ログイン ログアウト 登録
 Onlineスクール言葉の森/公式ホームページ
 
記事 4070番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/12/5
自主学習という勉強の仕方 as/4070.html
森川林 2020/04/04 06:54 

 自主学習とは、自分で決めた範囲の勉強をし、それを自分で採点し、間違ったところは答えを確認して理解し、あとで繰り返し学習できるようにし、答えを見ても理解しにくいところは親や先生などの身近など人に質問する、そういう形の勉強です。

 ただし、小学校低中学年の生徒は、自分の意志だけでやるのは難しい場合があるので、先生がその子が行った学習内容についてチェックをします。
 そのチェックによって、よく理解できていないことがわかったところを、あらためて先生が教えるという形の勉強です。

 生徒の質問のほとんどは、お父さんやお母さんなど家族に聞くような形で進めます。
 それは、第一に、家族であれば質問がしやすいからで、第二に、子供の質問に小さいころから答えているうちに、親自身の教育力がつくからです。

 中学3年生までの勉強は、受験勉強も含めて、基本的に大人であれば誰でもある程度は教えられるものです。
 しかし、勉強の内容は、小学校高学年から難しくなるので、子供に質問されたことをすぐにその場で答えることは難しくなり、親も、その問題の解法を見て、答えを理解した上で子供に教えるという形になります。

 しかし、子供が自分で解法を見ても理解できない問題は、ほとんどないのが普通ですから、親は子供の質問にそれほど多くの時間を取られることはありません。
 また、子供のできないことの多くは、その勉強に慣れていないことが原因で、理解できないということはまだその理解に慣れていないということですから、軽く何度も教えていく中で自然にできるようになります。

 このようにして、子供がほとんどの勉強を自分のペースで行い、必要なときだけ親が子供の質問に答えるという形で学習を進めていくと、きわめて短時間で効率のよい学習ができるようになります。
 そして、親もうまく教えられない問題や、親も理解しにくい受験用の難問などは、質問掲示板に書く形で教室に相談します。
 それを教室が答えるという形で、子供のわからない問題を解決していきます。

 自主学習方式の勉強を行うと、自分のよくわかるところは早く済ませ、よくわからないところだけを繰り返し勉強できるので、勉強の密度が上がり短時間で学力が向上します。

 この自主学習方式と正反対なのが、先生の授業を聞く形で教えてもらう一斉指導方式の勉強法です。
 小学校低中学年のころは、基本的な学習が中心ですから、一斉指導の方が効率のよい面があります。
 しかし、学年が上がるにつれて生徒の学習進度の個人差が出てくるので、先生が一斉に教える一斉指導方式の授業は、一部の子供にしか合わないものになってきます。

 一方、先生が一人ひとりに個別指導をするような形の学習を行うと、それは家庭教師と同じような学習形態になりますから、学習コストがかなり高くなります。
 また、小中学生の子供たちの勉強は、同学年の友達と一緒に行うことによって学習意欲が出る面がありますから、家庭教師で個人指導を受ける形の勉強は、受験などの目的が明確に差し迫っているとき以外は、なかなか子供の意欲を持続させることができません。

 明治時代からの学校教育は、教材も教室も先生も不足しているという条件のもとで、一斉指導方式の授業中心に行われてきました。
 そのため、今でも子供たちや保護者の中には、先生が教えてくれる授業形式が本来の勉強の仕方のような感覚が残っています。
 だから、予備校の人気講師のような授業が理想の授業のように思われているのです。

 しかし、本当に学力がつくのは、子供が自分のペースで勉強し、それを先生が質問する形でチェックし、子供が答えを見てもわからないところだけ家族や先生に聞くという形の勉強法なのです。

