●
https://youtu.be/-OA3Ou8MEuc
総合学力クラスの対象学年は、幼長・小1・小2・小3・小4です。
小4までは、勉強面で難しいことはほとんどないので、全教科をバランスよく勉強し、併せて読書と暗唱と発表の練習をするというのが、総合学力クラスの主旨です。
幼長から小2にかけては、特に暗唱の学習がしやすい時期です。
何度か繰り返し音読をしていると、難しい暗唱の文章もまるごと言えるようになります。
この時期に暗唱のコツを身につけておくと、それが学年が上がっても使えるようになります。
読書の習慣は、低学年のうちに身につけておきたい最も重要なものです。
よく、幼児期まで読み聞かせをしていても、子供が小学校に上がるととともに読み聞かせをやめてしまう家庭があります。
低学年の子供に自分の力で読ませるようにすると、読む力がすでについているごく一部の子を除いて、ほとんどの子は、読みやすい絵本や学習まんがのような本に戻ってしまいます。
親は、それを見て、「本のようなものを読んでいるからいい」と思ってしまいますが、絵本や学習まんがだけでは、小学生に必要な読書力はつきません。
低学年のうちに子供の読書力がついているかどうかは、算数や英語の勉強ができるかどうかなどとは比較にならないほど重要なものです。
勉強は、やれば誰でもすぐにできるようになります。今できていなくても心配は要りません。それらは知識の勉強だから、すぐにできるようになります。
しかし、読書力は、力をつけるまでにかなり時間がかかります。
読書は、運動や音楽と同じように、時間をかけて練習することによって徐々に力がついてきます。
読書は、知識の勉強ではないので、すぐに力がつくわけではないのです。
総合学力クラスでは、毎回、授業の最初の時間に全員が読書紹介をします。
この読書紹介を見ていると、子供の読書力がはっきりわかります。
しかし、これは、勉強とは違って、「もっとこういう本を読んで、こういうふうに読書紹介ができるようにしなさい」などという指導はできません。
低学年のころの勉強は、リラックスして楽しくやることが大事です。
間違いを直したり、うまくできないことを注意したりしてやるものではありません。
では、どうするかというと、ほかの子供たちの読書紹介を見て、本人が自然によい読書紹介ができるようになるのを待つのです。
そして、その子がたまたま、これまでとは違う本を読むようになったり、読書紹介がうまく言えたりしたときに、大いに褒めて励ますのです。
読書力がつくには時間がかかります。
だから、指導の仕方も時間のかかるやり方になります。
しかし、この読書力を加速させる方法はあります。
それが、授業を利用して読書の家庭学習をするという反転学習の考え方です。
従来の集団一斉指導の教育法では、生徒は授業を聞いて、その後、宿題を家庭でやるという勉強の進め方でした。
これは、最も能率の悪い勉強法ですが、十人以上の生徒をひとつのクラスで教えるには、こういう方法しかありませんでした。
反転学習とは、家庭で自分のペースで勉強し、その結果を授業で発表したり、先生にチェックしてもらったりするという勉強法です。
家庭での自主学習ですから、本人のペースに合わせて、じっくりやることも先取りしてやることもできます。
そして、授業でそれをチェックしてもらうのですから、ただの家庭学習とは違って、さぼるということがありません。やる量の差はあっても、誰もがそれなりに勉強をしてきます。
この反転学習を読書紹介でも使うことができます。
まず、お母さんやお父さんが子供に言います。
「今度の読書紹介でも使えるように、この本はちょっと難しいけど面白い本だから、お母さんが読んであげるね」
そして、毎日少しずつ、その本を読んであげるのです。
低学年の子供にとって、読書は、目から入るものだけでなく、耳からも入るものです。
そして、耳から入る読書の量が多いほど、目で読む読書も進むようになります。
たまに、「いつまでも読み聞かせをしていると、自分で読むようにならない」と言う人がいますが、これは全く逆です。
読み聞かせをたっぷりするからこそ、自分で読む力がつくのです。
今の保護者はほとんどの人が仕事をしていて忙しいので、なかなか子供に読み聞かせをするような時間を取れません。
しかし、これは親ががんばるしかありません。
幼児から小学校低学年までの時期の子供の成長は、あとから取り返すことができません。
親は、自分がどんなに忙しくても、この時期の子供には深く関わる必要があるのです。
