3月6日から、「小学校最後の3年間で本当に教えたいこと、させておきたいこと」が発売されます。
(長い書名ですが。)
すでに本のご予約をいただいたみなさん、ありがとうございました。
本の予約又は購入された方は、ウェブでお知らせくださるようお願いいたします。
https://www.mori7.net/jform_pre.php?f=spp202003
この本の「はじめに」の部分を紹介させていただきます。
小学生のお子様をお持ちの方には、勉強面、生活面で参考になる話が数多く載っていると思います。
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前著、「小学校最初の3年間で本当にさせたい『勉強』」は、おかげさまで多くの方にお読みいただき、子育ての基本を考える際の参考になったとの声をいただきました。
小学1、2、3年生は、読書、対話、遊び、自主的な生活が中心で、詰め込みの勉強は必要ないと書きました。その考えは今も変わりません。
しかし、小学4、5、6年生になると、嫌でも子供の勉強面でのさまざまな問題に気がつくようになり、それに合わせて子供の将来の進路も考えなければならなくなります。
ところが、小学4年生からのころから、子供は急に親から自立する気持ちを持つようになり、小学3年生のころまでの素直に言うことを聞いていた時期とは違って、親の言うことを素直に聞かなかったり反発したりするようになります。
私は、これまで30数年間、主に作文の学習を通して子供たちの成長の様子を見てきました。小学4年生のころのミニ反抗期、小学5年生から急に難しくなる勉強、」小学6年生で直面する今後の進路など、多くの事例に接して、自分なりにいろいろな対策を考え提案してきました。
この本には、この小学4、5、6年生の子供たちが共通して遭遇する問題を、ほぼすべての分野にわたって取り上げています。
私の考えが、必ずしも最善のものとは言えませんし、中には、かなり私の主観が入っている話もあると思います。
しかしそれでも、この本は、小学4、5、6年生の子供たちの勉強や生活で悩むお母さんやお父さんの助けになるのではないかと思います。
私の考え方の基本は、子供の成長はできるだけ遠くまで見て考えようということです。
そして、遠くまで見て考えると、今問題と思われているほとんどのことは「大丈夫」なのです。
いろいろ問題があっても結局は大丈夫という考え方に立てば、子育てはずっと楽で、むしろ親自身も成長できるもっと楽しいものになるはずです。
そして、子供が成長すると同時に、親もまた子育てのさまざまな問題を乗り越えるたびに成長していくのです。
これから、世の中は大きく変わります。
どこの学校に進学しようが、どこの会社に就職しようが、あるいはどのような資格を取ろうが、子供が社会に出て活躍する十年後二十年後にも確実だと言えるものは何もありません。
「少なくとも○○だけは安心だろう」と言う人がいるかもしれませんが、十年後、二十後は、その○○さえも危ういのです。(○○には、何を入れてもいいと思います。)
しかし、ひとつだけ確実なものがあります。それは、子供の自主性、創造力、思考力、共感力を育てておくことです。
どのような社会になっても明るくたくましく生きていく力をつけておくということがこれからの教育の目的です。
そのためには、外見の明るさやたくましさだけではなく、世の中に新しいものを創造し、世の中に貢献し、自分自身も常に新しいものを工夫して生きていく力をつけることです。
このような未来を見据えた子育てのできる場所は、学校でも、塾でも、他の何らかの教育機関でもなく、家庭です。
この本が、そういう家庭におけるお父さんお母さんの子育てにの助けになるだろうことを心から期待しています。
この本をまとめるにあたり、ホームページやFacebookページをご覧いただいている方、言葉の森の保護者の方、言葉の森の講師、そして、私の知人や家族などに、図書のリストをはじめとして多くの参考になる意見を聞かせていただきました。
また、すばる舎の水沼様には、多忙な中、言葉の森のサマーキャンプにも参加していただき、本の内容について多くのアドバイスをいただきました。
心よりお礼申し上げます。
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小学生の子供たちは、意外と純粋です。
正しいことをしたいという気持ちを持っています。
だから、子供に何かをさせるときは、褒美やお小遣いでさせるのではなく、その意義を話してさせる方がいいのです。
そうすれば、それがその子の生き方の基本になってきます。
小学4・5・6年生はそういう時期なのです。
新しい本は、3月6日発売となっていますが、たぶんもっと早く届くと思います。
レビューを書いてくださった方は、言葉の森のフォームからご連絡くださるとありがたいです。
