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https://youtu.be/1z39w-4-fW8
私(森川林)が、2013年に森リンを作ったころ、ちょうどアメリカでeraterという文章自動採点ソフトの開発がおこなわれていました。
文章の自動採点の本質は、どの国の言葉であっても同じなので、いずれ、ワープロソフトの一太郎が、アメリカのワードによってシェアを奪われたように、アメリカ製の文章自動採点が日本にも上陸し日本の社会で普通に使われるようになることが考えられました。
すでにアメリカでは、高校生の文章力採点で広く使われています。
私は、日本語の文化をアメリカの価値観で評価されるべきではないと考えたので、自分も日本語の文章採点ソフトを独自に作ろうと決心しました。
幸い、奈良先端科学技術大学院大学による日本語の形態素解析ソフトが自由に利用できるようになっていたので、それを使っていろいろ試行錯誤をし、数週間で日本語の文章採点ソフトを作ることができました。
それで国際特許を取得し、森リン(もりりん)という名前をつけて言葉の森の作文指導に使うことにしました。
試みに、この森リンで、eraterが行っていた英文の採点を森リンで同じように行ってみると、eraterとほぼ同様の傾向の点数を出したので、アメリカのソフトにも十分に対抗できると思いました。
しかし、私が今考えているのは、深層学習を使ったAI森リンです。
自分の時間ができるようになったらやりたいと思っていますが、考え方は簡単なので、いずれ誰かが先に作るだろうと思います。
こういう文章採点ソフトが自由に使えるようになると、入試の科目も、知識の詰め込みが必要な教科の勉強よりも、考える力を見る作文が中心になってくると思います。
さて、この森リンでどうやって高得点の作文を書くかということがよく質問されますが、これは単なる作文の書き方の技術としてできるものではありません。
森リンが評価しているのは、作文ではなく、作文力だからです。
作文力のもとになっているものは、思考力、語彙力、題材力です。
思考力は、思考語彙の点数として評価されています。
語彙力は、知識語彙の点数として評価されています。
題材力は、表現語彙の点数として評価されています。
だから、森リンの点数を上げるためには、説明文の難しい本も、ある程度読んでいる必要があるのです。
森リンの評価する字数は、1200字以上が基準です。
1200字よりも短い字数の文章では、誤差が大きくなるからです。
1200字の字数は、小6からの課題ですから、小6~高3までは同じ基準で評価されています。
小5の字数は1000字なので、小5までは、森リンの仮の点数です。それでも、小5で高得点を取れる作文は、優秀です。
小6以上の作文の森リン点の目標は86点ぐらいです。
小6の8月の作文でベスト5に入ったものの中で、森リン点の評価の仕方を説明しやすいく作品がありましたので、次のページで紹介します。
森リン点の解説(1)――高得点の作文はどのようにして書くか
森リン点の解説(2)――高得点の作文はどのようにして書くか
森リン点の解説(3)――高得点の作文はどのようにして書くか
森リン点の解説(4)――高得点の作文はどのようにして書くか
森リン点の解説(5)――高得点の作文はどのようにして書くか
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森リンは、日本初の実用化された文章自動採点ソフトです。
しかし、今後登場するのはAI森リンです。
これなら、もっと確実で客観的な文章評価ができます。
私には、すでにそのアイデアがあります。
また、言葉の森には、約9万件のテキスト化された小1から高3までのデータがあります。
いつか、暇になったら作る予定(笑)。
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https://youtu.be/nHMuKik5uJw
算数数学の勉強法は、実は簡単です。
しかし、その勉強法を知らないために遠回りしている人が多いのです。
オンラインの算数数学クラスでは、誰でも算数数学ができるようになります。
正しい勉強法がわかれば、算数数学はやりやすい勉強なのです。
私は、高校生のころ、間違った勉強法をしていました。
理系の選抜クラスというところにいたので、数学は比較的よくできる方でした。
しかし、そのときの勉強法は、わからない問題があると、ずっと考えるというやり方でした。
