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記事 3963番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2025/2/16
未来の社会と仕事を考えた未来の教育 as/3963.html
森川林 2020/01/08 07:42 

 親が、自分の子供の教育を考える場合、現在は二つの選択肢しかないように思われています。
 一つは、受験勉強に専念し、あまり意味のないと思われる勉強に時間を費やし、それでも一応いい学校に進むという道です。
 もう一つは、受験勉強から離れて、普通に勉強をして自分らしい時間も過ごし、普通の学校に進むという選択肢です。

 現在の親の世代は、自分自身が成績が重視された時代に生き、それなりに自分の成績にあった進度を選んできたので、成績というものを超えた世界というものに確信がありません。

 そして、実際に就職に際しては、学歴がほとんどすべてを決定しています。
 だから、名の通った企業に就職しようと考えるならば、高い学歴をつけておくことが必須の条件になります。
 そして、名の通った企業に就職できないということは、一生不利な条件で生きていかなければならないというような考え方になってしまうのです。

 ところが、名の通った企業に入るということは、現在では必ずしも将来の保証にはなりません。
 高度経済成長時代であれば、企業が発展するという展望がありました。
 しかし、今はモノ余りの時代なので、工業製品はこれから生産を縮小していかざるを得ません。(途上国ではまだしばらく工業製品の余地がありますが、。)
 また、サービス業についても、先進国の少子化に見られるように、需要を生み出す人口そのものが減っていくのですから、今の社会で名の通った企業であるということは、今がピークでこれからは下り坂になるということとほぼ同じなのです。

 もちろん、企業によっては、従来の仕事の分野を離れて、新しい分野に進出し大きく発展するところもあるでしょう。
 しかし、それはトップの力量にかかっていることなので、どの企業が今後発展するかということは誰にも分かりません。

 確かに、大企業は今後長期的に衰退するとはいっても、これまでの蓄積があるので、かなり長期間は現状のまま推移していくでしょう。
 大企業の利点は、福利厚生が充実していることであったり、給与面の待遇がいいことであったり、安定していることであったりしますが、長期的に衰退する傾向にあるのですから、仕事の内容はルーティンワークと営業が中心になってきます。

 しかも、大企業であればそれだけグローバルな競争の中に置かれるので、グローバル競争の基準でルーティンワークは次々にAI化されアウトソーシングかされていくでしょう。
 その盛衰が分かるのは、中小企業の衰退がすぐ見えるのと違って、かなり先のことになるはずなので、気が付いたときは新しい道に切り替えるには遅すぎるということにもなり得るのです。

 しかし、大企業とは違うベンチャー企業への就職は、もっと短い期間での激しい栄枯盛衰の中に置かれています。

 このように考えると、企業への就職を前提とした考え方ではない道を探す必要があるということなのです。
 それは、自分の個性と専門性を活かしてフリーランサー(自由業)として独立していく道です。
 その典型的な例が、よく例に出しますが、さかなクンのような生き方です。

 もちろん、自分の個性が専門的な仕事として成立するようになるまでには長い期間がかかります。
 その長い期間を支えるだけの生活の糧がなければなりません。
 その糧の一つが、農業となることが考えられます。

 田舎で自分と家族が食べられるだけの農業を営みながら、その一方で、自分の個性をビジネスにできるような蓄積をしていくのです。
 ところで、田舎にいて得られる現金収入の仕事は限られていると思われています。
 ところが、オンラインの教育システムの中で、自分の得意分野を人に教えるというような仕事であれば、田舎にいても自分の個性を活かして仕事していくことができます。

 農業を行いながら、子供の教育も含めた教育文化産業のオンラインを利用した仕事をするということがこれからの生活設計の一つの可能性として考えられます。
 田舎に行った場合の子供の教育も、その子供がオンラインで学習する仕組みにすれば何も心配することはありません

