●動画:
https://youtu.be/XvOfBbukZHU
言葉の森の受験作文についての資料を末尾に載せます。
受験作文に取り組まれている保護者の方には既に郵送でお送りしていますが、まだご覧になっていない方は、ぜひ目を通しておいてください。
その中の記事を一部を紹介します。
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■作文試験合格のコツは、字数ぴったりに書く力 3194
言葉の森では、構成を重視した書き方の作文指導をしています。
小学校高学年から中学生高校生まで、すべて同じ大きな四段落の構成でいろいろな形の書き方を学びます。
なぜ四段落かというと、四段落は三段落に縮めることもできるし、段落の中を分けて更に多い段落にすることもできるので、短い字数にも長い字数にも対応しやすいからです。
四段落の内訳は、書き出しの説明又は意見、展開1、展開2、まとめの意見という形です。
展開の部分には、実例、理由、意見、方法、原因、対策などが入ります。
この四段落のそれぞれの段落を同じぐらいの字数で書くと、文章全体の印象が安定したものに見えてきます。
複数の実例を書く場合でも、第一の実例と第二の実例が同じぐらいの長さで書かれていると、全体の構造が理解しやすくなるのです。
この段落ごとに同じぐらいの字数でまとめるというのは、ある程度の文章力がないとできません。
文章力の第一の条件は、字数をコントロールする力でもあるとも言えます。
書く力のある生徒は、800字の作文課題と言うと800字ぴったりに収める書き方をします。
原稿用紙の最後の行の最後のマス目に、句点がくるような書き方をすることができるのです。
作文の採点評価には、内容の評価以前に外見の印象評価が大きく影響します。
字数がぴったりにまとまっていて、それぞれの段落が同じぐらいの長さできちんと書いてある文章を見ると、内容を読む前から印象点が大きく上がります。
場合によっては、それで合否がほぼ決まってしまうこともあるのです。
しかし、もちろんこれは、作文試験に対しての作文ということで、作文の勉強全体について字数の力というのは枝葉の話です。
作文で最も大事なことは、創造性のある文章を書くということだからです。
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■作文試験の印象点を左右する漢字力――文字の上手下手は無関係(1) 3198
作文試験では、手書きの作文を人間が読んで評価をしていますから、印象点がかなり大きな差になります。
近い将来、作文試験は手書きOCRまたはキーボード入力でテキスト化される形で行われるようになり、それを人工知能が採点し、その人工知能の採点で上位に入ったものを人間が読んで評価するというやり方になると思います。
この方法は、既に言葉の森が作文検定試験で何年も前にやっていたことですから、やる気さえあれば明日からでも実施できるぐらいのものです。
ところが教育の世界は保守的なところがありますから、まだしばらくは手書きの作文を人間が読んで評価するという形が続くと思います。
さて、そのときに作文小論文の評価の重要な要素となるものが、字数と漢字力なのです。
それは、読む人の印象点を左右するものだからです。
この印象点というのが、人間の採点と機械の採点との最も大きな違いです。
その漢字力とはどういうものかというと、第一は難しい語彙や難しい漢字を書けるという力です。
第二は、間違った字を書かないこと、つまり誤字がないという漢字力です。
例えば、中学入試の作文で、その文章の中に普通の小学生ではあまり知らないような語彙が漢字で正しく書けているとそれだけで印象点が上がります。
また逆に、普通は間違えないと思われる漢字が間違って書かれていると、それだけで印象点は大幅に下がります。
だから、現在の作文試験では、この漢字力をつけておくことが合格の第一の条件になります。
では、文字の上手下手は、印象点に影響するかというと、そういうことはほとんどありません。
漢字の間違いがあると、その生徒はあまり文章を書いたことがないし、学校の勉強をきちんとしていないだろうという予測が成り立ちます。
しかし、字が下手であるというのは、その生徒の学力の予測にはなりません。
これまで見てきた生徒の学力と字の上手さの関係について考えると、字の上手下手と学力とは全く相関がないと言えると思います。
逆に、字の下手な子は、ユニークな考えをする、どちらかというと学力の伸びしろのある子に多いという印象さえあります。
それはなぜかと言うと、字の下手な子は、幼児のころに知的な関心が高く見よう見まねで文字を書き、その自己流の書き方が定着してしまったとも考えられるからです。
