オンラインクラスのZOOMの会場名を、担当の先生に固定する形でつけ直しました。
7月3日から変更しています。
生徒のみなさんは、これまでどおり、オンラインクラス一覧表からそのクラスの会場に入るかたちで、特に何もせずに新しい会場に入れます。
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●動画:
https://youtu.be/D5N5z2fjnMI
■なぜ、作文の通信教育は、時代遅れになったか
昔の作文の勉強法は、紙ベースの通信教育が主流でした。しかし、今は、ZOOMなどでオンラインの双方向学習ができるようになっています。
作文のような負担の大きい学習を、通信教育で長期間続けることができるのは、ほんの一握りの生徒だけです。
通信教育で、作文の苦手な子が普通に書けるようになるとか、作文が普通に書ける子が更に得意になるということは、今の通信教育の形が続く限りまずありません。
■事後の赤ペン添削では、作文は上達しない
作文が、なぜなかなか上達しにくいかというと、今の通信教育の指導法の中心が赤ペン添削だからです。
子供が書いた作文のいいところを褒めて、間違いを直すというスタイルの赤ペン添削では、どうしても、間違いを直し不十分な点を指摘する添削になりがちです。
しかし、子供がその添削を見て、次回から上手に書けるようになるかというと、そういうことはまずありません。
赤ペン添削では、作文は上達しないのです。
■事前の準備と友達との交流で、作文は上達する
作文が上達するのは、事後の添削によってではなく、事前の準備と、作文を書いている間の学習の意欲によってです。
オンライン4人クラスでは、事前に全員がどういうことを書くか準備してきたことを発表します。そして、全員が一斉に作文を書き出します。書いている間に、先生が1人又は2人ずつ呼んで個別指導をします。その日の授業の終りには、各人がどれだけ書いたかを報告します。
このような事前の準備と互いの交流の中で作文書くことによって、初めて作文は上達するのです。
■これからの入試では、作文試験が中心になる
現在の受験勉強は、まだ知識の詰め込みが主流です。本を読んだり、考え事をしたり、新しい経験をしたりすることよりも、時間をかけて知識を覚えることが受験勉強のスタイルになっています。
しかし、この知識偏重教育の行き過ぎに、多くの人が疑問を感じるようになってきました。知識の量だけでは、学力の総合的な評価はできないということがことがわかってきたのです。
将来の入試は、作文や面接が中心になります。知識を詰め込むことよりも、その知識を使ってどう考えるかということが重要になってきます。
■毎週の読書紹介で、読書の量が増え、質が上がり、発表力がつく
オンライン4人クラスでは、毎週授業の始めに全員の読書紹介があります。この読書紹介ができるのは、1クラスの人数を4人以内に限定しているからです。
学校などの35人学級では、全員の読書紹介はまずできません。生徒数が10人以上だと、読書紹介だけで授業が終わってしまうからです。しかし逆に、1対1の個別指導では読書紹介自体ができません。
この4人クラスの読書紹介によって、どの子も読書量が増え、読書の質が上がり、人前で本を紹介する発表力がつきます。自分から進んで発表する力は、これからの学力の重要な要素になります。
■作文の上達には、国語読解力のアプローチも必要
作文を上達させるには、作文の勉強だけでは不十分です。小学1年生が小学6年生の文章を書けないように、小学6年生がどんなにがんばっても高校生の文章は書けません。これが、数学や英語など、主に知識の力で学年の先取りができる勉強と作文の勉強との違いです。
作文を書く力のもとになるものは思考力で、思考力のもとになるものは読解力です。作文力をつけるには、土台としての読解力をつける必要があります。
国語読解力をつける勉強法は、毎日の読書と問題集読書と読解検定の分析です。毎月の読解検定で平均80点以上を取ることが、国語読解力の目安です。
■国語読解力の上達にはコツがある 2022/6/27追加
国語読解力は、国語の問題集をいくら解いてもつきません。読解力がつくのは、問題を解いているときではなく、問題文を読んでいるときだからです。
小学生で国語がよくできないという場合、問題文のような文章を読む量が少なすぎます。人によっては、読書量自体が少ないということもあります。読書量が少ないと、読んだ内容が頭に残りません。その結果、問題を解くのにも時間がかかり、問題そのものも解けないということになります。
