ログイン ログアウト 登録
 Onlineスクール言葉の森/公式ホームページ
 
記事 4526番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/11/29
森リン点の解説(1)――高得点の作文はどのようにして書くか as/4526.html
森川林 2022/09/09 09:28 


https://youtu.be/1z39w-4-fW8

 私(森川林)が、2013年に森リンを作ったころ、ちょうどアメリカでeraterという文章自動採点ソフトの開発がおこなわれていました。
 文章の自動採点の本質は、どの国の言葉であっても同じなので、いずれ、ワープロソフトの一太郎が、アメリカのワードによってシェアを奪われたように、アメリカ製の文章自動採点が日本にも上陸し日本の社会で普通に使われるようになることが考えられました。

 すでにアメリカでは、高校生の文章力採点で広く使われています。

 私は、日本語の文化をアメリカの価値観で評価されるべきではないと考えたので、自分も日本語の文章採点ソフトを独自に作ろうと決心しました。

 幸い、奈良先端科学技術大学院大学による日本語の形態素解析ソフトが自由に利用できるようになっていたので、それを使っていろいろ試行錯誤をし、数週間で日本語の文章採点ソフトを作ることができました。
 それで国際特許を取得し、森リン(もりりん)という名前をつけて言葉の森の作文指導に使うことにしました。

 試みに、この森リンで、eraterが行っていた英文の採点を森リンで同じように行ってみると、eraterとほぼ同様の傾向の点数を出したので、アメリカのソフトにも十分に対抗できると思いました。

 しかし、私が今考えているのは、深層学習を使ったAI森リンです。
 自分の時間ができるようになったらやりたいと思っていますが、考え方は簡単なので、いずれ誰かが先に作るだろうと思います。
 こういう文章採点ソフトが自由に使えるようになると、入試の科目も、知識の詰め込みが必要な教科の勉強よりも、考える力を見る作文が中心になってくると思います。

 さて、この森リンでどうやって高得点の作文を書くかということがよく質問されますが、これは単なる作文の書き方の技術としてできるものではありません。
 森リンが評価しているのは、作文ではなく、作文力だからです。

 作文力のもとになっているものは、思考力、語彙力、題材力です。
 思考力は、思考語彙の点数として評価されています。
 語彙力は、知識語彙の点数として評価されています。
 題材力は、表現語彙の点数として評価されています。
 だから、森リンの点数を上げるためには、説明文の難しい本も、ある程度読んでいる必要があるのです。

 森リンの評価する字数は、1200字以上が基準です。
 1200字よりも短い字数の文章では、誤差が大きくなるからです。

 1200字の字数は、小6からの課題ですから、小6~高3までは同じ基準で評価されています。
 小5の字数は1000字なので、小5までは、森リンの仮の点数です。それでも、小5で高得点を取れる作文は、優秀です。

 小6以上の作文の森リン点の目標は86点ぐらいです。

 小6の8月の作文でベスト5に入ったものの中で、森リン点の評価の仕方を説明しやすいく作品がありましたので、次のページで紹介します。

森リン点の解説(1)――高得点の作文はどのようにして書くか
森リン点の解説(2)――高得点の作文はどのようにして書くか
森リン点の解説(3)――高得点の作文はどのようにして書くか
森リン点の解説(4)――高得点の作文はどのようにして書くか
森リン点の解説(5)――高得点の作文はどのようにして書くか

この記事に関するコメント
コメントフォームへ。

森川林 20220909  
 森リンは、日本初の実用化された文章自動採点ソフトです。
 しかし、今後登場するのはAI森リンです。
 これなら、もっと確実で客観的な文章評価ができます。
 私には、すでにそのアイデアがあります。
 また、言葉の森には、約9万件のテキスト化された小1から高3までのデータがあります。
 いつか、暇になったら作る予定(笑)。

同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
森リン(103) 

記事 4525番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/11/29
算数数学の勉強の仕方――この方法なら誰でも算数数学が得意になる as/4525.html
森川林 2022/09/08 03:44 


●動画:https://youtu.be/nHMuKik5uJw

 算数数学の勉強法は、実は簡単です。
 しかし、その勉強法を知らないために遠回りしている人が多いのです。

 オンラインの算数数学クラスでは、誰でも算数数学ができるようになります。
 正しい勉強法がわかれば、算数数学はやりやすい勉強なのです。

 私は、高校生のころ、間違った勉強法をしていました。
 理系の選抜クラスというところにいたので、数学は比較的よくできる方でした。

 しかし、そのときの勉強法は、わからない問題があると、ずっと考えるというやり方でした。
 どうしてもわからないと、夜の街を歩きながら、1時間も2時間も考えることがありました。