つまり、簡単に言えば、知的好奇心が高く頭のいい子は、字が下手になりがちだということなのです。
字の上手な子は、その子が文字に関心を持ち始める時期と同時に、字の練習をする機会があったということになると思います。
だから、文字の練習は小学1年生になってから一律に行うのではなく、子供それぞれの成長に合わせて文字に関心を持つようになった時期と同時に始めるのが最もよいやり方だと思います。
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■字を上手に書くコツ――作文試験の印象点を左右する漢字力(2) 3199
字が下手なのは直らないというのが基本的な考え方ですが、本当は他の人の目に触れることによって少しずつ読みやすい字になっていきます。
また、練習方法によっては、ごく短期間に上手な字を書けるようになることもあります。
その方法は、手本となる字を、超スローモーでいいのでその手本のとおりに書き写すという方法です。
このやり方で1時間も練習すると、自分の書く字が見違えるほどを上手になってきます。
わずか1時間でと思うかもしれませんが、これは本当です。
コツは、よく見てゆっくり書き写すことです。カタツムリの動くスピードよりもずっと遅いぐらいの速さで書いていきます。
子供たちで、漫画の好きな子がよくキャラクターをそっくりに描き写すことをしますが、ちょうどそのような感じです。
私も、学生時代、この方法で字が一時期とても上手になったことがあります。自分でも驚いたぐらいです(笑)。
しかし、普段の字を書く生活は、それほどゆっくりやることはできないので、日常生活の中で文字を書いているうちに、またすぐもとの自分の字の癖に戻ってしまいます。
江戸時代の寺子屋における文字の練習は、手本となる文字を半紙が真っ黒になるまで書き写すという方法でした。
これは、字を覚えるというよりも、上手な字の書き方を手に覚えさせるという方法だったと思います。
子供時代のまだ字を書く量が少ない時期に、このように繰り返し手に覚えさせる練習をしていたのです。
漢字の書き方についても、形や意味から覚えるという方法がありますが、私は手に書き方を覚えさせるという方法が、誰にも単純にできるよりよいやり方ではないかと思っています。
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■作文力は文章力ではなく準備力 3262
「材料七分に腕三分」という言葉がありますが、作文の場合は、「準備七分に腕三分」です。
これは、作文だけでなく、スピーチや対話や仕事にも共通することだと思います。
受験に合格する作文を書く力も同じです。
作文力は、上達するのにかなり時間がかかるので、実力で合格作文を書くレベルまで行くには最初からある程度文章力があることが必要になります。
そこまでの実力がまだない人はどうしたらいいかというと、それが準備なのです。
毎回の作文で、テーマに合わせて、自分で考えたり、調べたり、お父さんやお母さんに取材したりするのが準備です。
準備をすれば、材料が豊富になります。
その材料を組み合わせて作文を書くので、長くも書けるし、読み応えのある作文も書けるようになるのです。
そういう練習を行っていると、作文の試験のときにも使える材料が蓄積されていきます。
蓄積される材料の中には、実例だけでなく、表現や主題も含まれます。
それらの実例や表現や主題は、そのテーマのときだけに使えるのではなく、ある程度応用範囲があります。
受験作文コースでは、過去問に沿った課題で勉強しますが、過去問とそっくり同じ課題でやる必要はありません。
例えば、ロボットの話がよく出る学校でも、科学技術一般の課題で材料を増やしていけばいいですし、音楽の話が出る学校でも、藝術一般の課題で材料を増やしていけばいいですし、歯科の話に絞られた学校でも、医療一般の課題で材料を増やしていけばいいのです。
材料を豊富に持っている子は、受験作文のときも、課題に合わせた材料を自分の過去の蓄積の中からすぐに取り出せます。
これが、合格する作文を書くコツです。
この受験作文の準備と同じことを、小学校低学年からやっていくといいのです。
小学校低学年の生徒には、実行課題集という教材があります。小学3年生から6年生までは題名課題と感想文課題に合わせた予習シートがあります。
これらをもとに、子供が親に聞くだけでなく、親が子供によりよい材料を見つける機会を作ってあげるのです。
この親子の関わりは、確かに親にとって負担になる面があります。
しかし、その負担を楽しむつもりでやっていくといいのです。
