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記事 3893番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/12/22
創造的な教育文化が日本を発展させる as/3893.html
森川林 2019/10/22 13:12 

 少子化だから、消費者も減り、労働者も減る。
 対策を、育児補助、ロボット化、外国人に求める人もいるが、
 それは、前提を工業生産に置いた発想だ。
 日本が目指す新しい前提は、創造的な教育文化の生産だ。


 日本の停滞の大きな原因として、少子化があげられています。
 その対策として考えられているのは、育児補助、ロボット化、外国人など、どれも難しい問題を伴っているものです。
 育児補助は、ある程度の効果はあるでしょうが、まだどういう結果が出るか不明です。
 ロボット化は、今後進むとしても時間のかかる面があり、また新たな消費を生み出しません。
 外国人は、日本の場合は文化と治安の面で大きな問題になる可能性があります。

 経済停滞のいちばんの原因は、売れるものがなくなったこと、つまり買いたくなるようなものがなくなってきたことにあります。
 この経済の停滞は、日本が少子化・高齢化で世界に一歩先んじた経験をしているとともに、日本が新しい展望で切り開く可能性を持たなければならない課題なのです。

 経済停滞の本質は、工業生産が完成しつつあることです。
 中国をはじめとする新興国は、新しい機械設備と比較的安価な労働力で、大量に工業製品を生産できるようになりました。
 その結果、先進国だけでなく世界的に工業製品が十分に行き渡るようになりつつあります。

 つまり、工業生産が経済を牽引するという役割は終わりつつあり、消費する側が今以上に消費するものがなくなり、生産する側も今以上に生産能力を増やす必要がなくなっているのです。

 この工業の生産にとってかわるものが、これから述べる文化の生産です。

 かつて日本の高度成長期に三種の神器と言われたカー、クーラー、カラーテレビは、それぞれ数十万円から数百万円の価格がありました。
 この価格が、GDPを支えていました。

 しかし、ここに、ゴッホの絵とか千利休が作った茶杓とか、そういう文化的な「物」があったとしたら、それも数十万円とか数百万円とかいう価格を持つことができます。
 ところが、このような「物」を作るとか売るとかいうことは、工業生産時代の名残で、これからの経済を支えるものではありません。

 文化的生産とは、例えば、人が新しい文化的な技術を身につけたいので、それを習得するための費用として毎月1万円払って講座に通うというような文化的消費に対応した生産です。

 1万円の受講料で1年間学び続ければ合計は12万円で、5年間続ければ60万円です。
 これは5年間持つ耐久消費財を60万円で購入したことと同じ経済的な効果があります。

 この受講料の1万円が、2万円になり3万円になり増えていけば、GDPに与える効果も2倍3倍と増えていきます。
 では、2万円も3万円も出して学びたいものは何かと言えば、それは自分が将来その文化的技能を身につけ、学ぶ側から教える側に回ることができると位置づけられるようなものなのです。

 新しい文化産業は、単に文化を消費する産業でありません。
 音楽会に行くとか、絵画を見に行くとか、落語を聞きに行くとか、そういう従来の文化的な消費は、それはそれで産業として成り立っていました、。
 しかし、今後、人間がもっと高くてもいいからよりよいものを手に入れたいと願うのは、単に消費するものではなく、それを学ぶことによって自分が生産する側に参加することとができるような投資の面を持つものなのです。

 消費する文化産業は文化産業でしかありませんが、投資する文化産業は、教育文化産業という性格のものになります。

 このときに思い浮かべる文化というものを、野球とかサッカーとかゴルフとかバスケットボールなどのようなメジャーな文化と考えるべきではありません。
 また、絵画や音楽のような文化も同様で、その文化の世界で生産する側に回るというのは、才能がある人にとってもかなり困難です。
 なぜなら、それらはメジャーな分野で確かに多くの人に消費されるとしても、それ以上に生産する予備軍があまりに多い完成された文化産業だからなのです。

 未来の新しい文化産業と考えられるものは、例えば、私がよく例にあげるさかなクンのような独特の個性を持った文化です。
 例えば、さかなクンが、将来の魚博士を育てる「さかなクン講座」を開催するとします。
 そこで魚博士になれた人は、自分も将来さかなクン講座を開催することができます。
 もちろん、中にはそういう魚の世界に興味があるだけで、別に自分が講座を開催しなくてもよいが参加したいという人もいます。