この時期に子供との知的な交流をしていないと、学年が上がってから、どれだけ学習塾に行こうか家庭教師をつけようが、子供の学力は取り戻せません。
ただし、知的な交流とは、単に勉強をさせることではありません。
子供の自主性を尊重し、子供の自由な時間を大事にし、親のコントロールをできるだけ少なくするような知的な関わり方をすることです。
この知的な関わりの機会が、毎週の授業をきっかけにした家庭学習で、特に役に立つのが、読書紹介と暗唱と発表の時間です。
子供が読書紹介をするときにも、事前にできるだけ親が関わる必要があります。
低学年までの子は、口頭で紹介することが難しいので、自分が読んだ本の面白かったページを見せるだけでいいとしています。
しかし、もちろん、自分なりに読んだ本を口頭で紹介できる方がいいのです。
親の関わり方としては、第一に、子供が紹介するページを聞いて、付箋などをつけて紹介しやすくしておいてあげることです。
更に、できるようであれば、子供が口頭で紹介するための練習を手伝ってあげることです。
読書紹介の授業がなければ、子供の読書に親が関わることはなかなかできません。
読書紹介を利用して、親が子供の読書に関わるようにするというのが、読書の反転学習です。
大事なことは、これを親の負担と思わずに、親が子供と知的な交流をする機会だと考えて楽しむことです。
「総合学力クラスの勉強(1)――家庭学習のきっかけとして授業に出る」
https://www.mori7.com/as/4532.html
「総合学力クラスの勉強(2)――国語の勉強法」
https://www.mori7.com/as/4534.html
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幼長から小2にかけて最も大事な勉強は、親子の対話と読書です。
この時期の子供の成長は、あとから取り戻すことはできません。
お母さん(お父さん)は、仕事のあとどんなにくたびれていても、毎日子供との知的な交流ができるように関わってあげることが大事です。
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●動画:
https://youtu.be/K4GBtmkGEu0
「
子どもの考える力を伸ばす教科書」(星友啓著)に、次のような文がありました。
「現代社会において、これまでの考え方や価値観は目まぐるしくアップデートされ続け、既にあるルールの中だけでこなせる仕事はどんどんテクノロジーに置き換わっています。」
スタンフォードオンラインスクール校長の星友啓(ほしともひろ)さんは、学校の最重要エッセンスとして哲学を必修としているそうです。
言葉の森の保護者懇談会でときどき、「漢字の書き取りが苦手で……」とか、「計算ミスが多くて……」とかいう相談を受けることがあります。
今の受験では、一応漢字や計算の問題が出るので、それなりのアドバイスは必要ですが、本当のところは、「そんな勉強は、もうやる必要がないから、そのかわりもっと大事なことをやろう」ということです。
では、大事なことは何かというと、それは、いつも書いているように、思考力、創造力、共感力です。
共感力は、コミュニケーション力やコラボレーション力のもとになるものです。
オンライン4人クラスでは、毎回読書紹介などで、子供が発表する時間を確保しています。
この発表が、子供たちの発表力とともに、共感力を育てています。
思考力のもとになるものは、難しい文章を読む力(難読力)です。
読書だけでは、十分に難読ができない場合は、国語読解クラスの問題集読書で、難読の機会を作る必要があります。
創造力を伸ばす学習には、作文と難読と暗唱と創造発表とプログラミングがあります。
そして、子供にとっては、好きなことをする時間、答えのない時間、受け身ではない時間、一見無駄に見える役に立たない時間が必要です。
将来の子供たちには、いい学校に入り、いい仕事につき、一生安泰で、仕事や会社の発展に伴って自分も成長するというシナリオはほぼなくなります。
答えのある時代には、答えのある勉強をする必要がありました。
だから、今の大人の世代は、誰もが答えのある勉強を熱心にしてきました。
そして、今の日本の学校教育の多くも、その延長上にあります。
しかし、これからは答えのない時代です。
学校の勉強以外に、自分の個性を伸ばす勉強をする必要があります。
それは、勉強というよりも、学問という名前に近くなるでしょう。
その勉強の中で最も重要なものは、私は、難読になると思います。
