●動画:
https://youtu.be/yPr2DN5UFYM
昨日18日は、言葉の森の東京近辺の講師の忘年会で、私(中根)は、久しぶりに品川に行ってきました。
品川駅の港南口に降りたのは初めてだったので、品川が大きく変わっていたのに驚きました。
私は、未来の話をよく考えるわりに、足元のことは遅れていることが多いです。
その品川に行く途中の電車の中で、読みかけだった「
2040教育のミライ」を読んでいました。
著者の礒津政明(いそづまさあき)さんは、2015年にソニーグループ唯一の教育事業会社である「ソニー・グローバル・エデュケーション」を立ち上げ、現在は会長を務めている人です。
この本の内容は、以前にも少し紹介したことがありますが、子供の未来の教育を考える保護者には必読だと思います。
日本の身近な現実を見ていると、世界の教育が大きく変わっていることがわかりません。
そして、やがて遅ればせながらも日本の教育も、世界に合わせて変わらざるを得ません。
その方向を知ることは、今後の子育ての前提条件として必要になります。
礒津さんの本を読んで思ったことは、言葉の森がこれまで言ってきたことや、やってきたこととほぼ全く同じだということです。
例えば、近年話題になり始めた探究型学習は、言葉の森が10年以上前に始めた創造発表クラスと同じです。
この探究型学習の授業行っているアメリカの公立学校のひとつであるハイテクハイでは、入学試験がないため生徒の40%が低所得の家庭であるにもかかわらず、卒業生の大学進学率は87%だそうです(同じカリフォルニア州の20代の大学進学率は30%)。
つまり、探究型学習によって、生徒の学ぶ意欲が大きく向上しているということです。
教育で大事なのは、いい教材でも、いい先生も、いい校舎でもなく、ただ生徒の意欲です。
言葉の森のオンライン4人クラスの基本方針も、先生が教える授業ではなく、生徒が自ら学ぶ授業です。
言葉の森で、以前教えていた創造発表クラスの当時小学5年生の生徒が、その後、全員、国立、私立、公立の受験にそれぞれ合格したことがありました。
そのときの創造発表クラスで毎週みんなが発表する内容は、どの子もその子らしい個性のある力作でした。
受験の合否とは別に、こういう独自の発表ができる子は、社会人になっても、自分らしい工夫と挑戦をするだろうといつも思っていました。
本当の頭のよさや実力や意欲は、こういうところで表れるのです。
ところが、今、学習塾で受験の実績を上げているところの多くは、この探究型学習とは逆の詰め込み型学習を行っています。
頻繁にテストを行い、たくさんの宿題を出し、競争をあおり、勉強に時間をかけるようにすれば、誰でも成績は上がります。
そういう競争的な勉強で、子供はそれなりに充実した時間を過ごしているように見えます。
しかし、そういう子供たちが、長期間続く学習意欲を持っているかというと、そういうことは逆に少ないのです。
子供が、自律的な学習意欲を持つのは、人によって多少の違いはありますが、15歳になってからです。
孔子は、「吾十有五にして学に志す(われじゅうゆうごにしてがくにこころざす)」と言いました。
15歳は、昔からそういう年齢なのです。
そのころになると、子供は、自分の生き方や将来の夢などを自分なりに考えるようになります。
その年齢からは、いくら詰め込み勉強をしても、子供が自ら選んだ勉強ですから、プラスになることはあってもマイナスになることはありません。
しかし、15歳未満のまだ自分が確立していない時期は、外からの詰め込みはできるだけしない方がいいのです。
ところが、小学5、6年生になると、生活に余裕が出てきます。
子供はそれなりに意欲的に生きています。また、向上心も出てきます。
そのときに、受験のような目標がないと、子供の生活に張りがなくなります。
そのときの一つの選択肢は、公立中高一貫校の受験をすることです。
しかし、今はまだ公立中高一貫校の数が少ないので、倍率はどこもかなり高くなっています。
本当は、もっと公立中高一貫校の数を増やす必要がありますが、たぶん現在の私立学校の存続と結びついた利権のために、公立中高一貫校の数が増やせないのだと思います。
将来は、公立中高一貫校の受験の機会は増えると思いますが、今はまだ不合格の可能性の方が高い受験になります。
それでも、受験という目標があることは、無理な詰め込みをしなければ、高学年の子供にとってはいい選択になると思います。
小学校高学年のもうひとつの選択肢は、高学年から発達する考える力を生かして、創造発表とプログラミングと作文の学習をし、好きな読書をすることです。
これらの学習と読書は、いずれも直接の学校の成績には関係ありませんが、子供がいくらでも自分なりの個性を生かして熱中できる勉強になります。
また、将来のことを考えると、これらの勉強と読書は、国数英理社の主要五教科の勉強よりも、あとでずっと役に立ちます。
