言葉の森では、現在、オンライン少人数クラスの教育に力を入れています。
これからの教育は、詰め込んだ知識で輪切りにする評価から、子供たちの創造力、思考力、共感力を生かす教育に変わっていきます。
この新しい教育の器(プラットフォーム)になるのが、オンライン少人数クラスです。
オンライン少人数クラスは、生徒数を4~5名に限定することで、参加生徒全員が発表し、質問や感想を述べ、先生の個別指導を受けるという対話型のコミュニティ教育を行うことができます。
このオンライン少人数クラスは、現在、参加生徒が増えているために、新しい講師の募集が必要になっています。
オンライン少人数クラスの学習教科は、作文のほかに、国語読解、算数数学、英語、公中受験、創造発表、プログラミングなどがあります。
森林プロジェクトの作文講師資格を取得している方で、このオンライン少人数クラスの担当をしてくださる方を募集しています。
毎週、日曜日の午前8:00から、オンライン講師募集説明会を行います。
直近の日程は、2月27日(日)8:00、3月6日(日)8:00ですが、それ以降も、毎週日曜日に、説明会を開催します。
この説明会では、質問もお受けします。
参加される方は、個別れんらく板から、又は、お電話でご連絡ください。
https://www.mori7.com/teraon/hkei.php
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●動画:
https://youtu.be/u4lSEAHMU28
作文力の本質は、思考力です。
その思考力の土台として、語彙力と題材力があります。(題材力とは、個性的な実例を書く力です。)
作文を書くためには、そこに、構成力と表現力が必要になります。
小学5年生以上になると、主題力も必要になってきます。(小学校低学年のうちは表記力もあります。)
文章を書くだけなら、将来は音声入力をそのまま漢字仮名交じり文にして、句読点も段落もある文章に自動的に変換するソフトができるでしょうから、わざわざ長い時間をかける必要はありません。(すでに、一部できています。)
大事なことは、書くことではなく、書く内容を考えることです。
しかし、何もせずにただ考えるだけでは、考えは進みません。
書くことによって、書きながら考えが進むのです。
短時間で書きながら考えるためには、作文の要素である、構成、題材、表現、主題を盛り込んだ四行詩を書くことです。
これなら、時間がかからず、密度が濃く、完成度の高い作品が書けます。
長い作文を書きたいときは、この四行詩を口頭で解説すれば、その音声入力が文章になります。(Googleドキュメントの音声入力機能を使います。)
この文章に、あとから句読点や段落を入れれば作文として完成です。
中高生で、時間が取れないために長い作文が書けないときは、四行詩を書いて提出しましょう。
ひとまとまりの1200字の作文を書くためには、早い人で60分、普通は90分ほどかかります。
四行詩であれば、同じ内容を15分で書くことができます。
字数は150字から200字です。
四行詩の条件は、
四行に収めること(構成)、
たとえや自作名言や笑いを入れること(表現)、
独自の創造的な考えを入れること(主題)、
できれば個性的な体験実例や社会実例を入れること(題材)、
です。
中学生の生徒向けに、この四行詩作文クラスを開設する予定です。
15分で書き終えたあとの時間は何をするかというと、共通のテーマについてディスカッションをするのです。
これで、更に考えが深まります。
ときどきは、45分で直接手書きで800字以上の作文を書くようにすれば、手書きの力も維持できます。
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●動画:
https://youtu.be/gwlHF9H4gCw
まず、親子でお喋りをします。親は、子供と話をしながらメモをとります。
メモの途中で、子供に表現項目を聞いてもいいです。
表現項目とは、学年ごとの「名前、数字、会話、たとえ、思ったこと、ダジャレ」などです。
ただし、勉強のようにやりすぎずに、あくまで楽しいお喋りとしてやってください。
そのあと、子供はそのときの絵をかき、親は、メモをもとにして作文を書きます。
子供になったつもりで書くので、字数はせいぜい200字までです。
ただし、普通の漢字仮名交じり文で、漢字にはルビをふります。
ルビがふってあれば、自然に漢字も覚えます。
子供の絵と親の作文のセットが完成したら、他の家族が、コメントを書くこともできます。
家族ぐるみの親子作文です。
4週目の作文発表会で、子供はその作文を読みます。
作文の発表には、子供の絵のほかに、関連する写真や動画などを入れることもできます。
写真や動画のためには、作文を書く前の準備として、親子で題材作りをしておくといいのです。
例えば、「今度の土曜日に、お母さんと一緒に玉子焼きを作ろうか」とか、