星さんの哲学も、結局はただ考えることではなく、難しいことを考えることですから、そのもとになるものは難読力なのです。
そこで、言葉の森の将来の講座として考えているのは、難読クラスです。哲学クラスという名称でもいいと思います。
時間ができたら、小1から高3までを対象にした難読クラスを開設したいと思っています。
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読書には、感情、知識、経験、思考の4つの面があります。
多くの子供たちに不足しているのは、思考の読書です。
原因や理由や方法や対策や意見をワクワクしながら読めるのが思考の読書です。
小学校低学年の子には、「理科好きな子に育つ ふしぎのお話」などが思考の読書になります。
高校生や大学生には、「精神現象学」や「ドイツ・イデオロギー」や「雇用・利子および貨幣の一般理論」などが思考の読書になると思います。
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9月29日から、作文個別・作文クラスは、新学期のデータになります。
受験作文コースの方は、通常の課題フォルダとは別に、受験作文コース用の課題フォルダをお送りします。
10月の課題フォルダについては、本日29日に、日曜・月曜・火曜・土曜の生徒の分をお送りしました。そのほかの曜日は、明日30日に発送する予定です。
なお、受験作文コース用の課題フォルダは、検索の坂の「課題の岩」の(受)と書いてあるところでウェブから見ることができます。
https://www.mori7.com/kennsaku/
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全国学力テスト11月(育伸社)のお申し込みを受け付けています。
オンラインの受検なので、自宅で参加することができます。
学力の客観的な位置をつかむことで、教科ごとの早めの対策を立てることができます。
試験科目は、小1~小3は国語・算数、小4~小6は国語・算数・理科・社会、中1~中3は国語・数学・英語・理科・社会です。
詳しくは、お申込みページをごらんください。
●お申込みページ
https://www.mori7.net/gakute/#g
●対象
言葉の森の小1~中3の生徒
●試験日
10.3週(10/15-10/21)(自宅で受検できます)
●料金
3,300円(受講料と合わせて自動振替させていただきます)
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●動画:
https://youtu.be/zeBayC2B9A4
- ■■言葉の森の今後の方針
- ●内部充実を図る
- 定期テスト
- 発表会
- 遠足など
- ●保護者―講師間のコミュニケーション図る
- ●作文は個別作文からクラス作文を中心に
字数は平均100字増える。
読書紹介で読書力、発表力がつく。
友達との対話がある。
作文の上達は事後の添削より事前の準備。
- ■■勉強の中心は家庭学習と自主学習
オンラインクラスの授業をきっかけに家庭学習と自主学習を進める。
授業で教わるという発想は旧時代の集団一斉指導のときの話。
勉強をきっかけに親子で対話をする時間ができるのは楽しいと考える。
- ●読書紹介
- 読書紹介をきかっけにレベルの高い本を読む
低学年は絵本・漫画ではなく字のスペースが絵のスペースよりも大きい本(「ゾロリ」なども可)。
- 高学年・中高生は、も物語文よりも説明文の本
- ただし、読書は楽しい娯楽という要素があるので、絵本・漫画・物語文も読むのはもちろんいいが、両方を並行して読む(付箋読書という方法が有効)。
- 読書紹介は、紹介するページに付箋を貼るなどして、2分以内でいちばんおもしろいところを中心に説明する練習を。
- ●国語読解
- 毎日の問題集読書の音読が重要。
音読は褒めるだけ。決して注意しない。毎日続けることが大事。
- 問題集読書は、1冊を5回読むことを目標に。
- 説明文が重要。物語文は軽く。詩や短歌や古文漢文は省略してよい。
- 読検の解説は、低中学年は親が一緒に考えてあげるといい。
小2までは比較的易しいが、小3からはやや難しくなる。
- ●算数数学
- 小1~小6のウィンパスは教科書レベル。学年先取りを目標に。
- 小1~3は、算数ラボを使ってもよい。
- 小4~小6は中学受験新演習の標準問題をやってもよい。
- 1冊を繰り返し解き、できない問題が1問もなくなるまで完璧に解く。