 しかし、その後、この勉強法が最もよくないやり方だとわかりました。
 算数数学は、答えのある勉強です。
 そして、受験の算数数学は、受験生に差をつけるためにわかりにくい問題を出します。
 だから、考えるのではなく、解法を理解することが大事なのです。

 日本の林学者で、日本の「公園の父」と言われる本多静六氏は、東京農林学校という今の東大農学部の1年生のとき、数学で赤点を取りました。
 家が貧しくて勉強があまりできなかったために、数学が苦手だったのです。

 しかし、家の手伝いをしているときに暗唱の練習をしていたために、文章を暗唱する力だけは十分にありました。
 大学に合格したのは、数学ができなくても、作文が特に上手だったからです。

 静六氏は、数学の赤点をきっかけに一念発起して、数学の問題集の例題をすべて暗唱することにしました。
 すると、次の学期から数学はほとんどできるようになり、やがて、みんなから数学の天才と言われるようになり、数学の先生からは、「もう授業に出なくてもいい」とまで言われるようになりました。卒業するときには、主席の卒業生に送られる恩賜の銀時計を受け取るまでになったのです。

 「数学は暗記科目である」を書いた渡部由輝氏や、「数学は暗記だ!」を書いた和田秀樹氏も、同じような数学の勉強法を提唱しています。
 それは、わからない問題があったら、すぐに答えを見て解法を理解するという方法です。
 数学を学問としてやるのであれば、考えることが大事ですが、受験のための数学は、解法を理解することが最も正しい勉強法なのです。

 オンラインクラスの算数数学の勉強法も同じです。
 生徒は、家庭学習で、毎日問題集の数ページを解いてきます。
 先生は、その生徒の学習記録を見て、わかりにくそうな問題を質問します。
 ほとんどの場合、生徒は答え方を正しく説明することができますが、うまく説明できないこともあります。「よくわかりません」と言うこともあります。

 生徒がわからない問題があったとき、先生は、次のように言います。
「では、来週までに、その問題の答え方を説明できるようにしておいてね」
 これで、ほぼすべての生徒ができるようになるのです。

 しかし、難しい問題のときは、一度は正しく説明できても、次のときにまたできなくなることがあります。
 そのときは、またその問題だけを解法を見て理解するようにします。
 かなり難しい問題であっても、4回目か5回目には、完全に説明できるようになります。

 数学ができない生徒は、先生に1回聞いただけでおしまいにするので、わかった気がするだけで、数学ができるようにならないのです。

 この算数数学の解法の理解を繰り返していると、不思議なことに、初めて見る問題であっても、答え方の方向がわかるようになります。
 図形の問題で、どこに補助線を引くか考えるときも、解法を理解する勉強を繰り返していると、自然にわかってくるのです。

 よく、「考える勉強が大事だ」ということが言われますが、考える勉強は、作文でやればいいのであって、受験数学は、考えるのではなく解法を見て理解することが大事です。

 今の算数数学の市販の問題集のほとんどは、解法が充実しています。解法が充実していないのは、学校の教科書ぐらいです。
 自分で選んだ1冊の問題集を5回繰り返すつもりで、できない問題が1問もなくなるまで解いていけば、数学は必ずできるようになります。

 算数数学が苦手な人は、言葉の森のオンラインクラスに参加して、算数数学の正しい勉強法を身につけてください。

この記事に関するコメント
コメントフォームへ。

同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
算数・数学(22) 
コメント301~310件
……前のコメント
幼長、小1、小 森川林
 基礎学力コースは、小1の子にはおすすめです。  国語と算 12/5
記事 4377番
即自存在、対自 森川林
 中学生のころは、たぶん子供が人生で最も打算的に生きる時期で 12/3
記事 4374番
自動採点ソフト もも
貴校で学びながら明確にしていきたいと思います。 12/2
記事 728番
読解力は、テク nane
 国語読解クラスの無料体験学習を受付中です。  対象は小1 12/1
記事 4373番
読解力は、テク 森川林
 国語力とか読解力とかいうのは、単に国語という教科だけの学力 12/1
記事 4373番
自動採点ソフト 匿名
関東人の私が言うのもなんですが豊中や吹田に長年住んでいる人間 11/29
記事 728番
暗唱のコツは早 森川林
renbouさん、貴重な実体験、ありがとうございます。 繰 11/26
記事 700番
暗唱のコツは早 renb
お世話なります。 私は、税理士試験の理論の暗唱で こちら 11/26
記事 700番
小学1、2年生 森川林
 小学1年生のころの基礎学力が、高学年の学力の土台になってい 11/19
記事 4366番
10.4週オン 保護者
ご紹介ありがとうございます。 偏差値ではかるのは賛否両論あ 10/29
記事 4354番
……次のコメント