中学生、高校生で国語がよくできないという場合、文章を読む量にも問題がありますが、それ以上に大きな問題は、解き方のコツを知らないことです。読解問題を理詰めに解くという方法を知らないのです。
言葉の森の国語読解クラスでは、問題集読書と読解検定の分析を並行して行っています。だから、誰でも短期間で国語読解力がつくのです。
■小4までは生活作文、小5からは受験対応の説明文、中学生以上は意見文小論文に
作文の勉強には、学年に応じた発達段階があります。小学4年生までの作文は、身近な体験にもとづいた事実中心の作文です。この時期に、小学生の生活作文はほぼ完成します。
小学5年生からは、事実の流れだけではなく、ひとつの主題で事実を組み立てる説明文が作文の中心になります。この時期の説明文が受験対応の作文になります。
中学生以降は、意見をもとに構成を考え、その構成をもとに事実を組み立てる意見文が作文の中心になります。中学生の意見文は、そのまま大学入試の小論文となります。
高校生以降は、課題となる文章がより抽象的な主題を要求するようになります。この抽象的な課題の小論文で、常に1200字以上の作文を書くことが作文学習の目標になります。
■作文が苦手なら、親子の協力で作文を書くことも
作文がすごく苦手な子や、低学年でまだ文章が書けない子でも、作文の勉強に取り組むことができます。
作文は、直して上達するものではありませんが、今の作文指導の多くは、子供が書いた作文を直すことを中心にしています。これでは、作文が上手にならないばかりか作文を書くことが嫌いになるだけです。
作文の苦手な子や低学年の子が作文の勉強をするための最もよい方法は、親子の協力で作文を書くことです。
親子作文によって、子供は正しい書き方を自然に身につけ、作文を書く楽しさを知るようになります。すると、次第に自分から進んで作文を書けるようになるのです。
■作文が得意なら、森リンベスト5を目指すことを目標に
これまでの作文指導では、ある程度作文が上手に書けるようになると、目標がなくなるのが普通でした。また、作文には客観的な評価がないので、自分がどの程度上達しているかわからないという問題もありました。
言葉の森の作文指導では、低中学年では主に項目指導によって、子供自身がわかる客観的な評価をしています。
小学校高学年からは、日本語の形態素解析を使った自動採点ソフト森リンの評価によって、文章力の客観的評価ができるようにしています。(2013年国際特許取得)
赤ペン添削を中心とした主観的な評価だけでなく、誰でも理解できる客観的な評価によって、作文学習を行っているのは、日本では言葉の森だけです。
■日本の作文教育の草分け、40年の伝統、14,000人の指導実績
言葉の森の創設は、1981年、今から40年以上前にさかのぼります。当時、日本には、作文教室というものはどこにもありませんでした。言葉の森がすべてオリジナルに、作文教育に関する日本及び世界の文献を200冊以上読破し、それまでの日本の作文教育を集大成し、新しい作文指導法を作り上げていきました。
言葉の森がこれまで教えた生徒は、約14,000人。小学1年生から、高校生、大学生、社会人までさまざまな生徒に作文指導を行ってきました。そして、多く生徒が、作文を通して思考力、創造力を育てていったのです。
■小1から始めて高3まで続けられる作文指導は言葉の森だけ
言葉の森の作文指導の特徴は、小学1年生から高校3年生まで系統的な作文指導を行っていることです。小学生で作文の勉強を始めた生徒が、高校生になるまで勉強を続けているということもよくあります。
小学生のうちだけの作文指導や、高校生のときだけの作文指導というものは、学校や塾や予備校でもありますが、小学生から高校生まで、同じ先生が一貫して作文指導をする仕組みを持っている作文教室は言葉の森だけです。
■ネットだからこそできる、少人数の個別指導
言葉の森のオンライン教育の特徴は、1クラスの生徒4~5人という少人数を維持する形で行っていることです。4~5人のクラスであれば、毎回全員の読書紹介や交流ができ、生徒一人ひとりの個別指導もできます。
オンライン4人クラスは、オンライン教育でありながら、勉強を通して他の生徒との出会いや触れ合いがあるので、自然に学習意欲がわき、長く勉強を続けることができます。
現在、オンラインクラスの講座には、作文、親子作文、国語読解、基礎学力、算数数学、英語、公中文系理系、創造発表、プログラミングなどがあります。
■オンライン4人クラスで、作文の体験学習ができる
オンライン4人クラスで作文の体験学習ができます。オンラインクラス一覧表をごらんいただき、ご都合のよい時間帯で、同じぐらいの学年の生徒がいるクラスにご参加ください。
