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記事 4156番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/12/29
読書好きな子供の作文 as/4156.html
メグ 2020/12/17 10:51 
 読書好きな子供は、作文も上手なことが多いです。そんな読書好きの小学校5年生の男の子が書いた、水泳のクラス分けテストについての作文の一部を紹介します。この生徒は、いつも、本の一部を切り取ったかのようなすばらしい表現で、テンポよく臨場感あふれる作文を書いてくれます。

 4年生まではスイミングスクールに通っていたので、自信満々でテストを受け、いつも一番上のクラスに入っていたのですが、スイミングスクールをやめてしまったため、今回のテストはあまり自信がなかったようです。

=====

(テストを待っているとき)

「僕は放心状態だった。」

(テストの番が近づいてきたとき)

「僕は上の空だった。」

(さらに近づいてきたとき)

「僕は、他の人に緊張が感染したかのように、心の底から不安と緊張が膨れ上がり、上の空ではいられなくなった。」
「僕は自分に言い聞かせた。緊張があるというのは、自分の心の奥深くでは、いいプレイにしようと炎が燃えているのだと。」
「だが、そんなに緊張しなくてもいいだろっ叫ぶ自分も心の中にいる。二つの心がせめぎあって、つい僕はクスッと笑った。笑ったことで、僕の心の中に炎が宿った。」

(自分の番になったとき)

「落ち着けと自分に言い聞かせ、テストに挑んだ。」

(テスト中)

「やってみると、テストは苦もなく、泳ぐことができた。自分が余裕で泳いでいることに対して、僕は驚き、ホッとした。つい笑い出しそうになった。だが、我慢した。こんなところで終わってはたまらない。」

(泳ぎ切ったとき)

「水中で思いっきり笑った。嬉しい気持ちがあふれ出た。そのあふれ出した気持ちが、僕の名前を一番上のクラスの名前表に書き込んでくれたのだ。」

=====

 案ずるより産むが易し。テストの結果は良かったようですが、その結果を出すまでの気持ちの移り変わりが手に取るようにわかります。短い間に刻々と変化する心情を見事に言葉にしています。「緊張があるというのは、心の奥深くでは、いいプレイにしようと炎が燃えているのだ」とは、自分の心の内をよく見つめていると思います。確かに、いい結果を出そうと思わなければ緊張などしないでしょう。心の中の葛藤も冷静に観察しています。また、テスト結果を擬人法を使って表現したところも工夫されています。

 読書好きで、作文が得意な子供は、ときには、背伸びし過ぎて不自然な表現になることもあります。そんなとき、どんなに得意な生徒であっても、決して注意しないことが大切です。書くことに自信を持っている子供ほど、ちょっとした指摘に傷つき、自信をなくしてしまうことがあるからです。ほめることが大事なのは、どの生徒にも共通することなのです。

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記事 4155番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/12/29
【合格速報】同志社国際高校・英理女子学院 as/4155.html
言葉の森事務局 2020/12/15 11:48 
同志社国際高校・英理女子学院   K.O.さん

<保護者の方より>

 担当の先生には、我慢強くいつも娘を励ましていただき、とてもありがたく思っております。

 補習校に通わず、日本語教育は言葉の森だけでしたが6年半の長期の海外生活の間、あまり日本語が崩れなかったのは作文のお陰だったと思います。

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合格情報(27) 

記事 4154番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/12/29
【お知らせ】体験学習の件 as/4154.html
言葉の森事務局 2020/12/12 11:05 
 12月中の体験学習の受付は終了いたしました。

 ただ今、1月8日以降の体験学習を受付中です。

 土曜日は満員となっておりますので、平日の夕方以降の時間でお願いいたします。

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記事 4153番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/12/29
【お知らせ】電話の受付時間 as/4153.html
言葉の森事務局 2020/12/10 16:42 
 12月10日よりしばらくの間、平日のお電話の受付時間を30分短縮し、9時から19時30分までとさせていただきます。

 振替授業の受付も19時30分までとなります。

 ご不便をおかけいたしますが、どうぞよろしくお願いいたします。

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記事 4152番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/12/29
【合格速報】法政大学国際高校 as/4152.html
言葉の森事務局 2020/12/09 14:48 
法政大学国際高校グローバル探究コース M.Y.さん

