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オンライン夏期講習の5人クラスで取り組む暗唱講座 as/4277.html
森川林 2021/07/18 08:22 

 暗唱の方法論を提示し、それを実際の授業として成立させたのは、たぶん言葉の森が日本で初めてです。

 暗唱ではなく、音読とか速音読とか言っている人もいますが、そういう人は実際に暗唱というものをやったことがないのだと思います。
 なぜなら、音読や速音読というのは、一見やりやすそうに見えますが、まず続かないのです。
 それは、張り合いがないからです。

 言葉の森の暗唱は、手順どおりやれば誰でもできるようになります。
 これには、年齢は関係がありません。

 だから、子供が暗唱の練習をするときは、できればお母さんやお父さんも一緒にやって、暗唱のコツを実際に理解してもらうといいのです。

 ただし、暗唱に取り組みやすい年齢はあります。
 それは、小学2年生のころまでです。
 なぜ、小学2年生のころまでかというと、文章を繰り返し音読するという学習方法を抵抗なく受け入れることができるからです。
 これが、学年が上がってくると、「文章を覚える」という理屈が先行して、単純に繰り返し音読するということをしにくくなるのです。

 そして、「覚える」という姿勢で暗唱の練習をすると、暗唱がかえってできなくなります。
 それは、暗唱の途中で、「えーと、次はなんだっけ」と思い出す癖がついてしまうからです。

 暗唱は、思い出してやるものではありません。
 だから、少しでも思い出そうとするところがあったら、文章を見て音読することを繰り返す必要があります。
 「見ないでもできるかどうかやってみよう」というのが、暗唱をできにくくさせるひとつの原因です。

 ときどき、「暗唱ってただ覚えるだけでしょ」とか、「暗唱ができてどういう意味があるの」とかいうことを聞く人がいます。
 そういう人は、暗唱をしたことがない人です。

 暗唱の意義は、これまでにいろいろ書きましたが(暗唱の記事)、やっていない人には、いくら理屈で説明してもわかりません。
 ことわざにあるように、「プリンの味は食べてみなければわからない」のです。

 簡単に言うと、暗唱をしていると、元気になります(笑)。
 これは、不思議ですが本当です。
 気持ちが自然に前向きになるのです。

 もうひとつは、覚えることが苦にならなくなるので、教科の勉強も自然にできるようになります。
 これは単に、理科や社会や英語のような知識を覚えることが必要な教科だけではありません。
 算数数学もそうなのです。

 前にも書きましたが、林学博士の本多静六は(言葉の森の記事)、学生時代、数学で赤点を取り、進学を援助してくれた人に申し訳ないと自殺しようとするところまで思いつめますが、勉強方法を例題の暗唱に切り替えたところ、みるみる成績が上がり、やがて、「おまえは、数学の天才だから勉強しなくていい」とまで言われるようになりました。

 暗唱力があれば、勉強的なことは何でもできるようになるのです。

 先日、言葉の森の記事のコメント欄に、英語の暗唱が大学入試に役立ったということを書いてくれた人がいます。
 「幼長、小1、小2は最も暗唱の勉強が進む時期――暗唱の記事再掲
(この記事のコメント欄です。)

 暗唱は、言葉の森の方法論どおりやれば誰でもできますが、暗唱をしたことがない人が、子供に教えようとすると、「覚える」という発想でやってしまうので、かえって暗唱ができなくなります。

 この夏のオンライン夏期講習の5人クラスでは、暗唱講座を設けました。
 しかし、ただ暗唱の練習をするだけでは、5人クラスのよさが出ないので、読書紹介をしたり、暗唱文の中の難しい言葉を調べたりして、発表する時間と対話する時間を取ります。
 楽しく暗唱ができる講座にしたいと思います。

 ところで、週に1回の暗唱講座で暗唱ができるようになっても、次の週まで家庭で何もしないと、次の週はまた最初から同じ練習をするようになります。
 暗唱のコツがわかったら、毎日10分、家庭で暗唱練習をしていくといいのです。
 そして、3ページ分の暗唱ができたら、ぜひ暗唱検定(550円)を受けてみてください。

