたからではなく、生徒が自分で勉強したから。
その方法は、数学は1冊を完璧に、英語は教科書を暗唱暗書、国語は漢字と文法(あとは普段の問題集読書)、理社は教科書の5回読み、試験前の勉強は、手を使って解くよりも、ただ繰り返し読む。
ひとことで言えるほど簡単(笑)。
(勉強の仕方がわからない人は、自主学習クラスに。)
教えない教育
耕さない農業がある、というと農業関係者から何か言われそうだが。
同じく、治さない医療がある。これはやや話が複雑になるが、外から簡単に治すと更に悪化して再発するという意味。
同じように、教えない教育があるはず。
植物に自然成長力があり、身体に自然治癒力があるように、頭脳には自然理解力がある。
(それを「読書百遍意自ずから通ず」と言った人がいる。)
四行詩の方法
四行詩は、形は四行であること。(五行目は注釈として書くことがある。)
中身は、創造と笑いがあるように心がけること。
創造はちょっとむずかしいが、笑いは簡単(笑)。
ほらね。
(wでもよい。)
※自分でも四行詩を書いてみたという方は、コメント欄にどうぞ。
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1000字の文章だと書くのに30分はかかり、誤字などをチエックすると1時間ぐらいになることが多い。
そうすると、ほとんどの人はそんな時間はないから、書こうと思ったことも、結局形にならない。
そういう人のために、四行詩という方法を広めたいと思っています。
by四行詩普及委員会(いつできたんだ、そんなもの。)
作文、小論文試験が広がらないのは、採点するのに手間がかかるから。
それを解決する方法は三つある。
第一は、自動採点をすること。
第二は、作文検定を生かすこと。
第三は、条件を決めて四行で書くようにすること。
と書いていて、全部言葉の森でやっていることだと気がついた(笑)。
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言葉の森が、オンライスクールを始めます。
教えるのは、作文も含めた全教科で、単なる知識の詰め込みのような勉強ではなく、自主性と創造性を生かした勉強です。
しかし、受験期には、受験の目標も達成できる集中学習を行います。
新しく始めるといっても、すでにこれまでに行っている、寺オンクラスと、発表学習クラスと、自主学習クラスをもとにしているので、オンラインクラスに参加している人は、雰囲気がわかると思います。
オンラインで行うので、自宅から参加できます。
オンラインとは言っても、よくあるビデオ授業のような一方通行の勉強ではありません。
また、これもよくあるスカイプをつかった個別指導のような勉強でもありません。
参加する生徒どうしの交流と、自主学習と、グループ授業と、個別指導を組み合わせた学習です。
こういうスタイルのオンライン教育を本格的に行っているところは、まだどこにもないと思います。
このオンラインスクールの広告の一部を紹介します。
今はまだクラス数が限られていますが、これから参加希望者が増えれば、午前中からの授業も行うようになります。
すると、海外の生徒も参加できるし、日本で学校に行っていない子も参加できるし、学校から早く帰っても家に保護者がいないという家の子も参加できるようになります。
週1回1時間から参加できる自由なオンラインの学校
インターネットを使った新しいオンラインの学校、「寺子屋オンライン」は、週1回1時間から参加できる自由な学校、オンラインスクールです。
寺子屋オンラインは、勉強を教えるという性格上ある程度の枠がありますが、できるだけ子どもたちの自由な精神と両立できる運営を目指しています。
自宅からオンラインで参加でき、見学だけの参加もできる
寺子屋オンラインは、Zoomというウェブ会議システムを使い、生徒が自宅からオンラインのクラスに直接参加できます。
オンラインの勉強といっても、ビデオ授業のような受け身で視聴するものではなく、少人数の生徒どうしのやりとりがある生きたクラスで、自分から主体的に参加する勉強を行っています。
参加の形態は、子供たちの自由な選択で、積極的な参加も見学だけの参加もできるような緩やかな運営をしています。
勉強は毎日1、2時間やれば十分――あとは本人がやる気になったとき
小中学生のころの勉強は、基本的に難しいものはないので、1日に1、2時間もやれば十分です。(一般に学年の10~20倍の分が目安とされているので、小1は10~20分、小6以上は60~120分です。)
学校に長い時間いて勉強するのは、密度の薄い勉強をしているからです。
そのかわり、教材を絞り、一冊の教材を完璧に仕上げるようなやり方で勉強を進めていきます。
読書によって読む力をつけておき、基礎の学力さえつけておけば、受験のための学力は、必要になったときに短期間で集中して身につけることができます。
大事なことは、短い時間でよいので、毎日の定期的な勉強の習慣をつけることだけです。
ある日の自主学習クラスの授業風景です。