 ところが、オンラインで自分の得意な何かを教えるとは言っても、個人の力でその市場で開拓するには時間がかかります。
 だから、言葉の森のオンライン教育システムを使って、そこに所属する中でオンラインの教育に参加し、さらに自分の個性に磨きをかけ、YouTubeやSNSで発信し、最終的には自分の名前だけで仕事ができるようなオンライン教育文化の仕事を作っっていく展望を考えるといいのです。

 工業製品は、既にモノ余りの時代に入っています。
 サービス業のほとんどは、生活に必要なものではないので、これから発展する可能性は高くありません。
 しかし、文化的な欲求、つまり人間がもっと成長したいとか、もっと新しいことを学びたい、もっと変わった自分や違った自分になりたいというような欲求は、普遍的なものですから、今後はこの教育文化産業がさまざまな形で広がっていきます。
 現代は、言わばその教育文化産業が一斉に花開く前のカンブリア紀の前夜なのです。

 このような展望を考えるならば、子供の教育の方向は大きく四つに分けて考えていくことができます。
 第一は、能率のよい学力の獲得です。
 これは、今の学校や塾や予備校でやっている無駄の多い必要性の乏しい受験勉強に時間をかけるのではなく、教科書に沿った形で真に必要な学力として全教科をしっかりマスターしておくという自学自習の学習です。

 第二は、考える力を育てる学習です。
 それは、文章を読み、考え、文章を書くという作文と読解の学習が中心になります。

 第三は、自分の個性を生かして創造的な学力を育てる学習でです。
 創造力を育てることへの関心は、誰でもありますが、もともと点数で評価される性質のものではないので、今の受験教育のシステムには乗りません。
 互いに創造的な子供たちが、相手の創造的な発表に刺激を受けながら自分の個性を伸ばしていくという少人数の相互教育的な学習が中心になります。

 そして、第四は、他の人とのリアルなコミュニケーションを交わしながら、実際に自然の中や、機械や道具を使う中で、実験や工作やさまざまな経験に挑戦する学習です。

 このような学習を行う場が、農業を生活の基盤とするような田舎に作られ、そこに個人では用意できない実験設備や工作設備などがあれば、そこが新しい子供たちの学習の場であるとともに、新しい創造的な仕事を作り出す場となります。

 言葉の森のオンラインスクールは、このような未来の社会を展望して、子供たちの新しい教育とその教育の先にある新しい社会を作っていきたいと考えています。

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森川林 20200108  
 ちょっと先に進みすぎた話かもしれませんが、私が若くてこれから子育てをするとしたら、たぶんこの道を選びます。
 日本全体が今のままではジリ貧に向かう中で、少しでもいいところに就職しようという発想を変える必要があります。
 日本を発展させる道は、一人ひとりが自分の個性と専門性を生かして新しい文化産業を作り出すことにあると思います。


nane 20200108  
 今の資本主義の問題のひとつは、格差が拡大するところにあります。
 それは、生産者がますます高度化する中で、消費者が消費するだけの存在になっているからです。
 文化産業は、生産者と消費者の間で循環のある産業です。
 そして、生産は利益のために行われるのではなく、自分の個性を生かすために行われるのです。


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1.1週の授業の動画をアップロードしました as/3962.html
森川林 2020/01/04 17:29 

 1.1週の授業の動画を、鳥の村の資料室にアップロードしました。

 創造発表クラスのせいかつ文化コースの資料は、「おせち料理」「七草がゆ」「雨粒の大きさを測る実験」などです。

 作文読解クラスのプレ受験コースの資料は、「培養肉・代替肉について」「悩んでいる友達にどうアドバイスするか」(大田市立大田中2016年の入試問題)などです。


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生徒父母連絡(78) 

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令和二年 新しい年に向けて as/3961.html
森川林 2020/01/01 03:26 
△1月1日の朝日