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受験作文にもコツがあります。
しかし、それは上手に書くコツというよりも、今の実力でどうしたらできるだけ上手に見せられるかというコツです。
それを知っているかどうかで大きな差がつきます。
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●動画:
https://youtu.be/LUHrQqQC5yw
「日本人の8割がTwitterの短文すら理解できない」というタイトルの記事が、PRESIDENT Onlineに載っていました。
しかし、それでも、日本人の理解力は、OECDの調査によると、世界でトップなのだそうです。
以前、アメリカのコカ・コーラ社のFacebookのコメント欄を見て不思議に思ったことがあります。
多数のコメントが、ほとんど叫び声のような文ばかりなのです。
たぶん、まともにコメントを書く人がほとんどいなかったのだと思います。
昔、SNSで使われている言語シェアの調査がありましたが、日本語はかなり上位でした。
日本語で投稿されている記事が多いということだと思いました。
しかし、最近は、そういう調査はないようです。
戦時中、日本と戦ったアメリカ軍は、日本兵の多くが手帳に日記を書いたり歌を書いたりしていたことに驚きました。
アメリカでは、文章を書く人は、ごく一部のエリートに限られていたからです。
江戸時代の庶民の楽しみのひとつは、手紙のやりとりでした。
当時、日本人の識字率は世界でも突出して高かったので、自然にそういう文章のやりとりによる文化が生まれたのです。
ところが、今、日本人の識字率はかえって低下しているように見えます。
新井紀子さんは、「
AI vs. 教科書が読めない子どもたち」で、子供たちの読解力が低下していること実証的に明らかにしました。
先日、小学校で算数を教えているという人の話を聞きましたが、繰り下がりのある引き算をいくら説明しても理解できない子がいるということでした。
私は、この話を聞いて、できないのは算数の計算の仕方ではなく、説明を読んで理解する力ではないためではないかと思いました。
大事なのは、文章を理解する力で、実はこれが頭のよさの本質なのです。
総合学力クラスに参加している小1や小2の子供たちを見ていると、読書紹介をするときに、読んでいる本の差がかなり大きいことがわかります。
絵がほとんどの本を読んでいる子と(読書は楽しみのために読むものですから、それはそれでいいのですが)、字の多い本を楽しく読んでいる子との違いでます。
また、文章の読み方にも、大きな差ががあります。
初めて見る文章をすらすら読める子もいれば、つっかえながら読む子もいます。
つっかえながら読む子は、読書の楽しさを知る以前の段階にいます。
この読書力は、読解力であり、更には頭のよさでもあるのです。
だから、頭のよさというものは生まれつきのものではなく、教育によって変わるものです。
その場合の教育とは、ドリルで勉強をするようなものではありません。
質のよい日本語を、耳と目からふんだんに吸収することが学力の基本になります。
しかし、この場合、CDやビデオのような、生身の人間を通さない音声のインプットは、かえって害があります。
生身の人間からではない音声は、感情を伴わない言語葉の理解になるからです。
理解力と共感力をともに育てるためには、人間による直接の話しかけが必要です。
子供の理解力と共感力を育てるための最も簡単な方法は対話です。
日常生活の中で、親が子供に、折に触れて面白い話を聞かせてあげることです。
そのためには、親自身が日常生活の中で、面白い話題を見つけることが必要になります。
そのためのいちばんの方法は、やはり親自身の読書です。
作文力は、学力の集大成です。
小学校高学年の作文でレベルの高い文章を書く子は、共通して、親から面白い話を取材してきます。
子供に、「○○というテーマで作文を書くけれど、お母さん、何か似た話ある?」と聞かれたとき、子供が面白がるような深い話をすぐに思いつけるということが大事です。
「そんなの自分で考えなさい」とか、「ネットで調べてみなさい」というのでは、子供は賢くなりません。
学力は、勉強によって育てるものではなく、豊富な日本語によって育てるものなのです。
▽PRESIDENT Onlineの記事
「日本人の8割がTwitterの短文すら理解できない?」…急増する"バカ"の正体」
https://president.jp/articles/-/63846?page=3
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「うちの子は本を読まないんです」ということをよく聞きます。