子供が公立中学に進んだ場合、学校によっては荒れている学校があったり、内申点で縛られる不自由な学校生活があったりします。
しかし、勉強は自分のペースでしていけばいいので、自分がしっかりしていれば学校の環境は関係がないし、むしろ自分の生き方のバネになります。
大事なことは、中学3年生の夏休み前までに、中3の数学の勉強を終わらせておくことです。
それは、今の入試は、数学力で差がつくので、中3の夏休み以降は受験に特化した数学の勉強をする方がいいからです。
中学生になると、不登校の子も増えてきますが、今はインターネットの学習環境が充実しているので、学校には行かなくても勉強面での心配はありません。
ただし、生活のペースが崩れないように、朝起きる時間だけは決めて、朝8時からのオンラインクラスで、その日の生活を始めるというようにするといいと思います。
あとは自宅で勉強すればいいので、学校で勉強するよりも数倍能率のよい勉強ができるはずです。
学校の利点は、友達との交流があることですが、それも今ではインターネットでカバーできます。
オンラインクラスであれば、勉強や読書を通して友達との交流ができます。
そして、必要に応じて、仲のいい友達と自分なりのペースでリアルの交流をする機会を持てばいいのです。
子供が高校に進んだ場合、自分のペースというのは更に重要になります。
この場合も、日本の大学入試を考えると、高2の終わりまでに、高3の数学を終わらせておくことが重要になります。
また、今は、一般入試よりも推薦入試が増えているので、小論文の力と、自分がアピールできる個性的な持ち味を作っておくことが大事になります。
将来は、オンラインを利用した海外留学が増えます。
今後は、AI翻訳で「読む書く話す聞く」の四技能ができるようになるので、英語や中国語などの語学力の必要性は低下し、海外留学のハードルは低くなります。
海外留学の利点は、異なる文化の同年代の人と交流できることです。
今はまだオンライン海外留学は一般的ではありませんが、近い将来は、日本国内のガラパゴス的な入試よりも、海外留学を希望する人の方が増えると思います。
また、日本の大学も、海外からのオンライン留学の体制を作るところが出てくるはずです。
スクーリングで実際に交流することを考えると、日本の国内が基盤になっている方が安心できます。
今後の海外留学では、基礎学力よりも、個性的な学力と意欲が重視されるようになります。
それは、日本の大学入試でも同様で、東大の推薦入試、京大の特色入試をはじめとするそれぞれの大学のAO入試では、個性的な学力の可能性があることが最も重要な学力の指標となります。
基礎学力として必要なのは、読解力と作文力と数学力に絞られてきます。
しかし、今はまだ英語力が重視されるので、しばらくは英語にも力を入れておく必要があります。
大学卒業後は、又は、大学在学中は、自分が将来自立できる仕事を探していくことが目標になります。
大学生は、失敗の許される時期ですから、この時期にさまざまなことに挑戦し、リーダーシップを発揮する練習をしていくといいのです。
例えば、どこかのサークルに入るだけでなく、自分で新しいサークルを立ち上げるというようなことです。
会長や委員長になる経験は、副会長や副委員長になる経験とは質が違います。
こういう将来の展望を考えると、小学校高学年からは、個性的な学力と基礎学力を伸ばすことが重要になります。
その代表的な学習が、創造発表、プログラミング、作文、読書、そして、教科としては算数数学で、それに加えてコミュニケーション力になると思います。
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子供が大学に行かずに、高卒や中卒で暮らしていく場合も、個性と意欲があれば、何も心配は要りません。
例えば、昔、シイタケのとれる山が売られていることをネットで見たことがありますが、そういう山を少し買って、シイタケの栽培をするかたわら、マツタケの栽培に挑戦したり、新しいキノコの開発に挑戦したりということは、創造性のある子であればいくらでもできます。
子供によって、好き嫌いの分野が違いますから、その子のすきな分野で自立できることと、創造性を発揮できることを探していけばいいのです。
そのときに大事なことは、子供時代に好きなことを見つけておくことです。
子供の生活している世界は狭いですから、いろいろな世界を経験させてあげることが、親のできることになります。
これからの仕事は、今はまだ名前もない仕事が中心になります。
逆に言えば、今名前がある仕事は、将来衰退する仕事なのです。
世界の先進国の教育に比べて、日本の教育は大幅に遅れています。
しかし、大事なことは世界の水準に追いつくことではなく、日本独自のもっと先に進んだ教育を行っていくことです。
それが、オンライン4人クラスの教育です。
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同志社大学 グローバルコミュニケーション学部
