作文の通信教育では、提出率は低いのが普通です。
それは、すぐに書かずに、作文の勉強を後回しにしてしまうからです。
この気持ちは、作文の勉強をしたことのある人ならわかると思います。
作文に限らず通常の教科の通信教育でも、その日にすぐにやらずにあとでやろうと思って勉強をためてしまうということがあります。
作文の場合は、普通の教科に比べて勉強する負担が何倍も大きいので、いったん作品がたまってしまうと、それが毎週雪だるま式に増えてしまうのです。
1日にまとめて2つか3つ書けばいいと考えるのは、自分で作文の勉強をしたことがない人です。
600字から1200字の作文を書いた人なら分かると思いますが、1日に異なるテーマで2つ以上の作文を書くというのはかなり大変なことなのです。
勉強は、その日のうちにやるのが基本です。
テレビ英会話などでも、録画しておいてあとで見ることができるという状態を自分に許すと、その日のうちにやらない習慣ができ結局続けられないことになります。
勉強は、録画したり後回しにしたりしないことを前提に、すべてその日のうちにやらなければならないのです。
ところが、オンラインの少人数クラスの通信作文教室では、提出率はほぼ100%です。
ほぼというのは、当日特別の事情があって途中で退出する人がいることもあるからです。
オンラインの作文教室では、お互いの予習の発表のあと、その場で作文を書き始めます。
そして、15分から20分ぐらい経ったところで、先生がいったん作文の実習を止めて、どの辺まで書いたか確認しその後読書紹介を始めます。
その15分から20分の実習の時間に、一人ひとりの生徒を別のルームに呼んで、個別に前回の作文の講評を説明します。
だから、毎週の作文の授業で、全員が必ず作文を書く時間があり、その場でどこまで書いたかを確認できるのです。
オンラインの少人数の作文クラスは、まだ生徒数が70名程度で、言葉の通信生徒のごく一部ですから、そのよさがあまり知られていません。
また、まだ参加する生徒数が少ないために、学年が混在しているクラスがあり、生徒どうしの話の弾み具合がやや不足しているところがあります。
しかし、このオンラインクラスで勉強を続けていると、そのクラスの生徒どうしが互いに仲のよい友達のような関係になっていくのです。
このオンラインの少人数クラスの作文通信教育が、これからの子供たちの作文の勉強の主流になっていくと思います。