それは、子供が本を読まないのではなく、お母さんが本を読まない子を育ててきたからです。
今からできることは、お母さんが読み聞かせを再開して、耳から読む読書を始めることです。
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新しい教材は、教材注文のページからご注文ください。
https://www.mori7.com/teraon/jgkyouzai.php
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┃教科┃学年┃2022年度 ┃2023年度 ┃
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┃国語┃小2┃ウィンパス国語小2┃ジュニア新演習国語小2上 ┃
┃ ┃ ┃ ┃ジュニア新演習国語小2下 ┃
┃ ┃小3┃ウィンパス国語小3┃ジュニア新演習国語小3上 ┃
┃ ┃ ┃ ┃ジュニア新演習国語小3下 ┃
┃ ┃小4┃エフォート1小4 ┃中学受験新演習国語小4上 ┃
┃ ┃ ┃ ┃中学受験新演習国語小4下 ┃
┃ ┃小5┃エフォート2小5 ┃中学受験新演習国語小5上 ┃
┃ ┃ ┃ ┃中学受験新演習国語小5下 ┃
┃ ┃小6┃エフォート3小6 ┃中学受験新演習国語小6上(1月改訂)┃
┃ ┃ ┃ ┃中学受験新演習国語小6下(7月改訂)┃
┃ ┃高2┃プログレス2高2 ┃プログレス現代文2高2 (1月改訂)┃
┣━━╋━━╋━━━━━━━━━╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫
┃算数┃小2┃ウィンパス算数小2┃ジュニア新演習算数小2上 ┃
┃ ┃ ┃ ┃ジュニア新演習算数小2下 ┃
┃ ┃小3┃ウィンパス算数小3┃ジュニア新演習算数小3上 ┃
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┃ ┃小4┃ウィンパス算数小4┃中学受験新演習算数小4上 ┃
┃ ┃ ┃ ┃中学受験新演習算数小4下 ┃
┃ ┃小5┃ウィンパス算数小5┃中学受験新演習算数小5上 ┃
┃ ┃ ┃ ┃中学受験新演習算数小5下 ┃
┃ ┃小6┃ウィンパス算数小6┃中学受験新演習算数小6上(1月改訂)┃
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┃プロ┃小3┃できるキッズ子ども┃ふりがな付きなので小1からできる ┃
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┃ミン┃小6┃できるキッズ子ども┃コードプログラミングなので英語の分か┃
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※ただし変更以前の2022年度の教材も使用できます。
関連する情報は、下記の記事をごらんください。
https://www.mori7.com/as/4568.html
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●動画:
https://youtu.be/vmCwxnwgblU
現在の教育には、学力格差、不登校の増加、読解力の低下、創造力を伸ばさない教育など、数多くの問題があります。
オンライン4人クラスの教育であれば、これらの問題の多くは、コストをかけない形で改善されます。(現在はオンライン5人クラスとして運営します。)
逆に言えば、現在の教育問題のほとんどは、そして、解決策の多くが理屈倒れになっている原因は、教育が次のような前提で考えられているからです。
第一は、リアルな教室で行うことを前提にしていることです。
第二は、大人数で一斉に行うことを前提にしていることです(大人数とは10人以上)。
第三は、人間の関わりのない形で、能率のよい教育を目指そうとしていることです。
これらの考え方に対置させて、オンライン5人クラスは次のような方針で教育を行っています。
■オンラインであること
第一は、オンラインであることです。
現在のオンライン教育は、ZOOMなどのウェブ会議システムを使うことによって、リアルな対面教育以上に、参加者どうしのコミュニケーションが深められるようになっています。
言葉の森のサマーキャンプに参加する子も、その多くが、オンラインクラスで知り合った子供たちです。
オンライン教育のよいところは、ロングテールを生かせるということです。
逆に言えば、対面教育の悪いところは、ロングテールがないことです。
