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算数の勉強法でいちばんよいやり方は、答えを横に置き、自分が解いた問題の採点をすぐその場で自分で行うことです。
そのことによって、間違えたときの対応が早くなります。
間違えた問題は、解法を見てなぜ間違えたのかを理解し、問題集のその問題に三角印をつけておきます。
そして、間をおいてもう一度その問題に取り組むのです。
2回目に取り組んでも同じように間違えた場合、三角印を追加して、3回目4回目というように繰り返しその問題を解く練習をします。
小学校高学年の難しい問題の場合は、4回ぐらい解き直して初めてできるようになるということもあります。
1回や2回ですぐにできるようになるのは、小学校低中学年までの間だけです。
ところで、解法を見ても子供が理解できない場合、お父さんやお母さんに聞くことがあります。
そのときに、お父さんお母さんが子供に説明するやり方は、基本はその問題集の解法のとおりの説明です。
親が自分なりに工夫して説明するやり方は、意外と自己流で子供には分かりにくいことが多いものです。
さて、親が一生懸命に説明しても子供がなかなか理解できない場合、いちばんよくないやり方は、時間をかけてその日のうちに理解させようと頑張ることです。
算数の理解は、慣れでできるようになるという要素があるので、1回目は軽く教えて子供が理解できても理解できなくてもそのまま終わりにし、また2回目にその問題に当たったときも同じように軽く教えて、3回目にも軽く教えるというように、軽い説明を何度も繰り返しているうちに子供が次第に理解できるようになるというところがあります。
その日のうちに1日で頑張って教えようとすると、子供は算数を難しく感じるようになり、親はつい子供に厳しく接するようになります。
算数は、考える勉強ではなく慣れる勉強だと考えておくことが大切なのです。
サマーキャンプで算数の勉強に取り組んだ子供たちの中には、学校で勉強しているところよりも先の問題をやった子が何人もいました。
そうすると、最初から分からない問題が出てきます。
それを答えを見ながら理解して勉強を進めるというふうにすると、最初のうちは分からなくても次第に答え方に慣れてくるのです。
家庭での算数の勉強も、分からない問題はその問題に慣れるというような位置づけでやっていくといいと思います。
勉強には、理解が大切ですが、理解が身につくのは、その理解に慣れることによってです。
同様のことは、国語力にもあてはまります。
国語力の本質は、難しい文章を読み取る力ですが、その力をつけるコツはやはり難しい語彙に慣れることなのです。
問題集読書は、そのための勉強法です。
国語は、国語の問題集を解くことによって力がつくのではありません。
国語の問題集の問題文を読み慣れることによって力がつきます。
その読む力の土台の上に、解く力が結びついて国語力がつくようになるのです。
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子供の教育は、「雨だれ岩をも穿つ」のように行うのが基本です。
てっとり早く知的な理解で済ませようと思うと、必ず無理が出てくるのです。
日本にもともとある勉強法は、特に初等教育の場合は、素読に見られるように「慣れ」の勉強法でした。
しかし、慣れの勉強法を嫌った戦後教育は、理解を前面に出した教育を行いました。
その理解の勉強によって、できる子とできない子の差が大きくつくようになったのです。
今の親や先生は、戦後の理解の教育を受けた世代なので、子供に何かを教えるときもつい理解させることを先行させてしまうのです。
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「小学生のための読解・作文力がしっかり身につく本」の重版が決まりました。
この本の内容はかなり難しいので、読み切るには時間がかかると思いますが、ここに書かれている読解問題の解き方を理解できると、国語の成績がすぐに上がるはずです。
実際に、これまで言葉の森で、この読解の方法で国語の勉強法のアドバイスをした子は、例外なく成績が上がりました。
ただし、アドバイスは、その生徒が実際に解いた問題をもとに行うので、一人について2時間ぐらいかかります。
そういうやり方では、全員にアドバイスすることはできないので、その読解問題の解き方のコツをこの本に載せました。
これは、子供が直接読むよりも、お母さんが読んで、子供の国語の試験を分析する際に使う方がよいと思います。
この本に関するご質問やご意見は、オープン教育の掲示板でお願いします。
https://www.mori7.net/ope/index.php?k=38
重版を記念して、レビューを書いていただいた方に、小冊子「国語力、読解力のつけ方」(A5サイズ32ページ)をお送りします。
レビューの内容はどのようなものでも結構です。内容は問いません。
レビューを書いてくださった方は、下記のページでご連絡ください。
https://www.mori7.net/jform_pre.php?f=spp201902
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サマーキャンプ報告会を開催します
サマーキャンプに参加された方を対象に、報告会を開催します。
日時は、8月27日(火)20:15~です。
会場は、Zoom会場の「■中庭」です。
https://zoom.us/j/156334327
当日参加できない方は、動画の記録をごらんください。
ご質問、ご感想などは、オープン教育のサマーキャンプ掲示板にお書きください。
https://www.mori7.net/ope/index.php?k=77
この掲示板は、参加された方だけの限定ページになっています。
記録写真のリンクなども、この掲示板に入れてあります。
言葉の森の生徒の方のサマーキャンプの参加費は、9月の受講料振替の際に引き落としさせていただきます。
金額については、請求書のページでご確認くださるようお願いいたします。
https://www.mori7.net/paypal2/seikyuu.php
今年のサマーキャンプは、読書感想文や勉強にも重点を置いて行いました。
感想文については、小3以上の生徒が対象でしたが、ほとんどの生徒が1200字の内容の充実した文章をかきあげました。
暗唱については、カウンターを使った方法が効果があり、ほとんどの子が朝の15分程度の短い時間で、1日100字、2日で200字、3日で300字、4日で400字と暗唱ができるようになりました。
