オンライン五人クラスの特徴は、気のあった五人の生徒が、共通の勉強を通して交流し、切磋琢磨をすることです。
勉強の基本は自学自習ですから、わからないことが出てきたら先生に質問しますが、今の教材はよくできているので、わからないということはあまりありません。
勉強の仕方の特徴は、ひとつはこの自学自習ですが、もうひとつはできるだけ個性や創造性を発揮する発表の機会を生かしていくことです。
これからの世の中では、その人らしさが高く評価されるようになります。
これまでの勉強が、言われたとおりに順応するということだったのは正反対です。
個性的な発表を特に生かす勉強は、作文や創造発表やプログラミングです。
国語、算数数学、英語などの教科の勉強ももちろん大切ですが、教科の勉強は誰もがみんな同じ答えになります。
作文や創造発表やプログラミングは、十人いれば、十通りの結果が出てきます。
こういう十通りの答えを生かすことが、これからの教育の主要な役割になるのです。
オンライン五人クラスは、教育の新しいプラットフォームです。
従来の三十人学級や四十人学級ではできなかった発表教育や創造教育が、オンライン五人クラスでは日常的にできるようになります。
私は、このオンライン五人クラスのプラットフォームが、これからの日本の教育を変える可能性があると思っています。
ただし、まだこちらの力不足もあって、理想的な五人クラスはなかなかできていません。
1クラスの生徒数が少なすぎたり、異なる学年の生徒で構成されていたりする場合があるからです。
その場合は、五人クラスのよさというよりも、先生の個別指導があることのよさの方が中心になります。
もちろん、それでも十分によい教育はできるのですが、理想はやはり子供たちどうしが勉強の中で切磋琢磨をすることです。
今後、オンライン五人クラスの生徒を広げ、そのクラスに参加することが毎週待ち遠しくなるような教室作りを目指していきたいと思います。
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盗み食いというと人聞きが悪いのですが、私にとっては、そこに食べ物があったから食べたというだけのことです。
でも、この前は食べ物ではない物を食べてしまいました。確かにあまりおいしくないなあと思ったのですが、後で、食べ物ではないと聞いてなるほどと思いました。
それは、石けんです。
お風呂場のドアが開いていたので、のぞいてみると、白くておいしそうな物が目に入りました。匂いも悪くなかったので、ガブリとかじってしまったのです。
私は、「お腹の中が泡だらけになっちゃうよ。」と言われて、あわてました。
お腹の中がシャボン玉でいっぱいになっちゃったらどうしようとシャボンとしました。あ、違った、ショボンとしました。
でも、何でもなかったのでよかったです。
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https://youtu.be/Sdf0OlxpB-Y
変なタイトルになりましたが(笑)、勉強の本質というものを考えてみました。
世間では、勉強というと、国語、算数数学、英語、理科、社会などの教科の勉強を考えると思います。
それは、それで正しいのです。
しかし、正確には正しかったのです。
これまでは、そういう五教科の知識を身につけていることが、その人が社会的に活躍するときに役立つ能力になっていたからです。
しかし、今はそうではありません。
今は、昔決めたその「それが役立っていた」というレールの上に乗って、ただこれまでやっていたことをそのまま踏襲するだけの教育になっています。
私が、社会人になって、プログラミングをしていたときに、ふと気がついたことは、根の公式を使うということが分かっていれば、多種多様な因数分解の問題を解く練習などはする必要がなかったのだろうということです。
それは、今なら、辞書を引くことができれば、漢字の書き取りを何度も練習する必要がなかったということと同じです。
現に、今ほとんどの大人は、漢字を書く必要があるときは、パソコンの自動変換に任せるか、ウェブでチェックするかで済ませています。
漢字の書き取りができたかどうかは、もう既に意味のない世界になっているのです。
それなのに、なぜ学校でいまだに漢字の書き取り練習をさせて子供を評価し、また、受験でもある程度の漢字の書き取り問題が出して受験生を評価するかというと、それは単に古い世代のノスタルジーなのです。
しかし、漢字の学習には、本当は別の意味があります。
それは、漢字によって、ものごとの概念を把握しやすくなることです。
幼児に、蜂とか蝶と雀とかの漢字を見せると、その表意文字の漢字の概念をすぐに把握します。
それは、ひらがなの文字よりも、音声の言葉よりも、表意文字としての漢字は強力な概念形成力を持っているからです。
これは、幼児期の漢字に限りません。
子供は成長するにつれて、抽象的な言葉を身につけます。
その抽象的な漢語、例えば、空虚とか親睦とか高揚とか勇断とかいう言葉によって、その言葉の背後にある複雑な概念をひとことで把握できるようになるのです。
話は多少脱線しますが、漢字の勉強で、部首の名前を覚えるというような勉強はほとんど何の意味もありません。
悪くはありませんが、特にいいこともないのです。
また、漢字の書き取りもあまり意味がありません。
これからの時代は、漢字の読みこそが大事で、その読みは、難読漢字の抽象的な概念も使えるようになるという意味の読みなのです。
それを、将来、難語検定ということでやっていきたいと思っています。