「日曜日に、お父さんと一緒にザリガニ釣りに行こうか」というような題材作りです。
題材が絞られると、作文は書きやすくなります。
これまでの低学年の作文指導は、ただ書かせて、間違いを直すことが中心になるので、子供がやる気をなくしました。
親子作文の場合は、子供が自然に作文の書き方を身につけます。漢字の読み方も覚えます。親子の知的な対話の時間があります。
だから、作文が楽しい勉強だと思うようになります。
そして、保護者自身も作文の書き方や教え方のコツを学ぶことができます。
親子作文なら、話ができて、ひらがなが読めれば、幼児から始められます。
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●動画:
https://youtu.be/AarzONaMSTg
オンラインクラスの4週目は、保護者懇談会があります。
以下に、その参考資料です。
- オンラインクラスの生徒が増えてきたので、今後クラス数を増やし、将来は学年別のクラス編成をする予定です。
- 学年混在のクラスの場合、クラス指導と個別指導の時間を両立させるために、定員4名を基準としていましたが、共通学年が多いクラスや発表型の創造発表クラスなどは、定員を5名にします。定員は、担当の講師が決めます。
子供たちは、個別指導の時間だけよりも、クラス指導や2人1組の指導の時間も確保した方が意欲的に取り組めます。
- ▶のマークに、それぞれのクラスの説明が載っています。
クラスによっては、対象学年を限定するというようなこともあります。
- 振替は、5名になるまでできるので、4名以下のクラスでお願いします。
ただし、「振替4名」と書いてあるところは、4名までしか振替ができません。
また、生徒がいないクラスは振替ができません。体0307などと表示されている生徒は3/7に体験をするという意味で、それまではまだいないので生徒がいないことと同様です。(いずれもっとわかりやすく表示しますが)
- 学習記録に、ページ数だけでなく、回数も入れられるようにします。勉強の基本は、1冊を5回以上繰り返すことです。
算数数学は5回も繰り返せば、できない問題は1問もなくなります。この1問もなくなるということが勉強の目標です。
他の教科は5回も繰り返すと、ほとんどのことが頭に入ります。中学生の定期テスト対策も、出題範囲を5回繰り返す予定でやってください。2、3回で終えてしまう人が多いと思いますが、それでは定着しません。
- オンラインクラスの授業では、カメラをオンにして参加してください。昔は、勉強中に、カメラを机上に向けられるように、次のような機器を紹介していました。
・どっちもクリップミニクリップタイプ(600円程度。今は中古しかないよう)
・ボード粘土板 大 400×300mm(460円。パソコンの下に置き、手前にクリップをつける))
- 国語読解クラスの生徒の読解検定料金は330円(通常は550円)。成績を把握する必要があるので、できるだけ受けてください。
今後、国語読解クラスの生徒だけが入力できるフォームも作る予定。
- 読検の成績のグラフが見られるようになっています。(検索の坂で)
- 同じく作文の字数と森リン点のグラフも見られるようになっています。(検索の坂で)
作文の字数は作文力と相関が高いので、このグラフが右肩上がりになることが重要です。目安は学年の100~200倍(小6以上は600~1200字)
小6生と中高生は、作文の目標を森リン点86点以上、できれば森リンベストのベスト5に載ることを目標にしてください。
将来の作文試験は、パソコン入力になるはずなので(会社のエントリーシートではすでにほとんどがそうなっていると思います)、作文試験直前の人以外は、できるだけパソコンで入力するといいです。
- 春の体験学習を受付中なので、他のクラスの体験を希望される場合は、ご連絡ください。
- 新中学生は、すでに中学準備として数学、英語、国語のクラスを体験するといいです。
- 幼長、小1の生徒は、子供に作文を書かせるというだけでなく、親子作文という方法も検討してください。
親子作文であれば、子供の間違いを指摘することなく、自然に正しい書き方が身につきます。
- 中学生は、定期テストの1週間前から、普段の勉強や作文はいったん休み、テスト対策として出題範囲の勉強に専念してください。(出題範囲を5回繰り返すように)
- 中学生は、忙しくて作文を書く時間が取れないときは、四行詩として4行で全体の構成をまとめるような形で書いてもいいです。また、要約だけでも、読んで考えるだけでもいいです。いちばんよくないのは、「あとでやろう」と思って、作文の課題が2週間以上ためてしまうこと。これは小学生でも同じです。作文の課題を1日に2つこなすのは、非常に難しいので、課題がたまったら、「前のものはもうやらない。取り組むのは最新のひとつだけ」と決めてください。先生や親がはっきりそう言わないと、真面目な子ほど作文の課題をため続けます。