リアルな教室は、物理的に通学できる範囲が限られているので、同質の少人数クラスを作ることが難しいのです。
オンラインクラスであれば、日本中から、更には世界中から、同じ年齢、同じ学力、同じ興味関心を持った生徒が、少人数で集まることができます。
そういう同質の少人数だから、勉強もはかどり、雑談も話が弾むのです。
もちろん、言葉の森は、まだそのロングテールを十分に生かし切れていません。
それは、まだ言葉の森の規模が小さいからです。
しかし、理論的に可能なことは、時間の経過とともに実現します。
今は既に、特定の学年の生徒だけのオンライン5人クラスが、作文や他の教科で次々に作られています。
このクラス分けが進めば、将来は、進度別、興味関心別、相性別などのクラス編成が柔軟にできるようになります。
■超少人数であること
オンライン5人クラスの教育で、第二に大事なことは、5人という少人数のクラスだということです。超少人数と言ってもいいでしょう。
超少人数の基準は、4~5人です。せいぜい6人までです。
10人以上のクラスは、超少人数とは言えません。大人数の枠の中の普通の少人数です。
超少人数と大人数や少人数との違いは、全員に発表する時間と質問感想を述べる時間があるかどうかです。
学校の30人から40人のクラスで、生徒が発表する授業の場面を見ることがありますが、発表できるのはごく少数の子供だけです。
もし全員が発表するとしたら、1人1分というような時間的制約のある、形だけの発表しかできません。
しかも、そういう発表も、たぶん年に何回もできません。
オンライン5人クラスであれば、全員の発表と質問感想の時間を毎回確保することができます。しかも、それらの発表や質問感想と並行して、生徒一人ひとりの学習時間も確保できます。
実際に、言葉の森のオンライン5人クラスでは、どの教科も、授業の最初に全員の読書紹介があり、授業の最後には、一人一言の時間があります。
授業の間も、先生が話をするのではなく、生徒が説明をしたり話をしたりする形が中心になっています。
家庭での自主学習と結びついた反転学習の授業なので、このような形の運営ができるのです。
超少人数クラスで、主体的な参加者として授業に出席することが、子供たちの学習意欲のもとになります。
学習で最も大事なものは、よい教材でも、よい先生でもなく、生徒本人の意欲だからです。
■個人でも団体でもどこでもすぐに始められる
オンライン5人クラスは、パソコンの端末さえあれば、すぐに始められます。
今は、家庭から参加する生徒がほとんどですが、学童クラブから参加することも、学習塾から参加することも、学校から参加することも、いずれもすぐにできます。
オンライン5人クラスの教育を、リアルな集団指導の教室の中で行う場合は、一種のブレンデッド教育という形になります。
例えば、学年も進度も教科も異なる生徒が数人から数十人いるリアルな教室で、それぞれの生徒が個別の端末を使い、自分の学年と進度と教科に合ったオンラインクラスに参加します。
一人ひとりの生徒がヘッドセットを使えば、狭い教室の中でも、全員が個別のニーズに対応した自分だけの少人数クラスに参加することができます。
これを発展させれば、現在多くの学校で増えている日本語の不自由な外国人生徒の教育も能率のよい形で行うことができます。
例えば、ベトナム国籍の小学4年生で日本語の不自由さが同じぐらいの生徒が5人で集まれるオンラインクラスなどを、日本全国の学校を対象にしたブレンデッド教育で作ることができるということです。
■人間の関わりがあること
オンライン5人クラスの教育で、第三に重要なことは、少人数であることとも関連しますが、先生と生徒、生徒どうし、先生と保護者の個別のコミュニケーションがあり、人間的な関わりがあることです。
今の教育は、答えの決まった問題をいかに早く正確に解くかということで行われています。
先生の教えることは同じ、生徒の勉強することも同じ、親がその路線に沿って子供をがんばらせることも同じです。
こういう教育のもとでは、点数や偏差値が共通の話題になります。
勉強ができたかどうかだけが、先生と生徒と保護者の共通項で、それ以外の子供の個性のさまざまな面は、子供の個人的な問題となってしまいます。
しかし、4~5人という少人数で、生徒どうしや生徒と先生が話をすると、そこに必ず個性的な関わりが出てきます。
生徒も自分の個性を出し、先生も自分の個性で対応します。
それは、成績という共通項を離れた、人間の個人性に基づいた関わりになります。
言葉の森の作文教室で、これまで、小学1年生から高校3年生まで作文の勉強を続ける子が何人もいたのは、そこにこういう個性的な関わりがあったからです。
■真の個別対応
