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私のうちの次男が小4のとき、ふと、学校に行きたくないと言い出しました。
理由は、友達が先生に授業中いじめられているのを見るのが苦しいからということでした。
子供の言うことですから、本当のことはわかりません。
しかし、次男は心の優しい子で、自分のことは度外視して、人のことを考える性格だったので、そういうことはあり得るだろうと思いました。
子供が学校に行きたくないと言ったときに、私が最初に思ったことは、「それは、面白いじゃん」ということでした。
学校に行かずに家で時間を過ごす小学4年生というのは、滅多にいません。
そういう個性的な選択が、偶然ではあれ、できることは、面白いことだと思ったのです。
しかし、結局、次男はその後、山村留学というかたちで北海道の学校に行き、そこでしばらく自然を満喫する生活をして、数カ月後、自分の考えで家に戻ってきました。
その後、仕方なく、もとの学校に戻って普通の小学校生活を送り、普通の中学、高校生活を送り、普通の大学生になり、今は、普通に仕事をしています。
私自身をふりかえってみると、小学校生活の後半、小学5、6年生のころは、本当に学校は退屈でした。
いつも、窓の外の校庭を見て、「スズメは自由でいいなあ」と思っていました。
先生は、とてもいい先生でした。のちに校長先生になりました。
しかし、私は、授業を聞いているのが退屈で退屈で、教科書の全ページに落書きをしていました。
唯一、退屈しないのは、テストのときだけでした。
だから、学校に行きたくない子供の気持ちはよくわかるのです。
不登校の子の多くは、個性があり、能力もある子です。
むしろ、そういう子だからこそ、学校に行きたくなくなるのだと思います。
そういう子は、家でのんびり読書をしたり、自分の好きなことをしたり、プログラミングの学習をしたりしていればいいのです。
そして、日本中に、そういう同じ子供の仲間はたくさんいるはずです。
インターネットで、同じ趣味を持つ友達とつながれば、学校など行かなくても何も問題はありません。
不登校をすすめるわけではありませんが、もし子供が学校に行きたくないと言ったら、親はそれを認めて新しい道を探せばいいのです。
私は、その道のひとつが、言葉の森のオンライン4人クラスになると思います。
そこで、自分の個性と学力を伸ばしていけばいいのです。
学校でする勉強など、たかが知れています。
自分で1冊の参考書や問題集を読めば、それで学校で勉強するよりもずっと能率のよい勉強ができます。
そして、そういう個性的な自学自習をしたことが、やがて自分の財産になります。
大事なことは、不登校を負い目と感じないことです。
むしろ、不登校は、新しい時代の先端的な意識の現れだと思うことです。
せっかくの不登校というチャンスを生かして、ほかの人のしないことに挑戦していけばいいのです。
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私のうちの長男が小学1年生のとき、学校から算数の宿題が出ました。
曲線のマス目で区切られた図がかいてあり、それぞれのマスの中にいろいろな足し算が書かれています。
その足し算が同じ答えになるものを同じ色で塗るという宿題です。
子供をみると、ため息をつきながらやっています。
誰でもできることを作業的にやる宿題ですから、つまらないのです。
私は、すぐに、「お父さんがやってやるから、おまえは、本でも読んで遊んでな」と言いました。
子供は、大喜び(笑)。
宿題は、父が仕上げて、おしまいにしました。
子供時代に大事なことは、できるだけ楽しい時間を過ごすことです。
なぜなら、楽しく生きることは、人生の目標だからです。
私のうちの長男も次男も、小1から言葉の森で作文を書いていました。
ときどき、何かの都合で欠席することがあります。
どこかに出かけたり、たまたま風邪を引いたり、その日が休日だったりした場合です。
そのときも、私は、振替の出席はさせませんでした。
子供の立場に立ってみれば、何らかの事情があって休んだのですから、それを取り戻すために別の日に振替の出席をすれば、その分、本来自由であった自分の時間が失われます。
もし、自分が子供だから、そういうことは嫌だと思うと思ったからです。
もちろん、振替の出席はしていいのです。
しかし、ごくたまに、何ヶ月も前の欠席を全部調べて、その分をまとめて振替で出席させる保護者の方がいます。
親は、それで満足かもしれませんが、そういう子供は、将来決して勉強を好きになりません。
親が、勉強を苦しいものと思ってさせているから、子供も勉強を苦しいものとして受け取ってしまうのです。
