同志社大学 グローバルコミュニケーション学部
S.R.さん
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https://youtu.be/KSk1yaqYv9A
勉強ができる人とできない人の勉強法の差というものがあります。
結論を言うと、勉強ができる人は、大雑把にやって何度も繰り返す勉強の仕方をしています。
これは、プログラミングの勉強でも同じです。
先に進める人は、曖昧なところはとりあえず飛ばして先に進むことができる人です。
先に進んでいると、前のことがわかるということが多いのです。
反対に、勉強ができない人の勉強法は、最初から完全に理解しようとすることです。
あるところでつまずいたら、そこを必ず解決して、その解決のあとに先に進もうと考えることです。
この方法は、一見、正しいように見えます。
しかし、それは、勉強ができない人の陥りがちな方法です。
この方法のいちばんの欠点は、つまずいたところを解決しようとして、そこにとどまっているうちに、次第に嫌になって勉強全体を諦めてしまうことです。
国語の読解力をつける勉強法でも、同じように、よい勉強法と悪い勉強法があります。
先に、悪い勉強法を説明します。
悪い勉強法は、理屈の上では、もっともらしく見えると思います。
その方法は、第一に、文章全体を読む前に、その文章の中の個々の段落を理解し、段落全体を読む前にその段落の中の個々のわからない単語を調べるという方法です。
このように細分化していく勉強法は、一見理屈にかなっているように思えます。
だから、多くの人がこういう勉強法を取ります。
しかし、この勉強法のいちばんの弱点は、時間がかかることと、つまらない勉強の仕方なので飽きてしまうことです。
勉強するのがロボットであれば、こういう勉強法は有効かもしれません。
しかし、勉強は、人間がしているのですから、飽きてやめてしまえば結果は生まれません。
では、読解力をつけるよい勉強法は何かというと、それは繰り返し読むことなのです。
ただし、読解力には二つの面があり、ひとつは読む力をつけること、もうひとつは解く力をつけることです。
解く力をつける勉強法は理詰めの勉強法です。
これは、理詰めに解く方法を身につければ、誰でも成績が上がります。
しかし、子供たちの多くは、理詰めに解く勉強をする前に、読む力が不足していること多いのです。
読む力をつける勉強は、まず全体を読むことです。
そして、自分がわかるところだけを理解していきます。
そのようにして、1冊の問題集を読み終えたら、そのあと、また最初のページからその問題集を読みます。
こうして、1冊の問題集を5回以上繰り返し読みます。
読むときに、自分のよく理解できたところに傍線を引いておくと、繰り返し読むときに参考になります。
どうしてもわからないところは、先生に聞いてもいいかもしれませんが、そういうことはあまりありません。
読む力がないうちは、わからないというところ自体がよくわからないからです。
しかし、何度も繰り返し読んでいるうちに、わかるところが次第に増えてきます。
わかるところが増えてくると、わからないところもはっきりしてきます。
そのわからないところは、辞書を引いて調べたり、先生に聞いたりすればいいのです。
読む力のある人は、みんな、そのような勉強の仕方をしています。
先生に教えてもらうのではなく、自分で何度も読んでいるうちに、わかるところが次第に増えてくるという読み方をしているのです。
世の中のほとんどの勉強は、同じような仕組みになっています。
教えてもらって理解するという方法も確かにあります。
しかし、それ以前に、まずその勉強を繰り返すことが大事なのです。
言葉の森の国語読解の勉強法は、第一は問題集読書です。第二は読解検定の解説です。
成績がなかなか上がらない人は、この二つのうちの問題集読書が不足していることが多いのです。
問題集読書は、家で毎日やることが大事です。
授業のある日だけ読んでも力はつきません。
そこで、今考えているのは自習室の活用です。
自習室に先生が待機していて、生徒が入室し勉強し退室するところまでを記録します。
また、何の教材を何ページから何ページまでやったかを記録します。
その記録を毎回保護者にメールで連絡します。
この自習室は、もちろん無料です。
本当は、保護者が毎日、子供の勉強をチェックできればいいのですが、今は保護者も忙しいので、毎日のチェックはなかなかできません。
だから、その勉強の経過だけをチェックしてくれるところがあればいいと思いました。
ただし、ここで注意していただきたいのは、時間を基準にして勉強をさせないことです。
小学生のころのように、まだ勉強の自覚がない年齢のときに、時間を基準にして勉強させると、子供は終わる時間を気にしてだらだら勉強をするようになります。
勉強は、ページ数を基準にしてさせていくことが大事です。
ただし、ページ数を基準にする場合は、子供が無理なくできるページにすることと、もし決めたページ数が早く終わったとしても決して追加をさせないことです。
早く終わったから追加をするという勉強のさせ方をしていると、この場合もすぐにだらだら勉強するようになります。
親の勉強のさせ方が大事なのです。
もうひとつは、確認テストの活用です。
これから使う新年度の問題集には、確認テストが付いています。
その確認テストを定期的に行い、生徒の定着度を見ていくようにします。
これまでも、担当の先生は、生徒の学習記録をもとに問題チェックをしていましたから、生徒の定着度はわかっていますが、それを保護者にも共有できるように数値化していくということです。
勉強ができない人の共通点ということで、ひろゆきさんが、同じような内容の記事を書いていました。
「勉強ができない人」のたった1つの特徴