 言葉の森の目標は、引き続き新しいオンライン教育を広げることです。
 形式はオンラインの教育で、内容は創造の教育です。

 これからの教育は、四つの方向で進むと考えています。

 第一は、受験から実力へという方向です。
 試験に受かることを目的とした教育から、真の実力をつけることを目的とした教育への転換です。

 第二は、学校から家庭へという方向です。
 学校でしか学べないものはありませんが、家庭でしか学べないものには本質的なものがあるからです。

 第三は、点数から文化へという方向です。
 点数のつかないようなものにこそ本当に大事なものがあり、それが人間の成長につながるからです。

 第四は、競争から創造へという方向です。
 競争に勝つための教育ではなく、世の中に新しいものを創造する教育が必要になってくるからです。

 そのために、言葉の森のオンライン教育で、家庭との連絡を密にしながら、子供たちの知的な交流を生かした創造的な教育を行っていきたいと思います。

 言葉の森が現在行っている教育は、個別の電話通信作文、少人数オンラインの作文読解クラス・創造発表クラス・自主学習クラスの四つですが、今後はこのほかにさまざまな企画を追加していきます。

 当面、通学クラスでは、1月からプログラミング教育を行います。これはいずれオンラインでもできるようにする予定です。

 自主学習クラスでは、小中学生が塾に行かなくても家庭で充実した勉強ができるように、全教科の指導を更に充実させます。

 また、学校に行かない生徒も参加できるように、午前中からのオンラインクラスも開催していく予定です。

 春休みや夏休みの長期の休みには、自然の中での読書・勉強・感想文の合宿も引き続き行っていきます。

 読解検定、暗唱検定、読書紹介などは、それ自体を目的としたオンライン授業を行っていく可能性があります。

 これらの企画を、森林プロジェクトに参加する多くの方と協力しながら進めていきたいと思います。

 新しい年を希望の年にするようにがんばっていきましょう。

△12月28日の朝日

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森川林 20200101  
 言葉の森は、これまで常に時代の変化を先取りしてきました。
 先取りしすぎて失敗したことも数多くありました。
 しかし、今年は、そのビジョンの集大成の年になります。
 オンラインで、基礎学力、思考力、創造力を育てる教育を広げていきたいと思います。

nane 20200101  
 子供の教育の目標には、その子が30歳、40歳、50歳、60歳になったときに、どういう人生を送るかという展望が含まれていなければなりません。
 そのときに必要になるのが、基礎学力、思考力、創造力、そして共感力になるのです。



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これからの勉強はどういうものになるか――教育改革のもっと先の話 as/3960.html
森川林 2019/12/31 21:36 

 これからの勉強は、自分の好きなことを好きなだけ学ぶ勉強になります。
 そして、その勉強の延長が自分の仕事につながり、将来、自分の好きな仕事を好きなだけするような生活をするのが理想です。

 そのためには、今の学校で必要とされる勉強は、能率よく学んでおく必要があります。
 試験のための枝葉の勉強を早期からやるのではなく、本質的な学習をしておく必要があります。
 本質的な学習さえしていれば、試験勉強は短期間で済むからです。
 これが、自主学習クラスの目指す学習です。

 そして、本質的な学習によって余裕のできた時間は、ひとつは考えを深める学習に、もうひとつは自分の個性を生かした学習に向けるのです。

 考えを深める学習の基本は、読書と作文と対話です。
 これが、作文読解クラスの学習です。

 個性を生かした学力を伸ばす動機は、友達との交流の中で生まれます。
 これが、創造発表クラスの学習です。
 やがて、その創造を形にするための実験室や工作室も必要になるでしょう。

 そして、これらの基礎学力、思考力、創造力の土台の上に、将来の実際の仕事に必要なコミュニケーション力と人間関係力を育てていくのです。

 もちろん、このような勉強は、個人の力だけではなかなかできません。
 社会の仕組みも、それに合わせて変えていく必要があるからです。
 しかし、その仕組みのビジョンは、すでにできています。

