△1月1日の朝日
言葉の森の目標は、引き続き新しいオンライン教育を広げることです。
形式はオンラインの教育で、内容は創造の教育です。
これからの教育は、四つの方向で進むと考えています。
第一は、受験から実力へという方向です。
試験に受かることを目的とした教育から、真の実力をつけることを目的とした教育への転換です。
第二は、学校から家庭へという方向です。
学校でしか学べないものはありませんが、家庭でしか学べないものには本質的なものがあるからです。
第三は、点数から文化へという方向です。
点数のつかないようなものにこそ本当に大事なものがあり、それが人間の成長につながるからです。
第四は、競争から創造へという方向です。
競争に勝つための教育ではなく、世の中に新しいものを創造する教育が必要になってくるからです。
そのために、言葉の森のオンライン教育で、家庭との連絡を密にしながら、子供たちの知的な交流を生かした創造的な教育を行っていきたいと思います。
言葉の森が現在行っている教育は、個別の電話通信作文、少人数オンラインの作文読解クラス・創造発表クラス・自主学習クラスの四つですが、今後はこのほかにさまざまな企画を追加していきます。
当面、通学クラスでは、1月からプログラミング教育を行います。これはいずれオンラインでもできるようにする予定です。
自主学習クラスでは、小中学生が塾に行かなくても家庭で充実した勉強ができるように、全教科の指導を更に充実させます。
また、学校に行かない生徒も参加できるように、午前中からのオンラインクラスも開催していく予定です。
春休みや夏休みの長期の休みには、自然の中での読書・勉強・感想文の合宿も引き続き行っていきます。
読解検定、暗唱検定、読書紹介などは、それ自体を目的としたオンライン授業を行っていく可能性があります。
これらの企画を、森林プロジェクトに参加する多くの方と協力しながら進めていきたいと思います。
新しい年を希望の年にするようにがんばっていきましょう。
△12月28日の朝日
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言葉の森は、これまで常に時代の変化を先取りしてきました。
先取りしすぎて失敗したことも数多くありました。
しかし、今年は、そのビジョンの集大成の年になります。
オンラインで、基礎学力、思考力、創造力を育てる教育を広げていきたいと思います。
子供の教育の目標には、その子が30歳、40歳、50歳、60歳になったときに、どういう人生を送るかという展望が含まれていなければなりません。
そのときに必要になるのが、基礎学力、思考力、創造力、そして共感力になるのです。
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これからの勉強は、自分の好きなことを好きなだけ学ぶ勉強になります。
そして、その勉強の延長が自分の仕事につながり、将来、自分の好きな仕事を好きなだけするような生活をするのが理想です。
そのためには、今の学校で必要とされる勉強は、能率よく学んでおく必要があります。
試験のための枝葉の勉強を早期からやるのではなく、本質的な学習をしておく必要があります。
本質的な学習さえしていれば、試験勉強は短期間で済むからです。
これが、自主学習クラスの目指す学習です。
そして、本質的な学習によって余裕のできた時間は、ひとつは考えを深める学習に、もうひとつは自分の個性を生かした学習に向けるのです。
考えを深める学習の基本は、読書と作文と対話です。
これが、作文読解クラスの学習です。
個性を生かした学力を伸ばす動機は、友達との交流の中で生まれます。
これが、創造発表クラスの学習です。
やがて、その創造を形にするための実験室や工作室も必要になるでしょう。
そして、これらの基礎学力、思考力、創造力の土台の上に、将来の実際の仕事に必要なコミュニケーション力と人間関係力を育てていくのです。
もちろん、このような勉強は、個人の力だけではなかなかできません。
社会の仕組みも、それに合わせて変えていく必要があるからです。
しかし、その仕組みのビジョンは、すでにできています。
これから短期間のうちに、教育も社会も大きく変わっていくと思います。
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子供の教育は、5年や10年先の話で考えるのではなく、20年、30年、更にそれ以上先の話として考えていく必要があります。
これまでの社会では、大学入学や就職がゴールと見なされてきましたから、5年や10年先でもよかったのです。
しかし、これからの社会では、ゴールはもっと先に移動し、その人の一生と同じところがゴールになるからです。
これからの社会が最も必要とするのは創造です。
だから、教育も創造が第一の目標になるのです。
創造の教育は、今の教育とは全く違う楽しいワクワクしたものになるでしょう。
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