話は更に脱線して(笑)、難語検定に対応する読書力というものもあり、それは難読検定です。
その難読検定も将来やっていきたいと思っています。
話は戻って、勉強の本質は、自分の身体である頭や手足を拡張させるツールを身につけることでした。
だから、足し算しか知らない子よりも、掛け算も知っている子の方が、ずっと能率のよい生き方ができます。
それは、掛け算の能力によって、自分の身体能力が拡張したからです。
実は、足し算と掛け算に本質的な違いはありません。
足し算を何度も繰り返せば、掛け算と同じ結果は得られます。
しかし、人間はこの現実世界の中では、限られた時間と空間の中で生きています。
だから、掛け算を使えることは、足し算しか使えないこととは、決定的な差があるのです。
このように考えれば、今の教育の内容を大幅に見直す方向がわかります。
今、世の中で活躍している人に取材して、何が自分の能力を拡張することに役立ったかを聞いて、それを参考に学ぶことを方向づけていくのです。
私の個人的な感想では、今の教育でまだ見落とされているもののひとつは、プログラミング教育です。
その中でも、特に私はデータベースを操作するプログラミング教育が大事なもののひとつになると思います。
また、健康に生きるコツとか、友達と協力するコツなども、教育の重要な柱になると思います。
歴史の動きなども、その歴史の知識自体が教育になる教え方があると思います。
勉強する必要がないのは、単子葉植物と双子葉植物の維管束の違いなどです(笑)。
私は、生物が好きだったので、こういう話は興味を持って聞いていましたが、このような知識は趣味の分野の知識です。
中間テストや期末テストやまして受験などに出して子供の学力を評価する性質のものではありません。
しかし、こういう無意味が勉強が、あまりに多くの時間を費やして学校教育として行われているのです。
ところで、話は少し変わりますが、人間の身体を拡張するのが勉強だとすると、これまでの世の中では、高学歴を持つことは自分の身体を拡張する大きなツールだったのです。
今後、学歴は、それほど重視されなくなると思いますが、いい学歴を目指し、いい学校に入ることは、教育のひとつの目的としては十分に価値あることです。
問題は、バランスで、子供がトータルに成長する中のひとつとして、受験もあるという位置づけを持っていることです。
ところで、学歴よりも重要なツールというものもあります。
今の世の中で、人間の身体を拡張する最も大きなものは何かというと、話はどんどん脱線していきますが(笑)、それは実はお金なのです。
お金によって、自分の頭も拡張できるし、手足も拡張できます。
だから、お金を得る力を持つことは、教育の最も大きな目的と言ってもいいものです。
しかし、今日は話が脱線することが多いですが(笑)、お金が身体を拡張するツールであるのは、周囲にお金を持っていない人が多いから成り立っっているひとつの虚構です。
その虚構が崩れる日は、かなり先になるでしょうが、やがてお金が人生の制約条件ではなくなる時代がきます。
すると、これまで最も価値のあったお金を得るためのツールは、意味がなくなります。
当面は、そのような先のことを考える必要はありませんが(笑)、子供の教育を考える場合、大人はその子がトータルに人間的に成長することを目的として考えていく必要があります。
今は、多くの人が成績のよしあしで子供の教育を考えていますが、成績はツールのひとつにしか過ぎないということと、これからの世の中では多様なツールがあるということを考えて、大きな視野で子供と育てていく必要があります。
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https://youtu.be/kJMq2oBteXQ
小学校時代の学習は、勉強よりも読書に力を入れていた方があとで実力が伸びます。
いわゆる勉強的な学習は、その多くが「Aの答えはB」と覚えるようなものが多く、知識を増やすことには役立っても考える力をつけることには役立ちません。
しかし、子供は、実際のテストに出る問題がそのような知識を問う問題なので、そこに力を入れることが大切な勉強だと思ってしまいます。
ところが、テストに出るような問題は、○か×かはっきりわかる根の浅いものが多いので、子供の頭をよくすることには役立たないことが多いのです。
では、逆に、読書ばかりしていて勉強しない子はどうなるかというと、それは心配はいりません。
いざ、勉強が必要になったとき、そういう子はぐんぐん伸びるのです。
ただし、勉強の習慣がついていない子は、漢字の書き取りや、算数数学や、英語が苦手になることが多いのです。
それらの勉強は、きちんとやるかやらないかで差がつく勉強ですから、勉強の習慣がついていない子は、短期間ではなかなか追いつけないことも多いのです。
しかし、先のことを考えれば、小学校時代の学習は、問題集を解くようなものよりも、まず日本語を豊かにすることを中心に考えることです。
その代表が読書です。
読書を楽しむというのが、小学生時代にまず取り組む学習です。
しかし、読書だけでは、難しい文章になかなか進まない子もいます。
だから、読書と並行して、特に高学年からは、問題集読書を進めていくことです。
低中学年の場合は、問題集読書よりも、暗唱の勉強の方が進めやすいでしょう。
暗唱の力がつくと、言葉が豊かになるとともに、覚えることの多い勉強が苦にならなくなります。
言葉の森のオンラインクラスの言葉に関する講座としては、現在、作文と国語読解があります。
