- 先生というのは、教えるのが好き。
- すると、生徒も教わるのが好きになる。
- ところが、簡単に、「わからない。教えて」ということになると、自分で考える過程がなくなる。
- その場ではわかったつもりになり、実際に直後ではできるようになるが、しばらくたつと忘れてしまい、結局実力がつかないことになる。
- では、どうしたらよいか。
- 生徒が、「わからない。教えて」と言ったら、先生は、「自分でもう一度答えを見て考えて、わかったら先生に教えて」と対応する。
- すると、ほとんどの生徒は、自分で考えて、それを先生に教えてくれる。これが、実力になる。
- 生徒だけではどうしてもわからないこともたまにはあるが、それはむしろ例外的。
- 自分で考える習慣がつくと、あらゆることに自分の力でやろうとする姿勢が生まれる。
- 言葉の森の自主学習クラスは、教えない教育で生徒の実力をつけている。
https://youtu.be/utMujysv7eo
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作文も、中高生の課題になると、かなり難しくなります。
だから、先生も詳しい解説をしてしまいがちです。
しかし、本当に実力のある生徒は、そういう先生の説明を聞きたがりません。
たとえ、間違えた読み方であっても自分なりに書きたいという生徒の方が実力は伸びるのです。
生徒が間違った読み方をしたり、主題を取り違えて読んだりした場合、どうするかというと、先生はそれを訂正するよりも前に、自分なりに読み取ろうとしたことを評価してあげる必要があります。
誤読が創造になることもあるのです。
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東海大学付属相模高等学校中等部 T.N.さん
<担当講師より>
書くことが好きで昨年の9月末まで作文クラスに参加してくれていました。
受験勉強との両立は大変だったと思いますが、いつもテーマに合った実例をしっかりと考え、説得力のある作文を書いてくれていました。希望の進路を自分の力でつかみ取ることができて本当に良かったです。おめでとうございます!!
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- 作文クラスで、最初の時間に読書紹介。
- 思い思いに1人2分以内で、読んでいる本を紹介する。
- 低学年の子や慣れない子は、あらすじを延々と言うこともあった。
- 「いちばん面白かった(心に残った)ところは」という形にしている。
- しかし、高学年の子では、簡潔に内容を説明できる子もいる。
- わずか15分の読書紹介で大きな効果があった。
・本を必ず読むようになる。しかも、読書紹介にたえるものを自然に読む。
・人の紹介した本に興味を持ち、読書範囲が広がる。
・言いたいことを他人にわかるように説明する力がつく。
・人の話をよく聴く力がつく(これは、あとで感想を言い合う時間があるから)
- 今は、作文クラスの一部の時間を使う形で行っているが、読書指導だけを独立して行うことを計画中。
- そのために考えているのが「難読検定」。
- 小1から高3までの間のおすすめの本のリストを作る予定。
https://youtu.be/8sjxLbQN63E
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読書指導というのは、難しいところがあります。
というのは、読書好きな子は、読書の枠組みを与えられることを好まないからです。 それよりも、自分の好きな本を自由に読んでいたいのです。
しかし、その自由な読書を他人と共有できる仕組みがあれば、それはそれで楽しい読書経験になると思います。
小さいころからの読み聞かせ以上に大事なことは、学年が上がったときに難しい読書もできることです。
ところが、小学生のころまでよく本を読んでいた子が、中学生、高校生となるにつれて、軽い本しか読まなくなることです。
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名古屋大附属中学校 K.I.さん
<担当講師より>
5年生いっぱいまで受講されていました。
志望校と決めてからは、普段の作文も受検を意識して頑張って取り組んでいました。本当によかったです。おめでとうございます!