 さかなクンが、さかなクン講座を開き、その受講生の中から新しいさかなクン講座を引き継ぐ人が出てきます。
 しかし、話はそこで終わりません。
 さかなクン講座の内容は、今考えられる範囲では、現在さかなクンが実際にやっているさまざまなイベントくらいしか考えつきません。
 しかし、人間の個性はかけた時間に比例して深化し進化していきます。
 すると、さかなクンは、これからさらに新しい企画を考え、その企画は次第に高度になり、やがて常人が容易には追いつけないような境地にまで達する可能性が出てくるのです。

 日本では、それを「道」という名で読んでいました。
 例えば、お茶を入れるとか、花をいけるとかいうごく普通の技術が、日本では茶道や華道という「道」の文化にまで発展してきました。

 さかなクンが自分の個性を時間をかけて深めていくと、そこに「さかなクン道」のような新たな道の文化ができる可能性があるのです。
 さかなクンの例は、さかなクンが個性で成功したわかりやすい例なので取り上げましたが、同じようなことはこれから人間の個性の数に応じて、ということはつまり人間の数に応じて無数に生まれてきます。

 それぞれの人がそれぞれの個性を生かして文化を作り、その文化を教える仕事を始めます。
 その文化を学ぶ人は、それを学ぶと同時に、やがて自分がその文化を教える側に回るという可能性を持っているので、その文化に対する支出は、通常の文化的消費の支出よりも高くなる傾向があります。

 そして、高く売れる講座を教える人は、自身もまた新しいことを学ぶために高い受講料をものともせず他の人に教えを請いに行くでしょう。
 すると、個性的な文化に支出する高い受講料は、回り回って世の中のGDPを引き上げていくのです。

 これまでの工業生産では、物を作る人と使う人が分離していたので、売る人が高く売りたいと思っても、買う人は安く買いたいと思うのが普通でした。
 そして、供給の競争が激しくなるにつれて、物は次第に低廉化していきました。

 しかし、文化産業においては、買う人が売る人にも成長していく可能性があるので、「もの」は高く買うことができます。
 そして、売るものは文化で、個性に応じてさまざまに多様化していくものですから、供給は過剰になるということがありません。

 今の茶道や華道のような完成された文化は、裾野が広いと同時に、頂上が狭く限られているために、教わる人がそのまま教える人になるという可能性は、あるとしてもかなり少ないものです。
 しかし、これからの新しく生まれる多様な文化産業においては、裾野は狭いものの頂上はそれに比べてゆとりがあるので、教わる人がそのまま教える人に成長する可能性は高くなります。

 そして、インターネットの世界では、裾野はロングテールとして広がっていきます。
 かつての茶道や華道の文化では、その場所に来られる人しかその文化を学ぶことができませんでしたが、オンラインの世界では、地球の果てからでも学びに来る人がいます。

 多様な文化と広い裾野、そして、その文化を教える個性的な教育。これが未来の教育文化産業として日本のGDPを発展させていく道なのです、

 工業製品の時代には、意図的なスクラップ化が行われました。
 しかし、文化産業の時代に行われるのは、スクラップ化ではなく高度化です。
 「道」の文化を目指す高度化を進めるために,教える側は、日々精進しなければなりません。
 教わる人が、数ヶ月学んで満足するような講座では、「道」の文化にならないからです。

 スクラップ化は、GDPを引き上げるために資源を浪費し環境を破壊する面を持ちました。
 それに対して、高度化がGDPを引き上げる道は、より高度な教育とより高額な価格ですから、資源にも環境にも影響を及ぼすことなく経済だけを豊かにすることができます。

 さて、では、この新しい教育文化産業は、どこで生まれるのでしょうか。
 私は、それを森オンラインのような少人数のオンライン学習で、創造発表クラスのような個性と創造性を学習の中心とした教育で行っていきたいと思っています。

 子供たちはさまざまな個性を持っています。
 その個性を育て発揮させるお母さんが、教える側の先生になり、個性的な教育を行っていくようになるのです。

 やがて、お母さんではなく、子供自身が教える側に成長するかもしれません。
 しかし、それは先の話ですから、当面は、今の子供とお母さんが、学ぶと同時に教える力もつけ、新しい個性的な学習文化を作っていきます。