現在、教育のDX(デジタル・トランスフォーメーション)で、子供の学習について個別に対応する仕組みが作られています。
それぞれの子が、どこでつまずいているか、どのように学習が進んだかを個別に把握できる仕組みです。
これは、デジタル化のひとつの進歩なので、これからもっと活用されていく必要があります。
しかし、その個別対応は、学力の到達目標というひとつの枠に収まるための個別対応です。
これまでの教育で、人間が時間をかけて個別に対応していたものをデジタル化することによって能率よくしたものがDXの個別対応ですが、それは人間でなければできなかったものを取り除いた上での能率化です。
例えば、生徒が「今日はちょっとやる気が出ないんですけど」と個人的な相談した場合、AIは、アレクサ(アマゾンが開発したAI音声対応サービス)が答えるように、「その場合は、こんなことをするといいです」とパターン化した答えをすることはできるかもしれません。
しかし、その個別対応は、人間が阿吽(あうん)の呼吸で対応する個別対応とは本質的に異なります。
人間の個別の問題は、決められた枠のない問題ですから、人間の関わりの中でしか答えることができません。
もちろん、その個別対応は、誤解や間違いや未熟さを含んだ個別対応です。
だからこそ、その個別対応の中で、人間どうしは成長していくのです。
■大事なのは教育の理念
オンライン5人クラスの教育を行っているのは、今のところ言葉の森だけです。
いずれ、このオンライン5人クラスの教育プラットフォームを見て、大手の通信教育や学習塾が同じようなことをすると思います。
しかし、このプラットフォームのシステムよりも大事なことは、どういう教育をするかという理念です。
言葉の森の教育理念は、子供たちの思考力、創造力、共感力を育てることです。
他の通信教育や学習塾は、受験競争に勝つことが教育の目的です。
言葉の森は、思考力、創造力、共感力を育てる結果として、受験競争にも勝つということで勉強を進めています。
だから、言葉の森は、成績を上げるための無理な詰め込みはしません。
しかし、小学校高学年や中学生ぐらいになると、ほとんどの子はがんばって勉強するようになります。
普通に育っていれば、子供たちは中学3年生になるころには、自然に自分の意思でがんばるようになります。
大事なことは、知識の詰め込みを先取りすることではなく、子供たちの自然な成長を育てることです。
今は、人為的な環境が多いので、自然に育てることをまず意識的に行っていく必要があります。
自然に育てるということは、楽しく遊び、楽しく学ぶ環境を作るということです。
将来、現在のような受験競争を中心とした勉強はなくなります。
それに代わって登場するのは、子供たちの個性を伸ばし創造性を育てる教育です。
大人は、今の価値観で子供の教育を考えるのではなく、子供たちが成長する時代の価値観を想像して子供の教育を考えていく必要があります。
未来の子供たちは、すべての子が、それぞれ一国一城の主(あるじ)となるような形で成長します。
だから、今から、子供たちが、将来、ひとりの主となるように育てる教育をしていく必要がありますす。
それが、思考力、創造力、共感力を育てる教育なのです。
■オンラインクラスの詳細
言葉の森が行っているオンラインクラスの簡易一覧表は、こちらにあります。
https://www.mori7.com/mori/online_class.php?kid=all
無料体験学習は、こちらからお申し込みできます。
https://www.mori7.com/ftaikenn.php
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書き忘れましたが、オンライン4人クラスの受講料は、週1回45分の授業で、作文は月額8,800円、作文以外の教科は月額6,600円です。
ただし、月額6,600円の個別指導では経営が難しいので、将来は月額7,700円にする可能性があります。
対面教育とオンライン教育を比較する人がまだいますが、その発想は、もう時代遅れです。
今のオンライン教育は、工夫すれば対面教育を既に超えているからです。
ただ、世の中のほとんどは、工夫していないオンライン教育です。
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●動画:
https://youtu.be/gl5alDckQgA
世の中で活躍した人の話を聞くと、母親が優しかったということが多い気がします。
父親は、いい場合も悪い場合もありますが、総じてあまり関係ないようです。
子供にとって、小さいころ、母親は世界のすべてです。