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- 幼児教育は、小学校の準備のための教育ではない。
早期教育、受験教育、先取り教育という位置づけにしない
- 幼児教育は、日本の文化・社会に参加するための教育。
だから、幼児独自の課題もある。
- 幼児の漢字教育の成果。
普及していないのは、小1の漢字、ひらがな、英語など学校教育の準備に併せてしまうから。 - 江戸時代の漢字教育は、四書五経の素読だった→文化と社会に参加する準備
- 現代の日本での漢字教育は、常用漢字の範囲であって、学年別配当漢字を基準にするべきではない。
- 特に、幼児は画数の多い具体的な漢字学習を好む(鶯、蟹、雀、狸など)
- また、漢字を知識として覚えるだけでなく、実物に触れ合うことが大事。
・同じぐらいの子供
・触れる生き物
・触れる実物
https://youtu.be/OxuOonyq7ao
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世の中の仕事には、「堅い仕事」というものがあります。
例えば、医師、公務員,学校の先生、士業の資格を取得した仕事などです。
なぜ堅いかというと、これらのサービスは誰にとっても必要なものだからです。
しかし逆に、誰にとっても必要なものだからこそ、これからはその分野がAI化される可能性も大きくなるのです。
では、堅い仕事の反対の堅くない仕事は何かというと、それは誰にとっても必要と言えない仕事です。
それがこれから生き残る可能性の高い仕事になるのです。
そんな仕事で食べていけるのかというような分野を極めることが、未来の仕事を考える際の一つのイメージになります。
スポーツの世界でも同様です。
メジャーな分野の方が「潰しがきく」という考えがあります。
サッカー、バスケットボール、ゴルフ、テニスなどのよく知られているスポーツの方が、競技人口も多いし、その分野で何か仕事ができる可能性があるように見えます。
しかし逆に、メジャーでないスポーツの方が自分が第一人者になれる可能性が高いというような考え方もできるのです。
語学でも同様です。
英語と中国語は、これから多くの人にとって必要な外国語になります。
しかし、多くの人にとって必要だからこそ、これもまたAI化が最も進む分野になるのです。
では、未来に生きる子供たちの勉強では、どのようなものを中心にしていくといいのでしょう。
それは、思考力、創造性、共感力を育てる分野の勉強です。
思考力は、母語である日本語の力を十分に育てることです。
それは主に、読書、作文、暗唱などによって育ちます。
創造性は、創造発表学習、理科実験工作、プログラミングなど、創造的に取り組む必要のある学習に参加することによって育ちます。
共感力は、人間や自然や小動物との関わりの中で育ちます。
これからの子育てのイメージは、この三つの分野のバランスをとり、学力の個性を伸ばしていくことを中心に考えていくことです。
堅い勉強というと、これまでは、漢字の書き取りや計算の正確さなどが考えられがちでした。
しかし、それらは今の時点でこそ試験の問題として出されていますが、今後の社会ではますます重要度の低い分野になってきます。
例えば、試験にしても、辞書持ち込み可、電卓持ち込み可、スマホ持ち込み可というようなことが将来生まれてくるはずですから、それらのツールを使う力さえあれば、人間がツールの代わりに自分の時間を割いてそれらの能力を習熟させる必要は少なくなっていくのです。
ただし、更にその先のことを言うと、人間はこれまで何千年も、場合によっては何万年も、正確に記憶をしたり正確に模倣したりすることが必要な世界に生きてきました。
だから、それらの必要がなくなる社会になっても、人間自身のバランスのとれた成長のためには、記憶や反復の学習を続けることもまた必要になるのです。
https://youtu.be/PaXZpDQNjG8
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誰もが勉強と認める勉強があります。
漢字の書き取り、計算練習などです。
これが堅い勉強です。
その反対に、誰もが「それ勉強?」と思うような勉強があります。
創造発表やプログラミングや理科実験工作などです。
半分遊びと思われるような勉強、これがこれから大事になってくるのです。
それがはっきりわかるのは、子供たちがずっと大きくなっってからです。
漢字の書き取りよりも大事なのは、漢字と似ていますが、漢字ではなく語彙です。
学年相応の漢字を書けることよりも、学年を超えた語彙もばりばり読めることなのです。
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自主学習クラスの新年度の教材注文の受付を開始しました。