 ところで、個性を生かした創造的な学習は、今後の教育の土台ですが、それだけでは不十分です。
 個性と創造の土台の上に、読み書き考えるという本質的な学力があり、更にその上に、英語・数学・理科・社会のような現実的に学ぶ必要のある学力があります。
 そして、また読み書き考えるという学力の左右には、さまざまな経験と、さまざまな実行があります。

 これを図示すると、次のような図になります。
┏━━┳━━━━━┳━━┓
┃  ┃現実の学力┃  ┃
┣━━╋━━━━━╋━━┫
┃実行┃読み書き ┃経験┃
┃  ┃考える力 ┃  ┃
┣━━╋━━━━━╋━━┫
┃  ┃個性と創造┃  ┃
┗━━┻━━━━━┻━━┛

 この「現実の学力」を自主学習クラスで、「読み書き考える力」を作文読解クラスで、「個性と創造」を創造発表クラスで行い、「経験」を合宿教育で行い、実行は本人に任せ、教える先生は森林プロジェクトで募集するという計画を考えています。

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森川林 20191022  
 日本を豊かにする道は、創造力の発揮しかありません。
 しかし、その創造性を育てる教育は、どこでもまだ行われていません。
 出発点は、第一の優先順位を個性と創造性に置くことです。
 それを掛け声ではなく、実際に行っていくことです。


nane 20191022  
 日本はかつて教育立国を目指し、工業立国を目指しました。
 同じように、今目指すのは創造立国です。
 あらゆる人が、自分の個性を生かして創造する時代は、決して未来の空想ではなくすぐにでも実現できることなのです。


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【訂正】森オンライン案内の一部改訂――受講料の項追加、自主学習クラスのテストと保護者懇談会11.3週に as/3892.html
森川林 2019/10/21 16:02 

 先日、森オンライン(旧寺子屋オンライン)の生徒あてに、新しい「森オンライン案内」の改訂版と主な変更点のお知らせをお送りしました。
 そのお知らせから、更に改訂したところがありますのでお知らせします。

1.受講料の項を追加しました。
====
■入会金
 11,000円(ご兄弟・再入会の場合は事務手数料3,300円。言葉の森の作文を既に受講している生徒は、共通なので入会金、事務手数料とも不要)
■基本料
 5,500円(月額。全クラス共通で1基本料。言葉の森の作文を既に受講している生徒は、共通なので基本料は不要)
【訂正】8,800円(最初に書いてあった金額は間違いでした。)
■クラス料
 3,300円(月額。1クラスあたりの料金。例えば、作文クラスと発表クラスと自学クラスの3クラスを受講する場合は3クラスと計算します。自学クラスを週2回以上受講する場合は2クラス以上と計算します))
■開始・終了等
 開始は週単位、終了は月単位です。
 受講料は金融機関口座の自動振替方式です。(海外の方の場合は日本国内にある金融機関、又はPaypalなど)
 月の途中から開始した場合の費用は週割計算となります。
 終了はその月の10日までに連絡した場合、その月の末日で終了となります。
====

2.自主学習クラスの実力テストは4週目を基本としていましたが、11月から原則として毎月3週目に行うようにします。

3.そして、自主学習クラスの保護者懇談会も、原則として毎月3週目に行うようにします。
 保護者懇談会の週は、授業を早めに30分ごろに終了し、そのあと15分から30分程度の話をしていく予定です。

※なお、森オンラインクラスの保護者懇談会は、鳥の村のカレンダーにクラスごとに掲載ししています。

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森川林 20191021  
 寺子屋オンラインのページはこちらです。
https://www.mori7.net/teraon/

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本を読む習慣をつける最も手軽で効果のある方法 as/3891.html
森川林 2019/10/21 09:24 

 読書の本当の喜びとはちょっと違うが、
 友達が読んでいる本は、読んでみたくなる。
 友達に関心を示される本は、もっと読もうと思う。
 本そのものではなく、本を介した人間とのつながりが読書のきっかけになっている。


 オンラインクラスは、1クラスの人数を6人以内としているので、全員に発言する機会があります。
 授業の最後は、全員の読書紹介をします。
 これが、子供たちの読書習慣を維持するのに大きく役立っています。

 本というのは、毎日読んでいると読む習慣がつきますが、試験か何かがあっていったん中断すると、そのまま読まなくなってしまうのです。
 中学生や高校生が本を読まなくなるのは、定期試験の前に本から遠ざかるということが一因です。