- 国語読解、算数数学、英語、公中受験など教科型のクラスの勉強は、家庭学習を毎日続けてください。週に1回授業に参加するだけの勉強では力はつきません。
しかし、小学校低中学年のうちは、勉強の習慣をつけることだけを目的にして、長時間の勉強をさせないようにしてください。
また、勉強が早く終わったときに決して追加させないことが大事です。追加させると、だらだら勉強になります。
- 中学生はリビングなど、みんなのいるところで勉強させるようにしてください。最初に自分の部屋などでやらせると、勉強の密度が下がります。
- 読書は毎日が原則です。勉強と同じぐらい(小学校中学年までは勉強以上)に重要なものとして取り組んでください。読書をしないと、学年が上がるほど学力が低下します。この傾向は社会人になっても続きます。
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https://youtu.be/H-UvZRZALQE
私の子供が中3のときの夏休み、高校入試の数学を見てやろうと思い、
近所の進学校だった私立高校の入試問題を解いてみたら、ほぼ0点(笑)。
私は、高校時代、進学校で理系選抜クラスに入れられ、数学もいつも上位だったから驚いた。
こんなに、難しいんだ……^^;。
そこで、夏休みに、子供の数学の勉強を見てやりながら、
問題集の解説を見てもよくわからないという問題だけ、1日に何度か一緒に考えた。
すると、夏休みの終わりには、私自身が、難関校の数学の問題をほとんどすべて解けるようになっていた。(゚○゚)!
子供も、3冊の問題集を繰り返して、全部解けるようになった。それで、数学の勉強法に開眼した。
もし、当時、私が暇だったら、子供に数学を教えてやろうとしたかもしれない。
そうしたら、子供の勉強も、あまり進まなかったに違いない。
学習塾の講義形式の授業なども同じ。人に教わる勉強は、きわめて能率が悪い。
自分で問題を解き、わからないところは解説を見て、それをできるようになるまで繰り返す。
同じやり方を、その後、言葉の森の中3の生徒のお母さんにも教えたら、
やはり同じように、成績が上がり、学区のトップ高に合格した。
そのお母さん曰く。「最初は塾に行かせようと思ったが、家で私がやってよかった」
子供に問題集をやらせ、わからない問題だけ、一緒に解法を見て考える。
答えのある問題だから、普通の人が解法を見て考えればわかるようになっている。
あとは、本人が、その問題をできるようになるまで、繰り返す。
1冊を5回繰り返すころには、すべてできるようになっている。
問題は、できなかった問題だけ繰り返す勉強は苦しいので、普通はやりたがらないことだ。
和田秀樹さんは、灘高生だったころ、数学が苦手だったが、
あるとき、解法を全部そのまま覚えることにしたら、
めきめき数学の成績が伸び、東大医学部に合格し、
今も元気に活躍している。
本多静六氏は、苦学して(現在の)東大に入ったが、1年目の数学で赤点を取り、
支援してくれた人や両親におわびをしようと、井戸に身を投げたが、偶然助かり、
一転、考えを切り替え、やりなれていた暗唱法で数学の例題をすべて暗唱すると、すぐに数学が得意になり、
やがて、先生から数学の天才とまで言われるようになり、卒業時には恩賜の銀時計をいただくまでになった。
(恩賜の銀時計は、首席の卒業生に贈られる。)
このような例は、ほかにも多い。
例えば、「数学は暗記科目である」を書いた渡部由輝氏など。
渡部さんの「小学校からの東大入試戦略」は、おすすめの本の1冊だ。
タイトルは、何だが、中身は密度濃く、誠実に書かれている。
ひるがえって、私の高校時代の勉強法を考えてみると、
わからない問題があると、夜の街を1時間以上も歩いて考えることがよくあった。
受験数学は、森毅さんの言う学問の数学と違って、答えのある世界だから、
考えるのではなく、すぐに解法を見て理解するのが正しい勉強法だった。
だから、数学の勉強法は簡単だ。
1冊の問題集を、できない問題が1問もなくなるまで繰り返し解く。解けない問題は、すぐに解法を見て理解する。
簡単に解ける作業的な問題は、やらない。もちろん、作業的な宿題もやらない。
1冊の問題集が完璧にできるようになると、なぜか新しい問題でも、自然に解き方がわかるようになる。
この数学の勉強法の基礎にあるのは、
第一に、文章力というか、思考力で、解法を理解するためにはこれがいちばん大事。
第二に、記憶力。子供時代に暗唱力を鍛えておくとよい。
第三に、反復学習法で、同じ1冊の問題集を繰り返し徹底して解くこと。
第四に、かけた時間。しかし、できなかった問題だけを繰り返し解く方法なら、時間はかなり短くて済む。
いずれも、普通の人なら誰でもできる。
そこで、今、力を入れているのが、基礎学力コースの暗唱と、今後、広げる予定の算数数学クラスだ。