言葉の森の指導方針は、1冊の問題集を完璧に仕上げることです・。
国語や英語は、1冊を5回以上読むこと、算数数学はできない問題が1問もなくなるm,まで解くことです。
そのために大事なことは、できる問題はどんど飛ばして、できない問題はすぐに答えを見ることです。
しかし、この反対のことをやる生徒が意外と多いのです。
つまり、できる問題を何度も解いたり、できない問題をいつまでも考えたりというやり方です。
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論理エンジンという教材を出している出口汪(でぐちわたる)さんの中高生向けの現代文の問題集「
出口式現代文」を読んでみました。
言葉の森の国語指導との共通点は二つあり、相違点も二つあると思いました。
共通点に関しては、第一に理詰めに解く読解問題の解き方を説明していることです。
これは、言葉の森が読解検定や「
小学生のための読解・作文力がしっかり身につく本」で説明しているのと同じようなやり方です。
もう一つの共通点は、読解の解き方のコツを知っていても、読む力つまり読書力が伴わないと成績が伸びないという点です。
特に高校生になると、解き方のコツを身につけるだけでは不十分で、難しい文章を読む力がついていなければ国語の成績を短期間であげることができません。
共通点は、以上の二つです。
相違点は、次の二つです。
第一は、出口さんは問題集を中心に勉強を進めていくという考え方ですが、言葉の森は問題集の使い方を中心に勉強を進めていくという点です。
言葉の森の読解力をつける方法は、たくさんの問題集をこなすのではなく、1冊の問題集の問題文を何度も繰り返して読むというやり方です。
第ニの相違点は、出口さんは問題を解いて力をつけると述べていますが、言葉の森は問題は解かずに、問題文を何度も読みその内容を自分のものにするというやり方を勉強を進めているという点です。
なぜ問題を解かないかというと、その理由は、問題を解く勉強をすると、問題文を読むだけのときに比べて5倍から10倍の時間がかかるからです。
それなら、問題を1回解くよりも、同じ時間でその問題文を5回読んだ方がいいからです。
ただし、解き方のコツを知る必要もあるので、それは月1回開催している読解検定(550円)で100点を目指す勉強をすればいいということです。
また、なぜ言葉の森が問題集を解くというやり方をあまり勧めないかというと、勉強が問題集に依存したものになるからです。
つまり、問題集中心の勉強をすると、問題集がないと勉強ができないというようなこともあり得るということです。
言葉の森の場合は、どんな問題集でもよいので、難しい問題文が書かれている文章を何度も読んで自分のものにするという考え方ですから、問題集に制約されることはありません。
出口さんのやり方で子供たちの読解力がつくということは、出口さんが実績として述べているとおりだと思います。
そして、言葉の森も、特に中高生の読解力については、1、2時間の個別指導で次の日から国語の成績が急上昇するという実績をいくつも持っています。
どのくらいの急上昇かというと、高3生でセンター試験の現代文が60点程度だった生徒が、解き方のコツを理解したあとは毎回100点近い成績を取れるようになるというほどです。
今は、個別指導を受けるかわりに、毎回の読解検定で100点を目指すというやり方で読解力がつくようになっています。
出口さんのやり方も、言葉の森のやり方も、国語の成績が上がるのは、いずれも生徒が解き方のコツを理解するというところから来ているのだと思います。
しかし、いくら解き方のコツを身につけても、難しい文章の読書力が伴わない場合は成績の伸びには限界が出てきます。
ですから、国語力をつけるための一番大事な方法は、国語の問題集を解くことではなく、家庭で読書の習慣をつけるということになります。
ただし家庭学習で、難しい読書を続けたり、問題集読書で問題文を繰り返し読む勉強を続けたりするのは難しい面があります。
それは単純な繰り返しの勉強は、子供も親も飽きてしまうことが多いからです。
その場合は、オンラインの国語読解クラス(月額4,400円)に参加されるとよいと思います。
出口汪さんの国語指導と言葉の森の国語指導との共通点と相違点【動画】
https://youtu.be/gXgi8MWvaIc
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国語力は、国語のセンスではなく、物事を理詰めに考える力です。
その点で、出口汪さんと言葉の森の考えは共通しています。
相違点は、出口さんが問題集の問題を解く形で進めているのに対して、言葉の森は問題を解かない形で勉強を進めている点です。
問題を解くのは、読解検定を月に1回やれば十分だからです。
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