 これから短期間のうちに、教育も社会も大きく変わっていくと思います。

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森川林 20191231  
 子供の教育は、5年や10年先の話で考えるのではなく、20年、30年、更にそれ以上先の話として考えていく必要があります。
 これまでの社会では、大学入学や就職がゴールと見なされてきましたから、5年や10年先でもよかったのです。
 しかし、これからの社会では、ゴールはもっと先に移動し、その人の一生と同じところがゴールになるからです。


nane 20191231  
 これからの社会が最も必要とするのは創造です。
 だから、教育も創造が第一の目標になるのです。
 創造の教育は、今の教育とは全く違う楽しいワクワクしたものになるでしょう。


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記事 3959番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2025/2/16
小さな一歩が大事 as/3959.html
森川林 2019/12/28 05:33 

 評論家の扇谷正造さんは、かつて、受験、就職、結婚が人生の三大イベントであるというようなことを言っていました(表現は少し違うかもしれませんが)。
 その一歩が、その後の人生に大きな影響を与えるひとつの分岐点になるというのです。

 しかし、私はそれは確かに分岐点のようなものになるが、その後の生き方でいくらでも変わっていく分岐点なのだと思います。
 決して、一方の道が上り坂で、一方の道が下り坂というのではないのです。

 むしろ大事なのは、どちらの道に行くかということではなく、そのときに自分がどういう基準でその道を選ぼうとしたかという意識の方です。
 その基準は、その道が自分が本当に行きたい道かどうかということです。
 このときに迷うのは、自分が本当に行きたい道には、大抵の場合、困難が待ち受けているように見えることです。

 しかし、そのときに、自分の気持ちに反して、楽に行けそうな道を選んでしまうと、その後、小さな分岐点に出合ったときも、つい楽な道の方に行くようになります。

 だから、分岐点に出合ったときに最も大事なのは勇気を持つことです。
 勇気さえあれば、そのときには失敗しても、また新しい道を作ることができるからです。

 その勇気の支えになるのが、かつて自分は分岐点で自分の本当に目指す道を選ぼうとしたという過去の経験です。

 もちろん、安全性の高い道を探すという客観的な判断は大事です。
 しかし、最後の決定は、たとえ不確かであっても自分が本当にしたいことに近い道を選ぶということなのです。

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森川林 20191228  
 受験で迷うのは、難しい第一志望を選ぶか、易しい第二志望を選ぶかという選択です。
 本当は、どちらも大して変わりはなく、むしろ易しい方でのびのびと勉強した方がいいことが多いのですが、しかし、選択の基準は、易しいか難しいかではありません。
 どちらが本当に自分の行きたい方かというのが第一の基準なのです。


nane 20191228  
 人類の歴史は、大きく見れば、勇気ある選択をした人の歴史です
 だから、子供の教育の目標のひとつは勇気を育てることです。
 そのために、お父さんやお母さんも勇気を持った子育てをしていく必要があるのです。


まめくん 20200104  
あけましておめでとうございます。
今年もよろしくおねがいします。

生徒の庭にも投稿したのですが、

 自分に自信を持つために効果的な方法ってありますか?


森川林 20200105  
 まめくん、お返事遅れて失礼。
 自信を持つためのいちばんの方法は、考え方を変えるのではなく、行動を変えることです。
 困難なことにチャレンジして、成功する体験を積み重ねると自信がついてきます。
 チャレンジには、もちろん失敗もありますが、失敗と成功を合計すると、絶対に成功の方が多くなるので、自然に自信がつくのです。

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復旧しました(【至急】現在mori7.netが接続できない状態です) as/3958.html
森川林 2019/12/27 12:16 
 当日、12:30ごろ復旧しました。
 ご迷惑をおかけし、申し訳ありませんでした。
====
 本日12/27(金)11:30ごろより、mori7.comのサーバーの接続が遅くなり、現在接続できないか接続しにくい状態になっています。

 作文の丘、山のたより、検索の坂、発表室などの閲覧や送信はしばらくお待ちいただくようお願いします。

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【合格速報】中央大学附属中学校  as/3957.html
言葉の森事務局 2019/12/24 15:41 
中央大学附属中学校 S.Y.さん

