●動画:
https://youtu.be/8NBPP9Tg-w4
この記事を書こうとしていたとき、ちょうど、学校に行きたくないという小4の子のお母さんから電話がありました。
学校に行きたくない理由は、別に学校が嫌いなわけではなく、勉強によっては好きなものもあるが、すでにわかっていることを聞くだけの授業はつまらないから行きたくないということでした。
具体的には、理科や社会の教科のようです。
それは、誰でも納得すると思います。
理科と社会は、自分で本を読めばわかることばかりです。
授業を意味あるものとするためには、各人が研究した成果を発表するようなかたちの授業にする必要があります。
しかし、それは35人学級の現実では、まずできません。
この学校教育の根本的な行き詰まりを打開する方法は、オンラインの4~5人のクラスで勉強を行える仕組みを作ることです。
しかし、学校が変わることは当面は期待できませんから、とりあえずの選択肢は、言葉の森のオンライン4人クラスで、自分が希望する勉強をすることです。
おすすめするクラスは、プログラミングと創造発表です。
国語、算数数学、英語などの教科の勉強は、市販の問題集や参考書で間に合います。
もし、苦手な科目があれば、オンラインクラスで受講すれば済みます。
大事なことは、自分の生活をうまくコントロールしながら、好きなことをより深める学習をすることです。
生活のコントロールのためには、朝起きてすぐの時間の使い方が大切です。
だから、できれば朝8時か9時の授業に参加するといいと思います。
勉強は長時間やる必要はありません。ひとりでやるのですから、学校の集団授業よりもずっと能率のよい勉強ができるからです。
ところで、自分の好きなことがないと、無駄に時間を費やすことになります。
プログラミングと創造発表は、いくらでも時間をかけられる勉強です。
こういう特定の分野で時間をかけて勉強すれば、それは将来の入試にも生きてきます。
将来の入試は、今のような知識の詰め込み、解法の丸暗記の反復、短時間で問題を解く訓練ではなく、その子なりの個性と実力によって評価されるようになるからです。
大事なのは実力ですから、不登校を生かして実力をつけていくことを中心に考えていくといいと思います。
●動画:
https://youtu.be/1gVZuxBXMok
私のうちの次男が小4のとき、ふと、学校に行きたくないと言い出しました。
理由は、友達が先生に授業中いじめられているのを見るのが苦しいからということでした。
子供の言うことですから、本当のことはわかりません。
しかし、次男は心の優しい子で、自分のことは度外視して、人のことを考える性格だったので、そういうことはあり得るだろうと思いました。
子供が学校に行きたくないと言ったときに、私が最初に思ったことは、「それは、面白いじゃん」ということでした。
学校に行かずに家で時間を過ごす小学4年生というのは、滅多にいません。
そういう個性的な選択が、偶然ではあれ、できることは、面白いことだと思ったのです。
しかし、結局、次男はその後、山村留学というかたちで北海道の学校に行き、そこでしばらく自然を満喫する生活をして、数カ月後、自分の考えで家に戻ってきました。
その後、仕方なく、もとの学校に戻って普通の小学校生活を送り、普通の中学、高校生活を送り、普通の大学生になり、今は、普通に仕事をしています。
私自身をふりかえってみると、小学校生活の後半、小学5、6年生のころは、本当に学校は退屈でした。
いつも、窓の外の校庭を見て、「スズメは自由でいいなあ」と思っていました。
先生は、とてもいい先生でした。のちに校長先生になりました。
しかし、私は、授業を聞いているのが退屈で退屈で、教科書の全ページに落書きをしていました。
唯一、退屈しないのは、テストのときだけでした。
だから、学校に行きたくない子供の気持ちはよくわかるのです。
不登校の子の多くは、個性があり、能力もある子です。
むしろ、そういう子だからこそ、学校に行きたくなくなるのだと思います。
そういう子は、家でのんびり読書をしたり、自分の好きなことをしたり、プログラミングの学習をしたりしていればいいのです。
そして、日本中に、そういう同じ子供の仲間はたくさんいるはずです。
インターネットで、同じ趣味を持つ友達とつながれば、学校など行かなくても何も問題はありません。
不登校をすすめるわけではありませんが、もし子供が学校に行きたくないと言ったら、親はそれを認めて新しい道を探せばいいのです。
私は、その道のひとつが、言葉の森のオンライン4人クラスになると思います。
そこで、自分の個性と学力を伸ばしていけばいいのです。
学校でする勉強など、たかが知れています。
自分で1冊の参考書や問題集を読めば、それで学校で勉強するよりもずっと能率のよい勉強ができます。
そして、そういう個性的な自学自習をしたことが、やがて自分の財産になります。
大事なことは、不登校を負い目と感じないことです。
むしろ、不登校は、新しい時代の先端的な意識の現れだと思うことです。
せっかくの不登校というチャンスを生かして、ほかの人のしないことに挑戦していけばいいのです。