授業では、全員の読書紹介のあと、一斉に作文を書き出し、途中で先生が個別指導で一人ひとりに作文の書き方をアドバイスします。苦手な子から得意な子まで、それぞれの生徒に合わせた指導を行います。
曜日・時間の変更や、休んだときの振替出席は、空きクラスがあればいつでもできます。
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これまでの作文指導でわかったことは、作文の通信教育には、もう限界があることです。
ZOOMなどの双方向授業で、子供たちが交流しながらできるオンライン学習に比べると、紙ベースの作文通信教育は、白黒テレビのようなものです。(たとえが古いですが)
しかも、リアルな教室で同学年4人のクラスをいくつも作るというのは現実的ではありませんが、オンラインであれば、機動的にオンラインの4人クラスをいつでも作れます。同学年、同進度の生徒が、読書紹介などで交流しながら勉強を進めていけるのです。
このオンライン教育の先端を行っているのが、言葉の森のオンライン4人クラスだと思います。
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●動画:
https://youtu.be/88otBtykoMc
web3.0は、インターネットが単なるページの閲覧や、双方向コミュニケーションの手段となるだけでなく、価値の交換も含めたより現実社会に近い流通の手段となることです。
ここから何が生まれるかというと、より個人の自由な社会参加ができるようになるということです。
現在の社会では、個人の社会参加は、会社などの組織を通じてという形をとるのが普通です。
ビジネスに参加するには会社を通して、政治に参加するには政党を通して、というのが大きな枠としてあり、個人が自分ひとりで参加できるのは、価値の移転が伴わない趣味の世界や、自分の持っている資金や時間の範囲内でということでした。
しかし、これからは、より自由に個人が直接社会に参加できるようになります。
すでに、YouTubeやSNSの世界では、個人が個性を生かして社会参加することが現実的になっています。
これまでの社会参加は、組織を通してということが一般的だったので、その組織に所属するために学歴が必要であり、その組織に所属したあと、本人の個性をもとにした学力を発揮するという順序になっていました。
┏━━┓
┃学力┃
┏┻━━┻┓
┃個性 ┃
┏━━━┻━━━━┻━━━┓
┃学歴 ┃
┃ ┃
┃ ┃
┗━━━━━━━━━━━━┛
しかし、これからは、個々人の個性がより直接的に社会の中で表現できるようになるので、最初にあるのは、基本的な学力を身につけることだけで、最も大事なのは、個性とその個性を生かす学力を身につけることになります。
┏━━━━━━━━┓
┃学力 ┃
┏┻━━━━━━━━┻┓
┃個性 ┃
┃ ┃
┃ ┃
┏┻━━━━━━━━━━┻┓
┃学力 ┃
┗━━━━━━━━━━━━┛
今の教育は、子供たちに学力をつけることよりも、点数の差をつけることを目的にしているように見えます。
先生の仕事は、その点数の差を、より正規分布に近い形でつけることになっています。
しかし、教育の本当の目的は、全員が100点を取れるようになることです。
その100点を取れる学力の中心は、日本語の読み書きの力と基本的な算数数学の力をつけることです。
それ以外のことは、本人の興味の範囲でやっていけばいいのです。
その全員が100点を取れる学力の基礎の上に、その子の個性を伸ばし、その個性を生かすために、真に必要な学力を伸ばしていくということが、これからの教育になります。
web3.0の時代は、個人の社会参加が現実に可能になる時代です。
インターネットを、単にYouTubeやブログを見るツールとして使うのではなく、また、単にSNSでコミュニケーションを交わすツールとして使うのでもなく、個人が価値の移転を伴う社会参加をするためのツールとして使うことが、これから誰にも可能になるという時代なのです。
これまでの教育の目的は、よりよい組織に所属することでした。多くの場合、それはより難しい大学や学部に合格することで、そのあと、会社に就職し、そのあと、仕事をするという順番になっていました。
これからの時代は、個人が直接に社会参加の仕事ができる時代になります。
そのときに必要な教育は、個性、思考力、創造性、コミュニケーション力、共感力を育てる教育です。
そのためには、小学生時代から、これからの教育の方向に沿った学力を育てていく必要があるのです。