勉強のよくできる子は、勉強を楽しいものとしてやっています。
それを作るのは、親の姿勢です。
表面的に面白そうな勉強をさせるというのではありません。
難しい勉強であっても、楽しいものとしてやらせることができるのです。
具体的な例として思い出すのは、発明家の中松義郎氏のお母さんについての話です。
もうひとつは、日本の宇宙ロケットの父と言われる糸川英夫氏のお母さんについての話です。
この二人の天才の成長は、親の子育ての仕方によるものです。
その根底にあるのは、親の勉強観だったと思います。
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保護者懇談会で、総合学力クラスの保護者の方といろいろ話したときに、何人かの方から相談がありました。
「作文を始めたいが、子供に聞くと、総合学力は楽しいから続けたいと言うのです」
全然、問題ありません。
両方やればいいのです(笑)。
今、中学生の生徒で、作文も、国語読解も、英語も、数学も、プログラミングも、何教科も受講している生徒が結構います。
言葉の森は、将来、学校になるのですから、小1から高3まで、どの教科にも対応しているのです。
しかも、言葉の森の指導の特徴は、オンライン4人クラスという新しい教育プラットフォームで行っていることです。
集団一斉指導で、一律の宿題を出し、一斉のテストをして、先生が一方的に講義をするような授業ではありません。
生徒が自分のペースで勉強して、先生がそれを個別にチェックします。
例えば、算数数学で、生徒がよくわかっていない問題があった場合、先生は、それを次の週もその次の週も同じようにチェックします。
すると、みんなできるようになります。
答えのある問題は、解法を理解すれば誰でもできるようになるのです。
それが、なぜ算数数学でできない問題が残るかというと、勉強の仕方が根本的に違っているからです。
子供たちは、できる問題も、できない問題も、一律に同じようにやろうとします。
学校でも、塾でも、そのように指導します。
できなかった問題だけを繰り返してできるようにするという指導はまずありません。
なぜかというと、先生が、生徒に個別に対応することができないからです。
オンライン4人クラスであれば、先生は一人ひとりの勉強の状況がわかります。
一方的な講義、一律の宿題、一斉のテストという方法とは、対極の指導ができるのです。
ところで、個別指導であっても、先生は、安易に生徒に教えることはしません。
先生が懇切丁寧に説明するのではなく、生徒が自分で考えて理解できるようにするのが先生の仕事です。
「先生、これがわからないんですけど」と生徒が質問をしたとき、先生はそれをどんなに教えてあげたくても我慢しなければなりません。
そして、生徒には、次のように言うのです。
「では、今度の授業のときまでに、先生に解き方を教えられるようにしてきてね」
ほとんどの生徒は、次の授業のときに、嬉々として解き方を説明してくれます。
こういう勉強法で、みんな成績が上がるのです。
このように、オンライン4人クラスは、生徒の個別の状態に対応できます。
更に大事なことは、同じクラスの生徒どうしで、読書紹介や一言発表などの対話と交流の機会があることです。
子供たちが勉強し、成長し、やがて社会人になったときに残るものは、勉強の内容でも、先生のことでもなく、一緒に勉強した友達のことです。
長年の勉強生活の中で、勉強友達ができることが、子供たちのいちばんの財産になります。
だから、言葉の森は、勉強にとっては遠回りのように見えても、どのクラスでも、毎回読書紹介の時間を取るようにしているのです。
さて、最初の話に戻りますが、新しく何かの勉強をしたいと思ったら、まず体験学習をしてみることです。
言葉の森の講座には、いろいろありますが、特におすすめなのは、やはり作文クラスの作文です。
毎週、作文を書くという勉強を、小学1年生から高校3年生まで続けられる教室は、言葉の森以外にはありません。
この毎週の作文の過程で、親子の対話が生まれ、友達との交流が生まれ、新しいものの考え方を身につけ、考える力と書く力をつけていくのです。
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言葉の森のオンライン教育の特徴は、4人以内という限定した生徒数で、全員が発表する機会を持つ個別対応の学習をしていることです。
こういう少人数の対話のある個別学習をしているオンラン教室というものは、ほかにはありません。
この発表個別教育を生かせる学習分野はいろいろありますが、中で特徴的なのは、作文教育とプログラミング教育です。
いずれも、答えがひとつに限定されていない学習分野だからです。