小学生になっても、母親は世界のかなりの部分を占めています。
その母親が優しい母親だったら、子供は世界に対して自信を持つのです。
しかし、今の母親は、子供を競争社会の落伍者にしないために、厳しい態度で子供に接することが多くなっています。
躾の原則が厳しいということは大切ですが、勉強に対して厳しくなると、注意の回数が自然に増えます。
そのように注意を受けて育った子は、小さいころは成績もよく、躾もよくできていて、いい子になるでしょう。
しかし、その子が、世界に対して自信を持つかどうかはわかりません。
その自信が出てくるのは、勉強生活が終わった社会人になってからです。
社会人になると、言われたことがきちんとできるかどうかは基本の基本であって、それ以上のものではありません。
社会人になって必要になるのは、言われたことをきちんとすることではなく、積極性や挑戦の意欲です。
その土台になるものが、自分に対する理由のない自信です。
お母さんは、いつも子供を褒めて育てることです。
子供が普通に成長していれば、叱って育てる場面はほとんどないはずです。
たまに大きく叱るのは、お父さんにやってもらえばいいのです。
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母親が子育てでできる最も大事なことは、対話と愛情です。
そして、子供を思うあまり、小言や注意をしないこと、子供の欠点は見ずに、いいところだけ見ることです。
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●動画:
https://youtu.be/pvd2LDJgesA
スポーツは、人間を熱狂させます。
野球でも、ゴルフでも、バスケットボールでも、また、ボクシングや格闘技のようなスポーツでもそうです。
それは、肉体が動くことによる競争なので、人間が自分の感情を移入しやすいからです。
しかし、その熱狂の結果、何が生まれるかというと、ほとんど何も大したものは生まれていません。
せいぜい、そのスポーツによって作られた経済の広い裾野のようなものだけです。
技術の競争は、そうではありません。
F1レースの競争や、スパコンの競争は、その競争の副産物として技術の進歩を生み出します。
こういう競争が、社会を進歩させる競争です。
これからの競争に必要なのは、創造の競争です。
創造はそれ自体面白いので、特に競争で煽る必要ありませんが、創造に取り組む厚い層を形成するために、創造に競争が加味される必要があります。
創造の競争に似ているのが、ノーベル賞のような科学技術の競争です。
しかし、これは、頂点が限られているので、ノーベル賞を目指す厚い層が形成されるということはありません。
競争の裾野を広げるためには、小学生の子供から参加でき、社会人になっても更に頂点が高くなる創造の賞を作ることです。
その賞が広がるかどうかは、単純に賞金の額にかかっています。
だから、これは国策として行う必要があります。
今ある競争の多くは、欧米のペースで作られた競争です。
日本発の新しい競争を作り、それを世界に発信していく必要があります。
それが、創造の賞です。
ノーベル賞を上回る質と量と多様性を持った、定期的な創造の祭典を日本から行っていくことが、競争を意味ある競争に発展させるひとつの道になると思います。
言葉の森の作文発表会や創造発表クラスも、このような見通しで行っています。
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意味ある競争は、相手の失敗を喜ぶ競争ではなく、相手の成功を認め、それを自身の成功に生かす競争だ。
そういう高め合う競争には、創造の要素が含まれている。
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●動画:
https://youtu.be/_yE86s9HfTU
日本の受験教育の中ではまだあまり話題になっていませんが、世界の教育の潮流は、個性と創造性を生かす方向に進んでいます。
そのひとつの流れがSTEM教育です。(Science、Technology、Engineering、Mathematics。)
言葉の森は、このSTEM教育が話題になる前から、同じようなことを目指す教育を行ってきました。
それが創造発表クラスの教育です。
創造発表クラスは、科学・技術・工学・数学に限らず、人文科学的なことにも、社会科学的なことにも、又は勉強以外の遊びにも範囲を広げた創造的な発表を目的としています。
しかし、自由な創造発表ということで、学習や研究の方向が絞りにくい面もあったので、今後、創造発表のカリキュラムを作ることを目指していこうと思います。