※web3.0は、「ウェブスリー」と読む人が多いと思いますが、この動画の中では、「ウェブさんてんぜろ」又は「ウェブさんてんれい」と読んでいます。
その理由は、今後、web3.1やweb3.2などとなった場合、「ウェブスリーポイントワン」「ウェブスリーポイントツー」などと言うよりも、「ウェブさんてんいち」「ウェブさんてんに」という方が言いやすいからです。
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web3.0時代の教育とは、勉強ができるのはもちろんいいことだが、勉強以外にできることがあるということです。
子供が成長して世の中に出たあとに役に立つのは、勉強以外の長所だからです。
そして、それが単なる長所で終わるのではなく、社会生活の中心になるのがweb3.0以降の時代です。
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●動画:
https://youtu.be/zlSYo0E1hkY
- 7~8月の休講と夏期講習
7~8月は、夏休みがあり、臨時の休講になる場合もあります。
通常の授業に出席できなかった分は、午前中に予定している夏期講習の時間に振替ができるようにしていきます。
詳細は、決まり次第お知らせします。
- オンラインクラスの会場に入るとき、遅刻はしないように。
日本の社会では、時間を守るということは、社会生活を送る上で当然のこととなっています。
遅刻する生徒は、毎回のように遅刻しますが、それは遅れてもいいということが習慣になっているからです。こういう習慣が子供のころからついていると、あとで困るので、時間には必ず間に合うように教室に入ってください。
遅れるときは、たとえ数分であっても、先生への伝言でれんらくしておいてください。
これは、子供の問題ではなく、保護者の問題でもあるので、必ず時間は守る習慣をつけさせてください。
- 6月の発表会、作文検定は延期します。
日程の都合で、6月に予定していた発表会と作文検定は9月に延期させていただきます。m(_ _)m - サマーキャンプの企画は、将来の同窓会のイメージで。
サマーキャンプは、言葉の森の生徒の将来の同窓会というイメージで行います。
言葉の森の生徒は、小1から高3まで作文の勉強を続けて、今度大学入試という生徒もいます。
昔の言葉の森は、作文個別指導が中心で生徒どうしの交流がありませんでしたが、今はオンラインクラスの読書紹介などで親しくなっている生徒も増えています。
言葉の森で勉強している生徒どうしが、年に一度、那須、又は他の地域でに集まり、リアルに交流するという機会にしていきたいと思います。
- 作文は、これから重要な学力になります。
将来の入試は、作文や記述が中心になると思います。それは、森リンのような文章解析ソフトがこれから多数出てくると考えられるからです。
小5以上の生徒は、少なくとも清書のだけはパソコン入力をして、森リン点のベスト5を目指すようにしてください。(ただし、高得点の作品の中には、要約が文章のかなりの部分を占めているということもあります。)
小学生の作文で重要なのは、感想の部分をある程度長く書けることです。これも、森リン点を見るとよくわかります。
- 作文の名前は、できるだけニックネーム(ハンドルネーム)で。
自分の意見は本名で言うという考え方は大事ですが、子供のころはまだ自分という自覚のない時期ですので、名前はできるだけニックネーム(ハンドルネーム)を使うようにしてください。
ニックネームは、随時変更できます。
https://www.mori7.com/sato/hennkou.php
- 英語の学習は、小4からおすすめ。
英語クラスは、英文の暗唱を中心とした勉強にしていきます。
小3までは日本語の形成時期にあたるので、早期の英語学習はおすすめしません。小4からは、日本語の土台は完成しているので、英語学習を始めるのに最適の時期です。
言葉の森の英語学習の中心は、今後、問題集よりも英文の暗唱を中心にしていきます。
「英会話・ぜったい・音読 【入門編】英語の基礎回路を作る本」(国弘正雄)
https://www.amazon.co.jp/dp/477002746X/ref=cm_sw_r_tw_dp_19VAEP92RSNSX6EG52WR @amazonJP
小4からの英語暗唱がスムーズにできるようになるために、日本語の暗唱は小学1年生のうちから取り組むようにしてください。
- オンラインクラスの算数数学は、効率のよい勉強です。