みんな、黙々と自分のペースで勉強していますが、途中で先生との個別の話し合いがあります。
勉強の中身は自由に選んで組み合わせられる
勉強は、少人数のクラス単位で行われます。
自主学習クラスは、国語・算数数学・英語・理科・社会などの全教科の自主学習を行うクラスです。
作文クラスは、学年相当の作文・感想文の練習をするクラスです。
発表学習クラスは、理科・社会などの自由研究の発表をするクラスです。
そのほか、全クラスに共通するものとして、読解検定、読書紹介、暗唱練習、暗唱検定、合宿教室などがあります。
また、受験する生徒には、受験対応の自主学習指導や作文学習指導を行います。
これらの勉強の中から、勉強するクラスと担当の講師を自由に選んで受講することができます。
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言葉の森のやっていることの変化が速くて、自分でもついていけないくらいです(笑)。
しかし、今、世の中は大きく変わっているので、このスピードでなければ間に合わないのです。
積み残しがいろいろありそうですが、前進することを中心に取り組んでいきたいと思います。
オンラインは、今はまだ誕生期なので、リアルなものよりもいろいろな面で遅れているところがありますが、今後は急速にリアルと同等かそれ以上のものを持つようになります。
そのときのオンラインは、もうオンラインと呼ぶようなものではなくなります。
だから、やがてオンラインという言葉は死語になり、呼び方はただコンテンツの名称になるのです。
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6.4週は清書と発表会なので、授業の動画は、小学生新聞などから面白い話題を選んで載せています。
取り上げている媒体は、朝日小学生新聞、毎日小学生新聞、読売子ども新聞です。
それぞれの新聞によってカラーがかなり違います。
毎日小学生新聞は、「こんなことをやってみようよ」という感じの記事が多いので、子供たちの勉強には最もよく活用できます。
今回の豆もやしの話やアルファ化米の話がそうです。
読者参加型の新聞です。
読売子ども新聞は、「こんなことを教えてあげよう」という感じの記事が多いので、読み物としては面白いのですが、授業にはあまり使えません。
情報提供型の新聞です。
朝日小学生新聞も、情報提供型ですが、勉強的な情報提供が多く、お母さん受けはすると思いますが、実際に勉強的なことに使っている子はあまりいないと思います。
毎日小学生新聞とyoutubeを組み合わせると、家庭でいろいろ面白い実験ができると思います。
ハイパー作文コースは、かなり難しい解説を載せています。
大人でも、要求された流れで読み応えのある作文を書ける人はあまりいません。
書いている子供たちは、みんな優秀なので、やっていられるのだと思います。
受験作文の勉強のいちばんの目標は、いい材料集めです。
だから、準備にはたっぷり時間をかけるといいとのです。
そのかわり、実際に作文を書く時間はできるだけ短くして、早書きの練習をしておくといいのです。
作文の字数とスピードは、どの子もかなり固定しています。
自分でタイマーなどをセットして書くことで、少しずつ書くことが早くなってきます。
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自主学習クラスは、基本的に自分で学ぶ勉強です。
先生が、何かを教えるわけではありません。
これまでの勉強に慣れた人は、それを物足りないと思うかもしれません。
しかし、人に教わる勉強ではなく、自ら学ぶ勉強が最も効率がよいのです。
私のうちの子が中学3年生だったとき、数学の力がまだ不十分だと思ったので、夏休みに教室で一緒に勉強することにしました。
中1から中3までの3冊の市販の問題集(A5サイズで各300ぺーじほど)を用意して、それを順番に解いていく勉強です。
本人がただ解くだけですから、教えるようなことは何もありません。
問題を解いて答え合わせをして、間違っていれば解法を理解して×印をつけておき、1冊が最後まで終わったら、あとでまた繰り返すという勉強です。
本人がただ黙々と勉強しているだけなので、こちらは何もしません。
そして、1日のうちに1回か2回、解法を見ても理解できないことがあるというので質問が来ます。
その質問に、やはりこちらも解法を見ながら考えます。
時間はせいぜい10分か15分ほどです。
中には、解法を見ても大人でもよくわからないものがたまにあります。
その問題は できなくてもいい問題だと見なします。
このようにして1日に5、6時間数学を中心にした勉強をやっていました。
3冊の問題集を4回か5回繰り返すころには、できない問題が1問もないという状態にまでなりました。
その結果、夏休みが終わるころには数学はほぼ完璧にできるようになったのです。
そして、その副産物として、質問に答えていた私自身も、高校入試の私立の難しい図形の問題がほとんど解けるようになりました。
