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web3.0時代の教育 as/4489.html
森川林 2022/06/24 07:00 


●動画:https://youtu.be/88otBtykoMc

 web3.0は、インターネットが単なるページの閲覧や、双方向コミュニケーションの手段となるだけでなく、価値の交換も含めたより現実社会に近い流通の手段となることです。

 ここから何が生まれるかというと、より個人の自由な社会参加ができるようになるということです。

 現在の社会では、個人の社会参加は、会社などの組織を通じてという形をとるのが普通です。
 ビジネスに参加するには会社を通して、政治に参加するには政党を通して、というのが大きな枠としてあり、個人が自分ひとりで参加できるのは、価値の移転が伴わない趣味の世界や、自分の持っている資金や時間の範囲内でということでした。

 しかし、これからは、より自由に個人が直接社会に参加できるようになります。
 すでに、YouTubeやSNSの世界では、個人が個性を生かして社会参加することが現実的になっています。

 これまでの社会参加は、組織を通してということが一般的だったので、その組織に所属するために学歴が必要であり、その組織に所属したあと、本人の個性をもとにした学力を発揮するという順序になっていました。

     ┏━━┓
     ┃学力┃
    ┏┻━━┻┓
    ┃個性  ┃
┏━━━┻━━━━┻━━━┓
┃学歴          ┃
┃            ┃
┃            ┃
┗━━━━━━━━━━━━┛

 しかし、これからは、個々人の個性がより直接的に社会の中で表現できるようになるので、最初にあるのは、基本的な学力を身につけることだけで、最も大事なのは、個性とその個性を生かす学力を身につけることになります。

  ┏━━━━━━━━┓
  ┃学力      ┃
 ┏┻━━━━━━━━┻┓
 ┃個性        ┃
 ┃          ┃
 ┃          ┃
┏┻━━━━━━━━━━┻┓
┃学力          ┃
┗━━━━━━━━━━━━┛

 今の教育は、子供たちに学力をつけることよりも、点数の差をつけることを目的にしているように見えます。
 先生の仕事は、その点数の差を、より正規分布に近い形でつけることになっています。
 しかし、教育の本当の目的は、全員が100点を取れるようになることです。

 その100点を取れる学力の中心は、日本語の読み書きの力と基本的な算数数学の力をつけることです。
 それ以外のことは、本人の興味の範囲でやっていけばいいのです。

 その全員が100点を取れる学力の基礎の上に、その子の個性を伸ばし、その個性を生かすために、真に必要な学力を伸ばしていくということが、これからの教育になります。

 web3.0の時代は、個人の社会参加が現実に可能になる時代です。
 インターネットを、単にYouTubeやブログを見るツールとして使うのではなく、また、単にSNSでコミュニケーションを交わすツールとして使うのでもなく、個人が価値の移転を伴う社会参加をするためのツールとして使うことが、これから誰にも可能になるという時代なのです。

 これまでの教育の目的は、よりよい組織に所属することでした。多くの場合、それはより難しい大学や学部に合格することで、そのあと、会社に就職し、そのあと、仕事をするという順番になっていました。

 これからの時代は、個人が直接に社会参加の仕事ができる時代になります。
 そのときに必要な教育は、個性、思考力、創造性、コミュニケーション力、共感力を育てる教育です。
 そのためには、小学生時代から、これからの教育の方向に沿った学力を育てていく必要があるのです。


※web3.0は、「ウェブスリー」と読む人が多いと思いますが、この動画の中では、「ウェブさんてんぜろ」又は「ウェブさんてんれい」と読んでいます。
 その理由は、今後、web3.1やweb3.2などとなった場合、「ウェブスリーポイントワン」「ウェブスリーポイントツー」などと言うよりも、「ウェブさんてんいち」「ウェブさんてんに」という方が言いやすいからです。

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森川林 20220624  
 web3.0時代の教育とは、勉強ができるのはもちろんいいことだが、勉強以外にできることがあるということです。
 子供が成長して世の中に出たあとに役に立つのは、勉強以外の長所だからです。
 そして、それが単なる長所で終わるのではなく、社会生活の中心になるのがweb3.0以降の時代です。


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オンラインクラス保護者懇談会6月資料 as/4488.html
森川林 2022/06/22 08:40 