通常の算数数学の勉強は、一律の勉強が多く、わかっていることを何度も宿題などで解かされたりします。これは、時間の無駄です。
逆に、よくわからないことも一度か二度練習しておしまいということがかなりあります。実は、これが算数数学が得意にならない最も大きな原因です。
特に、プリント学習のような散逸しやすい教材では、できなかった問題を繰り返し解く仕組みを家庭で作るのはほとんど不可能です。デジタル教材も同じです。教材は、1冊の本になっているものを繰り返し解くのが最もよいやり方です。
担当の先生は、その生徒の学習状態をチェックして、よく理解できていない問題は、次の週も、その次の週も何度も繰り返してチェックします。これで、苦手な問題もできるようになります。
小4までの教材は、難しいところはほとんどないので、学年の先取りをして進んでください。小4から中学受験新演習の問題集を選択することもできます。しかし、中学受験新演習の問題は、例題、類題、又は基本問題を中心に解くようにしてください。チャレンジ問題まで解く必要はありません。
- 国語読解の学習の基本は、問題集読書です。
音読は、お母さん又はお父さんが近くで聞くともなしに聞いてあげて、いつも褒めるようにしてください。
問題集を読んでいるといいながら、内容が全く理解できていない生徒が時どきいます。問題集を音読せずに、黙読で斜め読みをしていることがあります。家庭で必ず読み方をチェックしてあげてください。ただし、読み方の注意などはしないこと。
問題集読書の音読は、原則として毎日欠かさずにです。わずか5分か10分のことですから、毎日やるようにしてください。
5月末から、読解検定は国語読解クラスの生徒全員が受けられるようにしました。毎回80点以上、できれば100点を取ることを目標に勉強していってください。
- 読書紹介で、全員の読書量が増えています。
ただ、まだ易しい本が多いので、小学校低学年の生徒はお母さんの読み聞かせも並行しておこなってください。絵本や学習まんがのような本は、娯楽として読むのはいいのですが、そういう本をいくら読んでも読む力はつきません。小学校高学年の生徒は、説明文の読書にも力を入れてください。
- 低学年の勉強のしすぎに注意。
子供が小学1、2年生のころは、どの子も親の言うことをよく聞きます。しかし、この時期に、子供が素直に言うことを聞くからといって、勉強的なことをやらせすぎると、あとで反動がきます。
子供の生活は、楽しいことが第一で、勉強的なことはあくまでも第二、第三です。子供が勉強的なことをしすぎているときは、それが子供自身が進んでやっているように見えるときでも、お母さんは勉強をセーブして、もっと楽しいことをするように誘導してください。
- 作文、理科実験、創造発表は、親子の貴重な対話の場です。
親子が知的なテーマで対話する機会が、作文、理科実験、創造発表などの勉強です。
親は忙しいと思いますが、子供が小学生の時期は、すぐに過ぎ去ります。小学生時代は、がんばって子供との創造的な対話の時間を作ってください。
こういう親子の対話の時間がある子は、学年が上がり、高学年や中学生や高校生になるほど、学力が伸びます。子供の学力は、勉強で伸びるのではなく、読書と対話と経験で伸びるのです。
- 大事な勉強は知識の勉強ではなく考える勉強
勉強というと、漢字の書き取りや計算練習を連想しがちですが、漢字や計算や知識の勉強は、やがて時代遅れになります。将来の入試は、作文と口頭試問が中心になります。読む力と考える力と書く力をつけておくことが最も大切です。
これからの時代に必要になるのは、個性、創造性、思考力、共感力、コミュニケーション力で、学力は補助的なものになります。
しかし、今の段階では、知識的な学力がまだ中心ですから、学力の基盤としての暗唱力を小学校低中学年の間につけておくと役に立ちます。暗唱検定を目標にしてください。
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https://youtu.be/oJERU0WSS6U
公立中高一貫校の国語の記述問題の書き方を説明します。
問題集を見て、記述や作文の問題をそのままやっていては時間がかかるだけです。
能率のよい勉強法は、問題を見たあと、少し考えて、すぐに答えの解答例を見ることです。そして、そのような解答を書けばいいということを理解することです。
自分なりにじっくり考えたい問題は、時間をかけて納得いくまで考えたらいいのですが、受験勉強というのは答えのある勉強です。ここでは、能率よくやることが必要です。
しかし、ただ答えを見るだけではなく、そこに何らかの法則性と見ておくと、応用力がつきます。