これがもし、数学の先生がその問題集の中身を順番に教えるような形の勉強であったとしたら、夏休み1か月かけてその3冊の問題集をひととおり終えるのがやっとだったでしょう。
そして、その場合は、実力はたいしてつきはしなかったはずなのです。
自分でやる勉強であれば、間違えたところだけを繰り返して解き直すことができるので、誰かに1回教わる時間で自分5回以上繰り返すことができます。
そして、そのように繰り返すことによって、その問題集が完璧に自分のものになるのです。
こういう経験をした人は、実は意外に多いのではないかと思います。
ある個人塾で、数学の成績を上げることで有名な教室があったそうです。
そこに通った人の話を聞くと、生徒はただひとりで問題を解くだけで、解法を見てもわからないところだけ質問するという教え方 だったそうです。
自分でやる勉強は能率がよいのですが、もし質問できる人がいなければ、解法を見てもわからない問題は何時間もかけて自分で理解しなければなりません。
それは、逆の意味で、やはり非常に無駄の多い勉強です。
人に教わらずに自分で問題を解き、自分で分からないところだけ質問するという勉強の仕方が最も効率がよい勉強です。
それを、自主学習クラスの中でも生かしていく予定です。
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昔、自分が高校生のころ、数学の問題でわからないものがあると、夜の街を1時間も2時間も歩いて考えていたことがありました。
昔の子は、みんな、勉強はそういうものだと思っていたのです。
それはそれでいい思い出ですが、受験勉強に関しては、これは最も能率の悪い方法でした。
わからないときは、詳しい解法を見て理解するか、人に聞くというのが正解です。
しかし、今も、算数に関してはなぜか、わからない問題をいつまでも考えてしまう子が多いのです。
先生でも、お母さんでも、子供にすぐに教える人が多いと思います。
しかし、なるべく教えない方がいいのです。
教えると、つい「わかった?」と聞いてしまいます。
すると、ほとんどの子は、「うん」とか「はい」とか答えます。
そして、本当はよくわかっていないので、熱心に教えた人ほど、子供を叱りたくなるのです(笑)。
では、どうしたらいいかというと、子供に自分で考えさせて、最後までわからないときだけ質問させます。
そして、教えるときは、大人が自分の考えで教えるのではなく、あくまでも問題集の解法に沿って教えるようにするのです。
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言葉の森の作文指導は、小学1年生から始めて高校3年生までのカリキュラムがあります。
高校3年生まで指導の教材があるのは、言葉の森が発足した時からのものです。
したがって、当然、大学入試の小論文対策までが最初からできるようになっていたのです。
高校入試の作文試験の場合も、中学入試の作文試験の場合も、大学入試と同じような視点で指導することができます。
だから、言葉の森の教え方に沿って書いていけば、受験用の作文力も必ずついてきます。
小学3、4年生のころは、受験のための作文とはあまり関係なく、誰でも楽しく書けるような作文指導が可能です。
そこで今、学習塾などで、小学生の作文講座を開くところが増えているのです。
ところが、小学3、4年生でいくら楽しく書いていても、それが小学5、6年生の受験の作文に結びつくのでなければ、その作文の時間は無駄になります。
またそれどころか、作文指導に慣れない先生によって欠点を直されることを中心とした作文指導が行われると、上達しないばかりか作文の勉強が苦手になってしまうこともあるのです。
これは、学習塾に限らず、通信教育でも、学校でも、似たような事情があります。
上手に書ける子は、多少の欠点を指摘された方が勉強した気がするという面もあるかもしれません。
しかし、ほとんどの生徒にとっては、欠点を直されるよりも、どう書いたらよいかという事前のアドバイスを受けることが必要なのです。
今の作文指導でなかなか上達しないとか、作文を書くことが苦手になってきているという人は、言葉の森の作文の無料体験学習を検討してください。
ところで、作文が苦手という生徒にも2種類あり、本をよく読んでいるのに苦手だという生徒と、本をあまり読まないで苦手だという生徒では、苦手の性格が異なます。
本をよく読んでいて苦手な生徒は、教え方を変えるだけですぐに上達します。
本をあまり読まずに苦手な生徒は、上達はしますが、進み具合はやはり遅くなります。
そういう生徒は、まず問題集読書や長文の音読から始めていく必要があります。
言葉の森では、自主学習のノウハウもありますから、家庭で問題集読書や音読や暗唱を続けるのが難しい場合は、自主学習クラスに参加して勉強に取り組んでいくことができます。
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作文は国語力全体の集大成のようなものですから、教えてすぐに上手に書けるようになるわけではありません。
