これからの勉強は、自分の好きなことを好きなだけ学ぶ勉強になります。
そして、その勉強の延長が自分の仕事につながり、将来、自分の好きな仕事を好きなだけするような生活をするのが理想です。
そのためには、今の学校で必要とされる勉強は、能率よく学んでおく必要があります。
試験のための枝葉の勉強を早期からやるのではなく、本質的な学習をしておく必要があります。
本質的な学習さえしていれば、試験勉強は短期間で済むからです。
これが、自主学習クラスの目指す学習です。
そして、本質的な学習によって余裕のできた時間は、ひとつは考えを深める学習に、もうひとつは自分の個性を生かした学習に向けるのです。
考えを深める学習の基本は、読書と作文と対話です。
これが、作文読解クラスの学習です。
個性を生かした学力を伸ばす動機は、友達との交流の中で生まれます。
これが、創造発表クラスの学習です。
やがて、その創造を形にするための実験室や工作室も必要になるでしょう。
そして、これらの基礎学力、思考力、創造力の土台の上に、将来の実際の仕事に必要なコミュニケーション力と人間関係力を育てていくのです。
もちろん、このような勉強は、個人の力だけではなかなかできません。
社会の仕組みも、それに合わせて変えていく必要があるからです。
しかし、その仕組みのビジョンは、すでにできています。
これから短期間のうちに、教育も社会も大きく変わっていくと思います。
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子供の教育は、5年や10年先の話で考えるのではなく、20年、30年、更にそれ以上先の話として考えていく必要があります。
これまでの社会では、大学入学や就職がゴールと見なされてきましたから、5年や10年先でもよかったのです。
しかし、これからの社会では、ゴールはもっと先に移動し、その人の一生と同じところがゴールになるからです。
これからの社会が最も必要とするのは創造です。
だから、教育も創造が第一の目標になるのです。
創造の教育は、今の教育とは全く違う楽しいワクワクしたものになるでしょう。
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評論家の扇谷正造さんは、かつて、受験、就職、結婚が人生の三大イベントであるというようなことを言っていました(表現は少し違うかもしれませんが)。
その一歩が、その後の人生に大きな影響を与えるひとつの分岐点になるというのです。
しかし、私はそれは確かに分岐点のようなものになるが、その後の生き方でいくらでも変わっていく分岐点なのだと思います。
決して、一方の道が上り坂で、一方の道が下り坂というのではないのです。
むしろ大事なのは、どちらの道に行くかということではなく、そのときに自分がどういう基準でその道を選ぼうとしたかという意識の方です。
その基準は、その道が自分が本当に行きたい道かどうかということです。
このときに迷うのは、自分が本当に行きたい道には、大抵の場合、困難が待ち受けているように見えることです。
しかし、そのときに、自分の気持ちに反して、楽に行けそうな道を選んでしまうと、その後、小さな分岐点に出合ったときも、つい楽な道の方に行くようになります。
だから、分岐点に出合ったときに最も大事なのは勇気を持つことです。
勇気さえあれば、そのときには失敗しても、また新しい道を作ることができるからです。
その勇気の支えになるのが、かつて自分は分岐点で自分の本当に目指す道を選ぼうとしたという過去の経験です。
もちろん、安全性の高い道を探すという客観的な判断は大事です。
しかし、最後の決定は、たとえ不確かであっても自分が本当にしたいことに近い道を選ぶということなのです。
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受験で迷うのは、難しい第一志望を選ぶか、易しい第二志望を選ぶかという選択です。
本当は、どちらも大して変わりはなく、むしろ易しい方でのびのびと勉強した方がいいことが多いのですが、しかし、選択の基準は、易しいか難しいかではありません。
どちらが本当に自分の行きたい方かというのが第一の基準なのです。
人類の歴史は、大きく見れば、勇気ある選択をした人の歴史です
だから、子供の教育の目標のひとつは勇気を育てることです。
そのために、お父さんやお母さんも勇気を持った子育てをしていく必要があるのです。
あけましておめでとうございます。
今年もよろしくおねがいします。
生徒の庭にも投稿したのですが、
自分に自信を持つために効果的な方法ってありますか?
まめくん、お返事遅れて失礼。
自信を持つためのいちばんの方法は、考え方を変えるのではなく、行動を変えることです。
困難なことにチャレンジして、成功する体験を積み重ねると自信がついてきます。
チャレンジには、もちろん失敗もありますが、失敗と成功を合計すると、絶対に成功の方が多くなるので、自然に自信がつくのです。
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