どうしてもわからないと、夜の街を歩きながら、1時間も2時間も考えることがありました。
しかし、その後、この勉強法が最もよくないやり方だとわかりました。
算数数学は、答えのある勉強です。
そして、受験の算数数学は、受験生に差をつけるためにわかりにくい問題を出します。
だから、考えるのではなく、解法を理解することが大事なのです。
日本の林学者で、日本の「公園の父」と言われる本多静六氏は、東京農林学校という今の東大農学部の1年生のとき、数学で赤点を取りました。
家が貧しくて勉強があまりできなかったために、数学が苦手だったのです。
しかし、家の手伝いをしているときに暗唱の練習をしていたために、文章を暗唱する力だけは十分にありました。
大学に合格したのは、数学ができなくても、作文が特に上手だったからです。
静六氏は、数学の赤点をきっかけに一念発起して、数学の問題集の例題をすべて暗唱することにしました。
すると、次の学期から数学はほとんどできるようになり、やがて、みんなから数学の天才と言われるようになり、数学の先生からは、「もう授業に出なくてもいい」とまで言われるようになりました。卒業するときには、主席の卒業生に送られる恩賜の銀時計を受け取るまでになったのです。
「
数学は暗記科目である」を書いた渡部由輝氏や、「
数学は暗記だ!」を書いた和田秀樹氏も、同じような数学の勉強法を提唱しています。
それは、わからない問題があったら、すぐに答えを見て解法を理解するという方法です。
数学を学問としてやるのであれば、考えることが大事ですが、受験のための数学は、解法を理解することが最も正しい勉強法なのです。
オンラインクラスの算数数学の勉強法も同じです。
生徒は、家庭学習で、毎日問題集の数ページを解いてきます。
先生は、その生徒の学習記録を見て、わかりにくそうな問題を質問します。
ほとんどの場合、生徒は答え方を正しく説明することができますが、うまく説明できないこともあります。「よくわかりません」と言うこともあります。
生徒がわからない問題があったとき、先生は、次のように言います。
「では、来週までに、その問題の答え方を説明できるようにしておいてね」
これで、ほぼすべての生徒ができるようになるのです。
しかし、難しい問題のときは、一度は正しく説明できても、次のときにまたできなくなることがあります。
そのときは、またその問題だけを解法を見て理解するようにします。
かなり難しい問題であっても、4回目か5回目には、完全に説明できるようになります。
数学ができない生徒は、先生に1回聞いただけでおしまいにするので、わかった気がするだけで、数学ができるようにならないのです。
この算数数学の解法の理解を繰り返していると、不思議なことに、初めて見る問題であっても、答え方の方向がわかるようになります。
図形の問題で、どこに補助線を引くか考えるときも、解法を理解する勉強を繰り返していると、自然にわかってくるのです。
よく、「考える勉強が大事だ」ということが言われますが、考える勉強は、作文でやればいいのであって、受験数学は、考えるのではなく解法を見て理解することが大事です。
今の算数数学の市販の問題集のほとんどは、解法が充実しています。解法が充実していないのは、学校の教科書ぐらいです。
自分で選んだ1冊の問題集を5回繰り返すつもりで、できない問題が1問もなくなるまで解いていけば、数学は必ずできるようになります。
算数数学が苦手な人は、言葉の森のオンラインクラスに参加して、算数数学の正しい勉強法を身につけてください。
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●動画:
https://youtu.be/ykQlp0_KThw
■小学1年生から小学3年生は、勉強の習慣がつく時期。大事なのは毎日の学習
小学1年生から3年生にかけては、勉強面で難しいことは何もありません。この時期は、勉強の内容については、特に何もしなくても問題ないのです。
この時期に大事なのは、毎日の勉強の習慣をつけることです。
しかし、長時間の勉強をする必要はありません。長い時間勉強をさせると、集中力がなくなりかえって勉強習慣がつきません。親からみて、少しものたりないと思うくらいが、子供にとってはちょうどいい時間です。
子供の勉強の習慣をつけるきっかけになるのが、総合学力クラスの授業です。授業の内容に合わせて勉強を進めれば、バランスのよい家庭学習ができます。