掲示板の記事1~10件
標準新演習算数 あかそよ
3の1はできました。 2は、答えを見るとなんとか理解できま 11/23
算数数学掲示板
標準新演習算数 あかそよ
3の1はできました。 2は、答えを見るとなんとか理解できま 11/23
算数数学掲示板
2024年11 森川林
●サーバー移転に伴うトラブル  本当に、いろいろご 11/22
森の掲示板
現在森リンベス 森川林
このあとの予定。 ・森リンベストを直す(直した) ・森リ 11/20
森川林日記
Re: 入会手 言葉の森事務局
 お世話になっております。  弟さんのみご入会が1週間 11/15
森の掲示板
入会手続きにつ やすひろ
お世話になっております。 個別掲示板を開けませんので、ここ 11/15
森の掲示板
Mr. 1
1 11/14
森の掲示板
Mr. 1
1 11/14
森の掲示板
Mr. 1
1 11/14
森の掲示板
Re: 項目の 1
> いつもありがとうございます。 > > こすほ 11/14
森の掲示板

RSS
RSSフィード

QRコード


小・中・高生の作文
小・中・高生の作文

主な記事リンク
主な記事リンク

通学できる作文教室
森林プロジェクトの
作文教室


リンク集
できた君の算数クラブ
代表プロフィール
Zoomサインイン






小学生、中学生、高校生の作文
小学1年生の作文(9) 小学2年生の作文(38) 小学3年生の作文(22) 小学4年生の作文(55)
小学5年生の作文(100) 小学6年生の作文(281) 中学1年生の作文(174) 中学2年生の作文(100)
中学3年生の作文(71) 高校1年生の作文(68) 高校2年生の作文(30) 高校3年生の作文(8)
手書きの作文と講評はここには掲載していません。続きは「作文の丘から」をごらんください。

主な記事リンク
 言葉の森がこれまでに掲載した主な記事のリンクです。
●小1から始める作文と読書
●本当の国語力は作文でつく
●志望校別の受験作文対策

●作文講師の資格を取るには
●国語の勉強法
●父母の声(1)

●学年別作文読書感想文の書き方
●受験作文コース(言葉の森新聞の記事より)
●国語の勉強法(言葉の森新聞の記事より)

●中学受験作文の解説集
●高校受験作文の解説集
●大学受験作文の解説集

●小1からの作文で親子の対話
●絵で見る言葉の森の勉強
●小学1年生の作文

●読書感想文の書き方
●作文教室 比較のための10の基準
●国語力読解力をつける作文の勉強法

●小1から始める楽しい作文――成績をよくするよりも頭をよくすることが勉強の基本
●中学受験国語対策
●父母の声(2)

●最も大事な子供時代の教育――どこに費用と時間をかけるか
●入試の作文・小論文対策
●父母の声(3)

●公立中高一貫校の作文合格対策
●電話通信だから密度濃い作文指導
●作文通信講座の比較―通学教室より続けやすい言葉の森の作文通信

●子や孫に教えられる作文講師資格
●作文教室、比較のための7つの基準
●国語力は低学年の勉強法で決まる

●言葉の森の作文で全教科の学力も
●帰国子女の日本語学習は作文から
●いろいろな質問に答えて

●大切なのは国語力 小学1年生からスタートできる作文と国語の通信教育
●作文教室言葉の森の批評記事を読んで
●父母の声

●言葉の森のオンライン教育関連記事
●作文の通信教育の教材比較 その1
●作文の勉強は毎週やることで力がつく

●国語力をつけるなら読解と作文の学習で
●中高一貫校の作文試験に対応
●作文の通信教育の教材比較 その2

●200字作文の受験作文対策
●受験作文コースの保護者アンケート
●森リンで10人中9人が作文力アップ

●コロナ休校対応 午前中クラス
●国語読解クラスの無料体験学習