例えば、今、公中文系の国語で使っている小6の問題集の77ページ「両親は読書の習慣など」をもとに解説していきます。
1.まず、記述は、手紙文や志望理由のようなものでない限り、常体で書く方がいいです。
敬体は、話しかける性格の文章、常体は自分の中で考える性格の文章だからです。
もちろん、敬体で書いても間違いということではありません。ただ、これまで、いろいろな生徒の文章を見てきて、自然に常体で書き出す人は、本をよく読んでいて、考えもしっかりしていることが多かったからです。
2.文章の要約は、あまり時間をかけないことです。要約では差はつかないからです。
小4までの三文抜書きの要領で手早くまとめていくことが大事です。
設問でまとめ方が指示されている場合は、それに従うことです。
3.似た体験は、公立中高一貫校の受験作文には、決まったように出てきます。
自分の個性、感動、挑戦、共感のある題材を用意しておき、それを使うように書いていくといいでしょう。特にいいのは、挑戦のある話です。
大事なことは、他人を批判したり、暗い後ろ向きの話を書いたりしないことです。そういう話は、文章の力を弱くします。
4.感想の部分は、一般化の主題で書いていきます。
これは、普段から練習していないと、咄嗟(とっさ)には出てきません。また、小学生の間はまだ抽象的な語彙が少ないので、両親と相談しながら考える練習をするといいです。
本当は、主題を先に考えて、その主題の感想に合う体験実例を書くというのが正しい順序ですが、そういうことができる小学6年生は限られています。体験実例を先に書いて、その体験実例に合うような一般化の主題を書くということでいいです。
問題集の解答例で、どういう抽象的な言葉が使われているかを見て、そういう言葉を自分でも使えるようにしていきましょう。
次は、同じ問題集の79ページ「ところで、こどもとは何か」です。
1. この文章の前半は、難しい言葉が使われていて、かなり読みにくいと思います。こういう悪文を書かないようにしましょう。国語の問題集の問題文を読んでいると、その影響で読みにくい文章を書いてしまう人が時どきいます。よくある例は、「前者、後者」などという言葉です。また、「それ」というような指示代名詞を使うよりも、具体的にもう一度同じことを書いた方が読みやすいことが多いです。
さて、こういう難しい文章に遭遇すると、最初から正確に読まなければいけないと思って、じっくり読み取ろうとする人がいますが、問題文の前半は重要でない話が多く、そのわりに難しく書かれていることが多いと考えておきましょう。大事なことは、文章の後半の最後の方に書かれています。前半は適当に飛ばして読んでもいいのです。
2.実例は、「大人になっていく経験」ですが、小学生にこんなことが書けるわけがありません。
では、どうしたらいいかというと、お父さんやお母さんに取材するのです。お父さんやお母さんは、自分の小学生時代を思い出して、その中から「大人になったと感じた経験」を思い出すことができます。その話を聞くと、自分の似た体験も思い出せるのです。
受験作文の勉強の仕方も同じです。両親に取材して似た体験を聞き、その両親の体験をそのまま書くのでなく、そこから連想した自分の体験を書いていくのです。
3.設問に、「理由を含めて」などと書いてある場合は、文章の中に、わざわざ「理由」という言葉をはっきり入れておくことが大事です。
文章を読む人(採点者)は、じっくり読んでいるわけではありません。斜め読みに近い読み方で読んでいるので、できるだけわかりやすく書いておくことが大事です。
4.「感じたこと、考えたこと」は、漠然と書くのではなく、必ず一般化の主題に関連させて書くように考えましょう。
そして、文章力に自信のある人は、この感想の部分に自作名言を入れていくようにしましょう。それだけで、印象点2割ぐらいアップします。
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公立中高一貫校に限らず、受験勉強には共通する勉強法があります。
それは、問題を解くのではなく、すぐに答えを読んで理解することです。
解く勉強は、読む勉強に比べて5倍以上時間がかかります。
だから、1回解く時間があれば、その同じ時間で5回読む方がいいのです。
それなのに、なぜみんな問題を解きたがるかというと、その方が勉強している雰囲気が感じられるからです。
国語は特に、読む勉強の仕方が大事な教科です。
初めて質問させていただきます。
先に答えを見る勉強法は、国語、算数、理科など科目を問わず、問題内容をとわず共通するものなのでしょうか?