 小学生の場合は、試験というよりも、面白い娯楽が多いので、つい読まない日があると、そのまま読む習慣がとだえてしまうことがあります。

 ところが、毎週読書紹介があると、自分の読んでいる本を紹介しなければなりません。
 そして、読んでいる本を紹介すると、ほかの人から質問や感想が聞けます。
 また、自分も、ほかの人の読書紹介に質問や感想を言う時間があります。
 すると、本を読むことが面白くなるのです。

 子供に本を読ませる方法については、いろいろ工夫したやり方があります。
 しかし、そういう方法の多くは、もともと本の好きな子には、かえって煩わしいものです。
 本の好きな子は、直接本を読みたいのですから、面白い工夫というのはかえって遠回りに感じてしまうのです。
 だから、本の好きな子にとっても、本の嫌いな子にとっても、最も簡単で効果のある方法は、この少人数の読書紹介なのです。

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森川林 20191021  
 よく、「いい本を紹介してください」と言われると、何冊かは紹介します。
 しかし、小学生は平均して1週間に2冊の本を読んでいます。
 「いい本を読ませる」という考え方では、すぐに限界が来ます。
 限界の来ない方法は、友達との交流です。
 しかも、ややこしい方法ではなく、ただ毎週自分の読んでいる本を紹介して互いに感想を言うだけなのです。

nane 20191021  
 うちの子は読書好きでしたが、今いろいろある読書のクラブや読書のバトルのようなところには、まず行かなかったと思います。
 ただ本が好きなだけなので、そういう遠回りの方法は煩わしいだけだったと思うのです。
 しかし、読書紹介という機会があれば、それは喜んで参加したと思います。
 本好きな子にとって、読書紹介というのは、自分の好きな本を紹介できる数少ない機会だからです。

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苦手をなくす教育から得意を伸ばす教育へ as/3890.html
森川林 2019/10/20 08:11 

 人は欠点に目が向きやすいから、まず苦手をなくそうとするが、
 それでは、せいぜいみんなと同じになるだけ。
 得意を伸ばすのが人間のもともと生まれてきた目的で、
 そのために、苦手をカバーしてくれる人が現れるようになっている。


 昨日、フェイスブックグループの「帰国子女の原」に、次のような記事を投稿しました。
====
こんなことを書くと、いろいろ批判があると思いますが、私は海外にいた子が日本に来てから、海外で身につけた英語を無理に維持する必要はないと思います。
 日本では日本語を使えればいいので、また海外に行けばそこで海外の言葉を使えるようになります。
 人間は今生活している場所の言語を使えればいいのです。

(確か、梅棹忠夫さんも同じことを言っていました。梅棹さんは実際に実行していた人ですから、確かなことだと思います。)
====
 日本人は、たぶん世界でいちばん英語が苦手です(笑)。
 ノーベル物理学賞を受賞した益川敏英さんは、英語でスピーチすることになっているノ受賞記念講演で、わざわざ日本語だけで講演したぐらいです。

 なぜ、ほかの知的な面では優秀な日本人が、英語だけは、同じアジアのどの国の人たちよりも遅れた英語力しか持っていないのでしょうか。

 それは、ひとつには、日本語で手に入る学術資料が圧倒的に多いからです。
 植民地になったことがないのだから、それは当然です。
 そのために、先人たちは苦労して世界中の書物を日本語に翻訳してきのです。

 しかし、もうひとつの本当の理由は、日本語が英語と、たぶん世界の言語の中で最も両立しにくい言語だからなのです。
 そのことは、既に東京医科歯科大学名誉教授の角田忠信氏が研究成果として発表していますが、このことを多くの人が知りません。

 今後、小学生時代からの英語教育が更に進むとしても、日本人はもともと苦手な英語で世界と勝負しようとするのではなく、得意な知的分野に磨きをかけて、そこで勝負していくべきなのです。

 英語教育に力を入れて、いくら英語ができるようになっても、それは世界の水準にやっと追いついたということでしかありません。
 その追いつくための英語教育は、これまでの批判の多い日本の英語教育でも十分にやってこられたことです。
 英語の教育方法がいくら変わっても、今以上の優れた英語教育はたぶんできません。
 英語は、時間をかけなければできるようにならないのです。

 日本でこそ、英語ができるということは重視するかもしれませんが、世界で戦う武器になるのはその英語力ではなく、自分の得意とする知的能力です。
 そこを伸ばしていくのが、これまでと同様、これからの教育の最も重要な柱になるのです。