S.R.さん
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https://youtu.be/KSk1yaqYv9A
勉強ができる人とできない人の勉強法の差というものがあります。
結論を言うと、勉強ができる人は、大雑把にやって何度も繰り返す勉強の仕方をしています。
これは、プログラミングの勉強でも同じです。
先に進める人は、曖昧なところはとりあえず飛ばして先に進むことができる人です。
先に進んでいると、前のことがわかるということが多いのです。
反対に、勉強ができない人の勉強法は、最初から完全に理解しようとすることです。
あるところでつまずいたら、そこを必ず解決して、その解決のあとに先に進もうと考えることです。
この方法は、一見、正しいように見えます。
しかし、それは、勉強ができない人の陥りがちな方法です。
この方法のいちばんの欠点は、つまずいたところを解決しようとして、そこにとどまっているうちに、次第に嫌になって勉強全体を諦めてしまうことです。
国語の読解力をつける勉強法でも、同じように、よい勉強法と悪い勉強法があります。
先に、悪い勉強法を説明します。
悪い勉強法は、理屈の上では、もっともらしく見えると思います。
その方法は、第一に、文章全体を読む前に、その文章の中の個々の段落を理解し、段落全体を読む前にその段落の中の個々のわからない単語を調べるという方法です。
このように細分化していく勉強法は、一見理屈にかなっているように思えます。
だから、多くの人がこういう勉強法を取ります。
しかし、この勉強法のいちばんの弱点は、時間がかかることと、つまらない勉強の仕方なので飽きてしまうことです。
勉強するのがロボットであれば、こういう勉強法は有効かもしれません。
しかし、勉強は、人間がしているのですから、飽きてやめてしまえば結果は生まれません。
では、読解力をつけるよい勉強法は何かというと、それは繰り返し読むことなのです。
ただし、読解力には二つの面があり、ひとつは読む力をつけること、もうひとつは解く力をつけることです。
解く力をつける勉強法は理詰めの勉強法です。
これは、理詰めに解く方法を身につければ、誰でも成績が上がります。
しかし、子供たちの多くは、理詰めに解く勉強をする前に、読む力が不足していること多いのです。
読む力をつける勉強は、まず全体を読むことです。
そして、自分がわかるところだけを理解していきます。
そのようにして、1冊の問題集を読み終えたら、そのあと、また最初のページからその問題集を読みます。
こうして、1冊の問題集を5回以上繰り返し読みます。
読むときに、自分のよく理解できたところに傍線を引いておくと、繰り返し読むときに参考になります。
どうしてもわからないところは、先生に聞いてもいいかもしれませんが、そういうことはあまりありません。
読む力がないうちは、わからないというところ自体がよくわからないからです。
しかし、何度も繰り返し読んでいるうちに、わかるところが次第に増えてきます。
わかるところが増えてくると、わからないところもはっきりしてきます。
そのわからないところは、辞書を引いて調べたり、先生に聞いたりすればいいのです。
読む力のある人は、みんな、そのような勉強の仕方をしています。
先生に教えてもらうのではなく、自分で何度も読んでいるうちに、わかるところが次第に増えてくるという読み方をしているのです。
世の中のほとんどの勉強は、同じような仕組みになっています。
教えてもらって理解するという方法も確かにあります。
しかし、それ以前に、まずその勉強を繰り返すことが大事なのです。
言葉の森の国語読解の勉強法は、第一は問題集読書です。第二は読解検定の解説です。
成績がなかなか上がらない人は、この二つのうちの問題集読書が不足していることが多いのです。
問題集読書は、家で毎日やることが大事です。
授業のある日だけ読んでも力はつきません。
そこで、今考えているのは自習室の活用です。
自習室に先生が待機していて、生徒が入室し勉強し退室するところまでを記録します。
また、何の教材を何ページから何ページまでやったかを記録します。
その記録を毎回保護者にメールで連絡します。
この自習室は、もちろん無料です。
本当は、保護者が毎日、子供の勉強をチェックできればいいのですが、今は保護者も忙しいので、毎日のチェックはなかなかできません。
だから、その勉強の経過だけをチェックしてくれるところがあればいいと思いました。
ただし、ここで注意していただきたいのは、時間を基準にして勉強をさせないことです。
小学生のころのように、まだ勉強の自覚がない年齢のときに、時間を基準にして勉強させると、子供は終わる時間を気にしてだらだら勉強をするようになります。
勉強は、ページ数を基準にしてさせていくことが大事です。