●動画:https://youtu.be/zlSYo0E1hkY

  1. 7~8月の休講と夏期講習
     7~8月は、夏休みがあり、臨時の休講になる場合もあります。
     通常の授業に出席できなかった分は、午前中に予定している夏期講習の時間に振替ができるようにしていきます。
     詳細は、決まり次第お知らせします。
  2. オンラインクラスの会場に入るとき、遅刻はしないように。
     日本の社会では、時間を守るということは、社会生活を送る上で当然のこととなっています。
     遅刻する生徒は、毎回のように遅刻しますが、それは遅れてもいいということが習慣になっているからです。こういう習慣が子供のころからついていると、あとで困るので、時間には必ず間に合うように教室に入ってください。
     遅れるときは、たとえ数分であっても、先生への伝言でれんらくしておいてください。
     これは、子供の問題ではなく、保護者の問題でもあるので、必ず時間は守る習慣をつけさせてください。
  3. 6月の発表会、作文検定は延期します。
     日程の都合で、6月に予定していた発表会と作文検定は9月に延期させていただきます。m(_ _)m
  4. サマーキャンプの企画は、将来の同窓会のイメージで。
     サマーキャンプは、言葉の森の生徒の将来の同窓会というイメージで行います。
     言葉の森の生徒は、小1から高3まで作文の勉強を続けて、今度大学入試という生徒もいます。
     昔の言葉の森は、作文個別指導が中心で生徒どうしの交流がありませんでしたが、今はオンラインクラスの読書紹介などで親しくなっている生徒も増えています。
     言葉の森で勉強している生徒どうしが、年に一度、那須、又は他の地域でに集まり、リアルに交流するという機会にしていきたいと思います。
  5. 作文は、これから重要な学力になります。
     将来の入試は、作文や記述が中心になると思います。それは、森リンのような文章解析ソフトがこれから多数出てくると考えられるからです。
     小5以上の生徒は、少なくとも清書のだけはパソコン入力をして、森リン点のベスト5を目指すようにしてください。(ただし、高得点の作品の中には、要約が文章のかなりの部分を占めているということもあります。)
     小学生の作文で重要なのは、感想の部分をある程度長く書けることです。これも、森リン点を見るとよくわかります。
  6. 作文の名前は、できるだけニックネーム(ハンドルネーム)で。
     自分の意見は本名で言うという考え方は大事ですが、子供のころはまだ自分という自覚のない時期ですので、名前はできるだけニックネーム(ハンドルネーム)を使うようにしてください。
     ニックネームは、随時変更できます。
    https://www.mori7.com/sato/hennkou.php
  7. 英語の学習は、小4からおすすめ。
     英語クラスは、英文の暗唱を中心とした勉強にしていきます。
     小3までは日本語の形成時期にあたるので、早期の英語学習はおすすめしません。小4からは、日本語の土台は完成しているので、英語学習を始めるのに最適の時期です。
     言葉の森の英語学習の中心は、今後、問題集よりも英文の暗唱を中心にしていきます。
    「英会話・ぜったい・音読 【入門編】英語の基礎回路を作る本」(国弘正雄)
    https://www.amazon.co.jp/dp/477002746X/ref=cm_sw_r_tw_dp_19VAEP92RSNSX6EG52WR @amazonJP
     小4からの英語暗唱がスムーズにできるようになるために、日本語の暗唱は小学1年生のうちから取り組むようにしてください。
  8. オンラインクラスの算数数学は、効率のよい勉強です。
     通常の算数数学の勉強は、一律の勉強が多く、わかっていることを何度も宿題などで解かされたりします。これは、時間の無駄です。
     逆に、よくわからないことも一度か二度練習しておしまいということがかなりあります。実は、これが算数数学が得意にならない最も大きな原因です。
     特に、プリント学習のような散逸しやすい教材では、できなかった問題を繰り返し解く仕組みを家庭で作るのはほとんど不可能です。デジタル教材も同じです。教材は、1冊の本になっているものを繰り返し解くのが最もよいやり方です。
     担当の先生は、その生徒の学習状態をチェックして、よく理解できていない問題は、次の週も、その次の週も何度も繰り返してチェックします。これで、苦手な問題もできるようになります。
     小4までの教材は、難しいところはほとんどないので、学年の先取りをして進んでください。小4から中学受験新演習の問題集を選択することもできます。しかし、中学受験新演習の問題は、例題、類題、又は基本問題を中心に解くようにしてください。チャレンジ問題まで解く必要はありません。
  9. 国語読解の学習の基本は、問題集読書です。
     音読は、お母さん又はお父さんが近くで聞くともなしに聞いてあげて、いつも褒めるようにしてください。
     問題集を読んでいるといいながら、内容が全く理解できていない生徒が時どきいます。問題集を音読せずに、黙読で斜め読みをしていることがあります。家庭で必ず読み方をチェックしてあげてください。ただし、読み方の注意などはしないこと。
     問題集読書の音読は、原則として毎日欠かさずにです。わずか5分か10分のことですから、毎日やるようにしてください。
     5月末から、読解検定は国語読解クラスの生徒全員が受けられるようにしました。毎回80点以上、できれば100点を取ることを目標に勉強していってください。
  10. 読書紹介で、全員の読書量が増えています。
     ただ、まだ易しい本が多いので、小学校低学年の生徒はお母さんの読み聞かせも並行しておこなってください。絵本や学習まんがのような本は、娯楽として読むのはいいのですが、そういう本をいくら読んでも読む力はつきません。小学校高学年の生徒は、説明文の読書にも力を入れてください。
  11. 低学年の勉強のしすぎに注意。
     子供が小学1、2年生のころは、どの子も親の言うことをよく聞きます。しかし、この時期に、子供が素直に言うことを聞くからといって、勉強的なことをやらせすぎると、あとで反動がきます。
     子供の生活は、楽しいことが第一で、勉強的なことはあくまでも第二、第三です。子供が勉強的なことをしすぎているときは、それが子供自身が進んでやっているように見えるときでも、お母さんは勉強をセーブして、もっと楽しいことをするように誘導してください。
  12. 作文、理科実験、創造発表は、親子の貴重な対話の場です。
     親子が知的なテーマで対話する機会が、作文、理科実験、創造発表などの勉強です。
     親は忙しいと思いますが、子供が小学生の時期は、すぐに過ぎ去ります。小学生時代は、がんばって子供との創造的な対話の時間を作ってください。
     こういう親子の対話の時間がある子は、学年が上がり、高学年や中学生や高校生になるほど、学力が伸びます。子供の学力は、勉強で伸びるのではなく、読書と対話と経験で伸びるのです。
  13. 大事な勉強は知識の勉強ではなく考える勉強
     勉強というと、漢字の書き取りや計算練習を連想しがちですが、漢字や計算や知識の勉強は、やがて時代遅れになります。将来の入試は、作文と口頭試問が中心になります。読む力と考える力と書く力をつけておくことが最も大切です。
     これからの時代に必要になるのは、個性、創造性、思考力、共感力、コミュニケーション力で、学力は補助的なものになります。
     しかし、今の段階では、知識的な学力がまだ中心ですから、学力の基盤としての暗唱力を小学校低中学年の間につけておくと役に立ちます。暗唱検定を目標にしてください。

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