 苦手をなくすというのは、枝葉の教育です。
 教育の幹となるものは、得意を伸ばすということです。
 得意の分野さえしっかりしていれば、苦手な分野はカバーしてくれる人や国が現れるようになっているのです。

 では、その得意を伸ばす教育はどのようにして行うのかと言えば、私は、それを創造発表教育と考えています。
 小学生時代から、自分の好きな分野を自由に研究し、それをみんなの前で発表し、子供たちどうしで質問や感想を交わす教育を行っていくことが、その子の得意分野を見つけそれを伸ばすことにつながっていくのです。

 先日の創造発表クラスでの、ある小4の生徒の発表です。
https://youtu.be/6UUII6TQBoA

 準備に時間がかかったと思いますが、これだけの発表を毎週行って、みんなと質問や感想を交わしていれば、この子たちはそのまま東大の推薦入試の条件も軽くクリアしていくと思います。

 そして、自分の得意分野を伸ばしたあとに、その後必要になる英語の勉強は、中学生、高校生になってからじっくり取り組めばいいのです。
 それは、勉強さえすればいいのですから簡単です。

 小学生までに英語を伸ばし、得意な分野がわからない子供たちをいくら増やしても日本の教育はよくなりません。
 苦手をなくすのが先ではなく、得意を伸ばすのが先なのです。

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森川林 20191020  
 今の教育の多くは、恐怖を動機としています。
 「遅れないように」とか、「みんなについていけなくなると困るから」とか、そういうところから出発している教育が、子供たちにとって面白いわけがありません。
 だから、面白く見せるために、点数や競争や賞罰の仕組みだけが発達していくのです。
 創造発表クラスは、点数も評価も競争も賞罰もありません。(今度、創造大賞というのは作ろうと思っていますが(笑))
 人間が本来持つ知的好奇心の喜びだけで成り立つ教育があってもいいと思うのです。


nane 20191020  
 大きな海を見ていると、人間界の競争などどうでもいいことに思えてきます。
 自然界は、それぞれの生き物が自分の得意分野を生かし、今西錦司さんの言う棲み分けで仲よく暮らしています。
 時おり見られる競争は、その棲み分けの中のごく一部の調整機能にすぎません。
 だから、最近の漫画にあるように、ライオンとトラが闘ったり、ゴリラとクマが闘ったりということは、普通はないのです。
 闘っているのは人間だけです(笑)。


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公立中高一貫校の模試(小4~小6)受付中 as/3889.html
森川林 2019/10/19 11:46 

 11月3日(日)9:00~12:00、Zoom会場で公中検の模試を実施します。
https://www.mori7.com/jform_pre.php?f=mos201911
 対象は、言葉の森の生徒で、学年は小4~小6です。

 小6生の場合、11月はほぼ仕上げの模試となります。
 時間内に全部解くことを優先してやっていくといってください。

 10月中旬からあとの勉強は、理科・社会が中心になります。
 小5からの理科/社会の教科書又は参考書を5回以上読むことを中心にして勉強してください。

 算数の勉強は、これまでにやった中のできなかった問題を完璧にできるように繰り返してください。
 新しい問題をやるよりも、これまでにやった問題でできなかったものを中心にします。

 小6生の作文は、受験作文コースの勉強になります。
 生徒が自分ひとりでやろうとするのではなく、必ずお父さんやお母さんに実例を取材し、感想の部分も一緒に考えるようにしておいてください。

 模試は、いい問題が多いので、できなかったところは解説を読んで理解できるようにしておきましょう。

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森川林 20191019  
 公立中高一貫校の模試をオンラインで行います。
 参加される方はオンラインフォームからお願いします。

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記事 3888番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/12/22
国語の得意な子になる丘、帰国子女の原、読書の好きな子になる庭 as/3888.html
森川林 2019/10/19 08:49 

■国語の得意な子になる丘
 言葉の森で運営しているフェイスブックグループ「国語の得意な子になる丘」を新たに編成しました。
https://www.facebook.com/groups/kateigs/
 読解検定、受験作文などの情報をお知らせします。
 また、読解検定や受験作文に関する質問・相談についてもお答えします。