ただし、ページ数を基準にする場合は、子供が無理なくできるページにすることと、もし決めたページ数が早く終わったとしても決して追加をさせないことです。
早く終わったから追加をするという勉強のさせ方をしていると、この場合もすぐにだらだら勉強するようになります。
親の勉強のさせ方が大事なのです。
もうひとつは、確認テストの活用です。
これから使う新年度の問題集には、確認テストが付いています。
その確認テストを定期的に行い、生徒の定着度を見ていくようにします。
これまでも、担当の先生は、生徒の学習記録をもとに問題チェックをしていましたから、生徒の定着度はわかっていますが、それを保護者にも共有できるように数値化していくということです。
勉強ができない人の共通点ということで、ひろゆきさんが、同じような内容の記事を書いていました。
「勉強ができない人」のたった1つの特徴
https://news.yahoo.co.jp/articles/f4c5898af6a21b75d25ea7f0b254545428684647
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勉強法で間違えやすいのは、子供をロボットかブロイラーのように考えて勉強させることです。
人間の本質は自主性ですから、やる気が出るのは、自主性を生かせるときなのです。
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https://youtu.be/AI5WQCb3Vg4
ひろゆきさんが、「35歳までに見つけないと手遅れになる」という記事を書いていました。
それは、何かというと、一日中そのことを考えているような仕事を見つけるということです。
仕事のことを考えるのは仕事の時間だけにして、あとは自分の好きなことを自由に考えたりしたりしているというのではありません。
人間の成長や幸福ということを考えると、このひろゆきさんの話は、多くの人が納得できると思います。
一日中考えているのは、別に仕事でなくてもいいのです。
子供の教育であっても、趣味であっても、研究であっても何でもいいのですが、35歳までにというのはひとつの目安になる年齢だろうと思います。
私は、子育てというのも、このように子供が35歳になったときに一日中考えているような仕事を見つけられるようになることを目標にするといいと思います。
もちろん、そのころになると、子供はもうすっかり親の手から離れていますから、直接の子育てというでのはありません。
その土台作りを、小学生のときから考えていくということです。
こう思ったのは、子供の教育に関して、近い目標だけをゴールにしている人が多いように感じることがあったからです。
子供が小学生のときは、当面のゴールは中学受験になる人も多いと思います。
中学生になってからのゴールは、中間テストや期末テストになり、やがて人によっては高校入試がゴールになります。
そして、高校生になると、大学入試がゴールになり、このゴールが最も本格的なゴールになります。
そして、無事に大学入試が終わると、ゴールを達成したので、あとは学生生活を楽しむということになる人という人が多いと思います。
親も、子供が大学まで行けば、もう心配はないという感じになりますが、本当のゴールは、そのあとにまだ続いています。
その本当のゴールとは、35歳になったときに見つける自分の人生の方向性です。
ときどき、テストで時間切れになったら、何でもいいから選択肢に○をつけてくるとか、テスト前の一夜漬けで出そうなところを教えてもらい山を張るとかいうことを言う人がいます。
しかし、その後の長い人生で役立つのは、こういう目先の損得とは正反対の生き方です。
そういう正攻法の生き方を教えるのが、子育てのいちばんの基本になると思います。
「ひろゆきが「35歳までに見つけないと手遅れ」と語る、残酷な事実」
https://diamond.jp/articles/-/314025
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糸川英夫氏が、大学の進学先を音楽にするか理科にするか悩み、母親に相談したとき、お母さんは一瞬顔色を変えたものの、即座に、
「自分のやりたいものを選びなさい。ただし入試の難易によって決めないように」
と返答したそうです。
https://www.mori7.com/as/2774.html
どちらか有利な方にというのではなく、自分の本当にやりたいことを選ぶというのはひとつの見識だと思います。
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作文と国語の教育法のエッセンスを紹介してもらいました。
これらの記事を読むだけで、勘のいい人は作文も国語も得意になると思います。
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昭和学院中学校 M.Y.さん