それを知っている先生は、作文そのものを直すよりも、音読や読書や両親への似た話の取材などに力を入れていきます。
しかし、作文指導を始めたばかりの先生は、子供の作文を一生懸命直したり、上手な子の模範作文を見せたりして、すぐに上達させようとするのです。
受験直前に上手に書かせるようにするテクニックはありますが、普段の作文の勉強は事前指導中心にゆっくりとやっていく必要があります。
最近ときどき聞くのは、塾で作文を教えられて、直されてばかりで、書くことが嫌いになってきたという話です。
それで、この記事を書きました。
作文は、もっと褒めることを中心に教えていく必要があるのです。
昔、鈴木メソードの鈴木鎮一氏が、「子供を音痴にするのは簡単だ」ということを言っていました。
変な音を聞かせ続ければいいだけだからだそうです。
同じように、子供を作文嫌いにすることは簡単です。
それは、欠点を直し続ければいいだけだからです。
そして、欠点が何もなくなった作文が、上手な作文になっているかというと、全然そんなことはありません。
欠点を直すという方法は、あくまでも補助的な方法であって、主要な方法ではありません。
しかし、作文指導をしている先生の中には、添削で作文を直すことを中心にしている人がかなりいます。
大事はことは、書いたあとに直すことではなく、書く前にどう書いたらいいかを教えることなのです。
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お子様に公立中高一貫校を受検させるかどうか迷っている保護者の方は少なくないのではないでしょうか。
「小学生の貴重な時期を塾漬けにしたくない。」
「倍率の高い試験なので、受験勉強をさせて、不合格だったときの子供の反応が心配。」
「私立とは違い、対策の立てにくい内容の試験なので、受験勉強の仕方がわからない。」
公立中高一貫校は魅力的な面も多いものの、いざ受検を考えるとなると、さまざまな不安要因があるようです。
言葉の森では、公立中高一貫校について、次のように考えています。
1.塾に行かずに、家庭学習のみで、十分に合格できる力をつけることができる。その結果、家族や友達と過ごす時間を犠牲にすることがない。家にいながら受けられるオンライン学習なら、時間の無駄がなく、一人一人に必要な勉強を自分のペースですることができる。
2.公立中高一貫校向けの受験勉強は、私立中学向けの勉強とは違い、合否に関係なく、中学生以上の勉強に大いに役に立つものである。高校入試や大学入試はもちろん、その後社会に出てからも必要とされる考える力を身につけることができるという意味で、公立中高一貫校向けの受験勉強は有益である。
3.言葉の森がこれまでに蓄積した過去問の分析と読解作文のノウハウがあれば、志望校別にしっかりとした対策を立てることができ、合格するために必要な勉強法がわかる。父母懇談会は定期的に開催され、個人面談もオンラインで希望の時間に受けられるため、親も子供も不安なく受験期を送ることができる。
言葉の森では、公立中高一貫校受検者のための全教科オンラインクラスを開講しています。ご参加くださったみなさまには、記述力、国語力についてはもちろん、全受験科目について志望校に合わせた親身なアドバイスをいたします。
これまでに、言葉の森の受験作文コースの生徒が、東京、神奈川、千葉の作文試験のある学校で合格したところは次のとおりです。(県別五十音順)
渋谷教育学園渋谷中
千代田区立九段中
東京学芸大学付属国際中
東京大学附属中
東京都立桜修館中
東京都立小石川中
東京都立白鴎高附属中
東京都立富士中
東京都立三鷹中
東京都立南多摩中
東京都立武蔵高附属中
川崎市立川崎高附属中
横浜市立南高附属中
千葉県立千葉中
そのほかの道府県、私立中学、高校、大学の合格実績はこちらをご覧ください。
https://www.mori7.com/beb_category.php?id=19
本格的な受験勉強は小学校5年生からですが、受験するかどうか未定でも小学校低学年のうちから、勉強の習慣をつけること、考える力をつけることは、将来、必ず役に立ちます。本当の意味での勉強とは、教科書を覚えることでも、塾の宿題をこなすことでもなく、自ら進んで広く深く考える力を養うことです。
全教科オンラインクラスの無料体験学習を希望される方は、下記申込みページ、またはメールかお電話でご連絡ください。
https://www.mori7.net/jform_pre.php?f=tkg201906
(このリンクの有効期間は2019年6月末までです)
メール:
mori@mori7.com
電話:0120-22-3987(平日9:00~20:00)
▽自主学習クラスの勉強風景
それぞれの生徒が自分のペースで勉強し、途中で先生が一人ひとりの生徒を別のブレークアウトルームに呼び、その日にやった勉強の問題を出したり、質問に答えたりします。
互いの勉強の雰囲気がわかるせいか、遅くまで一緒に勉強している生徒もいます。