国語の読解問題や算数の文章題が苦手なので、先に答えを見せてしまっても良いのでしょうか?よろしくお願い致します。
受験勉強は答えのある世界ですから、答えを見るというのがいちばんいい勉強法です。
しかし、小中学生のころは、勉強に対する自覚がないので、答えを見てわかった気がしておしまいということもあります。
答えを見て理解シた上で、同じ問題を何度も繰り返す必要があります。
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●動画:
https://youtu.be/dJYhDwedbCw
オンラインクラスでは、どの講座のクラスも、ほぼ毎回読書紹介をしています。
この読書紹介によって、誰でも読書量が自然に増えます。
最近の中学生や高校生は本を読まなくなっていると言われますが、オンラインクラスに参加している生徒は、毎回よく本を読んでいます。
しかし、気になるのは、小学校高学年から中学生の生徒が読む本の多くが物語文だということです。
物語文の本は、いくら読んでも頭はよくなりません。物語文は、考える力がつく性質の本ではありません。
もちろん、物語文の本によって、人の気持ちの微妙さを感じることや、いざというときに人間がどういう行動をとるかということを経験することもできます。
何よりも、感動が伴うというのが、多くの物語文の魅力です。
しかし、物語文の本では、考える力は育たないのです。
また、今の流行の物語文の多くは、状況設定が面白いだけのものが多いので、その面白さは、テレビやYouTubeを見ているのと同じような面白さです。
大事なのは、読書を通して深く考える力を育てることです。
そのための読書が、説明文、意見文の本の読書です。
説明文、意見文の本というのは、特に難しい本でなくてもかまいません。
図書館などでは、ノンフィクションというジャンルに区分されているものです。
例えば、昔、読書紹介の時間に、「クニマスは生きていた!」という本を紹介していた子がいました。
小学生が、特に興味を持って読むような本ではないと思ったので、印象に残っています。
こういう本をよく読む子は、学年が上がるにつれて作文が上手になります。
それは、中高生の作文は、説明文、意見文が中心になるので、そのための語彙力が自然に身につくからです。
ちくま書房は、かつて「ちくま少年図書館」という100冊のシリーズを出していました。今でも、図書館にはそろっているはずです。
岩波ジュニア新書も、当たり外れはあるかもしれませんが、中高生向けのいい本を出しています。
こういう本がもっと出てくるといいのですが、中高生が読むような説明文、意見文の本は限られています。
しかし、小学校高学年、及び、中学生、高校生の人は、意識的にこういう説明文、意見文の本を読んでいくといいのです。
ところで、物語文の本は、ストーリーに引かれて読み進められますが、説明文の本は、最後まで読み通すことが難しい面があります。
この説明文の本を読み進めるための読書法が、付箋読書です。
これは、読みかけのところまで、階段状に小さな付箋を貼りながら読む方法です。
付箋読書をすると、わずか2、3ページずつでも読み進めることができます。
数冊の本を並行して、数ページずつ読んでいくということもできます。
面白さを感じたときは、ずっと続けて読んでいいのですが、面白くないときでも、数ページなら気軽に読み進められます。
そうすると、いつのまにか、読みにくい説明文の本も読み終えることができるのです。
▽参考記事「付箋読書の仕方(何冊もの本を並行して読む)」
https://www.mori7.com/as/1367.html
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https://youtu.be/0Xhqib4Fv98
保護者の方から、「作文と国語読解と、どちらを受講すればいいですか」と聞かれることがあります。
第一は、作文です。
なぜなら、作文はその生徒の実力に応じて、上達の限界がないからです。
また、作文や記述が、これからの学力評価の中心になるからです。
東大の現代文の入試は、読解の選択問題がなく、すべて記述問題です。読解の選択問題は、合格するぐらいの人はだれでもできると考えられているからです。
国語読解は、答えという上限のある勉強です。だから、読解検定でほとんど100点が取れるようになった生徒は、国語読解の勉強をする必要はありません。
そういう人は、時どき読解検定を受けて、80点以上がコンスタントに取れていれば、読解力は維持していると確認しておけばいいのです。
受験のときに、国語の勉強をする必要がないというのは、かなり楽です。
国語読解が完成している人は、作文に力を入れ、森リン点で高得点を取ることを目標にしてください。
ただし、そのように、国語読解で常に80点以上が取れる生徒は限られています。ほとんどの人は、読解力が不足しています。
それは、今の読書環境で、易しい本が多すぎるからです。
そういう人は、国語読解で力をつけながら作文の練習をしておくことです。
読解力がないまま作文の勉強をしても、作文力はなかなか上達しません。
作文が苦手な人は、まず国語読解、そして毎日の読書、それから作文です。
読書がなぜ重要かというと、国語のテストで時間がなくて解ききれないという場合、それまでの読書量が不足していることが多いからます。
読書量は、一朝一夕に増えるものではありません。
小学3、4年生までの比較的時間に余裕のある時期に、勉強よりも読書に力を入れておくことです。
小学3、4年生までの勉強は、ほとんど知識の勉強なので、あとからでも十分に間に合います。