よろしくお願いします。
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読解問題の解き方のコツは、一般論として問題を考えるのではなく、その問題文の中だけの話として問題文を考えることです。
(1)問題文に書かれている範囲で、(2)必ずしもそうとは言えないものがあるとすれば、(3)それは○ではないという3つのことを同時に考えて選択します。
そのためには、問題文と選択肢を厳密に読む必要があります。
逆に言えば、このように厳密に読むことができれば、国語の読解問題は誰でも100点に近い点数を取れるようになります。
わかりやすい話で、例を挙げてみます。
問題文に、浦島太郎の話が書いてあり、「太郎は亀を助けました。」とだけ書いてあったとします。
設問の選択肢が、「太郎は、亀がかわいそうなので助けました。○か×か」となっていた場合、(1)これは問題文の範囲においては、(2)必ずしもかわいそうだと思ったと言えるわけではないので、(3)○とは言えないから×だと考えるのです。
世間の常識や自分の常識に照らし合わせて設問を考えるのではなく、問題文に書かれてる範囲において、必ずしもそうは言えないというものは○ではないという考え方をするということです。
これが厳密に読むということです。
通常の国語の問題では、大体のことが読めていれば正解になります。
しかし、例えば大学入試センター試験では、点数の差をつけるための試験という性格を持っていますから、問題文を緻密に読むことが要求されます。
逆に言えば、そういう読み方をすることで、文章を深く読み取る力がついてきます。
読解検定は、点数が出ますが、大事なことはいい点を取ることではありません。
間違えたところの理由を考えて自分なりに納得することが最も大事です。
読解検定の問題に関する質問は、
26.●国語の丘の方に入れておいてください。
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英語の問題も、国語の問題と似ていて、易しいレベルでは英文が大体読み取れればいいのですが、難しい問題になると、文法的に緻密に読み取ることが必要になります。
だから、大学入試になると、英語の力の半分ぐらいは国語力になるのです。
読解問題を解く力の基礎は、文章を読む力ですが、更にその上に問題を解く力が必要になります。
この読む力と、解く力は、性質がかなり異なります。
だから、読む力があっても点数が低いということがあるのです。
面白かった
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郁文館高等学校 K.F.さん
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森オンラインクラス案内を改定しました。
言葉の森のオンラインクラスは、2013年頃から始めたものですからそれなりの歴史がありますが、すべて新しい取り組みとして始めたものなので、生徒のやりやすさを考慮して何度かやり方を改定しました。
オンラインクラスに参加する場合は、ズームに接続することから始まって、Googleフォトにアップロードするとか、共有リンクを掲示板に張り付けるとか、ほとんどの人にとって初めてのことが多かったので、体験学習の時の説明も長い時間がかかりました。
そこで、いろいろな説明を、文章だけでなく動画でも分かりやすく示すために、今回、合計約1時間の動画集を作成しました。
オンラインの作文読解クラス、創造発表クラス、自主学習クラスなどに関心をお持ちの方は、この動画をごらんください、。
現在、オンラインクラスに参加している生徒は、作文読解クラス約90名、創造発表クラス約30名、自主学習クラス約40名で、言葉の森の生徒全体からすればまだ一部ですが、将来はほとんどの人がこのオンラインクラスで勉強するようになると思っています。
オンラインクラスの特徴は、単にオンラインで勉強するだけでなく、5、6人の少人数で生徒どうしの参加と交流を重視していることです。
勉強の中身だけでなく、勉強を通しての友達関係が作れるといいと思っています。
例えば、毎回行う読書紹介では、「○○さんが読んでいた本が面白そうだったので私も読んでみた」というような話が時々あります。
子供たちどうしの自然な主体的参加意識を育てるように運営したいと思っています。
▼森オンライン案内
https://www.mori7.net/teraon/
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オンラインクラスは、先生も生徒も、コロナウイルスの感染の心配なく参加できます。
学習内容は、作文読解だけでなく、全教科の自主学習と、創造発表という新しい学習ですから、学校に行かなくてもすべてオンラインクラスでカバーできるようになります。
