△氷取沢の山の朝日
●動画:
https://youtu.be/ICAiywFSQNE
新年明けましておめでとうございます。
オンライン四人クラスの講座は、作文、国語読解、総合学力、算数数学、英語、創造発表、プログラミングなど、現在一八〇クラス、受講生は八一〇名を超えました。
これからの教育は、受験から実力へ、学校から家庭へ、点数から個性へ、競争から創造へと進んでいきます。
かつての寺子屋教育が作り上げてきた基礎学力の教育と、現在のインターネットテクノロジーを生かした教育と、思考力、創造力、共感力を育てる教育の、新しいプラットフォームを作っていきたいと思います。
これからの日本に必要なものは、創造です。
あらゆる分野で、日本人一人ひとりが創造的であれば、それが社会を豊かにし、個人の人生を豊かにします。
しかし、その創造の根底に、考える力が必要です。
学問に裏打ちされない創造は、浅い創造にしかなりません。
創造は、思考によって深い創造になります。
この創造力と思考力に方向を与えるものが共感力です。
共感する力によって、他の人の幸福と、社会への貢献が生まれてきます。
思考力、創造力、共感力という3つの教育の理念を実現するものが、新しい教育のプラットフォームです。
教育については、これまでさまざまな理想が語られてきました。
しかし、それらの理想の多くが実現しなかったのは、今の学校教育のプラットフォームを暗黙の前提としていたからです。
インターネットテクノロジーの発達は、新しい教育のプラットフォームを可能にしました。
すべての生徒が主体的に参加し発表する教育ができるようになったのです。
今後の課題は、この新しい教育の器に、新しい価値のある中身を盛り込むことです。
今年は、そのためにがんばっていきたいと思います。
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https://youtu.be/XVHcceOoYyM
世の中のいろいろな論議を見ていると、多くがマイナスをゼロに戻すか、マイナスを指摘するかだけにとどまっているように見えます。
マイナスを指摘し批判することは、あらかじめ目指すゼロがわかっていることなので、歯切れよく論じることができます。
しかし、それだけです。
安定している仕事と言われているものの多くも、マイナスをゼロに戻す仕事です。
教育について言えば、できない子をできるようにするというのが、マイナスをゼロに戻す発想です。
そういうことは誰でも思いつきます。
大事なことは、マイナスを作らないことです。
そして、その前提の上に、ゼロをプラスにしていくことです。
ゼロをプラスにするためには、プラスがあらゆる方向に可能であると考えれば、創造的な考えが必要です。
どこに向かってプラスを創造するかということが、いちばん大事なことです。
子供の教育については、苦手なところに目を向けるのではなく、得意なものを創造的に伸ばす方向に目を向けることです。
では、苦手なところはどうするかというと、それをそのまま放置しておくのではありません。
創造性を重視する人の多くは、苦手なところを素通りしているように見えます。
そうではなく、苦手なところは、もともと作らないことなのです。
日本のかつての寺子屋教育は、苦手をもともと作らない教育でした。
苦手は直すものではなく、最初から作らないことが大事なのです。
これは、子供の育て方についても言えます。
子供に何かだめなところがあるとしたら、それは叱って直すのでも、うまく褒めて直すのでもありません。
もともとだめなところを作らないことがいちばん大事なのです。
苦手なところをもともと作らない教育とは、具体的に言えば、幼長や小1から勉強の習慣を作ることです。
今の学校教育は、厳しい言い方ですが、あてになりません。
30人も40人もの生徒を一斉に教える教育方法が、既に破綻しています。
勉強ができる子は、学校で真面目に授業を聞いている子ではありません。
家庭で毎日の勉強習慣を持っている子です。
するべきことは、簡単です。
幼長や小1から、読書、暗唱、算数、対話の勉強時間を確保しておくことです。
そして、小学校高学年から、中学生、高校生にかけては、数学と英語の1冊の問題集又は参考書を5回繰り返して、その内容を完璧に自分のものにしていくことです。
今後、英語の重要性は低下しますが、数学の重要性は変わりません。
国語と理科と社会は、説明文の読書をしていれば十分です。
国語の本質は、ものの見方や考え方を作るための広い意味での哲学です。
理科は、物理、化学、生物学、地学の基本的な知識です。
大事なことは、因果関係や法則性を理解することです。
社会で重要なのは、歴史で、特に日本の歴史です。
歴史は、教科書の断片的な知識で学ぶのではなく、歴史観のある書物で学ぶことです。
こういう勉強のやり方であれば、子供たちの生活時間に余裕が生まれます。
その余裕時間を活用して、創造的な勉強に取り組みます。
創造的な勉強は、同じような仲間がいることと、自分の創造を発表する場があることで続けやすくなります。
これが、苦手をなくし、得意を伸ばす教育です。
勉強の大きな方向性は、個性を学問に、学問を創造に高めていくことです。