この作文ど国語読解の講座に、読書と暗唱の勉強もプラスして行うスタイルをこれから作っていきます。
例えば、「オンライン5人クラスの小1国語暗唱」とか、「オンライン5人クラスの小5作文読書」といった具合です。
こういう言葉を豊かにする勉強を、小学校低学年のころから、友達との交流の中でやっていくのです。
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正直言って、私は頭がいいとか悪いとかはあまり気にしていません。でも、よく頭がいいと言われます。
それは、見た目によるところが大きいと思います。学者みたいに見えるという人もいます。思慮深い目をしていると言う勘違いも甚だしい人もいます。
でも、どんなふうに見えるかは自分ではよくわからないし、私が興味があるのはおいしいものだけです。思慮深い目が狙っているのはおいしいものだけなのです。
ただ、おいしいクッキーが3番目の引き出しの中にあるとか、みんなが出かけた後は盗み食いがしやすいとか、そういうことがわかるのはやっぱり頭がいいからなのかなあとも思います。
それから、頭がいいことと関係があるかどうかはわからないけど、今、目の前にいる人が何を考えているかがなんとなくわかるというのはいいことのような気がします。
結局、頭がいいということは、自分のことだけではなくて、まわりのことをよく観察して考えられるということなのかもしれません。
今日、この日記を書いていて、人間の世界も犬の世界も想像力というのは大切なんだなあと改めて思いました。やっぱり、日記を書くと頭が良くなるなあ。
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シュナウザーは、だいたい四角い顔をしていますが、私の顔もやはり四角です。
ママが、もしかしたら私の顔は黄金比かもしれないと言って、顔の横と縦の長さを測ってくれました。
私は、黄金比ってよくわからないけど、いいことみたいだから、黄金比だったらいいなあとワクワクしました。
採寸の結果は、横7cm、縦14cmでした。比は1:2だそうです。
ママは、計算機を片手に、「黄金比は1:1.618ぐらいだから、縦が11.3cmぐらいでないと……。」とがっかりしたように言いました。
結局、顔が長すぎるということみたいです。
少しショックでしたが、黄金比だからって高級ドッグフードが食べられるわけじゃないし、私は私のままでいいと自分に言い聞かせました。
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https://youtu.be/N99IgprFw0M
オンライン5人クラスでは、生徒が自分で勉強し、先生がそれを確認する形で勉強を進めていきます。
また、5人以内のクラスということを利用して、互いの読書紹介などの知的な交流の時間も設けています。
勉強は、自分のペースで進めるのが基本です。
自分のペースとは、簡単なところは答えを確認して飛ばして進み、難しいところは印をつけて何度も解き直すことです。
その進度を先生がチェックし、生徒がわからないところをアドバイスします。
こういう形の勉強だから、授業時間そのものが勉強の中身になるので、わざわざ宿題を出すような必要はありません。
また、学習の定着度を見るために、テストをする必要もありません。
その子の出来具合は、先生が個別アドバイスの中で把握できるからです。
こういう勉強の仕方を毎日していれば、勉強時間は短時間で済みます。
この勉強の仕方を定着させるために、オンラインの学習と同じやりかたの自学自習を毎日続けるといいのです。
事実、言葉の森のオンライン学習だけで、好成績を維持している小学生や中学生はたくさんいます。
一方、言葉の森以外の塾や学校の勉強は、もともと5人以内のクラスということは想定していませんから、集団の一斉指導が前提になっています。
一斉指導だと、教える先生はそれなりに工夫して、みんなを引きつける授業をします。
しかし、それは先生の力をつけることにはなっても、生徒の力をつけることにはなりません。
そのため、集団一斉指導は、授業の後の宿題をセットとして出さなければならなくなるのです。
子供が本当の意味で勉強するのは、この宿題をやっているときです。
しかし、宿題の問題点は、自分にとって簡単なことも一応時間をかけてやっていかなければならないことです。
この時間の無駄以上に、宿題にはもっと大きな問題があります。
それは、子供が自分のやるべきことを自分で判断せずに、人に指示されたことをそのとおり従順にこなすという姿勢を身につけてしまうことです。
従順さが価値を持ったのは、高度成長期までのことです。
従順さと似ていますが、素直さというのはまた別です。
素直な姿勢というのは、どの時代にも大切な、人間の成長の基盤です。
しかし、単に指示されたことをそのとおりにこなす従順さは、これからの時代にはかえってマイナスになります。
これからの時代は、個性を発揮し、自分の意見を発表し、知識だけではなく行動をすることが求められる時代だからです。
このように考えると、これまでの集団一斉授業は限界に来ていることがわかります。
しかし、ほとんどの人は、それ以外の選択肢がないので、仕方なく集団一斉指導の授業に適応しているのです。
言葉の森のオンライン5人クラスは、この集団一斉授業型の教育を超える、新しい選択肢です。
オンラインの5人の学習が、これからの教育のスタンダードになっていくと思います。
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