第三に、オンライン5人クラスの教育では、子供たちの創造力を伸ばす授業が可能であることです。
それは、子供たちの発表が日常的に行われるために、それぞれの子が個性を発揮する余裕が出てくるからです。
オンラインクラスの周囲の友達による評価も、発表の内容のよさとともに、発表のその人らしい個性の方に向くようになります。
つまり、みんなに受けるような発表をするという雰囲気が、自然に自分の個性と創造性を発揮する発表につながっていくのです。
内容がよい発表は、小中学生のレベルでは、教科書や参考書などと同じようなものになりがちです。
それに対して、個性的な発表は、教科書や参考書から離れて自分独自の工夫をするところに特徴があります。
そこに、ほかの人の発表とは違う個性が出てきます。
言葉の森は、もともとの教育方針で個性や創造性を大事にしているので、子供たちも、多少の脱線や失敗があっても面白いものを発表したいという考えを持つようになってきます。
この個性と創造性を大事にする姿勢が、社会に出てから役に立ちます。
世の中では、人の後ろについていく人も必要ですが、自分から旗を振る人もそれ以上に必要です。
個性と創造性のある人は、自分から旗を振る役割を果たすことが多くなるのです。
創造性の内容は、読書や作文やさまざまな挑戦によって次第に培われていくものですが、創造性を価値あるものとするする姿勢は、日常的な発表教育の中で育まれていくものです。
この創造性の発揮と結びついた発表教育のできることが、オンライン5人クラスの大きな特徴のひとつです。
これに対して、多人数の双方向オンライン教育では、個性や創造性を発揮する余地はありません。
それは、発表する回数も、その持ち時間も限られているからです。
知識を習得するための教育は、これからますますよい教材が生まれ、ますます能率のよいものになっていくはずです。
しかし、これからの社会で大事になるのは、知識の習得とともに、その人らしい個性と創造性です。
それを日常的な教育の中で育てていくことが、これから必要になってくるのです。
言葉の森のオンラインクラスの中で、創造性を発揮することに最も相性がいいのは、創造発表の講座です。
このクラスは文字どおり、毎週創造的なことを発表することが学習内容になっているクラスです。
作文講座やプログラミング講座も、創造性を発揮しやすいクラスです。
教科の学習を目的とした国語読解、算数数学、英語、公中理系・文系などの講座は、学習時間が中心になりますが、それでも読書紹介の時間があるときは、その中でその人らしい個性を生かすことができます。
以前は、教科の学習の講座でも、自分が勉強した内容を生かして創造的な問題作成をするとういことをしていました。
しかし、これはほとんどの子にとって難しすぎたので、今はやっていません。
今後、教科の講座でも、個性と創造性を発揮できるような時間を工夫をしていきたいと思っています。
(つづく)
▼動画
https://youtu.be/PeUjFSAI3No
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子供たちはもちろんそうですが、人間は本来個性的なものです。
しかし、それが教育や社会の同調圧力の中で、次第に個性を発揮しないように自分をコントロールするようになっていくのです。
個性を発揮することの大切さを、まず教育の場から作っていくことが大事だと思います。
これからの教育で大事なのは、個性と創造性を評価することです。
知識の習得を目的とした教育には正解があり、その正解に最も早く到達した人が評価される仕組みになっています。
すると、そこで競争が生まれ、その競争を生かした授業やテストが行われるようになります。
これが勉強をつまらなくさせている大きな原因です。
例えば、プログラミング教育でも、模範解答があり、その模範解答に最も早く到達した人がえらいというような授業が行われるとしたら、本来面白いはずのプログラミングは、つまらない勉強になってしまうでしょう。
自分なりに工夫したり脱線したりする中で学ぶから、勉強が面白くなり、その勉強の中身が本当に身につくのです。
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オンライン5人クラスの第2の特徴は、生徒一人ひとりの発表ができることです。
例えば、読書紹介では、1人2分程度の時間で、かなり個性のある発表ができます。
作文の予習の発表も、1人2分程度でその人らしい発表ができます。
創造発表クラスでは、発表自体が授業の中心になっているので、1人5分程度の発表時間とそれに関連した質問感想時間があります。
ここでも、毎回個性的な発表が行われています。
これらの発表によって、生徒の勉強に対する意欲が深まります。
また、発表によって、発表する人の人柄が分かり、互いに親しみを感じるようになります。
また、発表のあとに質問や感想などの時間があると、そこで生徒どうしの対話が成り立ちます。
この発表する力というものは、普段の学校教育の中では、なかなか達成できないものです。
ほとんどの子は、家族や友人の中で以外には、人前で発表する機会を持っていません。
オンライン5人クラスで、ひとまとまりの発表をする機会が毎週のようにあると、自然に発表する力がつきます。
この発表力は、将来のプレゼンテーション力にも結びついてきます。
大人数の教室単位の双方向オンライン教育では、人数が多いので、そもそも全員の発表というものができません。
できたとしても、1人1分程度の形だけの発表になります。
もちろん質問や感想のお時間なども取れません。
しかも、このような1人1分の発表であっても、毎回できるわけではなく、特別な発表時間としてしか発表の機会を作ることができません。
オンライン5人クラスでは、毎週のように発表ができます。
そして、授業の内容も、子供たちができるだけ発表の機会が持てるように組み立てられています。
発表というものは、これまでの教育では、重視されてきませんでした。
それは、発表を組み入れた授業というものが、多人数のクラスでは時間的にできなかったからです。
しかし、子供たちは、受け身の授業よりも、自ら発表する主体的な授業の中で、頭脳を活性化させ理解を深めます。
発表教育というものは、将来の教育の中で重要な位置を占めるようになります。
その発表教育が自然にできるのが、オンライン5人クラスなのです。
(つづく)
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人間は、吸収することによって学ぶよりも、発表することによってより深く学びます。
講義を聞きながら寝てしまう人はいても、発表しながら寝てしまう人はいません。あたりまえだろ(笑)。
発表というのは、それだけ頭脳を活性化させるのです。
しかし、これまでの学校教育では、生徒一人ひとりの発表の機会というものは限られていました。
全員に毎回発表する機会があるというのが、オンライン5人クラスの特徴です。
そして、授業もまた、発表の機会をできるだけ作るように組み立てられているのです。
ほとんどの子にとって、授業というのは退屈だと思います。
時に面白い授業をする先生はいるかもしれませんが、その多くは脱線の面白さです。
私は、小中学生のころ、授業中によく窓の外を見て、「スズメは自由でいいなあ」と思っていました。
そして、教科書のほぼ全ページにわたって落書きをしていました(笑)。
先生はそれなりにいい授業をしてくれていたと思いますが、何しろ退屈でたまらなかったのです。
勉強が、先生の話を聞くような形ではなく、生徒が一人ひとり発表する形で行われたら、それは理想の授業になると思います。
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