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合格情報(27) 

記事 4151番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/12/29
小さいころから大切にしているもの as/4151.html
メグ 2020/12/08 10:22 
 言葉の森の小学校4年生の課題に「小さいころから大切にしているもの」というのがあります。小学校4年生ですから、この世に生まれてまだ10年くらいしか経っていないわけですが、自分が幼いころから大切にしているものについて紹介し、それにまつわるエピソードを書きます。自分が生まれたときに祖父母が買ってくれたぬいぐるみ、小さいころによく遊んだおもちゃなど、毎回、ほほえましい作文がそろいます。

 小学校4年生では、結びの工夫の練習をします。作文の最後を動作や情景を表す文で結ぶのです。「ぼくは、今日もそのぬいぐるみといっしょに眠ります」「私は、人形をそっとおもちゃ箱にしまいました。」といった具合です。中には、「祖父母に買ってもらったぬいぐるみは、今も押入れの段ボールの中で眠っています。」などというのもあります。講評を書くとき、思わず、「たまには押入れから出してあげてね。」とコメントしてしまいますが(笑)。

 さて、今年もその課題の週が巡ってきました。ある男の子が書き上げた作文を持ってきます。題名を見ると「小さいころから大切にしている人」となっています。長いこと作文の講師をしていますが、こういったケースは初めてでした。早速作文を読んでみると、「ぼくが小さいころから大切にしている人は家族です。」とあります。もうこれだけで感動ものです(笑)。読み進めてみると、お父さん、お母さん、二人のお兄さんがこれまでいかに自分のためにしてくれたことを思い出して綴っているのです。

 毎日食事を作ってくれていること、旅行に連れていってくれたこと、野球を教えてくれたこと、病気のときに看病してくれたことなどなど。そんな家族にいかに感謝しているかが切々と記されていました。そして、最後には、自分が大人になったら、家族に恩返しをしたいと……。誤字もあるし、4年生で習っていると思われる漢字もあまり使われていません。主語述語がうまく合っていない文もあります。それでも、いえ、だからこそ、その男の子の思いが十分に伝わってきました。読み手を意識して気持ちに飾りをつけて書いたわけではなく、自分の素直な気持ちをそのまま書いたということがよくわかるからです。

 作文には、子供の純粋な気持ちが表れます。そんな子供の気持ちに触れるとき、ほっとすると同時に忘れかけていたものを思い出すことができます。子供の作文から教えられることは、決して少なくないのです。
 あなたには、小さいころから大切にしているもの、ありますか?

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記事 4148番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/12/29
【合格速報】成城大学経済学部  as/4148.html
言葉の森事務局 2020/12/07 11:25 
成城大学経済学部 M.T.さん 

<担当講師より>
 
  最後は受験コースではなく、実際に出題された課題の添削となりましたが、無事に合格したとのことで何よりです。
ご本人も、言葉の森での学びを今後に活かしたいとのことで、とても喜んでいらっしゃいました。

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記事 4147番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/12/29
要約は三文抜き書きから as/4147.html
メグ 2020/12/05 14:15 
 1000字から2000字程度の長文を読んで要約をするのは、子供にとってはかなり負担となる作業です。長文の内容をしっかり理解できていても、自分の言葉で簡潔にまとめるのは非常に難しいことです。最初から、自分の言葉でまとめようとせずに、まずは長文中の文をそのまま抜き出すことから始めてみましょう。

 長文を大きく三つくらいに分けます。それぞれのかたまりの中から、一つずつ中心となる文を選んでいくのです。もちろん、中心となる文を一つだけ選ぶのは無理がありますし、中心となる文がわかりにくい場合も多いと思います。そんなときは、自分の好きな文を選んでもいいでしょう。選び出した三つの文がうまくつながらないこともあるはずです。でも、それでいいのです。三分の一ずつのかたまりの中から一文を選ぼうとするその作業に意味があるのです。

 三つの文をつなげただけの要約は、もちろん、不十分なものですが、この練習を何度も繰り返すことによって、足りないところを補ったり、自然なつながりになるように工夫したりできるようになります。時間はかかりますが、要約の基本は、ポイントとなる文をさがすこと。この訓練の積み重ねでだんだと上手になります。

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