毎年この時期になると、「志望校に合格しました」という知らせとともに、「合格しませんでした」という知らせも受けます。
そのときに、いつも思うのが、「合格しなくたって大丈夫」ということです。
勉強をよくしていて、考える力も十分にあり、読書も好きで、性格もよく、絶対に合格してほしい生徒が合格しなかったという報告を受けると、「その学校は人を見る目がなかったんだなあ」と思います。
合格しなかったのは、受験した生徒の問題ではなく、受けた学校の問題です。
だから、合格しなかった人は、それを乗りこえて、「合格しなくてよかった」と思うような人生をこれから歩むことになるのです。
私も昔、出版社と新聞社を受けて、ペーパー試験はもちろん楽勝でしたが(ホントか)、面接で軽く落とされました。
それまで、大きい試験で不合格になるというようなことはなく初めての経験だったので、心からがっかりしましたが、すぐに、「あんなところに受からなくてよかったと言えるような人生にしよう」と考えを切り換えました。
だから、不合格の人も、考えを切り換えることです。
たぶんもう切り換えていると思いますが。
しばらくすると、不合格ということが、自分の人生の一つのエピソードになります。
生きていれば、山もあり谷もあり、時には山頂に立つことも、谷底に落ちることもあります。
しかし、振り返ると、それらがどれも自分の人生のそれぞれの色どりになって、その人の個性を形成していくのです。
不合格になった人は、その不合格が自分の勲章になるような生き方をこれからしていってください。
失敗は、あとから振り返ると、すべて自分の勲章になるのです。
この記事に関するコメント
コメントフォームへ。
受験には、合格も不合格もありますが、不合格の人は、その学校が人を見る目がなかっただけです。
そして、そのかわり、自分の人生が更に個性豊かになったと思うことです。
何年かのちには、あそこで合格しなくってよかったと思う日が来ます。
そういう人生をこれから歩んでいけばいいのです。
すべて挑戦に価値があります。
成功や失敗は、今後の教訓になるという意味しかありません。
どちらも、未来の大きな足がかりで、どちらかと言えば、失敗の方がより大きな足がかりになるのです。
2024年度受験生です。私は偏差値59で都立国際高校を目指しています。ちなみに、推薦を頂けましたがやはり倍率の高い推薦だけでは心細く毎日不安に襲われています。一般の方では常にⅭ判定です。そんな中この記事を読んで、合格することが全てじゃないことに気づけました。本当にありがとうございます。残り一か月間、死ぬ気で頑張ります。
英語辞書さん、その心意気が大事です。
本気で取り組む人の未来は開けています。
人生は、山あり谷ありですが、結局すべて山につながっています。
谷に落ちたときも、ちょっとしゃがんで次にジャンプする準備をしていると思うことです。
だから、結局すべていい方向に進むのです。
同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。合格情報(27) 生き方(41)
Y.K君、鎌倉学園中学校、横浜国大附属横浜中学校に合格。
<担当講師より>
小6になってから始めた作文の勉強が、生来の真面目さでみるみる上達しました。
作文の勉強がよくできているときは、他の教科の勉強も必ずよくできています。
実力が一貫して向上していたので、試験はかなり高得点で合格したのではないかと思います。
この記事に関するコメント
コメントフォームへ。
お世話になりました。
文章を書くことが苦手で、小6の5月より先生にお世話になり、毎回先生に褒めていただくことが嬉しくて頑張っていました。
お陰様で、書く楽しさを覚えたようで、試験にも自信を持って臨むことが出来たようです。
私も先生からたくさんのことを学ばせていただき、本当にありがとうございました。
これからも頑張ります。
今後も引き続きよろしくお願いいたします。
コメント、ありがとうございました。
Kくんは、とても上達しました。やはり読書をよくしていることが背景にあったのだと思います。
それから、もちろんお母さんの似た話の取材が効果があったと思います。
お母さんと話をすることで、考えが深まっていることがよくわかりました。
高校入試は先の話ですが、記述力があるとかなり有利になると思いますから、引き続き考えて書く練習、がんばっていってください。
同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。合格情報(27)
兵庫県立芦屋国際中等教育学校 R.Y.さん
<担当講師より>
合格おめでとうございます。受験コースの毎週の課題を滞ることなくこなし、冬休みを利用して一度書いた作文の書き直し(補足)にもしっかりと取り組んでくれました。作文の書き直しは地道な作業で大変だったと思いますが、そのころからどんどん力が伸びていきました。楽しい中高生活を送ってください。おめでとう!!