■帰国子女の原
 「帰国子女の原」の運営方法を10月から変更します。
 主に、海外に在住するか海外から帰国した日本人の子弟の日本語教育や日本での受験に関する情報交換をするコミュニティとします。
https://www.facebook.com/groups/kikokusijo/
 言葉の森で、海外から受講されている方向けの情報もここでお知らせします。
 宣伝などもできますが、こちらで判断してあまり必要ないと思われるものは非表示にさせていただきます。

■読書の好きな子になる庭
 「読書の好きな子になる庭」の運営方針を改めて決めさせていただきます。
https://www.facebook.com/groups/dokusho/
 主に幼児から小中学生の子供向けの読書の情報を交換する場とします。

 以上の各グループは、フェイスブックに参加していない方のために、記事のエッセンスを、オープン教育掲示板に掲載します。
https://www.mori7.com/ope/

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森川林 20191019  
 「国語の得意な子になる丘」は、国語、読解、記述、作文、受験に関する話題を取り上げるフェイスブックグループです。
https://www.facebook.com/groups/kateigs/
 読解検定の問題に関する質問もここで受け付けます。


nane 20191019  
 フェイスブックグループが、いちばん使いやすそうなので、ここで情報交換をすることにしました。
 メールを受け取る設定にしておくと、記事が入るたびにメールで連絡が入ります。



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記事 3887番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/12/22
10.18近況報告 as/3887.html
森川林 2019/10/18 10:27 

今度出版する本の原稿書きや、
オンラインシステムの変更などで大忙しの数週間でした。(いつものことですが)
昨日やっといろいろ終わったので、今日は積んであった書類の分類から。(分類から……(笑))
これから、オンラインクラスの充実に力を入れていきます。


 小学4、5、6年生の本のアドバイスをくださったみなさん、ありがとうございました。
 これに関連して、小学4、5、6年生向けの本の原稿書きの仕事があり、9月末までに全部音声入力をし終わっていたのですが、その後修正に時間がかかり、この数週間はその仕事ばかりをしていました。

 この原稿のアドバイスをいただく予定でオープン長文のみなさんにお願いしていましたが、相談する時間が取れず(^^ゞそのまま完成してしまいました。
 どうもすみませんでした。それからご協力のお申し出ありがとうございました。

 この原稿書きの仕事と森オンライン(旧称寺子屋オンライン、以下同じ)のシステム変更の仕事のため、オンラインクラスの体験お申し込みなどいろいろご連絡をいただきましたが、対応がかなり遅れてしまいました。

 森オンラインのシステム改良としては、まず、欠席と振替の連絡を生徒ができるシステムを作りました。
 自主学習クラスの実力テストの年間予定を作りました。
 新しい森オンライン案内も作りました。

 そして、読解検定の問題の途中発送も行いました。
 読解検定は、おかげさまで68名の方からお申し込みがありました。
 募集は10月20日まで受け付けていますので、子供さんだけでなく、お父さん、お母さん、おじいちゃん、おばあちゃんもぜひ受けてみてください。
 ところで、ご家族で受験される場合、既にある生徒コードをそのまま利用すると、申込みがだぶってしまいますので、必ずメールアドレスからご家族のそれぞれのお名前でご登録ください。(社会人の方の場合、希望の学年は、ひとこと欄に書いておいてください。)
▽読解検定10月
https://www.mori7.com/jform_pre.php?f=dks201910

 さて、一応急ぎの仕事が一段落したので、今後は、森オンラインクラスの充実に力を入れていきます。

 これから、日本の社会と教育は大きく変わっていきます。
 子供たちの教育の中心になるのは、第一に読む力書く力考える力を育てること、第二に創造的な学習を行うこと、第三に現実の学力をつけること、この三つになると思います。

 それらをそれぞれ、作文読解クラス、創造発表クラス(旧称発表学習クラス)、自主学習クラスとして運営していく予定です。

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森川林 20191018  
 いろいろ対応が遅れているので、そのいいわけです(笑)。
 これから、作文読解クラス、創造発表クラス、自主学習クラスの充実に力を入れていきます。
 11月に保護者懇談会を行うので、そこでいろいろ要望を聞いていきたいと思います。


nane 20191018  
 港南台教室で、小学校低学年のプログラミングクラスを開く予定です。
 たまたま、そういう話があったので。
 いずれ、オンラインクラスでもできるようにしていきたいと思います。
 オンラインシステムは、いろいろなことができるのです。