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記事 4276番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2025/7/23
オンライン夏期講習の理科実験工作 as/4276.html
森川林 2021/07/17 10:15 


●動画:https://www.youtube.com/watch?v=UsbbYmji6iQ

 今回のオンライン夏期講習では、理科実験工作の講座があります。
 これは、現在、創造発表クラスで行っているのと同じような内容の講座です。
 違う点は、参考にする図書があるというところです。
 ただし、参考図書にないことでも、自由に行ってかまいません。

 創造発表や理科実験工作の授業は、世間では、STEM教育などと呼ばれています。
 そのSTEM教育と同じことを、言葉の森はずっと前からやっていたのです。

 これからの世の中では、STEMの頭文字となっているサイエンス、テクノロジー、エンジニアリング、マセマティクスが重要になってきます。
 しかし、これらの多くは勉強としてやるものではなく、つまりテストの出来不出来の評価としてやるものではなく、本人の興味関心に基づいて、主体的な創意工夫としてやっていくものです。

 ところが、今の学校体制では、このような教育はなかなかできません。
 やるとしても、全員一律の理科実験とか、全員一律のキット工作としてやる場合がほとんどです。
 そして、結局、みんなが同じものをやるので、よくできたかどうかがテストのように評価されがちになるのです。

 言葉の森のオンラインクラスの創造発表や理科実験工作は、全員一律とは違い、それぞれの生徒が自分で何をやるかを決めて取り組みます。
 そのときに、参考図書が活用できます。

 子供さんが、お父さんやお母さんと一緒に、参考図書をもとに、「今度、これをやってみようか」「こっちも面白そうだね」などと対話ができるということです。
 そして、土日の休みなどを利用して、教材を準備したり、又はそのまま創作に取り組んだり、できた結果を動画や画像で記録してアップロードしたりするのです。

 授業の当日は、そのまま作業を続けるとともに、自分の理科実験や工作やその他いろいろな作品をみんなの前で発表します。
 創造発表や理科実験工作で大事なのは、この発表です。
 発表することによって、自分の創意工夫を更に発揮したくなります。
 創意工夫のしすぎによって失敗することもちろんあります(笑)。
 しかし、その失敗の発表も、成功の発表以上に大事なのです。
 なぜなら、そこにこそ、その子らしい個性が出ているからです。

 理科実験工作は、理科実験や工作を通して、子供の個性を育て、家族の対話の機会を育てる新しい学習なのです。

 オンライン夏期講習の理科実験工作の学習の仕方はこちらです。
 →夏講理科実験工作

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記事 4275番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2025/7/23
オンライン夏期講習で、国語記述の講座 as/4275.html
森川林 2021/07/16 13:59 

●動画:https://youtu.be/C8f4xkV4K7o

 今年のオンライン夏期講習では、国語総合の講座のほかに、記述の講座を作りました。

 国語総合の講座は、主に読解力をつける学習をしていきます。
 読解の勉強の仕方は、問題集読書の問題文を読んで内容を理解することです。
 毎回、先生がその問題文の内容に沿った質問をします。

 国語の勉強というと、問題集の問題を解くような形の勉強をする人が多いと思います。
 しかし、それでは力はつきません。
 力がつかないばかりか、時間だけがかかってしまうのです。

 読解の勉強の本質は、読むことです。
 読んで内容を理解することができれば、あとは設問を解く解き方のコツを身につけるだけです。

 ところが国語問題集の問題を解いていると、勉強をしているような気はしますが、結局は、「当たった」「外れた」の世界になり、なぜそうなのかということを考えることをしなくなります。

 国語総合の講座では、この読解の学習を中心にやっていきます。
 勉強の基本は、先生の解説ではなく、生徒の自学自習です。
 自学自習の中身を先生が確認し、アドバイスをします。