<担当講師より>
  帰国子女で受験し、海外生活での経験を上手に作文に表現しながら頑張っていました。

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国語ドリルでは国語力はつかない as/3956.html
森川林 2019/12/23 19:20 


国語ドリルでは国語力はつかない

国語ドリルでは国語力はつかない

 国語力をつける方法は、国語のドリルを解くことではありません。
 国語のよくできる生徒は、問題集を解くような勉強はしていません。
 しかし、国語力は生まれつきの力ではありません。
 難しい文章を読み、書き、考えることによって国語力がついてきます。
 読む力、書く力、考える力を育てるのが、言葉の森の勉強です。

国語力をつける方法は問題集読書

 読書の基本は、自分の好きな本をたくさん読むことです。
 そして、たくさん読むことに加えて、難しい文章も読むようにすることです。
 難しい文章として手に入れやすいのは、国語の読解問題集です。
 国語力のある生徒は、問題集の問題文も読書と同じように楽しく読むことができます。
 問題集を読むことによって、語彙力や記述力もついてくるのです。
 問題集読書は、言葉の森の自主学習クラスで行っています。
 友達との読書紹介で、読書の習慣がつくのです。

読解力をつける毎月の読解検定

 国語の読解問題は、感覚や勘で解くのではなく理詰めに考えて解くものです。
 言葉の森の読解検定を受けると、読解問題を理詰めに解く方法が身につきます。
 読解検定は、小1から高3まで毎月受験できるので、学年に応じた読解力がつくとともに、自分の読解力の進歩のあとが分かります。
 読解検定は、言葉の森のホームページから申し込めます。

読解・記述・作文力がつく参考書

 「小学生のための読解・作文力がしっかり身につく本」(中根克明著 かんき出版)」は、読解力、記述力、作文力をつける方法を総合的に説明した問題集型の参考書です。
 この本は、小学生ばかりでなく、中学生にも高校生にも大学入試直前の受験生にも役立ちます。
 小学生の場合は、子供に読ませるより前に、お父さんお母さんが読んで子供に教えるようにしてあげてください。
 読解、記述、作文のそれぞれの成績を上げる方法がわかります。

暗唱検定で語彙力・表現力アップ

 言葉の森の暗唱検定は、百人一首、枕草子、平家物語など、日本の古典を中心にした暗唱力の検定試験です。
 暗唱の仕方の説明に沿って練習すると、誰でも短期間で暗唱ができるようになります。
 暗唱力がつくと、記憶力、語彙力、表現力が身につき、国語の力だけでなく教科全体の学力が向上します。

感想文で読解力と作文力をつける

 言葉の森の感想文の勉強をすると、文章を読み取る力と、その文章に合わせて自分の考えを書く力が育ちます。
 読解と作文の両方の勉強が、同時にできるのが感想文の勉強です。
 言葉の森の感想文指導は、小3から始まり、小5からは本格的な入試問題レベルの感想文の学習になります。

国語が得意になれば受験にも余裕

 国語力を早めにつけておくと、国語の実力は高いところで安定します。
 すると、受験勉強の際にも、国語の勉強はせずに英語、数学など他の教科の学習に集中できます。
 また、国語力は、大学入学後にも役立つ学力です。それは勉強の仕方のほとんどが、日本語を使う力によっているからです。

英語も算数も国語力で伸びる

 英語ができると言っても、英語の難しい文章を読み取る力は国語力です。
 計算が早くできると言っても、算数の文章題を読み取る力は国語力です。。
 国語力はあらゆる勉強の基礎で、国語力がつくことによって、他の教科の学力もさらに向上します。
 その国語力を総合的につけるのが、言葉の森の作文・感想文指導です。