- ●英語
- 今後の英語学習は、音読暗唱を中心に。
- 英検対策の教材を追加する。
- 問題集は答えを書き込み1冊を5回読み内容を定着させる。
- ●総合学力
- 小1~小4までの国語算数は難しくない。
- 小4からは難しい問題が出てくるので、それぞれの講座に分かれて学習。
- 小4までは学習習慣をつけることを目的に取り組む。
- 小1~小3は親の言うことをよく聞く時期だが、だんだんと生徒の自主性に任せて、小4からはできるだけ生徒の自主性を尊重する。
- 幼長~小2は暗唱が最も進む時期。この時期に暗唱力をつけるとその後の学習全体に大きく役立つ。
- 発表の準備は、親子の創造的な対話の時間になる。
- 低学年のうちに発表と対話の力をつけることが大事。
- ●創造発表
- 創造力、発表力は未来の学力。
- 理科実験の本などを活用するとよい。子供の興味関心得意分野がわかる。最近、毎小・朝小・よみうりでも実験や工作や料理の記事が増えている。
- ●プログラミング
- 多様な学習ができるプログラミングクラス。
- Scratch、micro:bit、JavaScript、Pythonなどを自由に選択。
- 今後は、定期的なプログラミング発表会を行う予定。
- 女の子だけのプログラミング導入クラスを開設することも検討。
- ●公中理系文系
- 小6生中心。
- 問題集読書の5回復読という勉強法で。
- 過去問の分析と対応した学習が最も大事。
- 公立中高一貫校の問題が、高校入試や大学入試の進んだ学校の入試問題になる。
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すでに言葉の森の記事でもお知らせしましたとおり、10月から、作文の電話指導に関しては固定電話が月額396円、携帯電話が月額1100円の有料となります。
https://www.mori7.com/as/4500.html
9月23日が10月分のZOOM受講受付の締切日になります。
現在、電話受講になっているか、ZOOM受講になっているか確認されるには、検索の坂で生徒コードを入れてごらんください。
https://www.mori7.com/kennsaku/
電話受講からZOOM受講に切り替えられる場合は、事務局にご連絡ください。(10月分の締切は9月23日です。)
※このご連絡は、オンライン新聞のページより、該当される方に、個々にメールでお知らせしました。
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●動画:
https://youtu.be/aaqn3eLrBn8
昔、身近な家電製品は、日本が圧倒的に優れていました。
今、身近な家電製品のほとんどは、日本では作られず、中国などから輸入されたものばかりです。
日本の主要な生産の分野が、身近な工業製品から、より高度な機械工業製品に変わったと考えることができるのかもしれません。
しかし、大きくは、工業生産自体が衰退したのです。
アメリカは、GAFAに見られるように、情報ネット産業で世界をリードしています。
しかし、そこで提供されているものは、単なるインフラです。
やがて、その成長自体が止まると思います。
インフラがこれ以上高度に発展することはないからです。
今、人間社会が、というよりも資本主義社会が行き詰まっている原因は、社会を牽引する需要がなくなったことです。
かつての、カー、クーラ―、カラーテレビのようなすべての人が求める高額な工業生産物がなくなってきたのです。
そして、需要がなくなったことに対応して、供給側が生み出していた雇用もなくなっています。AIやロボットは、その雇用の喪失を加速しています。
買いたいものがなく、働く仕事もないという状態が、これから広範に広がっていくのです。
このような時代に、日本はどの方向に進むべきでしょうか。
私たちは、物の生産や、情報の流通が価値を生み出した時代は終わったのだと考える必要があります。
農業時代も、工業時代も、情報時代も、いずれの時代にも共通しているのは、供給者が少数で、需要が多数だという構図でした。
未来は、この構図自体が変わります。
それは、多くの人が、需要の側だけでなく、供給の側にも回る社会です。
それはすでに、ブログやFacebookやyoutubeによって、半ば実現しています。
人によっては、すでに、需要のために使う時間よりも、供給のために使う時間の方が多くなっている人もいるはずです。