将来は、こういうオンライン教育が、子供たちの学習のスタンダードになってくると思います。
久しぶりの記事投稿です。
オンラインの案内を作り直すのに時間がかかっていました。
今回は、説明の動画を入れたのでわかりやすい内容になっていると思います。
これまでのオンライン教育のほとんどは、オンラインでただ授業を流すだけでしたが、それではオンラインの特性を十分に生かしているとは言えません。
これからのオンライン教育は、子供たちの勉強のコミュニティを育てるものになっていくと思います。
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「雑草の枯れ草で納豆を作ろう」というのは、やってみたと思う子が多いと思います。親は大変ですが(笑)。
この新聞記事には、単に作り方だけでなく、なぜできるのかという説明も載っているので、自然の不思議さに目を開くきっかけにもなりそうです。
「海外からの観光客の急増」は、プラス面もマイナス面もありますが、どうしたらよいかという具体的な方法を論じる必要はありません。
どういう考え方をすることが大事かということを親子で自由に話し合ってみてください。
せいかつ文化コースの動画には、子供のころ、ウニの不思議さに興味を持ち、そのままウニの研究者になり、ウニの本を出した人が紹介されています。
勉強の本当の出発点は、こういう自分の個人的な興味です。
すぐには学校の勉強に役立つわけではないというところに、本当は大事な勉強の芽があるのです。
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兵庫県立芦屋国際中等教育学校 S.K.さん
<担当講師より>
通常コースのときから自分の意見をしっかりお話しされる生徒さんでしたが、受験コースの<理由><方法><体験実例>などで構成する練習をすることで、よりわかりやすい作文が書けるようになりました。実例で何度も書いた、クラスの盛り上げ役!という明るいリーダーシップを入学後も発揮して、楽しい中学生活を送ってください。おめでとう!!
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東京都市大学等々力中学校 Y.O.さん
<担当講師より>
低学年のころからずっと真面目に取り組んでくれていて、いつもいい作文を書いてくれていました。中学生になっても作文は続けてくれるそうです。
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作文力を向上させる方法で、最も大事なことは、読む力をつけることと書く準備をしてくることです。
その書く準備の中心になるのが、親子の対話です。
しかし、親子の対話は、作文の勉強の単なる手段ではなく、それ自体がひとつの目的です。
その対話によって、親も楽しみ、子供も楽しみ、対話の過程で互いの中に創造的なものが生まれてくることが大事なのです。
理想を言えば、お母さんと子供が二人きりで対話をするよりも、家族の中で両親も兄弟も含めてみんなで対話をするほうが話は広がります。
時には、お父さんとお母さんの二人で話が盛り上がり、子供は聞いているだけということになってもいいでしょう。
そういう家族の対話が、子供の成長にとって最も大事な栄養素になるのです。
今はまだ、現代の競争社会に生きることが前提になっているので、よい結果を残すことが目的になりがちですが、本当の目的は創造を楽しむことで、結果そのものは決して本質的なことではありません。
学校で勉強している知識のほとんどは、大きくなれば忘れてしまうでしょう。
しかし、人間との関わりで学んだことは、子供の心の中に残ります。
それが、子供が将来成長して、自分なりの何かに挑戦するときに生きてくるのです。
作文読解の勉強も、創造発表の勉強も、自主学習の勉強も、親子の対話を生かしながら取り組んでいってください。
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お父さんやお母さんは忙しいので、子供の作文の準備としての取材に対応することは大変だと思う人がいるかもしれませんが、本当は、子供の知的な成長に関われることは楽しいことです。
しかも、そういう時代はあっという間に過ぎ去ります。
だから、親子の対話で大事なことは、できるだけ楽しく話をすることです。
話だけが弾んで、作文の結果には何も出てこなかったとしてもそれはそれでいいのです。
子供の思考力を伸ばすのは、読書と対話です。
決して思考力ドリルなどではありません。
その対話のきっかけとして作文の勉強を生かしていくのです。
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