この記事に関するコメント
コメントフォームへ。

森川林 20200404  
 先日、ホリエモンさんが、「偏差値70以上の生徒は自習できる。(から塾や学校に行く必要はない)」ということを言っていました。
 偏差値70でなくても(笑)、もちろんそうです。
 今は、ビデオ授業なども、優れた教材が豊富にそろっています。
 昔のように、机と黒板と教科書だけがあって、それをベテランの先生が教えるという仕組みはなくなっています。
 子供たちは、豊富な教材を選択して自分で自由に勉強できるのです。
 しかし、いい教材が豊富に与えられれば、学力がぐんぐん伸びるかというと、そういうことはありません。
 人間は、ブロイラーのニワトリではないので、おいしいえさがたくさんあればそれだけで成長するということはないのです。
 人間には、人間とのつながりが必要です。
 それが、友達であったり、先生であったりするのです。
 優れた教材の自主学習を支えるものは、そういう友達や先生という人間のつながりです。
 だから、先生の役割も大きく変わってきます。
 優れたビデオ教材よりも面白い授業のできる先生はまずいません。
 だから、先生の役割は教えることではなく、クラスという子供たちのコミュニティを生き生きとしたものにすることなのです。


nane 20200404  
 自主学習で先生にとって大事なことは、勉強の中身を教えることではなく、勉強の内容をチェックすることと、わからないところはどう勉強したらいいかを教えることです。そして、必要に応じて保護者と連絡をとることです。
 子供たちは、これまでの習慣から、教えてもらうのが勉強と思っています。
 それを、自分の力で学び、どうしてもわからないところだけ教えてもらうという形の勉強に切り換えていくのです。

同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
自主学習クラス(0) 

記事 4069番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/12/5
新年度からのオンラインスクールを新方式で運営――オンライン講師説明相談会を開催 as/4069.html
森川林 2020/04/01 14:30 


 新型コロナウイルスによる休校対策としての「春のオンラインスクール」は、4月5日で終了しますが、都市部では休校を延長するところもあるようです。

 そこで、春オンと従来のオンラインスクールを結びつけるために、新しい方式を提案します。
 その説明会を下記の日程で行いますので、オンライン講師、及びこれから講師を希望される方はできるだけご参加ください。
 生徒の保護者の方もご参加いただいて結構です。

 簡単に内容を説明すると、
(1)春オンまでは、1コマごとの自由参加の授業でしたが、それと並行して、新年度の森オンからは担任制の固定参加の授業を行います。
(2)また、学年別に、無料で自由に使える自習室を設置します。
(3)毎回の学習記録を徹底し、指導する先生が前回までの学習記録をもとに固定参加生徒の個別指導ができるようにします。

▼説明相談会の日程
4月2日(木)20:00~
4月3日(金)20:00~
4月4日(土)10:00~
(いずれの日程に参加いただいても結構です。

▼参加フォーム
https://www.mori7.net/jform_pre.php?f=sks202004

▼以前の動画の説明は削除し、新しい動画の説明を「お手伝い掲示板」にいれました。
https://www.mori7.net/ope/index.php?k=104

この記事に関するコメント
コメントフォームへ。

森川林 20200401  
 4月6日以降も都市部での学校では休校が続く可能性があるので、これまでの春オン方式の自由参加型の授業と、従来の担任固定制の授業を並行して行っていきます。
 その新しいやり方を説明しますので、講師、及び講師をしてくださる予定の方は、ご都合のよい日程で説明相談会にご参加ください。


同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
オンラインスクール(0) 
コメント31~40件
……前のコメント
優しい母が減っ 森川林
 娘さんの友達から怖がられているというお母さん、コメントあり 5/8
記事 979番
優しい母が減っ 娘の友達
娘は中3。私は自称甘い母親です。世の中の厳しい先輩ママたちか 5/7
記事 979番
学習グラフのペ 森川林
言葉の森の今後の方針は、デジタルなデータをアナログで送信する 5/6
記事 5058番
森リンベストの 森川林
じすけ君、ありがとう。 統合失調症のような、また似たような 4/21
記事 4657番
森リンベストの じすけ
こわばんは 今日は元気一杯、体験発表をさせて頂きます。 4/20
記事 4657番
国語読解問題の 森川林
 あるとき、高3の元生徒から、「国語の成績が悪いのでどうした 3/28
記事 5034番
今日は読書3冊 森川林
苫米地さんの「日本転生」は必読書。 3/25
記事 5030番
共感力とは何か 森川林
言葉の森のライバルというのはない。 森林プロジェクトで 3/23
記事 5028番
3月保護者懇談 森川林
 いろいろ盛りだくさんの内容ですが、いちばんのポイントは、中 3/22
記事 5027番
中学生、高校生 森川林
 意見文の書き方で、もうひとつあった。  それは、複数の意 3/14
記事 5018番
……次のコメント