https://news.yahoo.co.jp/articles/f4c5898af6a21b75d25ea7f0b254545428684647
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勉強法で間違えやすいのは、子供をロボットかブロイラーのように考えて勉強させることです。
人間の本質は自主性ですから、やる気が出るのは、自主性を生かせるときなのです。
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https://youtu.be/AI5WQCb3Vg4
ひろゆきさんが、「35歳までに見つけないと手遅れになる」という記事を書いていました。
それは、何かというと、一日中そのことを考えているような仕事を見つけるということです。
仕事のことを考えるのは仕事の時間だけにして、あとは自分の好きなことを自由に考えたりしたりしているというのではありません。
人間の成長や幸福ということを考えると、このひろゆきさんの話は、多くの人が納得できると思います。
一日中考えているのは、別に仕事でなくてもいいのです。
子供の教育であっても、趣味であっても、研究であっても何でもいいのですが、35歳までにというのはひとつの目安になる年齢だろうと思います。
私は、子育てというのも、このように子供が35歳になったときに一日中考えているような仕事を見つけられるようになることを目標にするといいと思います。
もちろん、そのころになると、子供はもうすっかり親の手から離れていますから、直接の子育てというでのはありません。
その土台作りを、小学生のときから考えていくということです。
こう思ったのは、子供の教育に関して、近い目標だけをゴールにしている人が多いように感じることがあったからです。
子供が小学生のときは、当面のゴールは中学受験になる人も多いと思います。
中学生になってからのゴールは、中間テストや期末テストになり、やがて人によっては高校入試がゴールになります。
そして、高校生になると、大学入試がゴールになり、このゴールが最も本格的なゴールになります。
そして、無事に大学入試が終わると、ゴールを達成したので、あとは学生生活を楽しむということになる人という人が多いと思います。
親も、子供が大学まで行けば、もう心配はないという感じになりますが、本当のゴールは、そのあとにまだ続いています。
その本当のゴールとは、35歳になったときに見つける自分の人生の方向性です。
ときどき、テストで時間切れになったら、何でもいいから選択肢に○をつけてくるとか、テスト前の一夜漬けで出そうなところを教えてもらい山を張るとかいうことを言う人がいます。
しかし、その後の長い人生で役立つのは、こういう目先の損得とは正反対の生き方です。
そういう正攻法の生き方を教えるのが、子育てのいちばんの基本になると思います。
「ひろゆきが「35歳までに見つけないと手遅れ」と語る、残酷な事実」
https://diamond.jp/articles/-/314025
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糸川英夫氏が、大学の進学先を音楽にするか理科にするか悩み、母親に相談したとき、お母さんは一瞬顔色を変えたものの、即座に、
「自分のやりたいものを選びなさい。ただし入試の難易によって決めないように」
と返答したそうです。
https://www.mori7.com/as/2774.html
どちらか有利な方にというのではなく、自分の本当にやりたいことを選ぶというのはひとつの見識だと思います。
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盛岡中央高等学校附属中学校 東大・医進コース N.K.さん
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作文と国語の教育法のエッセンスを紹介してもらいました。
これらの記事を読むだけで、勘のいい人は作文も国語も得意になると思います。
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昭和学院中学校 M.Y.さん
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https://youtu.be/km71RfD9vaU
今、学校に行かない子が増えています。
私が知っている範囲で言うと、そういう子供たちは、みんな優秀です。
普通に勉強すれば、学年のトップクラスに入るような子たちばかりです。
勉強もできるし、考え方もしっかりしているし、コミュニケーション力もあるし、何も問題がないどころか、みんなのリーダーにもなれるような明るい性格の子供たちです。
子供たちと言っていますが、私が知っているのは、主に中学生ぐらいの生徒たちです。
そういう恵まれた素質を持つ子供たちが、学校に行っていないことを自分のマイナス面であるかのように感じて、萎縮していることがとてももったいないと思います。
創造発表クラスは、もともと自由な創造的な発表をするクラスとして作りました。
ただ、教材もカリキュラムもないので、生徒も先生もやりにくいところがあるかもしれません。
しかし、私は、教材やカリキュラムがなくても楽しくできるのが、創造発表クラスの本来の姿だと思っています。
これまで、創造発表クラスでは、とても優れた発表がありました。
ちょうど小学5、6年生ばかりが集まった5人ぐらいのクラスがありましたが、毎回どの子も個性的な発表をするので、熱で学校を休んだような子も、創造発表クラスだけは参加するというほどでした。その子たちは、学校の勉強もとてもよくできました。
今後、土曜日10:00に読書と対話をセットにした創造発表クラスを開設します。