一昔前までは、プログラミングの学習は、オンライン教育ではなく、リアルの教室で行うのが普通でした。
オンラインで行うのにふさわしい使いやすい教材がほとんどなかったからです。
言葉の森は、2年前から、オンラインのプログラミングクラスを始めました。
最初は、Scratchとmicro:bitの学習が中心でした。
教材の説明が難しい部分がところどころあり、なかなか先に進めないこともありましたが、なんとかほとんどの生徒が先に進むようになりました。
プログラミングクラスのスタートから1年たつと、次第に使いやすい教材が出てきました。
プログラミング学習で大事なことは、一緒に発表し合う仲間がいることと、わからない部分が出てきたときに質問できる先生がいることです。
そして、更に大事なことは、プログラミングの学習内容を先に発展させる展望があることです。
今世の中にあるプログラミング教室の中には、ロボット作りなどのように見た目の楽しい教材を使っているところも数多くあります。
しかし、そのプログラミングの中身は、かなり限定されていて、ある決まった枠の中でコードを書き換えるというような学習内容のものも多いようです。
こういう単品完成型のプログラミング学習では、プログラミングの技術を習得することはあまりできません。
言葉の森のプログラミングクラスは、言葉の森の代表である中根自身が、プログラミングを長年仕事に活用し、自動採点ソフトで国際特許を取得するなど、プログラミングの便利さと難しさを人一倍よく知っていることです。
だから、プログラミング学習は、これからも毎年新しい教材が出てくると思いますが、言葉の森は、それらにすぐに対応できる体制ができています。
言葉の森のプログラミング学習は、以前は、小4からスタートとしていましたが、現在の教材を見ると、小学3年生からでも十分に始められることがわかりました。
また、小学1年生や2年生からでも、プログラミング学習ができるという見通しがついてきました。
そこで、この9月から、小学3年生を対象にしたプログラミングクラスを募集します。
また、小学1年生、2年生の生徒でも、希望があればプログラミングクラスに参加できるようにします。
プログラミング学習のよいところは、基本的に独学ができるということと、生徒の個性に応じて多様な工夫ができるということです。
自分で工夫できるというのは、プログラミング学習や作文学習の大きな特徴です。
独学ができて工夫ができるということで、子供たちはプログラミングの教材を自分の力で読み込むようになります。
プログラミングの本の中身は、説明文ですから、自然に説明文読書の力がつきます。また、当然難しい漢字を読む力もつきます。
そのせいか、プログラミング学習を小さいころから自力でやっている子は、理解力が人より優れてくるように思います。
楽しく勉強しながら頭もよくなるというのが、プログラミング学習の特徴と言ってもいいと思います。
さて、このプログラミング学習と、言葉の森のオンライン4人クラスの教育プラットフォームは、きわめて相性がいいのです。
まず、オンラインですから、わざわざ時間をかけて近くの教室に通わなくても、自宅でプログラミング学習に取り組めます。
オンラインクラスの授業時間は45分ですが、自宅で取り組んでいるので、授業時間のあともそのまま必要に応じて続きの学習を進めることができます。
また、オンラインクラスはいくつもあるので、休んだ場合も他のクラスにふりかえて参加することができます。
更に、4人以内のクラスですから、全員に発表する機会があり、友達と刺激し合いながら勉強を進めることができます。
こう考えると、プログラミングクラスは、今後、作文クラスと並んで、言葉の森の学習の一つの大きな柱になってくるように思います。
今後、作文発表会と同じように、定期的なプログラミング発表会などもできるようになるでしょう。
Scratchから、JavaScriptやPythonまで学習を進めれば、中学生や高校生になっても、自分の趣味や勉強にプログラミングを生かせるようになります。
将来、子供たちが何か新しいことに挑戦する際には、身につけたプログラミングの技術が役立つようになるはずです。
未来の可能性のあるプログラミング学習を、同じく未来の可能性のあるオンライン4人クラスの教育プラットフォームで、新しく取り組んでいきましょう。
空きクラスは、下記のリンクをごらんください。
https://www.mori7.com/mori/online_class.php?kid=pg
プログラミングの体験学習は、下記のフォームから、又は、お電話でお申し込みください。(電話0120-22-3987)