1日目にはつっかえながらしからできなかった子が、3日目、4日目になると、暗唱の方法に慣れてきたせいかすらすらと暗唱できるようになりました。
勉強については、問題を解くよりも解き方を理解することを中心に取り組みました。
生徒によっては、この方法でほとんど1冊を仕上げた人もいました。
問題を解くよりも解き方を見て理解するという、この能率のよい勉強の仕方を、今後の学習でも続けてほしいと思いますが、習慣にするにはまだ難しいところもあるかもしれません。
勉強に重点を置いたとは言っても、やはり子供たちどうしの合宿ですから、夜は遅くまで遊んでいる子が多かったです。
今後は、早く寝ることを希望するグループは別の部屋で泊まれるようにしたいと思います。
また、低学年の子は、勉強をするというよりも、友達と一緒に寝泊まりをする経験の方が重要だったと思います。
知らない人との生活で緊張するせいか、朝遅くまで寝ている子もいました。
そういう子は、そのまま寝かせておきました。
同じ部屋に寝泊まりするという密度の濃い生活ですから、話がはずむ分、男の子どうしの間では気の強い子どうしが対立することもありました。
そして、その対立をちゃんと仲裁できる子もいました。
みんな、もともと性格のいい子ばかりですから、時間をかければどの子もうまくやれると思います。
これもいろいろな人がいるといういい経験になったと思います。
前半の日程の夕食は、冷凍食品を中心にしました。
栄養のバランスなどがよく考えられたものでしたが、大人向けのメニューだったこともあり、子供たちにはあまり受けませんでした。
後半の日程では、調理したものを提供する予定です。
川遊びは、安全で自然の豊かな環境の場所があったので、その場所を中心に行いました。
屋外での遊びも、室内での遊びも、特に何かを企画するということはしませんでした。
友達どうしで遊びを工夫する方が面白いものができると思ったからです。
子供たち全員が使えるようにパソコンを用意していましたが、今回は特にオンライン学習までは行いませんでした。
しかし、パソコンがあるので、子供たちはみんなyoutubeなどを見たがりました。
そこで、朝食前30分、夕食後30分だけは、パソコンを自由に使っていいとしました。
思い思いに「ドラえもん」を見ている子が多かったようです。
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9月のオンライン公中検模試を実施します。
対象は、言葉の森の小4~小6の生徒です。
公立中高一貫校の適性検査問題ですから、公立中高一貫校を受検しない人でも、自分の全国レベルでの学力を知るために受検できます。
科目は、国語、作文、社会、理科、算数の全分野です。
●試験会場(Zoom)
試験会場は下記のZoom会場です。
■会場中庭
https://zoom.us/j/156334327
●試験日
試験実施日:
9月8日(日)9:00~12:00
8:30 Zoom会場受付開始
9:00 Zoom会場集合
9:15~10:00 適性検査1(小4・5・6)
10:15~11:00 適性検査2(小4・5・6)
11:15~12:00 適性検査3(小6の一部のみ)
●お申し込み方法
受検を希望される方は、ウェブフォームからお申し込みください。
https://www.mori7.net/jform_pre.php?f=mos201909
※参加される方は、ひとこと欄に第一志望の学校名をご記入ください(学校によって問題が異なります)。
★締切は、8月27日(火)です。
●公中検模試のページ
参加費、出題範囲、今後の予定などは、言葉の森の公中検模試のページをごらんください。
https://www.mori7.net/gakute/ktk.php
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今月の「致知」9月号は、子育て中のお母さんに必読の記事を含んでいます。
その一つは、「読書習慣が学力を決める」(土屋秀宇、川島隆太)で、もう一つは「ゼロ歳からの『論語』」(こども論語塾安岡定子)です。
読書については、本を読まない子が何時間も勉強してやっと一定の成績をおさめることができるのに対し、読書をしている子はそれをもっと短時間でやり遂げると言う調査結果が出ていました。
これは私の経験とも一致します。
読書とは一見関係のないような学力や生活態度も、本を読むことによってきちんとしてくるのです。
よく小学生のうちは本を読んでいれば勉強しなくてもよいと言われていますが、これは自分の体験からも自分の子供たちの体験からも身近な人たちの話からも大きくいって当てはまることだと思います。
今の世の中は今すぐの成績を上げることに追われて、「本を読んでいる暇があったら漢字の一つでも覚えたり計算問題の一つでもやったりした方がよい」と考える傾向があります。
しかし、そういう勉強のさせ方をしていると、その時は成績が上がるように見えても、長い目で見ると考える力が低下してかえって成績が伸び悩むのです。
それが調査の結果として出ていたというのが説得力のある話でした。
もうひとつの「こども論語塾」の話は、言葉の森の暗唱検定などでも感じることで、暗唱することによって学力や学力以外の生き方の骨格のようなものができてくるという話です。
これらの記事を読むと、よいことはすでに世の中にいくつも生まれているのに、それが広がらないところに問題があると思いました。
よい教育を広げる場として考えているのが、言葉の森の寺子屋オンライン教育と、それを支える森林プロジェクトの企画です。
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読書習慣をつけるために、グラフをつけたり、感想文を書かせたり、あるいは最近では、読書スクールのような企画があったり、いろいろな工夫がされていますが、いちばん手軽で、それぞれの子の読書力に応じた方法で、しかも楽しくできるのは、子供自身による読書紹介です。
毎週、読んでいる本を互いに紹介し合うだけで、読書の習慣がつき、読書の幅も広がっていくのです。
よく、あるときから一念発起して勉強に取り組み、爆発的な集中力で成果を上げるというケースがあります。
そこに共通しているのは、それなりの読書力があることです。
「がんばればできる」ということが成り立つためには、意志の力だけでなく、背景の読書力も必要なのです。
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