この創造発表クラスでは、次のような形で授業を進めていきます。
最初は、読書紹介です。今読んでいる本をお互いに紹介します。
(これはどの講座でもやっていますが。)
そのあと、質疑応答をして、次に、各自のやっていることを発表してもらいます。
この発表が創造発表クラスの中身です。
発表の内容は、何でもいいのです。
大事なことは、自分の本当に好きなことを発表することです。参考書のコピーのようなことを発表をするのではありません。
名前のとおり創造ですから、ほかの人がやっていないことを発表することです。レベルは低くても高くても構いません。
新しいことをやろうとすれば、失敗することも多くなります。その失敗も創造です。
要は、自分の好きなこと、ほかの人のやっていないこと、というのが基本です。
発表することがまだできていない場合は、授業の中で、みんなの発表を聞きながら、自分の発表の準備をするか、途中経過までを発表するという形で参加できます。
発表が目的ではなく、発表という結果を目標にして、創造する過程が本当の目的です。
私は、オンラインクラスの仕組みを作った最初のころ、もう10年以上前になりますが、この創造発表クラスの仕組みを作りました。
私は、自分のうちの子2人が小学1年生のときに、2人をそれぞれ言葉の森の作文教室に入れました。
うちの子は、ほかの習い事は、何もしませんでした。
しかし、そのときに、創造発表クラスのようなものがあれば、そのクラスにも必ず入れたと思います。
作文と創造発表と読書は、同じような性格の勉強です。
学校の普通の勉強は、やればすぐできる勉強です。
数ヶ月か、長くても1年間集中して取り組めば、中3までの学校の勉強はすぐに追いつけます。
それは、答えの決まっている勉強だから、本気でやればすぐにできるようになるのです。
しかし、多くの子は、その退屈な勉強の過程で、それなりに文章を読んだり、問題を考えたりして頭を使います。
だから、勉強で成長するのではなく、勉強に取り組む過程で成長しています。
大事なことは、何に取り組むかではなく、取り組むこと自体なのです。
その取り組みを、させられる取り組みではなく、自分から進んで選ぶ取り組みにするのが、創造発表クラスの勉強です。
土曜日10時の創造発表クラスの対象学年は、小学校高学年から高校生までとします。
小学5年生以上になると、考える力がつくので、自分なりの創造ができるようになります。
創造発表クラスの勉強のあと、大学に入り好きな勉強をして、社会に出て活躍することまでがゴールです。
このクラスは誰でも参加できますが、特に、学校の勉強に飽き足らない人、学校にあまり行っていない人が、主に参加するといいと思います。
もちろん、学校に仕方なく行っている人も参加できます。
仕方なくというのは、学校の勉強はつまらないが、好きな人がいるから行っているというようなことです。私がそうでした(笑)。
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学校の勉強を面白いと思っている子は、ほとんどいないと思います。
みんなが我慢して学校に行くのは、男の子の場合は主に可愛い子がいるからです。
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https://youtu.be/MOoQylma4T0
言葉の森に来ている生徒には、優秀な子が多いです。
特に、低学年で言葉の森に来る生徒はそうです。
言葉の森は、作文と国語を中心に、算数数学や英語やプログラミングや創造発表という幅広い教育を行っています。
だから、作文や国語が苦手な子が来るかというと、そういうことはありません。
むしろ、作文や国語の得意な子が多いのです。
もちろん、苦手な子も来るので、苦手な子にも十分対応できます。
作文が超苦手だったという子が、体験学習で親も子も驚くほど書けるようになったという例は数え切れないほどあります。
なぜ、そういうことができるかというと、簡単に言えば教え方が科学的だからです。
低中学年から言葉の森に来た子は、大学入試でもかなり難しいところにすんなり入っています。
合格情報を見てもわかるように、東大、早稲田大、慶応大などに入っている子は、毎年います。
卒業した生徒が、連絡してきてくれるのです。
なぜ、言葉の森にそういうよくできる子が多いかというと、これは、言葉の森のホームページに文章ばかりが載っているからではないかと思います。
こういう文章を読んで共感できる保護者の方は、学力がかなり高い人です。
作文や国語が苦手だからという理由で来る場合でも、そういう文章理解力のある保護者の言う「苦手」ですから、実態は「普通」か「普通の上」で、もともとの学力はかなり高いのです。
面白いことに、作文の体験学習のときに、子供に、「作文は得意、苦手、普通のどのくらい?」と聞くと、ほぼ8割の子が「苦手」と答え、2割の子が「普通」と答えます。
「得意」と答える子はまずいません。みんな謙虚です。
ところが、「普通」と答える子は、すべてよく書ける子です。
「苦手」と答える子は、普通かよく書けるかのどちらかです。
みんな、学校の勉強で、作文が苦手だと思い込んでいるだけなのだと思います。
言葉の森は、作文が苦手な子にも、得意な子にも対応できますが、これは、教科の勉強についても同様です。
言葉の森が学力の高い子にも対応できるのは、いい成績を取る以上のことを目指しているからです。
それが、思考力、創造力、共感力を育てるという目標です。
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言葉の森のホームページは、文章ばかりです。
だから、体験学習に参加する子は、文章読解力のある家庭の子が多いのです。
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