 ところで、国語読解の練習だけでは、最近多くなってきた記述の学習には対応できません。
 そこで、今回の夏期講習では、記述の練習を入れることにしました。
 教材は、ややむずかしい国語の問題の長文です。

 基本の勉強は、2つあります。
 第一は、問題と解答を読んで、記述の答えの書き方を理解することです。
 記述のための基礎学力をつけるには、模範解答を読むことが第一です。
 世間でよく行われている勉強法は、基礎学力がないまま記述問題をさせて、評価をすることです。
 これで、いい評価をもらっても、悪い評価をもらっても、どこをどう改善すればいいのかがわかりません。

 記述問題の練習をする際のもうひとつのポイントは、対比を考えて書くことです。
 しかし、これは、夏期講習では難しく感じる子も多いと思うので、今回の夏期講習では行いません。

 記述の勉強の第二は、長文を読んで要約をすることです。
 言葉の森の要約の仕方は、大事なところを3か所選びそれを150字にまとめる方法です。
 要約を難しく考える生徒が多く、小学6年生で約半数の子が、要約ができないと言われていますが、この三文抜き書きの方法であれば、誰でも要約ができるようになります。

 記述の練習も、読解の練習と同じように、量をこなすことが大事です。
 何度も練習を繰り返す中で、自然に要約が上手になっていきます。

 上手になったかどうかは、使う消しゴムの量によってある程度わかります。
 要約の練習に慣れてきた子は、ほとんど消しゴムを使いません。

 ところで、要約の勉強の苦手な子が多いのは、練習量が少ないまま、いろいろ注文をつけられるからです。
 これは作文でも同じです。
 欠点を直して上手になる子はいません。
 いるとしても、それはその欠点が直った分だけ、普通の文を書けるようになったのにすぎません。
 欠点を直す指導法では、それ以上のことはできません。
 しかし、そういう指導法で作文指導を行う先生や親がとても多いのです。
 これが、小学生の作文嫌いのいちばんの原因になっています。
 作文を上達させるためには、まず読む力をつけること、そして次は書く練習を続けることです。
 どう書いたらいいかは、言葉の森の項目指導を参考にしてください。

 なお、オンライン夏期講習の国語と記述の講座は下記のクラス一覧表を参考にしてください。

国語・記述

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森川林 20210718  
 記述の練習で、方法論を示したものを見たことがありません。
 どこでも、ただ書かせて添削するだけです。
 だから、採点についてもはっきりした基準があるわけではありません。
 かなり主観的に評価されているのです。

 それは、一昔前の(今でもかなりそうですが)作文指導と似ています。
 作文を書くための方法論がなく、したがって評価もすべて主観的に行われていたのです。

 記述の方法は、対立する状態を想定して書くということです。
 これで書くための輪郭がかなりはっきりします。
 そして、あとは書きなれることなのです。

 作文がよく書ける子は、記述も苦になりません。
 考えたことを指定の字数にまとめるというのは、いつもやっていることなので、特に難しいことではないのです。

 ところで、今回のオンライン夏期講習の記述講座では、「対比して書く」というところまではやりません。
 第一は、記述の解答の仕方に慣れるということをします。
 第二は、指定の字数にすばやく要約する練習をします。
 対象は、小学5、6年生です。


nane 20210718  
 記述力の本質は、思考力と文章表現力です。
 記述力のない子は、わかっていることでも上手に書けず、△になります。
 記述力のある子は、わかっていないことでも上手に書いて、◎になります。
 だから、本当は記述力の試験はやる必要がないのです。
 やるべきなのは、長時間の口頭試問か、1200字程度の長い字数の作文です。
 しかし、口頭試問も作文も、実際にはやるのが難しいので、お茶を濁すために記述の問題を出しているのです。


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夏期講習参加者のためのZOOMの基本操作 as/4274.html
森川林 2021/07/16 08:44 

 初参加説明会に、保護者の方だけが参加される場合、お子様には、下記のリンクで操作の仕方を説明してあげてください。

生徒のZOOM操作の仕方

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