●動画:
https://youtu.be/KYngs-3fgHU
国語読解クラスの勉強の中身は、ひとつは、問題集読書です。
もうひとつは、前の月の読解問題の答えの解説を自分で書いて説明することです。
国語の問題集を解くのではありません。
また、読解問題の解説を先生から聞くのでもありません。
自分で読んで、自分で考えるというのが勉強の基本スタイルです。
中学生のある生徒(K君としておきます)が、中1から国語読解クラスを始めました。
最初は普通の点数でしたが、だんだん点数がよくなり、前回のテストではついに100点を取りました。
この読解検定で100点を取るのはかなり難しいので、よくがんばったと思います。
K君は、問題集読書を毎回きちんとやっていて、まだ8月なのに、もう自分の学年の国語の問題集を5回読んでいるところだそうです。
問題集読書というと、普通は問題を解くと考えがちですが、問題を解くだけでは何の力もつきません。
国語力は、難しい文章を繰り返し読む中でついてくるのです。
しかし、学習塾で、難しい文章を繰り返し読むという授業をやっているところはまずありません。
それでは、授業の格好がつかないからです(笑)。
だから、塾の先生は、子供に問題を解かせたり、その問題の解説を講義したりすることで授業らしいことをします。
ところが、それで国語の成績が上がるという子はまずいません。
言葉の森の、問題集読書と読解検定という方法だけが、国語の力を本当につける方法なのです。
問題集読書と読解検定というやり方であれば、家庭の自学自習でも当然できます。
しかし、問題集読書は張り合いがないので、自分だけで続けられる子はほとんどいません。
また、読解検定は、問題を説いて答え合わせをしたあとから本当の勉強がはじまるのですが、問題を解くだけで終わってしまう子がやはりほとんどです。
国語力を本当につけるには、国語読解クラスに参加するのがいちばんなのです。
●動画:
https://youtu.be/g6-SErsw3Vk
昨日のオンラインサロンで、小1の保護者の方から質問がありました。
それは、中根が、「小1のころの上手な作文は、本当の実力ではない」ということと、「小1や小2のころにがんばらせすぎると、あとで反動が来る」ということを言ったことに関連しての質問だったと思います。
実は、この2つのことは本当で、小学1、2年生のころは、読んだ本の文章がそのまま頭に入っていて、作文のときにそれがそのまま出てくるという面が強いのです。
だから、小学1、2年生とは思えないよう達者な作文を書くことがあります。
しかし、それはその子の作文の実力ではありません。
それまに読んだ本が、そのまま頭から出てくるだけなのです。
だから、小1や小2のころ、長い作文を書いていた子が、小3になって自分の言葉で作文を書こうとするようになると、字数が以前よりも少なくなることがあるのです。
ところで、小1や小2のころの作文は、大人から見ると、直したくなるところがたくさんあります。
しかし、その直すアドバイスはできるだけしない方がいいのです。
子供の立場になってみると、せっかく自分が書いたものを、あとから直されるというのはかなり負担です。
そういう負担を感じることが増えると、子供は、何か書こうとするたびに、親に、「次はどう書くの」と聞くようになります。
それは、自分が書いたあとに直されることに対する予防線なのです。
だから、お母さんが力を入れるところは、作文を直すことではなく、作文を書く前の準備としての題材作りと読書習慣に関してなのです。
質問のあった小1の子のお母さんは、毎回、子供の作文の題材作りに力を入れているということでした。
そういう作文の準備に力を入れる中で、親子の対話が増え、子供の対話力や思考力が育っていきます。
小1のころの作文の勉強で大事なのは、この作文の準備と読書の習慣です。
小学1年生は、小学校時代の勉強の基礎ができる時期ですから、作文の勉強を中心にして、親子の対話、作文の準備、読書の習慣、そして更に暗唱や音読の習慣がつくようにしていくといいのです。
さて、ちょうどそのオンラインサロンが終わってから、残っていた講師が、創造発表クラスを担当している先生で、「作文の準備でいろいろしたことを創造発表クラスで発表して、その中身を作文に書くという組み合わせがよい」とアドバイスをしてくれました。
確かに、小1や小2のころは、作文の題材作りとしていろいろ楽しい実験や観察や工作や料理などの試みができます。
それを創造発表クラスで発表すれば、創造力と発表力が育ちます。
そして、それを作文に書くようにすれば、作文の題材探しに困ることはなく、同時に文章力、表現力が身につきます。
現在、小1や小2で作文の授業を受けている人が、創造発表クラスの見学にも参加できるように、近いうちに、見学週間などの企画を行いたいと思っています。