一昔前に比べて、理科実験や自由研究や遊び方に関する情報は、かなり多くなってきました。
小学生新聞の記事などにも、「こんなことを家庭でやってみよう」という実験の話題が増えてきました。
しかし、ほとんどの場合、それらの記事や情報は、読み物として読まれているだけで、実際にやってみる人は少ないと思います。
その理由は、子供がやりたいと思っても、そのための材料の準備などで親の関わる面が大きいからです。
今のSTEM教育と言われるもののほとんどは、一律のお仕着せの企画です。
学校での理科実験なども同じです。
数十人の子供にまとめて指導するために、一見面白くてやりやすい実験や工作に絞って授業が組み立てられています。
本当のSTEM教育は、個々の生徒が自分の興味に沿って取り組むものです。
しかし、それでは、大人数の一斉指導を前提としている学校教育では対応できません。
だから、今の学校の理科実験は、一斉にやりやすいものだけに絞って行われています。
誰でも経験があると思いますが、アサガオの葉っぱの一部をアルミニウム箔で覆い、ヨウ素液に浸してでんぷんができたかどうかを調べるという光合成の実験が、何十年も同じように行われています。
それが悪いというのではありませんが、一斉指導の理科実験では、そういうことしかできないのです。
子供たちが自分の興味や関心に従って実験や観察や工作や自由研究をするためには、家庭での取り組みと、それを発表する場としての少人数クラスの反転教育が必要です。
これが創造発表クラスの学習の意義です。
創造発表クラスでは、結果は二の次です。
子供が興味をもってやりたいと思うようなものは、大抵難しい取り組みになるものがほとんどです。
それでもやってみると、うまく行かないことがよくあります。
しかし、大事なのは、結果ではなくそれに取り組もうとした意欲と途中の過程です。
子供たちは、こういう取り組みを通して、科学や事実の面白さを実感していきます。
「日本のロケットの父」と言われる糸川英夫氏は、子供のころ、ベーゴマで相手に勝つために、両親が寝静まったことを見計らって、ベーゴマに溶かした鉛を盛り込み、最強のベーゴマを作りました。
こういう発想が、大きくなってから、戦闘機隼(はやぶさ)を改良したり、宇宙ロケットの前身となるペンシルロケットを作ったりする土台になったのです。
来年1月から、森川林の創造発表クラスが、土10:00にスタートします。
参加を希望される方は、体験学習においでください。
対象学年は、小1~中3です。
創造発表クラス全体の一覧表は下記のページをごらんください。
https://www.mori7.com/teraon/shlist.php?kjb=20221210&gs=&ks=&zs=%E5%89%B5%E9%80%A0%E7%99%BA%E8%A1%A8
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STEM教育より進んだ日本版創造発表クラスの教育。
これからは、個性と創造性の時代。
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●動画:
https://youtu.be/ihtIuAyPz3M
子供は自然に成長していきます。
それは、動物や植物が自然に成長していくのと同じです。
しかし、人間らしい成長をするためには、毎日の水やりが必要です。
その水やりが、躾と愛情です。
日本のサッカーのサポーターが、自分たちの座席の後片付けをしたことで世界から称賛されています。
なぜ、日本人だけがそういうことが自然にできるかというと、子供のころから身の回りをきれいにするという文化の水やりの中で育ったからです。
日本の里山も、日々の手入れの中で維持されてきました。
ほったらかしでは、荒れ果てた山になります。
もちろん、荒れ果てた山でも、自然のままに維持されていくことはできます。
しかし、その自然は、人間とは共存できない自然です。
現在のお母さんは、仕事をしてくたびれて家に帰ってきて、やっと子供と一緒にわずかの時間を過ごします。
だから、手を抜くのは仕方がないというのではありません。
子供の小さいころの時間は、二度と帰ってきません。
この時期に、親はがんばって、子供への日々の水やりを続けねばならないのです。
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子育ては、「忙しいからあとでまとめて」というわけにはいきません。
どんなに大変でも、毎日の水やりが必要なのです。
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