https://www.mori7.com/ftaikenn.php?kid=pg
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なお、プログラミング学習と並んで、作文学習は、言葉の森の本来のメインの学習教科です。
作文教育については、言葉の森は40年以上の指導実績があり、これは日本にあるどの作文教室や作文講座よりも長い伝統を持っています。
言葉の森が1980年代に作文教室を始めたとき、日本には作文を教えるような教室はひとつもありませんでした。だから、言葉の森は、日本の作文教育の草分けなのです。
作文というものは、もともとひとつの正解というものがない勉強です。
プログラミングと同じように、生徒それぞれの個性に応じて、10人いれば10とおりの正解があり10とおりの進歩があります。
だから、作文は、集団一斉指導ではなく、個別対応の発表型の学習指導が最も効果の高い勉強法になります。
この作文の勉強で大事なことは、高校3年生まで勉強を続けることができる点です
生活作文は、小学4年生になると、大体完成します。
しかし、小学4年生で作文の勉強が終わったのでは、その後の発展的な学習には進めません。
小学生の作文と、中学生、高校生の作文は、性格が全く違うからです。
ところが、中学や高校で作文指導に力を入れている学校は、ほとんどありません。
それは、今の学校教育が、発表個別型の学習をする体制になっていないからです。
だから、作文の勉強は、高校生になるまで言葉の森で続けていくことが大事になるのです。
この作文の勉強についても、言葉の森では、小学1年生から作文学習を開始できる仕組みを作っています。 これは、他の作文指導をしている他の教室にはない特徴です。
だから、作文とプログラミングの学習は、言葉の森のオンライン4人クラスの教育プラットフォームで続けていくのがいいのです。
オンライン4人クラスの教育プラットフォームには、ほかに、国語読解、算数数学、英語、創造発表などのクラスもあります。
これらのクラスも、4人という少人数を生かした対話と発表のある学習です。だから、どのクラスも能率のよい密度の濃い学習ができるのです。
作文の体験学習は、下記のフォームから、又は、お電話でお申し込みください。(電話0120-22-3987)
https://www.mori7.com/ftaikenn.php?kid=sb
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小学1年生の子供たちは、夏休みが終わると、ぐんと成長します。
それまでは、ひとりでは何もできなかったような子が、何でも自分の力でやろうとするようになります。
この時期は、新しい習い事を始めるチャンスです。
小学1年生のころにできた習慣は、小学校生活の間、ずっと長続きします。
読書の習慣も、勉強の習慣も、作文の習慣も、小学1年生のころに始めた子は、その習慣をずっと持ち続けるようになるのです。
小学1年生の場合、作文の勉強は、夏休み前までは、まだひとりではほとんど書けない子がほとんどでした。
しかし、そろそろ自分で作文を書きたくなる時期です。
この最初の作文の勉強で、友達との対話の中で学ぶ言葉の森のオンライン作文の勉強の仕方を身につければ、どこよりも楽しく作文の勉強を開始することができます。
現在、高校生になり、優れた小論文を書いている子の多くは、小学1年生のころから作文の勉強を始めています。
小さいころに始めた勉強は、生活習慣になり、時間的に忙しくなることがあっても、なんとかやりくりをして続けていくことができるようになります。
言葉の森は、作文以外のオンライン学習も幅広く進めています。
例えば、総合学力、創造発表、プログラミングなどです。
総合学力は、国語、算数、暗唱、発表、読書の勉強を、自分のペースで自由に取り組む全教科型の学習です。
言葉の森のオンライン学習の特徴は、1クラスの生徒数を4人に限定し、毎回、生徒どうしの読書紹介や発表や交流といったコミュニケーションを重視していることです。
このため、どの子も、自分で発言をしたり、人の話を聞いて質問をしたりすることが上手になります。
これからの学力は、知識の詰め込みと再現の力ではなく、自分なりに考えて、他人とコミュニケーションを取る力です。
言葉の森のオンライン学習は、他のオンライン学習とは全く違います。
生徒どうしの交流のない、一方的な動画授業ではなく、先生と生徒がこまめに対話をしながら勉強を進めていく新しいオンライン学習です。
だから、作文のような小学1年生が自宅で勉強を続けるのは難しい教科でも、楽しく勉強していけるのです。
言葉の森のオンライン学習の授業は、45分単位で、朝8時から夜9時まで開講しています。