この記事に関するコメント
コメントフォームへ。
同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。合格情報(27)
学習院大学文学部英語英米文化学科(指定校推薦) S.D.さん
小3から高2まで言葉の森の生徒でした。
この記事に関するコメント
コメントフォームへ。
同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。合格情報(27)
学芸大学附属国際中学校 K.K.さん
<担当講師より>
毎週、きっちりと事前の準備をして作文に取り組んでいました。長文の内容が難しくてもなんとか書き上げようと努力を重ねてきました。ご家族のしっかりとしたサポートもあり、安心して自信をもって作文を書くことができたと思います。自分の目標に向かってひたむきにがんばってきた成果が出ました! 先日「緊張したこと」という課題で指導したときも、「受験の時の面接なんて全然緊張しなかったよ」とも! 万全の対策をしていたからこその自信ですね。おめでとうございます!
この記事に関するコメント
コメントフォームへ。
同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
読解力は、読む力と解く力が組み合わさったものです。
だから、読解力がないという場合、どちらの比重が高いかによって対策も異なってきます。
読めていない読解力とは、設問の周辺だけを見て答えてしまうような読み方をするレベルの読解力です。
長い問題文の中で、「AはBですか」という設問があったとき、AとBの話が書いてある1、2行あとのところだけを見て答えてしまうような読み方です。
ところが、読解検定のような難問の場合、その設問が問われている箇所からかなり離れたところに、もっと重要なAとBの話が出ていることがあります。
そして更に、内容的にはAとBのことであっても、表現の上でAやBという言葉が使われていない場合もあるのです。
こういう問題文を読む力をつけるには、かなり時間がかかります。
しかし、方法は簡単です。その方法とは、難しい文章を読む練習を続けることです。
そのもっともやりやすい方法が、問題集読書です。
しかし、問題集読書は続けにくいので、自主学習クラスなどでやっていく必要があります。
なぜ家庭では続けにくいかというと、問題を解いて○×をつける勉強ではなく、ただ繰り返し読む勉強なので、親子だけで続けるには張り合いがなさすぎるからです。
高校生ぐらいになれば、勉強に対する自覚があるので、問題集読書という勉強も続けられますが、小中学生が自分の意志だけで問題集読書を続けるのは難しいと思います。
さて、もう一つの「解く読解力」は、「読む読解力」とは異なります。
読む力のある子なのに、正しく解けていないという場合が、解く読解力がないということです。
正しく解けない理由は、設問の答えを問題文の中だけに限定せず、自分の考えや世間の常識の範囲で考えてしまうからです。
この場合の対策は、比較的簡単です。
(1)一般論として考えるのではなくその問題文に書かれている範囲で、(2)必ずしもそうとは言えないところがあるとすれば、(3)その選択肢は○ではない、という三重否定を頭の中で考えて選択するのです。
解く力をつけるためには、考える力がなければなりません。
しかし、逆に言えば、こういう二重否定、三重否定の論理の筋道をたどっていける思考力があれば、国語の読解問題は誰でも100点近い点数が取れるようになるのです。
例を挙げてみます。
「浦島太郎」の話をもとにした問題文があるとします。
その問題文で、「浦島太郎は亀を助けました」とだけ書いてあったとしたら、設問の選択肢に、「太郎は、亀がかわいそうなので助けました」とあった場合、この選択肢は○ではないのです。
自分の感覚や、浦島太郎一般の話の範囲では、正しいように見えても、問題文の範囲に限ってみれば、「必ずしも正しいとは言えない」から「○ではない」ということです。
読解検定をやっていて国語の成績が上がる生徒は、自分の選択がなぜ間違っていたのかという質問をよくする生徒です。
先日、「国語の得意な丘」や「保護者掲示板」に、何人かの生徒から質問が入っていました。
こういう質問をする生徒は、必ず国語の成績が上がります。
だから、今度、質問専用の掲示板を作り、できるだけ検定試験のあとに質問を入れてもらうようにし、生徒どうしが互いの質問を見られるようにしようと思っています。
この記事に関するコメント
コメントフォームへ。
国語の問題の見直しをする場合、正しい答えがなぜ正しいかわかるだけでは力はつきません。
正しくない答えがなぜ正しくないかを説明できて初めて力がつきます。
だから、今度、読解検定の質問コーナーをもっと充実させていこうと思っています。
これまでの読解試験で印象に残っている生徒は、毎月の試験のたびに、「なぜこの答えが違うのですか」としつこく質問をしてきた数人の生徒です。
その生徒たちは、全員が毎回ほぼ百点を取れるようになり、みんな難関校に進学しました。
しかし、そういう質問をするのは、中学生や高校生の生徒でした。
小学生の場合は、まだ質問をするところまで行かないことが多いので、家庭でお母さんが一緒に読解検定の見直しをしてあげるといいと思います。
同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。国語力読解力(155)
自由学園女子部中等科 K.N.さん
<担当講師より>
志望理由書400字詰3枚をしっかり書き上げ提出していました。小学2年生から言葉の森で学んで力を付けたおかげと喜んでおられます。
この記事に関するコメント
コメントフォームへ。
同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。合格情報(27)
武蔵中学校・筑波大附属中学校 Y.W.さん
この記事に関するコメント
コメントフォームへ。
同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。合格情報(27)