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10月の「寺子屋オンライン通信」をお送りします as/3886.html
森川林 2019/10/17 17:45 

 寺子屋オンライン(森オンライン)に参加している方に、10月の「寺子屋オンライン通信」をお送りします。(国内の方には郵送で、海外の方にはメールでお送りします。)

 内容は、以下のとおりです。

====
■■寺子屋オンライン通信2019年10月17日

■1.「寺子屋オンライン」という名称を、「森オンライン」と改称します。
 ただし、しばらくはどちらの呼び方で呼んでもかまいません。

■2.「発表学習クラス」の名称を、「創造発表クラス」と改称します。
 これも、しばらくはどちらの呼び方で呼んでもかまいません。略称は「発表クラス」です。

■3.「寺オン作文クラス」の名称を、「作文読解クラス」と改称します。
 今後、4週目の読解問題をやるなど、読解練習にも力を入れていく予定です。

■4.「森オンライン(寺子屋オンライン)案内」を改訂しました。
https://www.mori7.com/teraon/
 主な変更点は下記のとおりです。

1)欠席や振替の連絡がウェブからできるようにしました。
 欠席や遅刻は、必ず事前にご連絡ください。
 欠席・遅刻の連絡は検索の坂から、振替の連絡はクラス一覧表からお願いします。
 振替は、人数が6名未満のクラスにお願いします。6名以上のクラスには振替はできません。

2)画像アップロードは、googleフォト以外に、「発表室」や「作文の丘」の従来の画像送信としてもできるようにしました。
 このやり方であれば手軽にできます。
 ただし、googleフォトの方が高機能で、動画も送れ、画像も送ったあとに回転させることができます。
 どちらで送っていただいても結構です。

3)作文読解クラスは、これまで予習の発表は口頭でよいとしていましたが、事前の予習を充実させていきたいので、できるだけ発表室に予習の構想図・予習シート・関連画像などをアップロードして発表するようにしてください。

4)創造発表クラス(発表学習クラス)は、今後、理科・社会を中心にした自由研究の発表という性格のクラスとして運営していきます。
 作文の構想図や予習シートの発表は、特に創造発表クラスの中でしなくても結構です。(以前は、原則として作文の構想図も発表するようになっていました。)
 また、国語・算数の分野の学習は、自主学習クラスの方でできますので、創造発表クラスでは、自由研究のしにくい国語・算数の分野より、理科・社会の分野の発表を中心にしていくといいと思います。(もちろん、国語・算数の分野の発表でも結構です。)

■5.10.4週の作文読解クラス・創造発表クラス)は発表交流会
 10.4週は、作文読解クラス・創造発表クラスは発表交流会になります。
 どのクラスに参加しても、何度参加しても結構です。
 ホームページの上部にあるフォームから参加予定を入れておいてください。

■6.10.4週の自主学習クラス)は実力テスト
 10.4週の自主学習クラスは、パーフェクトドリル又はモギテストによる実力テストになります。資料室を見て、該当するページの問題をやり、自己採点したものを発表室にアップロードしておいてください。
 年間のテスト範囲は、「森オンライン案内」の「実力テスト単元」のページに載っています。
https://www.mori7.com/teraon/tanngenn_test.php

■7.保護者懇談会の予定をカレンダーに
 保護者懇談会を11月から「鳥の村」のカレンダーでそれぞれのクラスごとにお知らせします。
https://www.mori7.com/tori/
 その日は、授業を30分から45分の間に切り上げ、その後保護者懇談会を15分から30分程度行います。
 参加は自由です。当日参加できない人は、他のクラスの保護者会に振替参加しても結構です(ただし振替先は生徒数6名未満のところでお願いします)。
 保護者懇談会のある日は、授業を早めに切り上げます。
(作文読解クラスは、実習の時間・質問感想の時間・読書紹介の時間を短くするか省略するかします。)
(創造発表クラス(発表学習クラス)は、質問感想の時間・読書紹介の時間を短くするか省略するかします。)
(自主学習クラスは、実習の時間・読書紹介の時間を短くするか省略するかします。)

 以上よろしくお願い申し上げます。
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森川林 20191017  
 「寺子屋オンライン」の案内を作り直しました。
 欠席や振替の連絡をウェブからできるようにしました。
 自主学習クラスの実力テストの年間予定を入れました。
 保護者懇談会の予定を、鳥の村のカレンダーに入れるようにしました。

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