しかし、読書量は、この時期でなければ増やすことはできません。
国語読解クラスに入って勉強しているが、成績が上がらないという人は、問題集読書の不足です。
問題集読書を本人任せで読ませるのではなく、お母さんが近くで、家事などをしながらでいいので、子供の音読を聞いてあげる中で読ませてください。
ただし、聞いたあとは、必ず褒めるだけです。決して注意はしないことです。
読み間違いがあっても褒めるだけです。このように言わないと、親は欠点を指摘する方向にすぐ向いてしまうからです。
音読は、注意をすると下手になります。褒めていると、自然に上手になります。
親の前で音読をするのを嫌がるというのは、これまで注意することが多かったためです。
これは、もう手遅れですから、子供が自覚するまで待つことです。
国語力を高めるコツは、難しい文章を繰り返し読むことです。
それにつれて、読解力がつくとともに、作文も上達していくのです。
(次の記事は、「読書の質と量を高める方法」です。)
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作文が苦手なら、まず国語読解、それから作文です。
作文が得意で、国語読解も得意なら、上達に上限のない作文です。国語読解は、時どき読解検定を受けて80点以上が取れることを確認しておけばいいのです。
その中間の作文が普通の場合は、読解検定を受けて、80点以上が取れるかどうかを見てください。読解力がまだ不十分なら、国語読解で力をつけながら作文です。
親の前で音読するのを嫌がるのは、これまで音読を注意していたからです。
これは、もう手遅れです、と書きましたが、手遅れを回復する方法はあります。
それは、子供に、正直に、「これまで、お母さんは直すところを注意してばかりいたけど、これからはいいところだけを見ていくようにするからね」と約束して、それを実行することです。
子供は、親が真面目に言ったことは理解します。
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●動画:
https://youtu.be/5qAZbFStm48
作文が書けない子がいます。
ひとつ、低学年で書けない子です。
これは、学校の作文指導に問題があります。
学校では、たぶん、みんなに一斉に作文を書かせて、書けたか書けないかを見るだけです。
書けない子にどう指導するかということはありません。
作文が書けない最も大きな原因は、本を読んでいないことです。
だから、その子には、作文を書かせるよりも、まず本を読ませることなのです。
しかし、そういう子でも、とりあえず作文を書かせる方法はあります。
それは、お母さんでも、先生でもいいのですが、途中までその子が書く文章を言ってあげることです。
これを本格的にやるとすれば、親子作文です。
この方法で、誰でもすぐに作文を書けるようになるし、作文を書くことが楽しくなります。
もうひとつは、高学年でうまく書けない子です。
高学年で要求される作文は、生活作文ではなく、説明文や意見文です。
高学年で書けなくなる原因は、説明文や意見文の本を読んでいないことです。
小学4年生のころまで出来事中心の作文を上手に書いていた子が、中学生の意見文になると、途端に書けなくなるということがあります。
それは、その子が、中学生が読むのにふさわしい本を読んでいないからです。
逆に、小学生まであまり上手に作文を書けなかった子が、中学生以降にどんどん上手に書けるようになることもあります。
それは、その子が、説明文や意見文の本を読んでいたからです。
誰でも、作文を書くという表面的なところに目を向けがちですが、大事なのは、作文を書く土台に目を向けることです。
作文は、表面に出た結果にすぎません。大事なのは、その内側にある原因の方なのです。
表面に出た結果だけ見て直そうとすれば、作文が苦手になります。
しかし、作文指導のほとんどは、結果を直す作文です。それが赤ペン指導です。
だから、直せば直すほど、作文が苦手になっていくのです。
高学年で作文を上達させるには、まず難しい説明文の本を読みこなせるようにすることです。
それが、国語読解クラスの問題集読書です。
しかし、低学年の場合は、国語読解クラスの問題集読書よりも、まず日常生活の読書の量を増やすことです。
子供が読書をいやがるときは、親の読み聞かせです。
幼児のときの読み聞かせというのは、誰でもやっています。
大事なのは、小学生になっても、その子に応じた読み聞かせを続けていくことです。
この読み聞かせをせずに、子供が自分で読める程度の絵の多い本ばかり読ませていても、読書力、作文力はつきません。
気の長い話ですが、目安は半年です。
半年、毎日読み聞かせを続けていれば、必ず読書も作文も変わってきます。
親は、忙しいことを理由にすべきではありません。小学校低学年の時代は、通り過ぎればほんのわずかです。
この時期にがんばることが、あとになって生きてくるのです。
この記事に関するコメント
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作文を書けない子が増えています。
しかし、それは作文が書けないのではなく、実は読書をしていないということなのです。
もし、読書をしているのに作文を書けないという子がいたら、それは教え方によって1日で書けるようになります。
作文を書く力は、表面に出た結果です。
本当の問題は、内側にあります。
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