全国の小中学生に1人1台のパソコンを配備するGIGAスクール構想が、前倒しで進められることになりました。
現在、米国の教育界では、クロームブックが6割を占めているので、日本でもクロームブックの採用を考えているところが多いと思います。
しかし、私は、これまでクロームブックを使ってきて、重大な弱点があることがわかっていますので、学校や家庭で使うパソコンには、クロームブックを採用しないことをおすすめします。
もし、この件で、googleの関係者の方の反論があれば、ぜひコメント欄に書いておいてください。
私の勘違いの可能性もあるからです。
クロームブックの採用をすすめない理由の第一は、テキスト入力をする場合のエディタのアプリが弱いことです。
デフォルトで入っているtextというアプリは、ちょっとキー操作を間違えるだけですぐに全文が消えて復活しません(笑)。
理由の第二は、これからキラーアプリケーションになると思われるウェブ会議システムのZoomが日本語に対応していないことです。
私は、これを一時的なことでいずれ日本語化されると思っていましたが、Google社の方針として日本語化しないことを決めているようです。
これは、うがった見方をすれば、Googleのウェブ会議システムと競合するからだと思います。
これからのパソコンの重要な用途は、テキストを打つことと、ウェブ会議を利用することだと思います。
クロームブックは、その二つの点で大きな弱点があると思います。
iPadも同じ理由です。
ウェブを閲覧するだけなら、不自由はしませんが、自分でテキスト入力をしたり、ウェブ会議を利用したりすることには向きません。
ウィンドウズがいいというわけではありませんが、ウィンドウズパソコンも、今はクロームブックと同じ4万円台で高性能なものが手に入ります。
ということで、これまで言葉の森では、30台ほどのクロームブックを使ってきましたが、今は低価格のウィンドウズパソコンに置き換えているところです。
コロナウイルスについていろいろな情報をまとめてみると、コロナウイルス自体は大した問題ではないと考えられます。
私が最近よく参考にしているブログやYouTubeは人は下記のとおりです。
In Deep
Kazumoto Iguchi's blog3
池田整治【公式ホームページ】
池田信夫blog
保江邦夫YouTube
本田健YouTube
増田俊男YouTube
矢作直樹
(順不同)
以上のサイトのブログやYouTubeや本には、相反することも書かれていますし、また私自身それは少し疑問だと思うようなこともたまに書かれています。
それでも、大きく見れば信頼できる人たちの情報ですから、参考にされるといいと思います。
コロナウイルスは感染力の強いインフルエンザと同じで、重篤化することももちろんありますが、免疫力をつけて乗り切るしかないと覚悟しておけばいいというのが、ウイルス自体に関する当面の私の結論です。
問題は、このあとに続く経済の問題です。
経済の問題とは、結局お金を社会の中でどう回すかという問題です。
とりあえず日銀を国有化するなどという方法で、国が全国民に必要な資金を無条件で渡すことが第一です。(簡単にできることではないと思いますが)
そして、渡されたお金の中で使われなかった分や、貯金された分は回収し、余った分を投機に使うことを禁止します。
そして、ここからが大事なことですが、その無条件で配られたお金を使って生活に必要な物を購入するだけでなく、自分が新しい仕事を始めるための投資に使うことをすすめるのです。
個人が個人の力量で新しい仕事を始められる分野は、主に教育と文化の分野です。
例えば、子供時代に地蜂取りをしたような経験がある人が、地蜂取りを教える教室をオンラインで開きます。かなり特殊な例ですが(笑)。
オンラインで開くのはウイルス対策という面ももちろんありますが、本質的にはロングテールで多くの人が参加できるようにするためです。
自分にとっては当たり前のようにできることも、経験したことのない人には、お金を払ってでも教わりたいということがあります。
昔は多くの人が生活に追われていたので、生活に必要なことでなければ学ぶ動機がわかないということが多かったと思います。
しかし、今は生活の必要から離れて自分の興味や関心を満足させるために何かを学びたいという人が増えています。
よく引用する例ですが、さかなクンのような生き方を多くの人が自分の関心のある分野で追求していくことが、これからの未来の社会の経済の重要な一部分になると思います。
いわゆるプロとは、そのことに時間をかけた人のことで、誰でも1日は24時間ですから、その時間の過ごし方によってすべての人がプロになることができます。
それら多くのプロの中から、今では日本の文化となっている茶道、華道、和歌、俳句や、又は、関忠一の数学、伊能忠敬の測量術などの学問分野が生まれてきました。
そして、これらの成功した文化や学問だけでなく、これまでの日本には、無数の小さな文化や学問の試行錯誤が生まれていたはずです。
それらがすべて、経済的に考えればお金の回転を生み出していくのですから、この回転を高めることが、日本の新しい経済の流れを作り出すことになると思うのです。
教育文化産業の利点の第一は、日本の弱点でもあるエネルギーに制約されないことです。
第二は、文化的な生産物の価格は、需要がある限りいくらでも高くすることができることです。経済を発展させるためには、高いものが回る仕組みを作ることが大事だからです。
第三は、その教育文化を学ぶための海外からの需要が生まれることで、文化産業は輸出産業にも発展することです。もちろん輸入する流れも生まれます。
日本には、「道」の文化という供給側の見本があるとともに、国民の多くが知的な好奇心を持つという需要の側の社会的条件にも恵まれています。
これからの日本はどんどんよくなるという人が、私の知ってる範囲ではとても多いのですが、そのよくなる具体例の一つがこの教育文化の胎動だと思います。
では、具体的にどうしたらこういう新しい社会を実現できるかというと、それはまず自分のできるところから教育文化の仕事に参加することです。
言葉の森では、3月の初めからコロナウイルスによる学校休校に対応したオンラインスクールを始めました。
このオンラインスクールのような、先生1人に生徒5、6人という少人数クラスの授業を本格的に始められるところが、ほかにはたぶんないので、連日のべ100名ほどの生徒がオンラインスクールに参加してくれています。
このオンラインスクールの会場は、土曜と日曜は空いています。
また、平日の平日の夕方15時から20時の間も空いてるところが多いです。
そこで、本当は、この会場を利用して自分の得意なことを教える機会を提供したいと思っているのです。
しかし、これを今すぐ実行すると、自分が当面の仕事としている分野に割く時間がなくなってしまうので(笑)、その新しい教育文化の提案は、もう少し落ち着いてから行なっていきたいと思っています。
いつか、新講座の募集をするようになったら、教えられそうな面白いものを持っている人はぜひ立候補してください。
新型コロナウイルスにまつわる事柄は、確かに事実として問題になっていることもありますが、それ以上に著名な学者やメディアの影響で話が大げさになっているところもあると思います。かつての二酸化炭素による地球温暖化の話と共通しているところがあるのです。