■国語力の基礎は、難しい説明文を読む力で、同じ文章を繰り返し読むこと
国語力の差は、学校の勉強ではあまり目立ちません。学校では難しいことはしないからです。
しかし、実は国語力は最も差のある学力で、いったん国語力の差がつくとなかなか追いつくことができません。
国語力をつけるコツは、ある程度難しい文章を繰り返し読むことです。総合学力クラスでは、これを問題集読書という問題集の問題文を音読する方法で取り組みます。
授業では、先生が生徒に個別に質問し、それぞれの生徒がどれだけ読めているかをチェックします。
■算数力の基礎は、問題の解法を見て理解する力。1冊の問題集を完璧に仕上げる
算数は、答えのはっきりした勉強なので、最も取り組みやすい教科です。
しかし、この算数の勉強の仕方にもコツがあります。低学年のうちに勉強のコツを身につけておくと、高学年、中学生、高校生になってからも、算数数学の勉強をうまく進めることができます。
算数の勉強法のよくないやり方は、第一にいつまでも考えること、第二にすぐ人に聞くことです。
算数は、自分で答えと解法を見て理解することが大事です。そして、できなかった問題だけを繰り返し解き、1冊の問題集を完璧に仕上げることです。
授業では、先生が生徒に問題集の中にある問題の解法を聞き、学習状況をチェックします。
■小学1、2年生は、暗唱の力が最も伸びる時期。暗唱力をつけると勉強が楽にできるようになる
暗唱の力が最もつけやすい時期は、幼児から小学2年生にかけてです。この時期は、素直に音読を続けることができるからです。
学年が上がると、単純に音読を続けることができずに、意識的に覚えようとするためにかえって暗唱がしにくくなります。
低学年のうちに暗唱の力をつけておくと、語彙力、記憶力、読解力、表現力が身につき、その後の勉強が楽にできるようになります。
暗唱力は、中学生や高校生になってから更に役に立ちます。
暗唱力のある子は、どの勉強も楽にできるようになるからです。
■これからの学力で大事になるのは、自主的に探究する力と、みんなの前で発表する力
現在、世界の教育は大きく変わっています。
知識の詰め込みと再現を中心としたこれまでの教育から、自主的に探究する力と発表する力が重視するようになっています。
今後の大学入試も、ペーパーテスト中心から、AO入試の方向に変わります。そのひとつの例が、東大の推薦入試、京大の特色入試です。
AIの時代には、求められる学力が大きく変わるのです。
総合学力クラスの発表の時間では、生徒がそれぞれ自分で取り組んだ理科実験や調査研究や工作を発表します。この発表に合わせて、家庭での親子の知的な対話も深まります。
これからの学力は、このような探究型、発表型の学力なのです。
■総合学力クラスの勉強をきっかけに、家庭学習の習慣をつけ、勉強の楽しさを知る
総合学力クラスの勉強は、先生の講義を聞く形の勉強ではありません。また、先生に教えてもらう勉強でもありません。
家庭学習で勉強の習慣をつけ、それを先生がチェックすることによって生徒の自主的な勉強を進めるかたちで授業を行っています。
また、授業の中で、生徒どうしの読書紹介や質問感想など、対話と交流の時間をできるだけ取るようにしています。
この対話と交流によって、友達と一緒に楽しく勉強する姿勢が身につくのです。
■毎週の読書紹介で、読書力と発表力をつける、オンライン4人クラスの学習
言葉の森のオンライン4人クラスでは、毎回、全員の読書紹介があります。
この読書紹介によって、どの子も本を読む習慣がつきます。
また、みんなの前で発表する力がつきます。
低学年のころは、まだうまく発表ができない子も多いのですが、学年が上がるにつれて、どの子も自然に発表が上手になってきます。
本の内容を簡潔に紹介し、自分なりの感想をわかりやすく述べることができるようになるのです。
みんなの前で毎回全員が発表する時間があるというのが、オンライン4人クラスの学習の重要な特徴です。
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小学1年生は、勉強のコツと勉強の習慣を身につける時期です。
長い時間やる必要はありません。
いいやり方でやっていくことです。
いいやり方とは、人に教えてもらうのではなく自分でやること、1冊を繰り返し学習して完璧に仕上げることです。
だから、小学生の勉強は、デジタル教科書ではなく、紙ベースのものの方がいいのです。
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