夏期講習で中学生に数学の問題集をさせていてふと思ったのは、「こういう退屈な勉強は、誰だってしたくないだろうなあ」ということでした。
だから、子供たちにはよくこう言います。
「自分でできそうな問題は、答えを見て確認するだけで、飛ばしていってもいいよ」
「難しそうなところだけ解いていけばいんだから」
そのかわり、難しかった問題は、確実に解けるようになるまで何度も繰り返し解く必要がありますが。
問題集の答えは、問題集の横に開いておいて、解いてすぐ答えを確認するようにすれば能率はよくなります。
これは、数学以外の、英語でも理科でも社会でも、勉強の仕方はすべて同じです。
国語の場合は、勉強自体する必要はなく(笑)(せいぜい、漢字と文法の知識ぐらい)、難しい本をしっかり読んで、難しい作文を書いてさえいれば大丈夫です。
ところで、易しい問題は飛ばしていってもいいとは言っても、ある程度は作業的に解く時間は必要になることがあります。
そのときに、集中力を発揮して解くためのコツは、タイマーをセットすることです。
これは、退屈な仕事をするときも同じです。
日常生活の中には、「こうすれば、こうなる」とすっかり手順がわかっている作業がいくつもあります。
例えば、月曜日と金曜日の朝はゴミを出しに行くというような作業です。
こういうわかりきったことは、誰でもやりたくはありません。
人間はもともと創造的な生き物ですから、新しいことや創意工夫を必要とするようなことなら喜んでしますが、誰がやっても同じことはやる気がしないのです。
しかし、ここでも、タイマーをセットして、「よし、このゴミは10分で捨ててこよう」などと設定すると、それなりに集中して取り組めます。
学校の勉強も、ほとんどが退屈な作業で、創意工夫を必要とすることはわずかですから、いつもタイマーを用意して、「よし、この問題は10分でやり遂げよう」などとしていくといいのです。
私がいつも使っているのは、DRETECのキッチンタイマーです(笑)。
(別に宣伝するわけではありませんが。)
勉強でもなんでも、集中して早く終わらせることが大事です。
ただし、ここで注意するのは、早く終わったからと言って、決して追加の勉強をさせるようなことはしないことです。