掲示板の記事1~10件
WinSCPの 森川林
ダウンロードとインストールは、特に問題なく、次々と進めて 12/4
プログラミング掲示板
Re: 標準新 森川林
 これは、確かに難しいけど、何度も解いていると、だんだん感覚 12/2
算数数学掲示板
標準新演習算数 あかそよ
3の1はできました。 2は、答えを見るとなんとか理解できま 11/23
算数数学掲示板
2024年11 森川林
●サーバー移転に伴うトラブル  本当に、いろいろご 11/22
森の掲示板
現在森リンベス 森川林
このあとの予定。 ・森リンベストを直す(直した) ・森リ 11/20
森川林日記
Re: 入会手 言葉の森事務局
 お世話になっております。  弟さんのみご入会が1週間 11/15
森の掲示板
入会手続きにつ やすひろ
お世話になっております。 個別掲示板を開けませんので、ここ 11/15
森の掲示板
Mr. 1
1 11/14
森の掲示板
Mr. 1
1 11/14
森の掲示板
Mr. 1
1 11/14
森の掲示板

RSS
RSSフィード

QRコード


小・中・高生の作文
小・中・高生の作文

主な記事リンク
主な記事リンク

通学できる作文教室
森林プロジェクトの
作文教室


リンク集
できた君の算数クラブ
代表プロフィール
Zoomサインイン






小学生、中学生、高校生の作文
小学1年生の作文(9) 小学2年生の作文(38) 小学3年生の作文(22) 小学4年生の作文(55)
小学5年生の作文(100) 小学6年生の作文(281) 中学1年生の作文(174) 中学2年生の作文(100)
中学3年生の作文(71) 高校1年生の作文(68) 高校2年生の作文(30) 高校3年生の作文(8)
手書きの作文と講評はここには掲載していません。続きは「作文の丘から」をごらんください。

主な記事リンク
 言葉の森がこれまでに掲載した主な記事のリンクです。
●小1から始める作文と読書
●本当の国語力は作文でつく
●志望校別の受験作文対策

●作文講師の資格を取るには
●国語の勉強法
●父母の声(1)

●学年別作文読書感想文の書き方
●受験作文コース(言葉の森新聞の記事より)
●国語の勉強法(言葉の森新聞の記事より)

●中学受験作文の解説集
●高校受験作文の解説集
●大学受験作文の解説集

●小1からの作文で親子の対話
●絵で見る言葉の森の勉強
●小学1年生の作文

●読書感想文の書き方
●作文教室 比較のための10の基準
●国語力読解力をつける作文の勉強法

●小1から始める楽しい作文――成績をよくするよりも頭をよくすることが勉強の基本
●中学受験国語対策
●父母の声(2)

●最も大事な子供時代の教育――どこに費用と時間をかけるか
●入試の作文・小論文対策
●父母の声(3)

●公立中高一貫校の作文合格対策
●電話通信だから密度濃い作文指導
●作文通信講座の比較―通学教室より続けやすい言葉の森の作文通信

●子や孫に教えられる作文講師資格
●作文教室、比較のための7つの基準
●国語力は低学年の勉強法で決まる

●言葉の森の作文で全教科の学力も
●帰国子女の日本語学習は作文から
●いろいろな質問に答えて

●大切なのは国語力 小学1年生からスタートできる作文と国語の通信教育
●作文教室言葉の森の批評記事を読んで
●父母の声

●言葉の森のオンライン教育関連記事
●作文の通信教育の教材比較 その1
●作文の勉強は毎週やることで力がつく

●国語力をつけるなら読解と作文の学習で
●中高一貫校の作文試験に対応
●作文の通信教育の教材比較 その2

●200字作文の受験作文対策
●受験作文コースの保護者アンケート
●森リンで10人中9人が作文力アップ

●コロナ休校対応 午前中クラス
●国語読解クラスの無料体験学習