小学1年生であれば、平日の夕方5時、6時、7時などの参加しやすい時間帯に、自宅から自由に参加できます。
オンライン4人クラスでは、先生が生徒一人ひとりの勉強に対応できるので、小学1年生であってもお母さんがつきっきりでいる必要はありません。
親子で一緒に参加するのは自由ですが、子供だけでも、十分にオンライン学習に参加できます。
現在、小学1、2、3年生を主な対象にしたオンライン体験学習を受け付けています。
教科は、作文、総合学力、プログラミング、創造発表です。
無料体験学習を希望される方は、言葉の森までお電話でお問い合わせください。
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小学1、2年生のころは、勉強面での差というものは、ほとんどないように見えます。
話し言葉に関しては、どの子も、それなりに達者に喋るので、特に大きな学力の差があるようには感じられません。
しかし、書き言葉に関しては、きわめて大きな差があるのです。
問題は、その書き言葉の差というものが、学年がかなり上がるまで目立たないことです。
もちろん、作文を書くというような授業の時間があれば、その差があることははっきりします。しかし、小学1、2年生で作文をよく書かせる授業というのは、私立小学校以外にはあまりありません。
だから、何も特別の対策を立てずに、読書や作文が苦手なまま自然に高学年まで進んでしまう子も多いのです。
算数が苦手だとか、英語ができないとかいうのは、知識や技能が不足しているだけの問題ですから、取り組めば誰でもすぐにできるようになります。
しかし、読書とか作文とかのように、日本語の運用能力に関することは、子供たちの思考力そのものですから、いったん差がつくと、その差を埋めることはかなり難しくなるのです。
しかも、日本語力は、勉強の習慣というよりも、家庭生活の習慣のようなものです。
親が何も言わなくても、いつも自然に本を読んでいる子と、親に何度も言われてやっとしぶしぶ本を読む子との間では、年間を通しての読書時間の差は膨大になります。
国語の勉強をするというということでは、到底追いつかないような大きな差が生まれてくるのです。
特に、現代は、ビジュアルなだけの本や、ビデオやYouTubeという活字の読み取りを必要としない環境が周囲に溢れています。
子供は、何もしないで放っておけば、自然に活字から離れていきます。
今はまだ、子供たちの読書力や作文力の低下ということは、それほど大きな問題になっていません。
しかし、これはいずれ大きな社会問題になってきます。
すでに、中学生や高校生で文章を読み取る力のない子が増えているからです。
対策はあります。
まず、低学年のうちに、読書教育にもっと力を入れることです。
そして、その読書力の目安となる作文教育に力を入れることです。
現在、子供たちの習い事は、いろいろあります。スイミング、ピアノ、サッカー、野球、算数、英会話などなど。
しかし、子供たちの一生を左右する最も重要な習い事は、日本語運用能力としての読書なのです。
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●長期的な目で子供の未来を考える
世界では不穏な情勢が続いているが、これは旧体制の終わりで、今後新しい世界が始まる前兆と考える。
アメリカのドル破綻、中国のバブル崩壊と長期的衰退、旧社会に留まるロシア、まだ出口の見えない日本。 工業資本主義は過去の産業に。GAFAも同じく単なるインフラに。
真に価値あるものは、人間の創造性だということが明らかになる。
エネルギーの低廉化、無料化の流れは止まらない。
機械化、AI化が進展し、人間の仕事は次第になくなる。
ベーシックインカムの導入と普及がある時期から進む。
「メシが食える大人になる」という目標から、「個性を生かして幸福に生きる」という目標に。
当面は、その中間の「さかなクンの生き方が仕事になる時代」に。
しかし、その根底に学力が必要になる。
学力の基本は、日本語力、読書力、数学力(数学的にものを考える力)、プログラミング力(プログラミング的にものを見る力)、思考力、作文力、コミュニケーション力、共感力など。(語学力は、英語・中国語も含めてAI化される)
当面はまだ成績はいい方がいい。学歴で就職先が決まる面は残る。しかし、今のいい会社、いい仕事がいつまで続くかわからない。
やがて受験そのものがなくなる。オンライン留学が普通になり、就職という考え方がなくなり、独立・自立の生き方が普通になる。(かなり先だが、今の子供がおとなになるころには)
●では何が必要か