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https://youtu.be/km71RfD9vaU
今、学校に行かない子が増えています。
私が知っている範囲で言うと、そういう子供たちは、みんな優秀です。
普通に勉強すれば、学年のトップクラスに入るような子たちばかりです。
勉強もできるし、考え方もしっかりしているし、コミュニケーション力もあるし、何も問題がないどころか、みんなのリーダーにもなれるような明るい性格の子供たちです。
子供たちと言っていますが、私が知っているのは、主に中学生ぐらいの生徒たちです。
そういう恵まれた素質を持つ子供たちが、学校に行っていないことを自分のマイナス面であるかのように感じて、萎縮していることがとてももったいないと思います。
創造発表クラスは、もともと自由な創造的な発表をするクラスとして作りました。
ただ、教材もカリキュラムもないので、生徒も先生もやりにくいところがあるかもしれません。
しかし、私は、教材やカリキュラムがなくても楽しくできるのが、創造発表クラスの本来の姿だと思っています。
これまで、創造発表クラスでは、とても優れた発表がありました。
ちょうど小学5、6年生ばかりが集まった5人ぐらいのクラスがありましたが、毎回どの子も個性的な発表をするので、熱で学校を休んだような子も、創造発表クラスだけは参加するというほどでした。その子たちは、学校の勉強もとてもよくできました。
今後、土曜日10:00に読書と対話をセットにした創造発表クラスを開設します。
この創造発表クラスでは、次のような形で授業を進めていきます。
最初は、読書紹介です。今読んでいる本をお互いに紹介します。
(これはどの講座でもやっていますが。)
そのあと、質疑応答をして、次に、各自のやっていることを発表してもらいます。
この発表が創造発表クラスの中身です。
発表の内容は、何でもいいのです。
大事なことは、自分の本当に好きなことを発表することです。参考書のコピーのようなことを発表をするのではありません。
名前のとおり創造ですから、ほかの人がやっていないことを発表することです。レベルは低くても高くても構いません。
新しいことをやろうとすれば、失敗することも多くなります。その失敗も創造です。
要は、自分の好きなこと、ほかの人のやっていないこと、というのが基本です。
発表することがまだできていない場合は、授業の中で、みんなの発表を聞きながら、自分の発表の準備をするか、途中経過までを発表するという形で参加できます。
発表が目的ではなく、発表という結果を目標にして、創造する過程が本当の目的です。
私は、オンラインクラスの仕組みを作った最初のころ、もう10年以上前になりますが、この創造発表クラスの仕組みを作りました。
私は、自分のうちの子2人が小学1年生のときに、2人をそれぞれ言葉の森の作文教室に入れました。
うちの子は、ほかの習い事は、何もしませんでした。
しかし、そのときに、創造発表クラスのようなものがあれば、そのクラスにも必ず入れたと思います。
作文と創造発表と読書は、同じような性格の勉強です。
学校の普通の勉強は、やればすぐできる勉強です。
数ヶ月か、長くても1年間集中して取り組めば、中3までの学校の勉強はすぐに追いつけます。
それは、答えの決まっている勉強だから、本気でやればすぐにできるようになるのです。
しかし、多くの子は、その退屈な勉強の過程で、それなりに文章を読んだり、問題を考えたりして頭を使います。
だから、勉強で成長するのではなく、勉強に取り組む過程で成長しています。
大事なことは、何に取り組むかではなく、取り組むこと自体なのです。
その取り組みを、させられる取り組みではなく、自分から進んで選ぶ取り組みにするのが、創造発表クラスの勉強です。
土曜日10時の創造発表クラスの対象学年は、小学校高学年から高校生までとします。
小学5年生以上になると、考える力がつくので、自分なりの創造ができるようになります。
創造発表クラスの勉強のあと、大学に入り好きな勉強をして、社会に出て活躍することまでがゴールです。
このクラスは誰でも参加できますが、特に、学校の勉強に飽き足らない人、学校にあまり行っていない人が、主に参加するといいと思います。
もちろん、学校に仕方なく行っている人も参加できます。
仕方なくというのは、学校の勉強はつまらないが、好きな人がいるから行っているというようなことです。私がそうでした(笑)。
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学校の勉強を面白いと思っている子は、ほとんどいないと思います。
みんなが我慢して学校に行くのは、男の子の場合は主に可愛い子がいるからです。
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