この個人が何かを供給する時代が、これからの時代なのです。
江戸時代に、職を失った武士階級が、供給の側に回ろうとして行った仕事は、傘張りの内職ような地味な仕事でした。そこで、武士の商法などという言葉も生まれました。
未来の社会で、個人が供給の側に回るときに、提供する仕事は傘張りのようなものではありません。
時代はすでにインターネットテクノロジーの活用によって、誰もが、資金負担なしに世界のグローバルマーケットを対象にする仕事ができる時代になっています。
しかも、副業が基本的に認められるようになることによって、土日だけの独立起業などということが誰でもできるようになってきます。
そのときに大事なのは、資本ではありません。
資本が必要だったのは、工業生産時代に、生産設備に多額の投資が必要だったからです。
未来の起業には、多額の設備投資が不要なものの方がむしろ主流になるでしょう。
だから、世の中のお金の向かう場所は、見返りの多い工業生産を生み出す生産設備への巨額の投資ではなく、個人が自分の仕事を作り出したいというときの個人起業の出発点となる少額の投資す。
それが、無数の大衆に求められるようになるということが大事なのです。
各人が、自分の個性を生かして仕事を始める分野として最もふさわしいのは、文化的な分野です。
そして、文化的分野には、必ずその文化を引き継ぐ教育が必要になるので、文化と教育が結びついた教育文化産業が、未来の産業の中心になっていきます。
教育文化産業は、日本のお家芸とも言えるものです。
長い江戸時代の停滞の中で、日本ではさまざまな教育文化産業が生まれました。
そして、その中のいくつかは、日本的な道の文化へと発展していきました。
茶道、華道、俳句、剣道、書道などは、これらの文化産業のひとつの到達点です。
これから来る未来の社会でも、このような新たな道の文化が次々と生まれます。
そのために大事なことは何かというと、第一は個性と創造力です。第二は学力と思考力です。第三はそれらは社会にとってよりよい方向に発展させるための人間性や共感力です。
だから、今大事なのは、未来の社会を担う子供たちに、創造力、思考力、共感力を育てる教育を行っていくことです。
言葉の森は、これを単なる標語として称えるのではなく、実践の中で実現するために、作文教育、創造発表教育、暗唱教育、そして、発表と対話のある発表個別教育を行っています。
そのための教育プラットフォームが、オンライン4人クラスです。
オンライン4人クラスというプラットフォームがなければ、個性と創造力のある発表や、友達との対話による思考力の成長は、言葉だけの目標になってしまうからです。
情報技術の発達によって、今は、言葉の違う外国の人どうしが、ZOOMを使って話ができるようになっています。
まだ、このサービスは有料で、一部でしか使われていませんが、技術の進歩は方向さえ決まればすぐに加速します。
やがて、世界中の人たちが、ZOOMなどのウェブ会議システムで、海外の人とも自由にやりとりできるインフラが登場します。
オンライン海外留学というと、今は、日本の子供がアメリカやイギリスなどの海外の大学に行くイメージがありますが、将来は、日本の教育機関にいろいろな国の子が海外留学に来るようになります。
この時代に大事なことは、日本だけに通用するガラパゴス的な学力ではなく、世界標準の学力を持つです。
そして、学力以上に重要なのが、創造力、思考力、共感力を育てることなのです。
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明日の日本を支える子供たちを育てることが、これからの教育の目的になると思います。
昔、近くの塾が、その塾の企業理念として「教育サービス」ということを挙げていました。
しかし、今の時代に、保護者のニーズに合わせた教育サービスを行うということは、受験競争に勝つということです。
多くの講師は、このことに矛盾を感じていると思います。感じていない人もいるかもしれませんが。
その矛盾とは、受験には、勝つ子もいれば、負ける子もいるということです。
勉強の本来の目的は、勝負に勝つことではありません。
そして、今後、そういう勝敗の社会はなくなっていきます。
だから、私は、言葉の森の教育の目的をそういうところには置きませんでした。
教育の目的は、よりよい日本を作るために、その日本を支える、創造力、思考力、共感力のある子供たちを育てることなのです。
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