今まで、こういうのをあまりやらなかったのは、作文教育とオンライン教育の方法を考えるのに忙しかったからだ。
何しろ、すべてオリジナルにやっているから時間がかかる。
そこに、プログラミングが関わるからなおさらだ。
ところで、算数は、小4までは簡単で、小5から急に難しくなる。これは算数に限らず全教科共通だ。
そして、子供は、小3までは親の言うとおりに勉強するが、小4からは自分の力でやりたがるようになる。
だから、小4からは、友達と一緒に勉強する方が勉強が進む。
しかし、高校生になったら、ひとりで勉強するのがいちばん。
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東京都市大学等々力中学校 N.N.さん
<担当講師より>
受験コースから作文対策を始めた生徒さんです。毎回の課題に熱心に取り組まれて、書く力を伸ばしました。反対の立場も思いやりながら、自分の意見をはっきり言える力はすばらしいと思います。おめでとうございます。
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静岡理工科大学理工学部 R.E.さん
<担当講師より>
連続の合格で嬉しそうでした。今後も期待しています。
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https://youtu.be/snLI3_qQRI4
作文を書く力、文章を読む力のそもそもの土台は、幼児期の話す力、聞く力です。
それは、どうやって身につくかというと、身近なお母さんが子供と話をすることによってです。
昔は、今のように本も豊富にはなかったので、親は自分の知っている昔話の桃太郎などを何度も聞かせていました。それが、読み聞かせの代わりになっていたのです。
この方法は、今でも使えます。
子供に読み聞かせをするというのは、親にとって負担の大きいものです。
特に、子供は、同じ本を何度も読み聞かせしてもらおうとします。
親が読むのに飽きている本を、何度も聞きたがるのです。
そのときの対応法のひとつは、親がアドリブでオリジナな作り話を話してあげることです。
私がよくやったのは、「おもしろい話」です。「あるところに、真っ白な犬がいました。……その犬は、耳も白い、鼻も白い……」という話です。
何度、聞いていると、子供はそのオチがわかるので、途中でいろいろなつっこみを入れてきます。
すると、こちらも、話の展開を変えて、「しかし、尾だけは黒かったのです」などと話を急に変えるのです。
こういう読み聞かせなら、親も子も飽きません。
中学入試や高校入試で、面接や集団討論のあるところが増えてきました。
子供たちの中には、どんなことを聞いても、自分なりに考えて答える子がいます。
一方、すぐに、「わからない」と言ってすませてしまう子もいます。
この差は、かなり大きいと思います。
現在の入試は、結局知識の詰め込みで優劣が決まります。
考える問題であっても、考え方の方法をどれだけ詰め込んでいるかで差が出ます。
しかし、その考えの中身は、パズルのようなもので、それが何かの役に立つということはありません。
ただの頭の体操のような面白さなのです。
だから、いずれ今のような知識詰め込み型入試に対する見直しが起こります。
その見直しのあとにくるものは、面接による口頭試問と作文小論文になると思います。
その方が、本人の実力がはっきりわかるからです。
ただし、口頭試問はある程度時間をかける必要があります。
作文小論文は、1本だけの試験ではなく、複数のテーマで複数の作文の試験をする必要があります。
そうでないと、誤差が出てくるからです。
しかし、今の試験制度では、こうい時間をとることは難しいと思います。
そこで、使えるのが森リンという自動採点ソフトです。
数秒で採点するので、時間の負担ということはありません。
アメリカでは、すでにe-raterという自動採点ソフトが、高校生の作文評価にかなり広範に使われています。
しかし、こういうのを見ると、必ず批評する人が出てきて、この場合も、AIで高得点を取るが無意味な文章を綴る装置を開発した人がいたという話が出ていました。
ところが、これは、文章の自動採点というものを誤解しているのです。
森リンやe-raterが評価しているのは、作文ではなく、作文力です。
もし、無意味な文章を高得点で綴ることができる人がいたら、その人は、その作文の中身とは別に、かなり作文力があるということがわかります。
自動採点が評価しているのは、作文という作品ではなく、その作文を書いた人の作文力なのです。
いずれ、日本でも、こういう自動採点をベースにした評価が出てくると思います。
そのために大事なことは、受験のためのパズルのような知識を詰め込むことではなく、自分の個性を生かし、多様な読書をし、思考力を深めていくことなのです。
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