今後、退出するときは、チャットでその日の簡単な感想を送ってもらうようにしたいと思っています。(チャットの記録は自動保存されるようになっています。)
自主学習クラスに参加している生徒は、授業のない日も、Zoom会場を自習室として利用することができます。(寺オンクラス、発表学習クラスの生徒も同じ)
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言葉の森は、将来、オンラインの新しい学校を作る予定です。
現在行っている「寺オン作文クラス」「発表学習クラス」「自主学習クラス」は、その学校の中の授業の一コマになる予定です。
Zoomを使った少人数のクラスは、生徒どうしの交流も自然に生まれるので、親しくなった友達と遠足や合宿の企画に参加するなどということも多くなると思います。
自主学習クラスは自宅でできるので、生徒によっては夜遅くまで勉強してしまう場合も出てきます。
中学生以上は、自分で時間管理ができるので、遅くまで勉強してもいいのですが、小学生の場合は、お母さんやお父さんがほどほどの時間で切り上げさせるようにすることが大事です。
小学生時代は、勉強よりも自由な時間の方がたっぷり必要だからです。
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先日の読解検定で、普通によくできる生徒が、かなりひどい点数を取っていました。
これは、その子が普通の国語の試験のようなつもりで問題を解いたからです。
学校で行われる国語の試験では、普通に解けば国語力のある子がいい点数が取れます。
しかし、受験で点数に差をつけることを目的とした試験では、普通に解くと間違えるようになっているものがあるのです。
難度の高い入試の国語の場合は、深く厳密に読み取らなければなりません。
読解検定は、その厳密に読み取ることの必要性を理解するための試験です。
だから、読解検定で満点を目指して解いていると、国語の成績は必ず上がります。
普通に解く国語問題と、厳密に解く国語問題の差はかなり大きいので、その子の国語の実力以上に解き方によって点数が大きく変わってきます。
志望校の国語の過去問対策が必要なのは、解き方によって点数が変わるという事情があるからです。。
その学校がどのくらい難しい国語の問題を出しているかということによって、解き方の深さが変わってきます。
普通の易しい国語問題を出しているところで、深く読んで答えると、深読みのしすぎで×になってしまうこともあります。
それぞれの学校の国語問題の難易度は、例年ほとんど変わりません。
普通の国語問題を出しているところでは普通に解き、難しい国語問題を出しているところでは厳密に解くということが必要になってきます。
将来、そういう国語試験のようなものはなくなっていくと思います。
紙の○×試験で厳密性を問うような試験ではなく、作文や口頭試問でその生徒の考える力の深さや可能性を見るというものになるだろうからです。
しかし、今のところは、国語の過去問対策をすることで、志望校がどういうレベルの国語問題を出しているかを知っておくことは重要です。
過去問対策を秋からやる人がほとんどのようですが、本当は夏休み前にやっておくといいのです。
今度始めた全教科自主学習クラスでは、中学生は定期試験対策、受験生は過去問対策をしています。
これは、定期試験の計画を立てることと、過去問に取り組んで自分で分析をすることが中心ですから、こちらでいろいろなことを教えるわけではありません。
しかし、ほとんどの子が漠然と勉強している中で、焦点を絞った勉強に取り組む姿勢を持つだけで、その後の勉強の進み方が大きく変わってくるのです。
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日常の勉強と試験のための勉強は、性格がかなり違います。
日常の勉強の基本は、毎日同じことを同じように続けることですが、試験のための勉強は、その試験に合った勉強をすることです。
これが逆になって、日常の勉強に変化を求めたり、試験のための勉強で同じことをこつこつと続けたりする人も多いのです。
試験のための勉強の第一歩は過去問分析です。
今の時期に過去問を分析するためには、過去問を解くのではなく、過去問の問題と答えを読む勉強をする形になります。
問題集は、解くのではなく読むのです。
これを本人に任せていると、高校生の場合でも、「うん、わかった。いつかやる」と言うだけで(笑)、自分からはまずやらないでしょうから、親がある程度強制的に子供に過去問をやらせる必要があると思います。
読解検定は、満点を目指す試験ですが、×になった方がいい試験です。
×になれば、その問題をもとに、親子で考える機会を作ることができるからです。
過去問も同じです。
過去問は最後の仕上げのためにあるのではなく、親子で傾向を分析するためにあるのです。
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