当面の第一は読書力。今は、読書力、読解力、作文力の低下が目立つようになっている。
今後は、説明文の読書に力を入れる。
家庭での日本語力。親子の知的な対話。(絵本の読み聞かせと同じくらい大事な親子の知的なお喋り)
子供が熱中できるものを大事にする。それを見つける手助けをする。
毎日の定期的な勉強習慣。(短時間でよいが)
勉強は家庭学習の自学自習が基本。(教えてもらうという姿勢では実力はつかない)
どの教科も、1冊完璧主義が基本。
受験対策は、過去問分析で。
差がつく算数数学は、1年間の先取り学習で。
受験は合否にかかわらず人間を成長させる。大事なのは成長させるような取り組み方。
進学は大事だが、進学の先にある社会人になってからの仕事と生活をいつも考える。
●不登校について
学校に行きたくない子は増えている。
家庭学習の方がずっと能率がよいと割り切る。
家庭学習の中心は、読書、プログラミング、教科の学習は、薄い1冊の問題集の復読で間に合う。
ネットの中に、友達はいくらでもいる。
大事なのは、居場所となるコミュニティがあること。
●オンラインクラスの学習について
作文は、個別作文よりも、クラス作文の方が長続きする。
作文で特に大事なのは、事前の準備と予習。
国語読解、算数数学、英語は、授業のある日だけの勉強ではなく、毎日の家庭学習が必要。
授業は、家庭学習のきっかけという位置づけで。
発表も、家庭での親子の対話のきっかけと考える。
国語読解力の本質は難読力。特に説明文の読解力。ただし、低中学年は読書力の方が大事。
算数数学は、1冊を完璧に。学年先取りで進む。
英語は、英文音読暗唱を基本に。
プログラミングは、つまみ食いではなく、本の流れに沿って進める。
創造発表は、子供の興味のあることを学問的、創造的に。
●今後の言葉の森の予定
作文は、小1から始めて、誰もが高3まで続けられる勉強に。
オンラインでの勉強に加えて、発表会、遠足、合宿などの機会を増やす。
読書紹介のような発表と交流の時間を確保する。
生涯の勉強友達ができるような授業運営を。
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昔の学校では、授業の開始時に、日直が「起立」と言い、生徒全員が立ち上がり「礼」の言葉で、「よろしくお願いします」と一斉に言うような挨拶がありました。
授業の終了時には、同じく、「起立、礼」「ありがとうございました」というような挨拶が行われていました。
今は、そのような挨拶をしているところは、少ないと思いますが、全員が一斉に同じ行動をとるというまとめ方は、今でもよく行われていると思います。
中根の担当しているオンライン4人クラスでは、最初は、「夏休み、どんなことをした?」と全員に聞くようなところから始まり、授業の終了時には、全員がそれぞれ、「終わりの一言」を言って終了にするというやり方をしています。
この「終わりの一言」の言葉が、生徒それぞれに個性があります。
「今日、友達とプールに行った」と言う子もいれば、「今日、これから花火をする」と言う子もいます。「自分の作ったダジャレ」を言う子もいれば、「将来の夢」を言う子もいます。「こんな嫌なことがあった」と言う子がいるときもあり、「こんないいことがあった」と言う子がいるときもあります。
この一人ひとりの言葉を聞いていると、子供たちにはそれぞれの人生があるのだということが実感としてわかります。
先生というような仕事は、これまでは、一斉に勉強を教えて、一斉にテストをして、一斉に評価するようなやり方で行われていました。
いわゆる、「起立、礼」の一斉教育です。
もちろん、それはそれでよかったのです。
しかし、こういう一斉の仕事をしていると、たぶん、先生は、勉強の出来がいいとか悪いとかいう観点からしか子供を見られないようになると思います。
しかし、社会に出れば、勉強の成績がどうだったかということは、かけっこの順番がどうだったかということを同じような、さまざまな違いのひとつでしかありません。
それ以上に、もっと多様なそれぞれの子の個性と長所を生かすような形で、子供たちの社会生活は行われていくからです。
オンライン4人クラスのいいところは、全員に発言する場があることです。
子供たちは、みんな主体的に参加することが好きです。
どんなに優れた講義であっても、人の話を聞くだけの授業は面白くありません。
子供たちが、勉強よりも遊びが好きなのは、遊びは主体的に参加することができるからです。
自分で勉強して、自分から発表するという授業があれば、それは遊びと同じような主体的に参加できる勉強の時間になると思います。
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