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森川林 20191223  
 国語力がつくのは、国語問題集を解くことによってではありません。
 基本は、好きな本をよむことによってです。
 なぜなら、国語問題集を毎日1時間も解く子はまずいませんが、好きな本を毎日1時間ぐらい読む子はざらにいるからです。しかも、それだけ読んでも、読書は全然くたびれるようなことはありません。
 好きな本を読むことに加えて、難しい本を読むことができるようになれば、国語力はほぼ完成です。
 あとは、問題の解き方を身につけるだけなのです。

nane 20191223  
 問題集を解くような勉強をすすめない理由のひとつは、解く勉強は読む勉強に比べて5倍から10倍時間がかかるからです。
 国語問題集を1時間解いてできるページは、10ページも行かないでしょう。
 しかし、読書なら1時間で60ページは進みます。
 どちらが、その子の日本語力をつけるかと言えば、問題集よりも読書の方なのです。


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Re: 1月読 森川林
 最初に書いてある「昔、夏に食べたトマトはおいしかった。」は 2/7
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1月読解検定に あうせれ
問5のA⇒昔のトマトは青臭いがおいしかった。←× 本文1行 2/5
国語読解掲示板
2025年1月 森川林
●新年度の教材は、もう発行されています。 http 1/22
森の掲示板
Re: 中2の 森川林
 これは、読解問題の解き方の基本だから、よく覚えておいてね。 12/22
国語読解掲示板
2024年12 森川林
●新年度の教材 https://www.mori7 12/22
森の掲示板
中2の読解検定 毛利
問題2番のAが×なのが納得いきません。解説お願いします。 12/19
国語読解掲示板
2025年1月 森川林
2025年1月の教材のPDFがプリントできます。 http 12/17
森林プロジェクト掲示版
創造発表クラス 森川林
創造発表クラスとプログラミングクラスの今後  創造発表 12/12
森川林日記
Re: 読解検 森川林
> 問一 B 2.3行目の「むっつりと」という文章が問題文に 12/12
国語読解掲示板
読解検定小六  あかそよ
答えに納得できないので教えてください。 問一 B 2. 12/9
国語読解掲示板

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手書きの作文と講評はここには掲載していません。続きは「作文の丘から」をごらんください。

主な記事リンク
 言葉の森がこれまでに掲載した主な記事のリンクです。
●小1から始める作文と読書
●本当の国語力は作文でつく
●志望校別の受験作文対策

●作文講師の資格を取るには
●国語の勉強法
●父母の声(1)

●学年別作文読書感想文の書き方
●受験作文コース(言葉の森新聞の記事より)
●国語の勉強法(言葉の森新聞の記事より)

●中学受験作文の解説集
●高校受験作文の解説集
●大学受験作文の解説集

●小1からの作文で親子の対話
●絵で見る言葉の森の勉強
●小学1年生の作文

●読書感想文の書き方
●作文教室 比較のための10の基準
●国語力読解力をつける作文の勉強法

●小1から始める楽しい作文――成績をよくするよりも頭をよくすることが勉強の基本
●中学受験国語対策
●父母の声(2)

●最も大事な子供時代の教育――どこに費用と時間をかけるか
●入試の作文・小論文対策
●父母の声(3)

●公立中高一貫校の作文合格対策
●電話通信だから密度濃い作文指導
●作文通信講座の比較―通学教室より続けやすい言葉の森の作文通信

●子や孫に教えられる作文講師資格
●作文教室、比較のための7つの基準
●国語力は低学年の勉強法で決まる

●言葉の森の作文で全教科の学力も
●帰国子女の日本語学習は作文から
●いろいろな質問に答えて

●大切なのは国語力 小学1年生からスタートできる作文と国語の通信教育
●作文教室言葉の森の批評記事を読んで
●父母の声

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●作文の通信教育の教材比較 その1
●作文の勉強は毎週やることで力がつく

●国語力をつけるなら読解と作文の学習で
●中高一貫校の作文試験に対応
●作文の通信教育の教材比較 その2

●200字作文の受験作文対策
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●森リンで10人中9人が作文力アップ

●コロナ休校対応 午前中クラス
●国語読解クラスの無料体験学習